エスクローとは?安全な貿易取引の実現に不可欠

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安全な貿易をするには、支払いを厳しく考える必要があります。小規模な貿易取引では、銀行送金(T/T)やペイパル決済を利用することが多いです。T/Tとペイパル決済を比べると、安全性が高いのは、ペイパルです。ペイパルは、代金決済でトラブルになったときに、支払った代金が保護されるためです。また、このペイパルと合わせて安全なのが「エスクロー」です。

エスクローとは、買い手と売り手との間に第三者が入り、決済を取り持つ仕組みです。これにより、ペイパルと同様、決済上のリスクを小さくできます。そこで、この記事では、エスクローの仕組み、メリットと、エスクローを活用したビジネスモデルをご紹介していきます。

関連記事:貿易の決済方法 どのようにお金をやり取りするのか?

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エスクロー(第三者が間に入る)

貿易をするときに最もリスクが高いのは、代金の決済です。あなたが輸出者であるときは、貨物を送ったのに、代金をもらえない。一方、輸入者であるときは、代金を支払ったのに荷物を受け取れない。このようなリスクがあります。貿易取引は、貨物とお金の受け渡しに時間的な差があるため、どうしてもこのようなリスクが発生します。

しかし、支払い方法を選べば、このような決済リスクを軽くすることもできます。その一つが「エスクロー」です。エスクローとは、商品の買い手と売り手の間に、第三者が入ることにより、既述の代金決済のリスクを小さくする仕組みです。具体的に見ていきましょう。

エスクローの仕組み

まずは、買い手と売り手双方における不安を整理してみます。

買い手の不安:代金を支払ったけれど、貨物が届かないかもしれない…..
売り手の不安:貨物を送ったけれど、代金を回収できないかもしれない….

…..だから、お互いが不安に感じてしまいます。特に過去に取引経験がない者同士だど、その不安は、なおさらです。そこで、この二者間の不安をどちらも解消するために、間に第三者が入ります。具体的には、次の通りです。

1.買い手が第三者機関(アリババなど)に対して代金を支払います。(資金は、仮入金状態)

2.第三者機関が売り手に対して「買い手から入金があった旨」を伝えます。

3.売り手は、買い手に対して商品を発送します。

4.買い手は、商品を受け取ったら、第三者機関に対して「商品受領」を通知します。

5.第三者機関は、売り手に対して「一時保留していた代金」を支払います。

6.取引完了

上記の通り、第三者機関が代金の受け取りを一時保留することにより、お互いの不安を解消します。この仕組みがエスクローです。エスクローが取り入れられている場合、輸出者、輸入者ともに、決済上のリスクは、きわめて小さいです。

メリット:買い手と売り手との間に第三者が入ることにより、決済上のリスクが小さくなる。

貿易代金の決済にも活用されている

実は、このエスクローの支払いは、貿易代金にも活用されています。ご存じの方も多いかと思いますが、アリババアリエクスプレスなどの中国系通販サイトです。これらのサイトは、エスクローによって、代金決済のトラブルが発生し難い環境です。もし、「中国から商品を購入したい。でも、しっかりと荷物が届くのか心配」な方は、その点はあまり心配されなくてもいいです。

おまけ・エスクローのビジネスモデル

エスクローは、買い手と売り手の双方にとって、代金決済のリスクを小さくします。少しでも安全な貿易取引をしたい方は、非常に便利です。では、この売り手と買い手の両者を取り持つ第三者機関は、なぜ、仲介しているのでしょうか? もちろん、間を取り持つことにより手数料収入が入ることは当たり前です。しかし、そんな手数料収入よりも大きな狙いがあります。それが「お金のまた貸し」です。

実は、エスクロー(一時預かり状態)になっている代金は、買い手から代金を受け取るときと、それを売り手に支払うときとの間に、資金がプールされている期間があります。第三者は、このプールされているお金を銀行などに貸し付けて、資産運用しているのです。まさに人の褌で相撲を取っているのです。

第三者機関:仲介手数料収入+資産運用 のダブルインカムでウハウハ!

まとめ

  • エスクローは、買い手と売り手との間に第三者が介在し、代金の受け渡しのリスクを小さくすること
  • 貿易代金の決済をするときも、このエスクローの仕組みが導入されている
  • 中国系通販サイトでは、このエスクローの仕組みがある。
  • エスクローの仕組みがあるため、必要以上に代金決済の心配をする必要はない。
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