【中国】FTAの締結国の一覧 どんな狙いがある?

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FTA・EPAは、国境における関税を削減又は撤廃する効果があります。各国は、WTOの理念の下、利害関係が一致する国々との協定を進めています。日本では、日英協定、日欧EPA、TPPなどがすでに締結されており、この他、コロンビアやカナダとも拡大予定です。

一方、お隣の中国の状況はいかがでしょうか? 中国といば「世界の工場」とも言われる国です。そこには、どのようなFTA戦略があるのでしょうか? そこで、この記事では、中国が結ぶFTAの状況をご紹介していきます。

中国のFTA一覧

中国の海外進出等は、あまり心よく感じていない方も多いでしょう。日本を含む周辺国との「国境紛争」は日常茶飯事。もはや、国境紛争屋とも感じられるほどです。

中国の海外進出でよく言われるのが「借金漬け」です。経済的かつ合理的に「国を支配」するために、各国が必要とする巨大なインフラを整備。この見返りに、整備したインフラを100年単位で借りられる権利を取得しています。実にしたたかですね!

さて、そんな傍若無人かつ、したたかな中国のFTA加盟状況を確認していきましょう!

中国のFTA戦略

中国のFTA加盟状況は、ワールドタリフのリソースセンターにある「国別一般情報」で確認できます。当記事もこの情報をリソースとしてご紹介していきます。

中国のFTA大枠は、次の通りです。

  • アセアン一帯との締結
  • アフリカ大陸との締結
  • インドと韓国を含めた一部の東アジアラインとの締結
  • オーストラリア周辺の島国との締結

アメリカ、日本、欧州等の先進諸国とのFTAは、ほとんど締結されおらず、いわゆる「これから発展する見込みがある国」「支配しやすい国」との締結を優先しているように感じます。

例えば、アセアン諸国は、今もなお、爆発的な経済発展が続いています。アフリカ大陸は「世界の最後の伸びしろ」ともいわれるように最後の最後で大きく発展する見込みです。中国は、こうした「これからの国々」と経済的な結びつきを強くし、可能であれば、合法的な支配が狙いだと考えます。

もちろん、これらの国々との結びつきは、経済的なメリットの他、国連での中国の発言力を大きくすることにもつながります。(国連で何を決めるときに「一国一票」の原則があるためです。)

上記のことから、中国のFTAテーマは「支配」この支配に対抗する西側諸国との戦いが中国のFTA戦略から読み取れます。

2021年1月現在の中国FTA一覧

アセアン ブルネイ、インドネシア、シンガポール、ミャンマー、マレーシア、タイ、カンボジア、フィリピン、ベトナム
AF6 アフガニスタン、モルディブ、バヌアツ、東ティモール、サモア、イエメン
AFRICA 31 アフリカ諸国35か国
APTA バングラデッシュ、韓国、スリランカ、インド、ラオス
二国間協定 バングラデッシュ、スイス、チリ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、マカオ、ニュージーランド、コスタリカ、シンガポール、アイスランドペルー、パキスタン、セネガル、台湾、タイ

日本と中国、韓国とのFTAは?

では、日本と中国とのFTAは、どのようになっているのでしょうか? 当初、日本は、TPPの枠組みでアメリカと共に中国に対応するFTAを構築するのが狙いでした。しかしながら、TPPは、FTAAP(東アジア経済協力協定)の前進ともいわれるため、真の狙いはどこにあるのかは不明です。

しかし、中国は、米国との貿易戦争を始め、2021年現在もEUとの貿易協定が実現していない点を考えると、やはり、西側、東側諸国との間に溝があるように感じます。そんな中、日本は、かねてから経済界から求められている中国とのFTAを推し進めようとしています。それが「RCEP」です。

RCEPとは、東アジア経済協力協定と言います。日本、中国、韓国を含めた三か国の他、アセアン諸国とオーストラリアなどが加盟する予定です。2020年11月の外務省¥プレスリリース 他の協定との最も大きな特異点は「日本と中国」が一つのFTAに含まれる点です。

既述の通り、これまでの中国は、発展途上国とのFTAを強力に推し進めていました。自らそうしていたのか? それとも西側諸国がFTAの交渉に応じていなかったのかは不明です。しかしながら、今回のRCEPが締結/発効されると、西側諸国の日本とオーストラリア等が加盟することになり、これまでとは違う中国との関係が始まります。

より実務的な側面で申し上げると、あらゆる中国製品の関税率が引き下げられて、これまで以上に中国製品が流入しやすい環境になることは間違いないでしょう。そのとき、日本の事業者は、どのように対応すればいいのでしょうか?

活かすのか? それともやられるだけなのか?

この岐路に立たされていると考えます。最近は、アリババがこのRCEPの発効を見越して日本に協力に進出しています。これまでの中国貿易を大きく変えることになりそうです。ぜひ、欠かさずにチェックしていきましょう!

参考情報1.中国と台湾の自由協定とFTZ

  • 2010年6月 両岸経済協力枠組協議会(ECFA)が発足
  • 中国側500品目、台湾側250品目を段階的に調整することで合意
  • 台北港FTZ、桃園国際空港、台中港FTZ、安平港FTZ、高雄港FTZ

参考情報2.2021年1月現在、中国とFTAを締結していない国

  • アメリカ(カナダ、オーストラリア含む)等の先進諸国
  • 欧州諸国
  • コロンビア、メキシコ、トルコ等など

まとめ

  • 中国のFTAは発展途上国(これから成長する国)が中心
  • FTAを通じて経済的な「支配」を強めるのが狙い!?
  • 西側諸国のFTAは、ほぼなし。
  • 日本は、RCEPを締結することで、中国との関係に変化が起きそう。
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