台湾系航空会社の日本における貨物戦略と航空輸送を検証

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アジアには巨大な航空会社が多数あるが、その一つとして台湾のチャイナエアライン(中華航空)が有名だ。台湾交通部によるとチャイナエアラインならびに台湾第二位のエバー航空も21年度は黒字を計上した。

4月22日経営状況を公表し、

  • チャイナエアラインは93億7990万台湾元(約411億8000万円)の黒字
  • エバー航空は66億850万元(約290億円)の黒字
  • いずれも貨物需要が好調だったためだ。

4月22日 フォーカス台湾 NEWS CHANNEL

航空貨物部門のシェアが大きい航空会社は、どこも好調である。小さな国土にもかかわらず、台湾には世界的に有名な航空会社チャイナエアラインとエバー航空の2社があり、さらに最近ではスターラックスという新興の航空会社も参戦。台湾の航空業界は注目すべき市場である。

そこで今回はチャイナエアラインをメインに台湾系航空会社を検証していきたい。

台湾の産業と航空貨物

台湾は世界経済において存在感は大きい。

台湾の有名な企業では、鴻海(ホンハイ)精密工業が挙げられる。スマートフォンや液晶テレビなどの電子機器を受託生産する世界的にも最大手の企業だ。iphone生産の大半を手掛けていることでも有名であり、また十数年前にSHARPが経営難に陥った時に援助に名乗りを上げたのもこの会社である。

続いて半導体受託生産最大手のTSMC。最近では半導体不足によって、各国はTSMCの半導体工場の誘致合戦をおこない、日本でもソニーと合弁で熊本に半導体工場を建設することが決まった。台湾は半導体や電子部品市場の一大勢力としての地位を確立している。

  • TSMCは熊本県の新工場へ1兆円に引き上げる方針。
  • ソニーグループとともに2024年までに生産を開始。
  • 自動車部品メーカーのデンソーも事業に加わる。

2022年2月16日 NHK

このように台湾には電子製品や半導体の最大手企業があることで、日本の企業とも結びつきは強く、それに比例して日台間の貨物も堅調である。また電子部品は一般的に航空貨物で扱われるので、このような大企業への部品納入のため、日本からも多く輸出される。

また台湾への航空貨物として注目すべきものには、果物などの生鮮品も挙げられる。台湾では日本産の果物がとても人気である。

日台間は世界規模の企業が存在するため、国土の大きさ以上に重要度が高く、それに比例して台湾系航空会社の存在感も大きい

台湾の航空会社

さてここからは台湾の各航空会社についてご紹介したい。

チャイナエアライン

台湾のフラッグキャリア。コロナ前までは東京や大阪以外にも積極的に地方空港へ乗り入れている。1967年から日本線へ運航している。貨物便の保有数が世界レベルで見てもすごい

<チャイナエアライン貨物機保有数>

B747F18機
B777F4機
合計22機

(チャイナエアライン Homepageより)

今後777Fを4機追加購入することを発表したので、合計26機保有することになる。(2022年1月24日発表)

エバー航空

台湾第二位の航空会社であるエバー航空は、1989年に営業を開始した比較的新しい航空会社だ。世界大手海運会社エバーグリーンのグループ会社であり、企業カラーは同じく緑だ。スターアライアンスにも加盟し、長距離路線へも積極的に運航している。

チャイナエアライン貨物機保有数
B777F8機

(エバー航空 Homepageより)

大型貨物機が8機あれば十分競争力がある。

スターラックス

エバーグリーンの創業者である張氏の死去に伴い、四男がエバー航空を追われたことによって、設立した航空会社である。今のところ貨物機はないが、着実にネットワークを広げている。

このように王者チャイナエアラインをエバー航空が追いかけ、さらにその後からスターラックスがエバー航空を追いかけるといった構図がご理解いただけただろう。

チャイナエアラインの特徴

日台路線は、経済と人の結びつきが強いので、航空貨物の供給スペースが非常に大きい。それにもかかわらず、日系航空会社はそれほど路線を増やしていないため、台湾系航空会社に依存している。つまり台湾向けの航空貨物はチャイナエアラインがマーケットリーダーといえる。

そこでここからはチャイナエアラインの戦略をご紹介する。

1. 自社スタッフによる販売

チャイナエアラインは、自社の営業スタッフによる販売だ。当たり前のように聞こえるかもしれないが、エバー航空は自社の営業スタッフを置かず総販売代理店(GSA)に販売を委託していえう。自社スタッフがいるということは、当然自社の貨物スペース販売に注力するので、販売姿勢が大きく異なる。

またフォワーダーの立場でみると、例えばイレギュラーが発生した時の対応がGSAだとどこまで本社に食い込んで解決できるか不安になるかもしれない。その結果、自社販売しているチャイナエアラインに依存する傾向にある。

2. 潤沢な貨物スペース

コロナ前まではエバー航空とシェアを争いながら、旅客便を多頻度で運航していた。また日本の各国際空港とは貨物便の定期運航があり存在感も大きい。

半導体装置などの大型貨物は貨物便を使用し、旅客便は果物などの生鮮品を当日搬入で運ぶことによって、貨物スペースを効率よく使用する。果物だけで旅客便貨物スペースを丸ごと使用することもあると聞くので侮れない。

3. 自国以外の路線運航

チャイナエアラインには、他の航空会社ではあまり見られない特徴がある。それは自国以外の路線を運航することだ。

第二、第三の国際空港の関西空港や中部空港では、新規路線への着陸料の減額などの誘致施策を展開するのだが、チャイナエアラインはこれを積極的に活用して日本から北米へ運航する。現在は中部空港からシカゴ路線への貨物便を開設、過去には関西空港からニューヨークへの旅客便やシカゴへの貨物便も運航していた。時には関西空港でチャイナエアラインが一番貨物スペースを保有していた時期もあったほどだ。

日本を経由して北米に運航するフライトにはどの航空会社も及び腰なところを積極的に運航しているのは驚きだ。つまりチャンスと踏んだ時の戦略は他の航空会社に比べてとても柔軟だといえる。

フォワーダーにとってありがたいことかもしれないが、航空会社にとっては自国以外の路線を販売するのは、非常に勇気のいる決断である。本音のところ働いているスタッフは勘弁してほしいと思うだろう。どこの外資系航空会社もスタッフの人数は最低限に抑えられているため、負担でしかない。

台湾の貨物運賃は?

台湾系航空会社は本社の力が絶大だ。これはチャイナエアラインだけでなくエバー航空にも言える。そのため販売方針が変わると日本にいるスタッフではその決定を覆すことが困難だろう。

運賃についても取り決めていた金額が急に本社の意向で値上げが決まったり、スペースが取れなかったりする。日本の商習慣には受け入れられないことかもしれないが、外資系航空会社によくある傾向だ。

そんな時は?

このように日本ー台湾路線は台湾系航空会社の存在感が大きく、特にチャイナエアラインは群を抜いている。貨物便並びに旅客便の多さを考えると圧倒的なので、やはりチャイナエアラインとは仲良くしておきたい。

しかし、すべてを依存すると突然の値上げ方針に変更された時に逃げ道がなくなるため、定期的にエバー航空や日系航空会社の利用をお勧めする。エバー航空はGSAとはいえ最大手のウェスタンなのでノウハウは抜群である。台湾向け貨物は航空会社をうまく使い分けることをお勧めする。

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