家庭用生ごみ処理機の輸出市場が拡大している!

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    家庭ゴミは、廃棄物全体の大きな割合を占めている。なかでもキッチンから出る生ゴミは、水分量が多いため重量が多く、日本では家庭ゴミの約3割を占める。これは日本だけではなく世界的な傾向であり、各国で家庭から排出されるゴミの処理や資源化の試みが進められている。その取り組みの一つとして、近年、家庭内での生ゴミの自主的な堆肥化が先進国を中心に注目されている。

    欧米や日本では、自治体が家庭用生ごみ処理機の購入をサポートする助成金制度を設けていることもあり、生ゴミ処理機市場は成長産業と言われて久しい。

    そこで起きたパンデミックが、生ゴミ処理機の市場に大きな変化を与えた。企業ゴミが減って家庭ゴミが急増したことで、人々の家庭ゴミ減少に対する意識が大きく高まったことや、ステイホーム期間に家庭菜園を始めた人が各国で増加するなどの動きから、家庭で堆肥を作ることができる生ゴミ処理機の世界的な需要増加が期待されているのだ。

    東南アジア各国においては、生ゴミの堆肥化に対する意識は大きく高まっているが、地域や学校などコミュニティレベルでの試みが進んでおり、家庭用機械の普及には至っていない。

    しかし、近年の人口増加や環境問題への意識向上に加え、コロナの影響によって家庭菜園を始める人が増え、有機肥料(堆肥)の需要が急増しているという。そこで、家庭内での生ゴミの堆肥化が、にわかに注目されている。広い庭がなく、虫や臭いなどの問題を回避したい都市生活者にとっては電動生ごみ処理機が最適の選択であり、将来的な需要が見込まれている。

    このように、アジアでは潜在的な市場の成長が見込まれる一方、欧米諸国では既にさまざまな製品が生み出されている。家庭用生ごみ処理機の輸出入にはビジネスチャンスが潜んでいるのだ。

    本記事では、アジア各国の状況とともに、欧米製品も紹介したい。

    家庭ゴミに潜むビジネスチャンス!

    香港:集合住宅で需要増 国内ブランドも

    集合住宅が立ち並ぶ人口密集地・香港。生ゴミの堆肥化ができる屋外環境が少ないため、生ごみ処理機の製造販売企業は多く存在する。そのほとんどがホテルやレストランなどの商業用だが、現在、家庭用の需要も増加中だ。

    トレンドとして、家庭内でゴミの堆肥化に取り組むことが、ベランダの植物に栄養を与えるだけでなく、子どもがゼロウェイストのライフスタイルを学ぶ良い機会と捉える気運が高まっているためだ。

    香港を拠点とする家庭用生ゴミ処理機大手「Oklin」は、レストランから大規模な施設などの商業向けのみならず、家庭用の小型の生ゴミ処理機も複数のタイプを揃えている。同社の家庭用製品は、キッチンテーブルと同じ高さがあることで、腰をかがめることなくゴミの投入が楽にできる。また幅はコンパクトなので圧迫感がないデザインが人気だ。欧米諸国、アジア各国にも輸出されている。

    マレーシア:国内ブランドが期待の海外市場

    マレーシアでも、環境問題への意識の向上から、生ゴミの堆肥化の気運が高まっている。家庭菜園を持つ人々のあいだで有機堆肥の需要が高まっており、家庭から出た生ゴミを利用して独自に堆肥を作る人々が増えている。またステイホームを機に、都市生活者のあいだで、生ゴミの処理方法を考え直す人が増えているという。

    そこに商機を見出したマレーシア企業の「Maeko」は、商業・産業用のコンポスターを提供してきた大手だが、今年、家庭で使えるコンパクトなサイズの処理機「MunchBOT」を開発した。現在クラウドファンディングにより製造販売の資金を着実に獲得している。同社は、マンション、学校や幼稚園、キッチンカーなどの施設に備え付けの設備として採用されるよう、不動産会社との交渉も予定している。また発売が開始すれば、海外輸出量も順調に伸びると期待している。

    韓国:廃棄物処理先進国のおしゃれなデザイン

    韓国は食品廃棄物の95%をリサイクルしており、廃棄物処理における先進国だ。都市農業ブームを背景に、政府のキャンペーンと市民の草の根運動の両方がうまく機能して、ほぼゼロウェイストを達成した韓国モデルは、世界各国から注目されている。このように共同体ぐるみの対策が進んでいることや、集合住宅に共用の生ごみ処理機が設置されていることなどから、個々の家庭用の生ごみ処理機のマーケットは大きいとは言えない。しかし海外向けの韓国製品が製造されており、いずれも高く評価されている。

    韓国製生ごみ処理機のなかでも世界中に広く輸出されている「Smart Cara」は、肉や調理済み食物などを分類せずに全て一緒に投入することができる手軽さと、臭いを取り除くプロセス性能が高いと高評価だ。欧米製品に比べてはるかにコンパクトなサイズで、堆肥化までの時間が早く、静かな機械音が特徴だ。

    また、韓国の若手デザイナーが手がけた生ゴミ処理機「Alone」は、淡いピンク色をした三角形のタワー型。一見、空気清浄機のようなスタイリッシュなデザインだ。キッチンの隅にピッタリと収まる三角形のコンパクトさは、一人暮らしのような世帯人数が少ない家庭向き。ゴミ袋がいっぱいになるまで数日間も生ゴミを捨てられないという悩みに応えて、少量ずつ処分できるのが魅力だ。その洗練されたデザインは、海外メディアで広く注目されている。

    タイ:高まる需要増の動き

    タイでは、家庭のキッチンに置ける電動タイプのゴミ処理機は広い普及には至っていないが、将来の需要増加につながる動きは始まっている。

    香港企業として紹介した上記の「OKlin」製の生ゴミ処理機は、タイ国内のレストランやカフェなどの商業施設をターゲットに販売され、普及が進んでいる。また、持続可能な生活を送りたいという若い世代の増加が目立っているのも見逃せない。タイ国内のベンチャー企業「Pak Done」は、素焼きの壺を3段に組み上げた、電気を使わないコンポストで、手軽な生ゴミ堆肥化キットを販売している。ターゲットは、都市部で家庭菜園を営む若い世代が中心だ。

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    アメリカ・ヨーロッパ:ハイテク高機能なスタイリッシュ型

    アメリカやヨーロッパ製の生ごみ処理機は、高機能でデザインが優れたものが多い。サイズはやや大きめではあるが、部屋の雰囲気を崩さない色使いやデザインが魅力だ。

    アメリカの家電大手「Vitamix」は、日本ではミキサーで人気の企業だが、生ゴミ処理機「Food Cycler」を新たに販売開始した。本製品はパン焼き機ほどのサイズの卓上型で、重量はあるが、操作が簡単だ。

    その他、ハイテクベンチャー企業「Whirlpool」が手がけた「Zera」は、スリムなタワー型床置きタイプのおしゃれなゴミ箱のような見た目で、一瞥しただけでは生ゴミ処理機には見えない。またスマホアプリによる制御が可能な製品だ。

    ドイツのスタートアップ「KALEA」による電動生ごみ処理機も、スマホアプリによる制御が可能な床置き型。自動制御で温度、湿度、換気を調整し、自然に効率よく微生物を発生させる設計になっており、衛生的で栄養豊富な堆肥を作り出すことができるハイスペックな製品だ。

    ポーランドの工業デザイナーが手がけた「ORRE」は、卓上型で最もスタイリッシュな処理機といえる。タライのような形の容器が積み重なった形で、処理するゴミの量によって、容器を追加して組み立てて使うことができる。他の処理機とは違って、電力による攪拌や乾燥機能はなく、電力は、空気を送り込むためのタービンの回転のみに使われ、室内での自然な生ゴミの堆肥化を可能にする。全て電動の処理機に比べて処理に時間はかかるが、省エネ設計が魅力だ。容器は臭いを遮断するカーボン製で、非常に軽量にできている。

    まとめ

    市場調査会社Transparency Market Researchは、コロナ禍のロックダウンによって家庭から出る生ゴミが増加したことで、生ゴミ処理機市場の今後の世界的な大きな成長の可能性が見込まれると報告している。市場シェアの大半は北アメリカが占めているが、アジア地域での急速な成長が目覚ましいとのことだ。

    欧米製品はスタイリッシュでインテリア製品としても魅力があり、機能も多様で、輸入すれば日本の消費者に様々な選択肢を提案でき、商機につながるだろう。またアジアの潜在的な市場の動向には、日本製品の輸出チャンスも潜んでいる。今後の市場動向が見逃せない。

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    この記事の参考サイト
    • Transparency, Food Waste Composting Machine Market – Global Industry Analysis, Size, Share, Growth, Trends, and Forecast, 2019 – 2027
    • Gafencu, These compost home appliances will solve your food waste problem
    • The Edge Markets, Green Business: The difficulties with composting
    • The Star, Making economic sense of food waste
    • Tender Gardener, COMPOSTING IN SINGAPORE: WHICH IS THE BEST COMPOSTING SYSTEM FOR YOU?
    • Yanko Design, THIS TRIANGLE-SHAPED FOOD-WASTE PROCESSOR FITS PERFECTLY IN THE CORNER OF YOUR KITCHEN
    • Bangkok Post, Waste not
    • Reviewd, THIS NEW VITAMIX PRODUCT MAKES COMPOSTING A CINCH
    • Treehugger, This New Gadget Promises to Transform Food Scraps Into Fertilizer in 24 Hours
    • The Gadget Flow, KALEA automatic kitchen composter transforms food scraps into nutrient-rich fertilizer
    • Yanko Design, YOUR ZERO-WASTE LIFESTYLE DREAM COMES TRUE WITH THIS MODULAR COMPACT COMPOSTER!
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