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20ft/40ftコンテナ運賃の基礎ガイド|見積りを正しく読み解くための実務ポイント

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20ft/40ftコンテナ基本運賃ガイド|国際輸送コストの“核”をやさしく理解する

国際輸送の見積りを比較するとき、最初に理解すべき要素が「基本運賃」です。20ftと40ftのコンテナ1本ごとに設定される基礎料金であり、ここを正確に理解しているかどうかで、見積りの読み解きや交渉の精度が大きく変わります。

この記事では、専門知識がない人でも迷わず読み進められ、実務者にとって判断に使える深さも両立させて解説します。

コンテナ基本運賃とは

基本運賃は、コンテナ1本あたりに設定される基礎料金です。貨物の重量や容積ではなく、コンテナという“箱そのもの”に対して設定されます。20ftより40ftが高いのは、単純に大きく、船のスペースを多く占めるためです。コンテナ輸送では、この「箱単位で料金が決まる」という考え方が最初の前提になります。

このように、コンテナごとに設定される基本料金の考え方を踏まえたうえで、実際にどのように料金が構成されているのかを見てみましょう。

基本運賃(FAK)の仕組み

多くの船会社は、FAK(Freight All Kinds)という形式で料金を設定します。これは、貨物の種類を問わずコンテナ単位で適用される基礎運賃です。距離、需要と供給、船会社のスペース調整などによって変動します。需要が高い時期は上昇し、落ち着くと下がるなど、相場は常に動いています。具体的な金額は変動が激しいため、傾向を理解することが重要です。

(航路ごとの動き方を知りたい場合は「主要航路別コンテナ運賃ガイド」を参照すると、価格の揺れ方が把握しやすくなります)

ただし、見積りに記載される金額は「基本運賃」だけでは完結しません。実際には、この運賃の上に複数の追加費用(サーチャージ)が積み上がる仕組みです。

サーチャージ(追加費用)の種類

基本運賃の上に、各種の追加費用が積み上がります。主なものは次の通りです。

  • 燃料調整費(BAF)
  • 為替調整費(CAF)
  • 低硫黄燃料費(LSS)
  • 港の混雑による臨時費用

これらは船会社ごとに更新され、月ごとに変動することもあります。そのため、見積りを比較するときは「基本運賃+サーチャージの合計」を基準に見る必要があります。

中国輸入の費用と日数を徹底比較|海上輸送と航空輸送の実務ポイント

港湾費用と現地費用

海上運賃だけでは総額は判断できません。港での荷役費(THC)、荷渡し費(D/O)、現地倉庫での保管費などが別に必要です。また、THC(ターミナルハンドリングチャージ)が基本運賃に含まれている場合と、Local Chargeとして別請求される場合の2パターンが存在します。 ここは見積り差が最も発生しやすい部分のため、必ず確認すべき重要ポイントです。


国際輸送の見積もり依頼

港や国によって費用の構造が異なるため、同じ航路でも総額が大きく変わります。特に見積りの“抜け”が起きやすい部分でもあります。こうした費用構造を理解したうえで、実際の見積書を見るときにどこをチェックすべきかを整理しておきましょう。

国際輸送と内航接続がある場合、国内区間が抜けやすいため「内航コンテナ費用ガイド」も併せて参照すると総額判断の精度が高まります

見積書の見方

見積りを比較するときは、以下の点を押さえると判断が正確になります。

  • 基本運賃とサーチャージがすべて含まれている?
  • 港湾費用や現地費用が明記されている?
  • 条件が同じ前提で比較できている?

フォワーダーごとに表記方法が違うため、用語の統一や抜けの確認が非常に重要です。特に、港湾費用や内陸費用が抜けている見積りは後で総額が大きく変わる原因になります。

さらに、見積りを見るうえで忘れてはならないのが「誰がどこまで支払うのか」という費用負担の区分です。これはインコタームズに基づいて決まります。

海上運賃は誰が払うのか?(インコタームズの基本)

海上運賃の負担者は、契約条件(インコタームズ)によって決まります。

  • FOB:売り手は本船までの費用を負担、買い手は海上運賃・保険を負担
  • CIF:売り手が海上運賃と保険まで負担する

この違いを理解していないと、見積りの総額比較がずれます。

例えば、FOB契約の買い手が受け取る見積りには「海上運賃が含まれる」のに対し、CIF契約では売り手側がすでに海上運賃を負担しています。契約条件を揃えずに比較すると、どちらが本当に割安なのか判断できません。

他の輸送手段との違い

航空輸送は重量や容積で料金が決まるのに対し、コンテナ輸送は「箱単位」です。バルク船やRORO船との比較では、費用の算定方法やリスクの考え方が大きく異なります。中小企業が国際輸送を行う場合、コンテナ輸送はコスト管理がしやすく、安定した選択肢となることが多いです。

また、特殊コンテナを使う案件では別体系の費用が加算されるため「特殊コンテナ追加費用ガイド」を確認しておくと、全体設計を誤らずに済みます

よくある誤解と注意点

  • 40ftは20ftの“ちょうど2倍”ではない
  • 安い見積りには抜けがある可能性がある
  • 年度、季節、需給によって相場が変わる

これらを理解していないと、比較や判断を誤る原因になります。特に、安い見積りに飛びつくと後から追加費用が発生し、結局高くなるケースが少なくありません。

これまでのポイントを押さえておくことで、実務上のトラブルや予期せぬ追加費用を避けられるようになります。

まとめ

基本運賃は国際輸送の「軸」です。サーチャージや港湾費用を組み合わせた総額を見て判断することが、実務では最も重要です。この基礎を理解すると、地域別の相場や内航費用、特殊コンテナの追加費用がクリアに繋がり、国際輸送全体のコストを正確に捉えられるようになります。

主要航路別コンテナ運賃ガイド|北米・欧州・アジアの“相場の動き方”を実務的に理解する

内航コンテナ費用ガイド|国際輸送との接続で“総額を誤らない”ための実務ポイント

特殊コンテナ追加費用ガイド|リーファー・タンクの“別体系コスト”を正しく理解するポイント

 

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