エコなデンタルフロス!オーラルケアは天然素材で商機をつかむ!

この記事は約7分で読めます。
HUNADEサービス&オススメ記事
  • 小規模企業向け通関代行の依頼
  • お気に入りの記事を確認
  • 「必須」アリババ輸入の6ポイント
  • アリババ輸入の送料計算ツール
  • Japan Customs Guide (ENGLISH)
  • 世界の今を伝える貿易ニュース

  • スポンサードリンク


    *当サイトの記事を編集・加筆等し、公開する行為をお断りいたします。

    大阪税関調査部の報告(令和元年)によると、デンタルフロスの輸入数量および価格がここ10年ほどで毎年過去最高を更新しているという。仕入れ先は多い順に台湾、中国、ベトナム、マレーシアだ。

    ところで、デンタルフロスを始めとするオーラルケア製品のほとんどが、プラスチック製かつ使い捨て仕様だ。特にデンタルフロスやそのケースはリサイクルが不可能な製品が多く、近年世界的に問題視されるようになってきた。その動きに呼応して、天然素材で作られたフロスやケースの開発、そして詰め替え製品の促進など、欧米が牽引する「ゼロウェイスト・デンタルフロス」製品が盛り上がりを見せている。

    デンタルフロスの糸部分の代替成分としては、シルク、綿、リネンが挙げられる。また海外ではY字型より糸巻き型が主流で、ケースはプラスチックの代替として小さなガラス瓶を使用することが多い。

    日本でも、シルクのデンタルフロスや竹から作られた歯ブラシなど、プラスチックを使わないオーラルケア製品は流通しているが、あくまで部分的な広がりだ。メーカーに目を向けると、天然素材から作られたオーラルケアグッズはアジアを含む世界各国で開発製造されている。いずれのメーカーも現地のスタートアップや小規模企業で、ユニークな経歴をもつ社会的企業である場合が多い。そうした企業は海外流通にも熱心であり、常に輸出チャンスを伺っている。また彼らの製品はデザイン性も高く、日本の若い世代をターゲットにできそうだ。

    日本のフロス輸入量が増えているいま、商機に溢れた分野ではないだろうか。ここでは、アジア・オセアニア地域のメーカーの製品を紹介したい。

    国別メーカー情報:地域活性型からアイデア商品まで 若い世代をターゲットに

    タイ:タイシルクのフロス

    タイでは、現地の素材を活かした竹歯ブラシや、タイシルクのデンタルフロスを手がけるメーカーが次々と誕生している。そのうち2社を紹介する。

    タイシルクから作られた持続可能なデンタルフロス「M-Press」。そのメーカー「Smile Floss 」代表は、ある中学校のプロジェクトとして始まったシルク研究から、国家予算でシルクデンタルフロス研究に発展させた。当時、タイではデンタルフロスは高価な輸入品が一般的だったが、製品が海外コンテストで受賞すると、タイ国内のセブンイレブンのカタログの掲載や、ベトナム企業との契約を獲得するなど、流通拡大にも成功した。ワックスは天然の蜜蝋を使用している。

    また、天然素材の食器やストローを販売する「Re Planet Me」のシルクデンタルフロスは、タフで柔らかく、歯茎を傷つけない、保健省の認定も受けている製品。同社が扱う竹歯ブラシは、持ち手が竹で、毛の部分に木炭を使用している。木炭は抗菌効果があり、コーヒーやタバコによる染色を防ぐという。

    マレーシア:カラフルでデザイン性の高いデンタルグッズ

    マレーシアで初のゼロウェイストストア「The Hive」は、ビーガンやオーガニック食品、化粧品、ペット用おやつなどの様々な製品を提供している。マレーシアでは決して安くない製品を扱うショップだが、地域の溜まり場として機能しながら地元ネットワークを活性させ、女性起業家や難民と提携する社会的企業として、2017年には国連賞を受賞している。「The Hive」が製造販売する100%生分解性のデンタルフロスは3種類(竹炭、コーン、シルク)の3種類から選べる。また、同社の竹製歯ブラシは、虹色などブラシの色がカラフルだ。同社の製品はデザイン性が高く、日本の若い世代をターゲットにしても十分に通用する可愛いグッズに溢れている。

    フィリピン:ミレニアル世代がターゲットの竹製品

    竹製品のオンラインショップ「The Bamboo Company」も、ミンダナオ島を拠点にした社会的企業だ。製品開発販売ビジネスを運営しながら、海洋資源を保護するNGOの支援や、農村コミュニティに生計を提供している。2017年に設立した同社は、ミレニアル世代をターゲットに竹製の歯ブラシの販売から開始した。その後、カトラリーやタンブラーなどの食器、万年筆やノートなどの文房具、フェイスシールドまで製品分野を拡大。全て竹を素材にした製品だ。

    同社が竹歯ブラシを販売開始した当初は、ただ人々に笑われたというが、同時に環境問題に対する注目を集めることには成功した。その後、開発製造した竹製タンブラーが大ヒットしたことをきっかけに製品ラインを拡大し、現在は、竹歯ブラシなどの竹製品を製造販売する、他の企業も現れているそうだ。

    さて、同社のデンタルフロスはシルク製で、竹炭を混ぜた撥水性のあるキャンデリアワックスでコーティングされている。詰め替えも販売している。

    台湾:高級感のあるY字型の進化系 

    台湾は、現地ではエコバックで有名な「Agooday」のような若者に人気のあるブランドが、竹歯ブラシやシルクデンタルフロスを手がけるなど、若い世代がゴミ問題に対する意識が高いことがうかがえる。

    スポンサーからのお知らせ!
    タイの高速海上便
    海上速達便
    フォワーダービジネス

    高雄市を拠点とする新興企業「Happii Living」は、日本でも使用者の多いY字型デンタルフロスの進化系ともいえる「Happii Floss Holder」の資金を、台湾のクラウドファンディング大手”flying V”で獲得している。この製品は、デンタルフロスの使いづらさを解消したY字型で、ゴミ削減も両立している。フロスの部分を使用のたびに簡単に取り替えられ、大理石から作られた持ち手はスタンドに挿しておくことができ、高級感のある見た目だ。フロスは生分解性プラスチックからできている。持ち手の色は5種類で、折り畳みができる旅行用シリーズもあり、ラインナップが充実している。

    オーストラリア・ニュージーランド:環境配慮のY字型、歯科医師のスタートアップ

    西洋文化圏であるオーストラリアおよびニュージーランドには、持続可能なオーラルケア製品を提供する企業が、大小問わず多く存在する。オーストラリアでは、消費者の10人に1人が持続可能な製品を選択しているという統計が出ており、そうした意識を持つ歯科医の数も増えているという。そのため現地のデンタルケアブランドは、環境に優しい製品に変えていく必要性を強めているのだ。

    オーストラリアの大手デンタルケア製品企業「Caredent」は、昨年、100%生分解性素材(コーンスターチ)で作られた持ち手のY字型デンタルフロスを販売した。ケースは紙製で、価格は5個入り20豪ドルと安い値段設定だ。この他にも、スタートアップ「Dura Pik」が再利用可能なY字型デンタルフロスを販売している。こちらも台湾の「Happii Floss Holder」と同じくフロスを取り返る方式で、ステンレス製の持ち手を繰り返し使うことができる。

    ニュージーランドは近年、砂糖が大量に使用される清涼飲料水を原因とする口腔内のトラブルを抱える人が多いことが、近年問題視されている。砂糖税を導入する議論も始まっているほどだ。子どもの口腔衛生のために活動してきた現役歯科医が立ち上げた「Do Gooder」は、歯科用製品の廃棄物の削減も目的としたオンラインショップだ。竹製の歯ブラシと生分解性のあるフロスの販売から始め、徐々に製品の規模を広げている。デンタルフロスはシルクと活性炭の2種類を展開し、竹製の持ち手の着いた歯間ブラシも販売する。

    まとめ

    環境に配慮したデンタルケア製品は、実際にはアメリカやヨーロッパ製が主流で、企業数も製品の種類も多い。欧米だけでも十分な情報をお伝えできるが、本記事ではアジア・オセアニア地域に焦点を当ててみた。すると、この地域の先進国だけでなく東南アジア各国でも口腔ケアに対する意識が高まっていて、多様な企業が生まれ始めていることが分かってきた。同時に、オーストラリアでは大手企業が生分解性素材を使用した製品の販売を開始しており、デンタルケア製品のゴミ問題に対する社会的関心が高いことがうかがえる。

    コロナ禍において自宅でのセルフケアが欠かせないこともあり、国内のデンタルケアの需要がますます増える傾向にあるいま、環境に配慮した製品の需要も伸びていくに違いない。

    >>その他のセカイマを確認

    この記事の参考サイト
    • 大阪税関調査部, デンタルフロスの輸入
    • Bankok Post, Spinning silk into gold
    • The Nation Thailand, Teacher spins silk project into business success making and selling dental floss
    • Re Planet Me website
    • The Hive website
    • The Star, Dive into The Hive to see some eco organic stuff at Bangsar KL
    • The UP Institute for Small-Scale Industries, The Bamboo Company: the business for the eco-friendly millennial
    • Business Mirror, The Bamboo Company
    • flying V, Happii Floss Holder
    • Eco Voice, The New Trend: Sustainable Oral Health Care
    • Kickstarter, Durapik
    • New Zealand Herald, Sugar taxes work overseas, and can here – Dental Association
    • Stuff, Business promotes good oral health while reducing waste
    FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録登録済の記事を確認
    国際輸送
    見積依頼
    お問い合わせ先FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録 トップへ戻る
    Chinese (Simplified)EnglishJapanese
    error: Content is protected !!
    タイトルとURLをコピーしました