中国貿易 増値税を削減するための国際物流とは?

中国国際輸送
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中国国内にある2つの製造工場を使い、一つの完成品を作るとします。一つは、完成品に使うパーツを製造する工場A、もう一つは、工場Aが製造したパーツを使い最終完成品を生産するBです。つまり、工場A→工場B→日本の流れで、貨物を輸入する流れです。この形でサプライチェーンを作るときは、中国国内でかかる「増値税(ゾウチゼイ)」に留意する必要があります。

そこで、この記事では、中国国内で発生する増値税の概要と、増値税を削減するための物流の設計方法についてご紹介していきます。

中国の国内取引にかかる「増値税」を削減するには?

中国国内で複数の工場を使い完成品を製造するときは、中国国内の工場間の取引で発生する「増値税」に留意します。増値税とは、どのような税金なのでしょうか?

中国国内取引にかかる増値税とは?

増値税とは、日本における消費税のような税金です。中国国内において、商品を販売したり、何らかのサービスを提供たりするときに課されます。平均的な税率は、17%ですが、日本の消費税のように一律「●●%」と課しているわけではなく、品目や売り上げの規模によっても税率が上下します。

例えば、先ほどの例のように、中国国内における工場Aと工場Bの2つ生産場所を通して一つの完成品が生産されているとしましょう。この場合、工場Aから工場Bにパーツを納品したときに増値税がかかります。

増値税

当然、この増殖税は、工場B→輸入者とそのまま移転していきます。少しでも安く商品を製造するには、中国国内で発生する増値税は避けなければなりません。そこで、一般的には、この増値税を回避するためにあえて輸出をすることが多いです。

なぜ、輸出が増値税の回避につながるのでしょうか? 輸出取引と増値税の関係をご紹介します。

増殖税の負担を軽減するための輸出

消費税や増値税は「国内取引」に課税される税金であり、輸出など、外国との取引は免税です。中国国内にける増値税の回避は、この輸出取引における免税扱いの仕組みをうまく活用する物です。仕組みは、次の通りです。

例えば、中国国内にある工場AとBがあり、Aがパーツを納品、このパーツをBが使い完成品に仕上げるとします。この場合、AとBの間は、国内取引に該当するため17%の増値税の対象です。そこで、工場Aは、香港や日本など、第三国へ輸出します。この場合は、輸出取引のため、増値税は発生しません。その後、この製品を第三国から中国に輸出。その後、中国の保税区にある工場に入れます。

増値税

つまり、一旦輸出した後、保税状態(中国税関から輸入許可を受けず、外国貨物のまま)のまま工場で加工して、最終完成品に仕上げるのです。中国国内で取引したときに発生する増値税を回避するために、第三国へ輸出。その後、第三国から輸入&加工を繰り返し、最終完成品を製造していきます。以下1~4を繰り返して、生産コストを削減していきます。

  1. 一旦、中国国外へ輸出する。輸出取引につき免税
  2. 第三国へ輸出した物を輸入する。ただし、保税状態を維持する。
  3. 保税工場の中で保税状態のパーツを使い完成品を仕上げる。
  4. 完成品を仕上げたら、輸出する
中国国内の増値税の回避策=一旦、中国国内から輸出。その後、輸入し、保税状態のまま加工する。

まとめ

  • 中国国内の取引には「増値税(ぞうちぜい)」が発生する
  • 増値税を回避するために、一旦、中国国外へ輸出
  • 一旦、輸出したものを輸入(保税状態)にして、最終完成品工場で製造する。
  • この第三国への輸出により、中国国内で発生する増値税をなくせる。
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