ビジネスチャンス 貿易と味の視覚化 泡盛×チョコレート

視覚化 輸出ビジネス
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味の視覚化と聞いて何を思い浮かべますか? 味といえば、甘いや辛い、酸っぱいなどがあります。これをみえるようにするとは、どのようなことなのでしょうか?

今回は、味の視覚化の動きと貿易取引における可能性についてご紹介していきます。

視覚化

味の見える化と貿易取引のチャンス

味覚といえば、舌で判断する物です。しかし、これを「目」でも判断できるとすれば、いかがでしょうか?

例えば、ある食べ物があります。それをあなたは、酸っぱいと感じる。ところが、同じ物を他の人が食べても「酸っぱくない」という感じることがあります。当然、味覚は、食べた人の「感覚」であるため、10人が10人とも感じ方が違います。しかし、最近、この味覚について「見える化」という動きが加速しています。

味の見える化とは?

味の見える化とは、文字通り、味の評価を舌ではなく、客観的な数値を基にした「視覚」でも判断することです。下の写真をご覧下さい。こちらは、明治が販売している板チョコレートです。

明治 チョコレート 視覚化

注目する所は、以下の赤枠です。写真では判断が難しいですが、チョコレートの味を視覚で判断できるように、グラフで表現しています。これまでの製品は、ミント味、抹茶味のチョコなど、売りたい側の「味付け」にするのが普通でした。いわゆるプロダクトアウトの考え方です。

しかし、消費者のニーズは非常に多様化しているため、これまでの「画一的な味」では、消費者の求めに応じられなくなってきているのです。そこで、味の部分をより細分化した後、視覚化する取り組みが行われています。

明治チョコレート

明治チョコレート

視覚化の事例

今回、参加した「2018沖縄大交易会」にも、この味の視覚化の部分に関する展示がありました。上記で説明した明治チョコレートと、沖縄県のお酒「泡盛」とのコラボです。

泡盛といえば、沖縄県の特産の酒です。アルコール度数が高く非常に強いお酒として有名です。この「ザ・男のお酒」の代名詞のような泡盛が、なぜ、チョコレートとコラボしているのでしょうか?大きく分けると、次の2つが理由です。

  1. 好き、嫌いの二元論だけでは判断できない多様性が求められる世の中になっている。
  2. 食品のプロファイル化による、新たな市場の創出です。

1.好き、嫌いの二元論だけでは判断できない多様性が求められる世の中

ある商品の良し悪しを判断するとき、それを「好き、嫌い」だけの二元論だけで語るのはリスクがあります。

例えば、泡盛が好きな人の中にも、好きの度合いは違います。ある人は、泡盛がとても好きだ。また、ある人は、嫌いに近い好きということもありえます。また、好きと言っても、人によって好きである「部分」も違います。つまり、求めている物が多様化している世の中で、好き、嫌いの二元論だけで語るのは非常に危険であると考えられるようになってきています。

では、どうすればいいのか? それが味の「プロファイル化」です。プロファイルとは、ある物事について情報を集約したものです。食品でいう情報とは、その食品が持つ味の特徴です。

下の図をご覧ください。例えば、泡盛やチョコレートの味を視覚化したものです(数値や項目はデタラメです。イメージです)辛いや甘い、苦さなどを数値化して、それをグラフにすることにより、味の特徴を目で確認できます。これが食品でいうプロファイルです。

明治チョコレート

泡盛も同様に、味のプロファイルを作成します。味のプロファイル

このように、各食品の味の特徴をプロファイル化することにより、商品を生産するときに、味の基準をより明確にできます。つまり、目指すべき味を設定した上で、プロファイルを基にして、逆算した商品開発ができます。

この食品は、これと、これの特徴がある。

だから、この食品とは、こういう風に合うはずだ。

と、異色の組み合わせを発見したり….

「今回、開発する食品は、この味をゴールにする!」と決めたのなら、各食品のプロファイルをみて、ゴール設定にしている味を追い求められます。

また、ゴールとなる味が明確になることにより、商品の味を再現する生産者に指示が正しく伝わりやすくなったり、バイヤーなどとの商談時に、より適切な味を提案できます。

2.食品のプロファイル化による、新たな市場の創出です。

食品における味の視覚化は、新たな市場の創出にもつながります。

例えば、既述の泡盛とチョコレートの組み合わせが良い例です。普通であれば、泡盛とチョコレートの組み合わせは考えられないはずです。しかし、泡盛とチョコレートをプロファイル化することにより、それぞれが持つ特異点から、このような組み合わせを誕生させたのです。

イメージでいえば、下の図の通りです。各食品の特異点を見つけて、新しい組み合わせを探す。つまり、新しい市場の誕生につながります。

今回は、泡盛とチョコレートという組み合わせをご紹介しています。しかし、これは、あくまで参考例です。各食品における味をプロファイル化することにより、その組み合わせは無限大です。

もし、あなたが食品関係を取り扱うときは、このプロファイル化を行い、既存の枠組みから離れたところで、商品開発をしてみましょう!すると、貿易取引における新たなビジネスチャンスが生まれるはずです。

まとめ

  • 商品の味をプロファイル化する
  • プロファイル化は、味の特異点を抽出すること
  • 特異点を視覚化することにより、これまで「感覚」に頼っていた部分が共有しやすくなる。
  • 味の特異点の共有は、生産現場、商談時に役立ちます。
  • 各食品メーカーは、味のプロファイル化を行い、既存の枠組み外で商品開発をする時が来ています。
  • つまり、それが新たな市場の創出=ビジネスチャンスにつながる。
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