グリーンEコマースに注目 日本に輸入してチャンスを掴もう!

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    いま、Eコマース(電子商取引)は「グリーンEコマース」の時代に突入している。長い間、ECはエコではないと指摘されてきたがその原因のひとつが大量に使用される梱包材だ。

    ECにおいては、配送による商品のダメージを防ぐための梱包が不可欠だが、ひとたび商品が到着するとその梱包材は大量の廃棄物となる。しかもプラスチックを使用した気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)や、プラスチックを使用したテープなどが混合して分別できない場合、そのまま生分解のできない環境汚染物質となってしまう。

    そうした課題に対して、欧米の大手企業・ブランドを中心に、梱包材を削減する試みが始まっている。またアジアに目を向けてみると、中国では大手ECプラットフォームのアリババがパッケージ改善の運用を開始したばかりだが、東南アジアではまだ運用にいたるサービスは報道されていない。梱包材の削減においてはアジア各国はまだ発展途上ではあるものの、市場における意識向上は確認されており、今後は欧米に追随する形の製品やサービスが出てくることは間違いない。

    今回の記事では、欧米のECサイトの取り組みや、持続可能な梱包材製品に加え、アジア各国の動きも紹介する。

    欧米では多様なエコパッケージが開発されている。こうした製品の輸入で日本市場に切り込むチャンスを得られるかもしれない。また海外のサービスを参考に、自身のECビジネスにおいてパッケージを持続可能な製品に変えることで顧客満足度アップの向上にもつなげたい。

    世界をリードする欧米製品 生分解・スマートパッケージなど

    アメリカ:グリーンECをリード 水に溶ける・複数回使用など

    アメリカでは多くのスタートアップや中小企業が革新的なパッケージサービスや製品を展開している。

    スタートアップECプラットフォームの取り組み

    まずはスタートアップECサイトの取り組みを見てみよう。大手ECには採用できないきめ細かいサービスやポリシーが特徴だ。

    Limeloop

    屋外の大型広告としての役目を終えたビニール素材の廃ビルボードをリサイクルしたオリジナル輸送用ポーチを使用。当サイトで買い物をした消費者は、商品が入っていたポーチに返信用ラベルをつけて送り返し、繰り返し専用ポーチを使用するというシステムを採用している。

    Olive

    配送に段ボールを使わないアパレル商品通販サイト。アディダス、レイバンなど数百のブランドを同時購入できる。各ブランドから同社専用の倉庫に商品が届き、専用ボックスに同梱して消費者に届ける。こちらも消費者が専用ボックスを返送するシステムのため、ボックスはほぼ100%リサイクルされる。

    Package Free

    生活用品を販売する通販サイト。製品自体はもちろん、梱包材にもプラスチックを一切使用しない徹底ぶりが特徴。

    持続可能なエコパッケージ製品

    アメリカにおける持続可能な梱包材製品の多様性には目を見張るものがある。販売会社のサービスもEC需要にマッチしている。

    noissue

    堆肥化可能なコーンスターチから作られた封筒を製造販売するスタートアップ。多様なサイズ・デザインの封筒をネットで簡単にカスタム注文できる。小ロット注文も受け付ける。

    Green Cell Foam

    水に溶ける発泡スチロールという画期的な製品。配送中の商品を守った後は、家庭のシンクで水に流せる。USDA認定のコーンスターチを使っているため堆肥化も可能。アメリカ・カナダの精肉企業での採用が進んでいる。

    ヨーロッパ:デザイン性が魅力 次世代の「スマートパッケージ」も

    ヨーロッパ各国でも、次世代とも言える画期的なサービスや製品が展開されている。その多くは繰り返し使える梱包材で、消費者が箱や袋を返却するシステムだ。そのほかにも、消費者が梱包ボックス自体を別の用途でリユースできる商品も話題になっている。こうしたサービスを参考にビジネスチャンスをつかみたい。

    Metsa Board(フィンランド)

    プチプチのいらない段ボール箱。箱を開けると内部の底が少し盛り上がり、小さな切り込みが入っている。その切り込みに商品を押し込むことで、多様なサイズの商品を入れることができ、輸送中に動くこともない。

    RePack(フィンランド)

    ECサイト向け防水封筒。少量の注文向けに使えるサイズの封筒で、素材はリサイクルされたポリプロピレン。2020年末の時点で欧米地域の125の企業が採用している。消費者はECサイトでの購入時に、RePackを選択することができる。封筒には前払いの返送用ラベルがついていて、返送することによる報酬システムも確立されている。

    THE BOX(フランス)

    次世代のスマートボックス。最大5キロまで収納できるボックスの内部には内臓カメラが搭載されており、内容をリモートで表示できる。外側には届け先住所を表示する電子画面がついていて追跡可能だ。商品は自動保持システムによって揺れなどから守られるため、プラスチックの緩衝材は必要ない。消費者は商品が到着後にボックスを返却するシステム。

    Monday’s Child(イギリス) 

    子供服ブランド。梱包用の段ボールを組み立てなおすことでドールハウスとして遊ぶことができる。梱包材に記念品としての付加価値を与えたユニークなサービスを展開して話題に。




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    中国:国や大手企業の取り組み 小売業者をターゲットに輸出チャンス?!

    中国では光棍節(こうこんせつ)と呼ばれる「独身の日」に贈り物をすることが流行っており、大手ECプラットフォームのアリババでは毎年光棍節の11月11日にショッピングイベントが行われ、最大の売り上げを誇っている。この流行によって梱包材が大量の廃棄物となる問題が国内外から指摘されており、去年から国や企業レベルでの取り組みが始まっている。

    中国政府は、2025年までにEC取引における速達便のプラスチック製の二重包装を廃止する方針を示した。中国ではEC産業の発展とともに、速達小包の量が顕著に伸びており、なかでも二重包装による廃棄物の増加が課題となっている。政府は梱包材製造業者、ECプラットフォーム企業、配送業者が連携して、リサイクル可能な梱包材に転換することを目指している。

    またアリババグループの物流会社Cainiao(ツァイニャオ)は、2020年の光棍節に向けて、プラスチックテープを使用する必要のないリサイクル可能な段ボール箱を設計した。同プラットフォームを使用する500を超えるバイヤーにパッケージを提供したという。また同時期には、プラスチックを含まない箱19万個および生分解性の封筒300万個が使用されたとも伝えられている。中国全土のこの時期の配達量は6~7億個というから、ほんの一部ではあるが、中国市場においてこうした取り組みが、一部の顧客の購買意欲をそそることにもつながっているのではないだろうか。

    このように中国でも梱包による廃棄物削減の動きは本格化しているが、市場の大部分を占める小規模小売業者にとっては、廃棄物削減より、梱包コストを削減することの方が重要だ。そのことから、Cainiaoは持続可能な梱包を使用する小売業者に特典を与える試みも始まっている。

    中国国内の小売業者で高価格帯の商品を取り扱うベンダーであれば、多少値が貼っても環境に配慮した梱包材を使用することでブランドイメージを維持したいという業者もあるだろう。そうしたビジネスをターゲットとして日本製のエコな梱包材を輸出する土壌は十分にあると言えるのではないか。

    東南アジア:今後の動向は見逃せない

    東南アジア各国では、ゴミ問題が大きな問題になっているにもかかわらず、各国内のECで使用される梱包材の削減への道のりは遠い。

    例えばシンガポールでも、まだ過剰包装に対する問題意識が低いと指摘されている。EC上の消費者コメントでは、梱包材にプチプチや発泡スチロールを使用したことを褒め称えるフィードバックが後を絶たない。同国のECでは商品の25%が返品されていると言われており、その80%が商品の破損が理由だという。小売業者が過剰包装を選択するのは自然なことだ。

    またフィリピンでは、LazadaやShopeeなど現地で人気のECサイトに対して、環境団体が先導する形で消費者が環境配慮した取り組みを嘆願するなどの動きはあるが、実際に運用にまではいたっていない。

    いずれにしてもAmazonやアリババなどの海外大手ECプラットフォームによる過剰包装を回避する試みは各国でも始まっており、現地ECもそれに追随していくと思われる。

    まとめ

    ECに伴う梱包材削減は、ECプラットフォーム、小売業者、配送業者、消費者の全ての段階において意識改革が必要になるため、時間がかかる問題だ。

    例えばAmazonは、販売元の企業にも新しいパッケージング基準を採用する依頼を開始したという。こうした要望は一部ではやや脅迫的との指摘もあるが、ECプラットフォームが環境を配慮したパッケージ基準をベンダーに要望するという動きは今後も続くだろうと思われる。

    消費者はECの利便さを享受する一方で、各企業の環境的配慮に厳しい目を向け始めている。つまり持続可能なパッケージで商品を届けることで、顧客体験がより良いものになるのだ。プランドにとっては企業イメージを向上させる重要な試みだ。こうした動きは世界的に続いていくだろう。日本市場でも、欧米のデザインの優れた持続可能な梱包材は容易に受け入れられるだろうし、日本製品の輸出においても地域や製品カテゴリを選んでチャンスを掴みたいところだ。

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    この記事の参考サイト
    • Philstar Global, Groups urge e-commerce platforms to incorporate zero-waste, reuse systems in packaging
    • Forbes, Does E-Commerce Care About Sustainability?
    • Modern Retail, Startups are trying to make e-commerce packaging more sustainable
    • Food &Wine, Foam Packaging That Dissolves in Your Sink Is the Next Big Thing
    • Trend Report, This Innovative eCommerce package Design Requires No Bubble Wrap
    • Living Packets Introduces a Revolutionary Sustainable Packaging Solution
    • Pack Help, 24 Eco Friendly Packaging Examples that Benefit your Brand
    • China Daily, China aims to eliminate double packaging by 2025
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