TPP(TPP11、CPTPP)メンバーの基礎情報まとめ

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アメリカを除いた新しいEPAが大筋で合意しました。加盟国は、日本を含めて合計で11か国です。もし、TPP11が発効に至ったとすると、およそ5億人にもおよぶ経済圏が出来上がることになります。そこでこの記事では、TPP11に加盟する相手国を理解する一歩として、人口や実質GDPなどの基礎的な情報をまとめてご紹介していきます。

TPP11メンバーの基礎情報

日本を基軸として、米国を除く新しいTPPが合意に至りました。旧TPPは、米国という世界最大規模の市場が含まれていました。しかし、TPP11では、この米国市場を除いた11か国だけが加盟国になっています。具体的な加盟国の内訳は、次の表の通りです。

出典:外務省の基礎情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html)

出典:Data – World Bank Data Population growth (annual %) |

2016年データ人口(万)人口増加率実質GDP成長率一人当たりのGDP(米ドル)物価上昇率海外にいる日本人日本にいる外国人

日本

日本

12700-0.11%38917-0.12%

シンガポール

5611.3%2%52961-0.5%375047232

ベトナム

92701.1%6.2%22152.7%14685180174

マレーシア

31701.5%4.2%93902.1%2278016571

ブルネイ

411.3%-0.6%30437-0.4%18054

カナダ

カナダ

36591.2%1.43%475001.41%7017410034

オーストラリア

24221.4%2.47%509621.28%891339674

ニュージーランド

ニュージーランド

4802.1%3.96%370661%187063095

メキシコ

メキシコ

122271.3%2.3%85623.4%113903354

ペルー 国旗 HUNADE

ペルー

31491.3%3.9%61683.6%340847875

チリ

17950.8%1.56%133413.79%5000870

注目の3つのポイント

新TPPのメンバー一覧を見て次の三つの点に注目をしてみます。「1.GDP成長率」「2.一人当たりのGDP」「3.物価上昇率」です。

GDPの成長率に注目してみると、ベトナムを筆頭にして、ペルーやニュージーランドの伸び率が高いことがわかります。ニュージーランドは、人口増加率も域内トップであるため、今後もさらに伸びる可能性が高いです。

一人当たりのGDPでは、シンガポール、オーストラリア、カナダの順に高いです。これらの国は、TPPにおける「消費市場としての魅力」があることがわかります。まだ、小さな値ではありますが、ベトナムなどは、消費市場への一つの目安となる3000米ドルを突破しようとしていることがわかります。

物価上昇率は、経済発展をしている国に起きやすい事象です。TPP域内でいえば、ベトナムの6.2%を筆頭にして、マレーシア4.2%、ペルーの3.9%と続きます。これらの国は、今すぐ消費市場としての魅力は小さいですが、将来的に注目するべきところだといえます。

対日本の貿易状況は?

2017年現在、TPP加盟国と日本は、どのような貿易取引を行っているのでしょうか? 財務省統計局の資料により、2012年と2016年における日本と各国の貿易状況をまとめてみました。

輸出輸入ともに大きな伸び率を示しているのは、対ベトナムまたは対メキシコです。どちらの国もすでに日本とのEPAを結んでおり、その効果が如実に表れていることがわかります。特にベトナムに関しては、輸出・輸入共に50%以上の伸び率を示しており、現状であっても日本と経済的に深い関係性があることがわかります。そういえば、最近、ベトナム産のビールやお菓子を目にすることが多くなりました。

日本→外国(単位:円)外国→日本(単位:円)2012年を基準とした変化率
2012201620122016輸出輸入
シンガポール18553353932274242247714129081841246811+22.6%+17.8%
ベトナム881309141147917522411860718421812365722+67.8%+52.8%
マレーシア1421277069132225729626570137481904434982-7%-28.3%
ブルネイ144814408355307502883039174674938-43.3%-65.3%
カナダ79722361794552836110293181021047705740+18.6%+1.08%
オーストラリア1462052372163897904045161841513549889929+12.1%-21.4%
ニュージーランド172244129248621811245383432251877383+44.3%+2.6%
メキシコ8712472421191926481361187807637675976+36.8%+76.5%
ペルー8812265481752772240946482161968784-7.2%-32.8%
チリ166517879177913103754847904614779960+6%-18.6%

まとめ

TPP11メンバーに関する基礎情報をお伝えしてきました。加盟国数は、日本を含めて11か国です。この中に含まれている国々を詳細に見ていくと、GDP伸び率、物価上昇率などの指数から、それぞれの国における「経済状況」が見えてきます。消費市場として魅力的な国は、シンガポールまたはオーストラリアです。ただし、人口規模を考えると、将来的にはベトナムあたりも面白くなる気がします。

このような状況を考えると、様々な国を単なるイメージでとらえるのではなく、数字によって、判断することが重要であるとわかります。いつまでも「日本は先進国である」との間違った考え方を基準にしていると、大きな判断ミスをする可能性が高いです。間違いなく、日本の国力は落ちています。したがって、国力の低下を前提にした貿易ビジネススキームを組み立てることが重要です。

ゼロから学ぶTPP(環太平洋パートナーシップ協定)

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