ベトナム1位!全EPA(自由貿易)輸出入額の増減まとめ

東南アジア 自由貿易(EPA)
この記事は約5分で読めます。

日本政府は、少子高齢化による国内市場の縮小を見据えて、海外市場への輸出強化を目指しています。これが具体化した物が「EPA」、いわゆる経済連携協定です。日本は、2002年のシンガポールとのEPAを皮切りにして、2019年2月現在、17のEPAを結んでいます。

この記事では、現在、締結しているEPAを対象として、各国との輸出入額の変化をご紹介していきます。

東南アジア

EPAで輸出入額は、どのように変化したのか?

EPAとは、国と国との経済的な国境をなくし、できるだけ自由な環境で商売ができる仕組みです。一般的に、外国に対して商品を輸出すると、相手国側で関税(税金)がかかります。関税は、商品ごとに細かく決められており、輸入国側が守りたい物品には、高い税率にされています。EPAは、この関税をお互い無税または低率ににして貿易を促すことです。

では、実際の所、EPAにより、貿易額は、どのように変化したのでしょうか? この部分を確かめるために、財務省発表のデータを基にして、14EPAの輸出入額の変化をまとめてみました。ちなみに、17ではなく、14の理由は「日アセアンEPA」という東南アジア全体のEPA、TPP11、日欧EPAを省いているためです。

輸出入額の変化表の項目

下の表をご覧下さい。こちらは、2019年2月現在、日本が結んでいる17のEPAの内、14をまとめたものです。表の項目の意味は、次の通りです。

意味
年度 EPAの発効日を起点として、5年後または10年後などのデータです。発効から経過日数が少ないものは、適切な年数で区切っています。
輸出額 財務省のデータを基にしています。対象年度における4月~翌年3月までの一年間のデータです。
対調査年 2002年、2012年、2017年の年数があるとすると、2012年は、2002年に対して。2017年は、2012年に対して、何パーセント増加または減少しているのか?を示します。
通期 発効年と2017年の変化率を示します。

14EPAの変化率まとめ

年度 対前調査年(輸出) 通期 対前調査年(輸入) 通期
シンガポール 2002 46.4% 63.2%
2012 5.6% 17.0%
2017 38.7% 39.5%
メキシコ(2005) 2005 44.7% 122.6%
2015 43.8% 103.3%
2017 0.6% 9.4%
マレーシア(2006) 2006 -6.6% 18.1%
2011 -5.8% 39.7%
2017 -0.8% -15.5%
チリ(2007年9月発効) 2007 -7.2% -18.7%
2012 -21.6% -19.7%
2017 18.4% 1.3%
タイ(2007年11月発効) 2007 9.9% 21.0%
2012 15.7% -10.3%
2017 -5.0% 34.9%
インドネシア(2008年7月発効) 2008 33.8% -23.4%
2013 40.7% -5.2%
2017 -4.9% -19.2%
ブルネイ(2008年7月発効) 2008 -53.6% -55.5%
2013 -23.7% -4.7%
2017 -29.8% -53.3%
フィリピン(2008年12月発効) 2008 36.7% 46.8%
2013 5.0% 27.9%
2017 30.2% 14.8%
スイスEPA(2009年9月発効) 2009 -6.1% 48.3%
2014 -48.0% 29.5%
2017 80.7% 14.5%
ベトナム(2009年10月発効) 2009 155.3% 218.5%
2014 107.0% 150.2%
2017 23.3% 27.3%
インド(2011年8月発効) 2011 18.0% 11.6%
2015 9.6% 0.9%
2017 7.7% 10.6%
ペルー(2012年3月発効) 2012 -1.0% 6.5%
2017 -1.0% 6.5%
オーストラリア(2015年1月発効) 2015 19.9% 16.1%
2017 19.9% 16.1%
モンゴル(2016年6月発効) 2016 27.0% 136.2%
2017 27.0% 136.2%

考察

「ベトナムは経済成長力や滞在力がすごい!」と言いますが、財務省が発表する数字からも、その成長力がヒシヒシと伝わってきます。今回、14のEPAをすべて調べましたが、輸出、輸入ともに、ぶっちぎりの一位がベトナムです。特に、ベトナムからの輸入EPAは、218%とほぼ2倍の成長です。逆に、EPAを結んでも芳しくない、むしろ減少しているのは、ブルネイやチリです。

ブルネイのデータをみると、輸出・輸入ともに通期で50%ほど減少しています。ブルネイは、東南アジアでは「高所得国」として有名です。であるにも関わらず、非常に大きな減少幅になっているのは、見過ごせないですね。もしかすると、この理由について調べてみると、何かしらのビジネスのヒントが見つかるかもしれません。ちなみに、ブルネイは、原油の輸出国です。

輸出分野のトップ3

1.ベトナム 155.3%

2.シンガポール 46.4%

3.メキシコ 44.0%

輸入分野のトップ3

1.ベトナム 218.5%

2.モンゴル 136%

3.メキシコ 122.6%

まとめ

  • 14のEPAの輸出入総額をみると、平均的に「押上効果」があることがわかります。
  • 14のEPAの中でも最も大きな伸びを示しているのは、ベトナムです。
  • 逆に、効果を示さない。むしろマイナスになっているのは、ブルネイです。
FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録

[スポンサードリンク]


タイトルとURLをコピーしました