TPP(TPP11、CPTPP)メンバーの基礎情報まとめ

この記事は約6分で読めます。

アメリカを除いた新しいEPAが大筋で合意しました。加盟国は、日本を含めて合計で11か国です。もし、TPP11が発効に至ったとすると、およそ5億人にもおよぶ経済圏が出来上がることになります。そこでこの記事では、TPP11に加盟する相手国を理解する一歩として、人口や実質GDPなどの基礎的な情報をまとめてご紹介していきます。

TPP11メンバーの基礎情報

日本を基軸として、米国を除く新しいTPPが合意に至りました。旧TPPは、米国という世界最大規模の市場が含まれていました。しかし、TPP11では、この米国市場を除いた11か国だけが加盟国になっています。具体的な加盟国の内訳は、次の表の通りです。

出典:外務省の基礎情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html)

出典:Data – World Bank Data Population growth (annual %) |

2016年データ 人口(万) 人口増加率 実質GDP成長率 一人当たりのGDP(米ドル) 物価上昇率 海外にいる日本人 日本にいる外国人

日本

日本

12700 -0.1 1% 38917 -0.12%

シンガポール

561 1.3% 2% 52961 -0.5% 37504 7232

ベトナム

9270 1.1% 6.2% 2215 2.7% 14685 180174

マレーシア

3170 1.5% 4.2% 9390 2.1% 22780 16571

ブルネイ

41 1.3% -0.6% 30437 -0.4% 180 54

カナダ

カナダ

3659 1.2% 1.43% 47500 1.41% 70174 10034

オーストラリア

2422 1.4% 2.47% 50962 1.28% 89133 9674

ニュージーランド

ニュージーランド

480 2.1% 3.96% 37066 1% 18706 3095

メキシコ

メキシコ

12227 1.3% 2.3% 8562 3.4% 11390 3354

ペルー 国旗 HUNADE

ペルー

3149 1.3% 3.9% 6168 3.6% 3408 47875

チリ

1795 0.8% 1.56% 13341 3.79% 5000 870

注目の3つのポイント

新TPPのメンバー一覧を見て次の三つの点に注目をしてみます。「1.GDP成長率」「2.一人当たりのGDP」「3.物価上昇率」です。

GDPの成長率に注目してみると、ベトナムを筆頭にして、ペルーやニュージーランドの伸び率が高いことがわかります。ニュージーランドは、人口増加率も域内トップであるため、今後もさらに伸びる可能性が高いです。

一人当たりのGDPでは、シンガポール、オーストラリア、カナダの順に高いです。これらの国は、TPPにおける「消費市場としての魅力」があることがわかります。まだ、小さな値ではありますが、ベトナムなどは、消費市場への一つの目安となる3000米ドルを突破しようとしていることがわかります。

物価上昇率は、経済発展をしている国に起きやすい事象です。TPP域内でいえば、ベトナムの6.2%を筆頭にして、マレーシア4.2%、ペルーの3.9%と続きます。これらの国は、今すぐ消費市場としての魅力は小さいですが、将来的に注目するべきところだといえます。

対日本の貿易状況は?

2017年現在、TPP加盟国と日本は、どのような貿易取引を行っているのでしょうか? 財務省統計局の資料により、2012年と2016年における日本と各国の貿易状況をまとめてみました。

輸出輸入ともに大きな伸び率を示しているのは、対ベトナムまたは対メキシコです。どちらの国もすでに日本とのEPAを結んでおり、その効果が如実に表れていることがわかります。特にベトナムに関しては、輸出・輸入共に50%以上の伸び率を示しており、現状であっても日本と経済的に深い関係性があることがわかります。そういえば、最近、ベトナム産のビールやお菓子を目にすることが多くなりました。

日本→外国(単位:円) 外国→日本(単位:円) 2012年を基準とした変化率
2012 2016 2012 2016 輸出 輸入
シンガポール 1855335393 2274242247 714129081 841246811 +22.6% +17.8%
ベトナム 881309141 1479175224 1186071842 1812365722 +67.8% +52.8%
マレーシア 1421277069 1322257296 2657013748 1904434982 -7% -28.3%
ブルネイ 14481440 8355307 502883039 174674938 -43.3% -65.3%
カナダ 797223617 945528361 1029318102 1047705740 +18.6% +1.08%
オーストラリア 1462052372 1638979040 4516184151 3549889929 +12.1% -21.4%
ニュージーランド 172244129 248621811 245383432 251877383 +44.3% +2.6%
メキシコ 871247242 1191926481 361187807 637675976 +36.8% +76.5%
ペルー 88122654 81752772 240946482 161968784 -7.2% -32.8%
チリ 166517879 177913103 754847904 614779960 +6% -18.6%

まとめ

TPP11メンバーに関する基礎情報をお伝えしてきました。加盟国数は、日本を含めて11か国です。この中に含まれている国々を詳細に見ていくと、GDP伸び率、物価上昇率などの指数から、それぞれの国における「経済状況」が見えてきます。消費市場として魅力的な国は、シンガポールまたはオーストラリアです。ただし、人口規模を考えると、将来的にはベトナムあたりも面白くなる気がします。

このような状況を考えると、様々な国を単なるイメージでとらえるのではなく、数字によって、判断することが重要であるとわかります。いつまでも「日本は先進国である」との間違った考え方を基準にしていると、大きな判断ミスをする可能性が高いです。間違いなく、日本の国力は落ちています。したがって、国力の低下を前提にした貿易ビジネススキームを組み立てることが重要です。

ゼロから学ぶTPP(環太平洋パートナーシップ協定)

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録
タイトルとURLをコピーしました