韓国に輸出!? 猫用トイレ市場(自動クリーニング)が急成長!

この記事は約9分で読めます。

猫をペットとして飼う人口が世界中で増えている。市場レポートによると、実はパンデミック以前から、ペット用品の需要は年々増加傾向にあった。特にミレニアル世代の消費が圧倒的に大きいと言われている。なかでも猫用家具製品は犬用に続く市場の大きさを誇る。家具製品のうち、ハイテク化がめざましい猫用トイレのトレンドや製品情報をお伝えする。

国・地域ごとのトレンドを掴んで商機アップ!

[スポンサードリンク]

パンデミック以前から猫用トイレ市場の成長は注目されていたが、ロックダウンが続いたことで、ペット需要のさらなる増加とインターネットショッピングの利用者の急増が、市場の成長を後押しした。市場規模としては北米(アメリカ・カナダ)が最大だが、アジアでも日本、韓国、台湾などのペット先進国が、市場のニーズにきめ細やかに応える製品を販売している。

こうした大きな市場を持つ国々の大きな傾向として、飼い主たちは、安価な製品より、ペットの安全や健康そして快適性を重視した製品に目を向け始めている。猫用トイレでは、飼い主にとっての効率性と、猫の健康を保つための衛生的な製品の需要が増えている。

なかでも自動クリーニングトイレの登場で、市場が活気を帯びている。自動クリーニングトイレは、猫の排泄物を排泄後に速やかに片付ける機能を搭載したロボットトイレだ。飼い主の大きな悩みである、猫の排泄物の片付けに伴う不快感、部屋に広がる臭い、トレイの周りに散らばる猫用トイレ砂の掃除の手間が一気に解決する。またインテリア的にも、排泄物を隠したいというニーズに応える、家具として遜色のないデザインも登場している。

ペット市場が充実している欧米、韓国、台湾などの製品は、日本にはないおしゃれなデザインや機能が多いため、日本国内では輸入製品の需要は大きいと思われる。一方、東南アジアにおいては、各国内のECサイトでの海外製品の扱いは多く、需要の高まりはあるものの、未だ現地メーカーが発達していないようだ。東南アジア向けには、日本製品の輸出にチャンスがあると言えるだろう。

韓国:需要が急増!豊富な輸出入チャンス

近年、ペットに対する社会的および法的整備が進む韓国では、猫製品の中小スタートアップ企業が急増している。特に、ペット製品の小規模企業によるカスタムオーダー製品の需要が高まっていると言う。また、サービス分野では、医療保険、猫の葬儀、ホテルサービスなどのニッチビジネスがめざましい成長を遂げている。特にホテルは、犬との共有では猫がストレスを感じやすいため、猫専用ホテルが現れ、人気が高い。こうした多様なサービスの登場が、日本製品の輸出チャンスにもつながるのではないだろうか。

そして韓国製品は海外でも注目されている。キャットホイールのメーカー「Catwheel」の猫用トイレキャビネットは、一見カラフルでおしゃれな木製のキャビネットだが、猫が出たり入ったりできる穴がついており、内部に収納したトレイで猫が排泄することができる。猫用トイレキャビネットは日本でも人気があり、インテリアに気を遣う消費者には良い選択肢だ。

また、韓国製の自動クリーニングトイレ業界は、海外進出を視野にいれたスタートアップによって開発販売され、すでに日本にも輸入されている。その傍ら、電動ではないが、ユニークなアイデア商品も存在する。一見、一般的な猫用トイレに見える「Swing Cat Litter Box」は、トレイの真ん中に網を差し込み、横に傾けるだけで排泄物が砂に包まれ、網で簡単に掬うことができる。自動クリーニングトイレなどの高価格帯製品を避ける傾向にある消費者に向けた、手軽でシンプルな製品だ。

韓国国内の市場の活況ぶりは目覚ましく、今後も韓国発の製品には注目だ。

台湾:日韓に続くペット大国 スマートトイレも

台湾では韓国同様、少子化が進んでいることでペットを飼う若い世代の急増し、ペット業界が急成長を遂げている。2020年初めの予測では、台湾国内のペット数は15歳以下の子供の数を上回ると言われていた。その動きに呼応して、ペットの健康を気遣う消費者が増え、行動コンサルタントやペットホテルなど、さまざまなペットケアサービスが充実するとともに、ヘルスケア関連製品と食品分野が大きく伸びているという。

製品では、台湾のスタートアップがてがける、猫の健康状態を確認できるインテリジェントトイレ「Lulupet」を紹介する。この製品にはAI技術が搭載されており、排泄の頻度や重さなどを検出してデータ収集し、飼い主がスマホでモニターすることができる。

実は、飼い猫の死因の多くが排泄関連の病気で、飼い主が猫の不調に気づいて病院に連れていくタイミングでは手遅れなことが多いと言う。糞尿の状態をモニターすることで早期治療の可能性が高まるため、ペット先進国では、こうしたインテリジェント(スマート)トイレへの注目が集まっているのだ。

アメリカ市場の話題①:スマートトイレ市場の急先鋒

2020年、日本のスマートトイレ「Toletta」がアメリカの獣医会議で発表され、現地メディアが取り上げている。この製品は、猫の体重、尿の頻度や量をモニターする、特許取得済みの測定技術が採用されている。AIカメラが猫の顔を検出するため、複数の猫が使用しても、個々の猫を自動的に識別するスマートトイレだ。

実は、このような人工知能(AI)搭載のスマートトイレは、アメリカの猫用トイレ市場で大きな勢いを見せている。

カリフォルニア州のスタートアップによる自動クリーニングトイレ「iKuddle」は、猫が離れたあと、排泄物を自動的に掬い上げ、自動的に袋に密封してくれる。デザインは、ステンレスの本体に木製の足と蓋がついた、一見トイレとは思えないスタイリッシュさも注目されている。内部には脱臭システムが搭載されており、飼い猫の排泄の頻度もスマホでモニターできる。

しかし万能に見える自動クリーニングトイレにも弱点がある。ロボットが排泄物をすくう動きに伴う複雑な回転構造が故障しやすかったり、猫がまだトイレ内にいる間に作動すると、猫のストレスにもなってしまう。それを解決したのが、クラウドファンディングKickstarterで、ペット用品としては最高額を集めたという「Footloose」だ。

この製品は、”すくう”のではなく、尿や糞以外をザルを持ち上げて”こぼす”というシステムで、自動トイレの弱点を克服している。また、猫が内部にいることもセンサーで感知し、ストレスを与えないほか、体重や排泄の頻度と量をモニターする健康管理システムも搭載している。

アメリカ市場の話題②:猫の健康を守るエコなトイレ砂がトレンド

最後に、トイレ本体にかかせない、トイレ砂の話題を紹介したい。アメリカの各メディアでは、自然由来の成分で作られた砂のレビューが大きく取り上げられ、代替成分を使用した砂がトレンドとなりつつある。環境への配慮はもちろん、猫や飼い主自身の健康を守りたいという消費者のニーズが高まっているのだ。

一般的にトイレ砂で使われるナトリウムベントナイトと言われる粘土は、生分解性ではなく、猫が摂取すると中毒を起こす恐れもあると指摘されている。その代替成分として、紙、とうもろこし、ココナッツ、小麦、くるみ、木屑などさまざまな選択肢があり、アメリカ国内では大手企業も製造販売している。

その他のユニークな成分を使用している製品もある。ヒノキと緑茶をブレンドした「Weruva」のトイレ砂は、自然の脱臭効果が認められている日本古来の成分を使用しているため、日本に輸入しても需要を獲得できるだろう。

また、小麦由来の成分から作られた「sWheat Scoop」の砂は、猫が嫌いなホコリや香りがない。小麦は尿のアンモニア臭を中和する効果があり、吸収性もよい製品だ。またココナッツの殻100%の「Cat Spot」トイレ砂は、低アレルギー性で無臭の製品だ。時間が経つと臭いが発生するが、堆肥としても利用できるため、畑を持つ消費者には需要があるだろう。

そして、猫の健康をモニターできるというトイレ砂も話題だ。「Pretty Litter」のトイレ砂はシリカゲルの結晶で、ホコリが発生せず、脱臭効果が突出している。この製品の大きな特徴は、猫の尿に含まれる物質に反応して色が変化するため、飼い猫の健康状態をその色で判断することができるという点だ。

このようにアメリカでは、猫の健康を害することがなく、環境にも優しい砂がトレンドになりつつあるのだ

まとめ

猫のトイレ製品の販売数は、市場レポートによると、季節に左右される。販売数が伸びるのは、猫が屋内で過ごすようになる雨季および冬季だと言われている。

そして飼い主が猫と自宅で過ごす時間が増えた昨今、排泄物の臭いや、トイレの見た目に対する意識が大きく高まっていると思われる。そんななか、自動クリーニングトイレは、排泄物の片付けの手間を全て自動化し、さらに追加機能として、猫の健康をモニターできるという進化を遂げている。

自動クリーニングトイレは高価格帯のため、輸出する国や地域、購買層が限られるかもしれないが、北米、韓国、台湾はしっかりとした需要を抱えている。そしてペット市場が加熱する日本でも多様な選択肢が求められ、輸入製品への注目度が高い。いずれにしても今後ますます活況を呈する市場には違いない。

>>その他のセカイマを確認する!

この記事の参考サイ

  • Grand View Research, Pet Furniture Market Size, Share & Trends Analysis Report By Product (Beds & Sofas, Houses, Trees & Condos), By Application (Cats, Dogs), By Region (North America, Europe, APAC, CSA, MEA), And Segment Forecasts, 2019 – 2025
  • Mordor Intelligence, CAT LITTER MARKET – GROWTH, TRENDS, COVID-19 IMPACT, AND FORECASTS (2021 – 2026)
  • Style Tails, WHAT’S HOT: INCREDIBLE CAT LITTER FURNITURE BY CATWHEEL
  • The Korea Herald, Upscale feline products cater to delicate tastes of cats
  • Taiwan Business TOPICS, Taiwan’s Booming Pet Economy
  • PR Newswire, LuluPet’s AI Recognition in the Litter Box: Detect Abnormal Cat Litter Before it’s Too Late
  • Futureiot, Japanese smart litter box to debut in the US
  • PR NEwswire, Fully-Automated iKuddle Smart Kitty Litter Box Launches on Kickstarter
  • Kickstarter, Footloose: Next-Gen Automatic & Health-Tracking Cat Potty
  • The Strategist, The Best Cat Litter, According to Vets
  • Stratosphere, 17 Viable Cat Litter Alternatives for Your Beloved Feline

 

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録登録済の記事を確認

[スポンサードリンク]





hunadeのお問い合わせページ
国際輸送
見積依頼
お問い合わせ先 目次へ戻る
Chinese (Simplified)EnglishJapanese
error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました