【2021年7月版】コンテナ等の輸送価格の推移を解説!

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    貿易ニュース「セカイマ」では、コロナ禍における各国のトレンド情報、景気回復の話題をお伝えしています。中国の友人のお話では、中国国内は予想以上に景気回復傾向が続いているといいます。その他、欧米諸国でも、ワクチン接種の進展により、景気が戻り始めていると聞きます。某欧米の物販メディアからは「2021年は、物が動くからマーケティングを見直せ」との情報が発信されています。

    さて、景気が回復してくると気になるのが「国際物流費の上昇」です。昨年来から、コンテナ不足の状況が続いており、物流費の高騰に悩んでいる方も多いでしょう。この傾向は、2021年の中期に入っても変わらず、このまま年末を迎えるような勢いです。

    そこで、この記事では、エフシースタンダードロジックス株式会社の協力を得て、現在のコンテナ不足の価格状況と今後の見通しについてご紹介をしていきます。

    コンテナ価格の推移(見通し)は?

    具体的な価格の見通しをご紹介する前に、まずは世界的な運賃指数である「BDI/バルチック海運指数」を確認しましょう!BDIは、鉄鋼等の産業の基幹的な品目を輸送するときの輸送コストを指数化した物です。指数が大きくなれば、価格は上昇を続けている。=荷動きか活発さを示します。

    2021年7月現在のBDI(バルチック海運指数)

    以下の画像は、Bloombergのサイトで公開されている「BDI」です。このグラフ内に限ると、2020年12月9日を底にして、一貫して右肩上がりに上昇を続けていることがわかります。

    BDIは、基幹的な産品の輸送を示す数字なので、航空便輸送やその他の海上輸送産品には関係がないように感じます。しかし、実際は、BDIの指数は、その他の国際輸送にも、大きく影響を与えます。

    BDI

    画像引用元:Bloomberg(https://www.bloomberg.co.jp/quote/BDIY:IND)

    例えば、アメリカから日本に100の貨物を輸送するとしましょう。手段は問わず、必ず100の貨物を移動しなければなりません。このとき、A、B、C、Dの輸送手段により、うまく合計100の貨物を輸送したとします。

    しかし、もし、これらの内、Aの輸送手段がなくなってしまったり、減ってしまったりするといかがでしょうか? 残りのB、C、Dの手段により100の貨物を輸送しなければなりませんね? 少しBDIとの意味とは違いますが、国際輸送は「相互に依存しあい均衡を保っている点」は同じです。

    つまり、ある貨物の指数(BDI)が上昇をしているなら、その影響は、引きずられるように、その他の貨物にも与えると言うことです。この意味において、やはりBDIの上昇からは、この先も世界経済の回復傾向は続き、輸送価格の上昇も続くとの見通しを立てられます。

    では、実際の現場では、どのような状況になっているのでしょうか? エフシースタンダードさんの情報によると、次の通りです。

    FC/国際輸送価格の見通し情報

    ■FCのある担当者の方

    弊社は、中国路線(台湾)と東南アジア路線に強いネットワークがあります。この路線を使い貿易ビジネスをされている方は、ぜひ、弊社までご連絡ください。現時点の最適な物流を提案させていただきます。詳細は、海上速達便、海上運賃の見積もりツールなどをご活用ください。

     

    2021年7月現在の国際輸送価格の見通しは次の通りです。

    中国から日本路線

    船社各社は、燃料に関するチャージ(LSS)を積極的に値上げ中です。私見ながら、サーチャージや環境対応なら値上げできると思っているのでしょう。もちろん、これは、中国由来の「ある仕組み」に関係するのですが、泣きを見るのは、いつも日本側です。

    幸いなことに、寧波より北側の海上運賃は、高騰傾向ではないです。

    日本から中国

    引き続き、古紙やペットボトルなどの再生資源の輸出が規制されているため、輸出の海上運賃の上昇はないでしょう。(日本からの輸出は、輸入より少ない)

    日本からアセアン(中国以外)

    ようやく空のコンテナを確保できるようになりました。しかし、海上運賃に関する交渉の余地ないです。船社の言い値が続き、相場感もバラバラ。毎週のように激しく変動しています。今後も、箱を所有するキャリアの言い値状況が続く見込みです。

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    アセアンから日本路線

    引き続き高い状態が続いています。少しでも運賃の値下げを要求すると、輸送スペースを確保できないです。あまり大きな声では言えないのですが、現場レベルでは、フォワーダーが船社の営業マンにチップを支払わなければ確保ができない酷い状況にあります。

    実際、アジアから北米や欧州方面の輸送が盛んであるため、日本を含むアジア域内の輸送には、とても消極的です。よって、船社の現場担当者レベルでは….

    「別にアジア方面に輸送しなくても、欧米方面にスペースを売れるし!」

    と考えているのだと予想します。チップ主義が横行し、本来の契約行為から離れた所で、輸送の可否が判断されている点を危惧しています。

    チップ次第で、空コンと輸送スペースが決まるような状況が続いているのです!空コンと輸送スペースがあるのに「確約」しないのです。

    参考情報

    これは、参考情報です。ある船会社様からは、値上げの通知とあわせて、ショートドレージの手配や輸出関連の諸手続きもやらせてほしいとの要求されたことがあります。

    これは、パン屋に対して、パンを製造して、販売させてほしいと伝えていることと同じです。しかも、案内された情報は、どれも相場からは逸脱。倍額のドレージ代金を要求されたのには驚きました。まさに、国際物流業界は、何でもあり、戦国時代のような様相を呈しています。

    他、エアー系のフォワーダー担当者からの情報

    エアー系フォワーダーの担当者からも、海上輸送と同様、ガンガンと値上げを継続中との情報を得ています。大手キャリアは、このタイミング稼ぎ時と考えて、引き続き積極的な値上げをしています。当然、こにあわせて小さな小包の輸送価格もあがる見込みです。

    例えば、EMS、国際e-パケットなどです。越境ECに取り組む事業者は、今後とも運賃が上昇する前提で、発送代金等を検討すると良いと思います。

    HUNADE的な考察/荷主がするべきこと

    BDIの指数、FCさんの現場レベルのお話、エアフォワーダー担当者のお話から、今後も国際輸送代金は高止まりすることがわかります。

    では、一荷主としては、どのような考えておくべきなのでしょうか? 一つ言えることは「このタイミングでフォワーダー等に対して、値下げの要求は命取りになる」と覚えておくことです。

    例えば、現在、どこかのフォワーダーと取引をしているとしましょう。何度も取引を重ねて、何らかの見直しを考えたとき、その対象を「物流コスト」にしない方が良いです。もし、フォワーダーに値下げの要求をすると、次の3つのいずれかの返事がくるかと思います。

    1. 何もせず、要求を跳ね返す。
    2. 値上げをする
    3. 取引自体を止める。

    つまり、このタイミングでの値下げの要求は、完全に場違いであり、メリットがないです。むしろ、最悪、輸送取引自体を打ち切られる可能性があることを自覚しておきましょう!

    現在、船会社からフォワーダーに対して、様々な要求がきています。このタイミングで、荷主側から値下げの要求が来たら、フォワーダーのビジネスが立ち行かなくなりますね! もし、値下げ要求をしてきた荷主は、取引自体を止めると判断します。

    現在、フォワーダーは、荷主に提示する価格をギリギリ維持している状況です。少しでも余計な要求をすれば、すぐに価格見直しがなされると考えましょう。しかも、それは、荷主にとって、どれも悪い物ばかりです。つまり、現時点では、何も要求しないことが、物流の最適化だと考えるべきです。

     

    【国際物流】値下げ要求の前に知ること 最適な提案を受けるには?

     

    まとめ

    • BDIは上昇中
    • 指数の他、現場レベルのお話からも値上げ傾向を判断できる。
    • 船社各社は、高収益をたたき出す。
    • 箱を所有するキャリア勝ちの時代はしばらく続く見込み
    • フォワーダー各社は、値上げを検討中。
    • このタイミングで、値下げを要求するのは命取り。
    • 今後も国際物流費は、高騰が続く見込み
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