外国為替の種類 インターバンクとカスタマーバンク

貿易コラム
この記事は約5分で読めます。

「本日の外国相場は一ドルは○○円」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか? おなじみの外国為替相場です。

外国為替とは、通貨と通貨を交換することです。この交換をするときに、この通貨だったら、この外国通貨のいくら分に相当すると決める場所が「外国為替市場」です。言い換えると、この為替市場で取り引きされているため、日本円と外国通貨の交換ができます。

そこで、この記事では、外国為替市場に存在する2つの市場、インターバンクとカスターバンクの違いについてご紹介していきます。

インターバンクとカスタマーバンクの違い

「今日の一ドルは100円です!」ニュース番組でよく聞く為替相場には、実は2つの相場があります。一つ目がプロ同士がやり取りする「インターバンク市場」、2つ目が銀行と個人や企業がやり取りする「カスタマーバンク市場」です。ニュース番組などで聞くことが多いのは、後者のカスタマーバンク市場の相場です。

インターバンクとカスタマーバンクとは?

カスタマーバンクとインターバンクは、どのような存在なのでしょうか? それぞれを詳しく見ていきましょう!

インターバンクとは?

インターバンクは、主に銀行、外為ブローカー、場合によっては、各国政府などが通貨の交換をしています。銀行は、企業や個人などと、通貨の交換をすると、手持ちの通貨が少なくなったり、余ったりしてきますね。この通貨の過不足をインターバンクの中で調達しています。また、このインターバンクの中でも時より大きな影響を与えるのが各国政府の介入です。

外国為替の状況次第では、その国の経済や政治に大きな影響を与えることになるため、為替が行き過ぎた変動をしているときは、各国政府が資金を使い相場に介入することがあります。

例えば、日本であれば、円安(一ドル=100円から130円になること)になれば、自国の貨幣価値が下がり、輸出有利な状況になります。某自動車メーカーなどは、一円の円安によって、数百億円の利益が変わるなどとも言われているため、為替の変動がいかに重要なのかがわかります。しかし、もちろん、過度な円安は禁物です。

円安は貨幣価値が下がっているため、外国から商品を輸入するときに不利になります。

例えば、一ドルは、100円だった物が130円の円安になった場合を考えてみましょう。この場合、仮に外国での販売価格が10ドルだとすると、円安になることによって、1000円で購入できた物が1300円を支払わないと購入できないことになります。同じ物でも為替の影響により、支払うお金が変わってしまいます。

適度な円安は、輸出に有利になる。ただ、必要以上の円安は、ダメージを与える。

だからこそ、各国政府は、相場が必要以上に変動したときは、自国の経済などを守るために、政府資金で相場を戻そうとします。このようなこともインターバンクの中で行われています。

カスタマー市場とは?

次にカスタマー市場をみてみましょう! カスタマー市場とは、銀行が一般個人や企業と通貨を交換する市場です。いわゆるインターバンクが金融のプロとプロが駆け引きする市場とすれば、カスタマー市場は、銀行と金融における素人?が取引をするところです。ちなみに、「今日の円相場一ドルは100円です!」というのは、このカスタマー市場での相場のことです。

インターバンクは、金融のプロ同士がやりとりをする所
カスタマーバンクは、金融のプロ(銀行など)と、一般の企業や個人がやり取りするところ

カスタマー市場には、2つのレートがあります。

金融のプロと個人などがやり取りするカスタマーバンク市場には、TTSとTTBという2つのレートがあります。そして、TTSとTTBとの間には「仲値」があり、これがインターバンクで取り引きするときの価格です。それぞれを詳しく説明すると、次のようになります。

銀行は、真ん中にある仲値(インターバンク)を基準に上下一円の差を作り、対顧客に販売したり、買い取ったりしています。つまり、必ず儲けがでる相場設定にしています。

例えば、お客が「外国通貨から円に交換したい!」と言ってきたときは、TTBで交換します。一方、お客が「円から外貨に交換したい!」と言ってきたときは、TTSで交換します。

TTSは、銀行が顧客から円を買い取るレート。顧客が「円」を銀行に持っていき、外貨に交換するときに適用されるレートです。

TTBは、銀行が顧客から外国通貨を買い取るレートです。顧客が「外貨」を銀行に持っていき、円に交換するときに適用されるレートです。

貿易決済と外国為替

外国為替には、インターバンクとカスタマーバンクがあり、一般の人は、カスタマーバンクの中で外国決済をします。

さて、このサイトのテーマである貿易においても、外国為替の行方は、非常に重要です。あなたが輸出ビジネスをしているのであれば、円安の方へ触れた方が価格競争力が生まれて勝負がしやすくなります。一方、輸入ビジネスであれば、円高の方です。どちらの場合も、外国為替と、手元に残るお金が直結することは同じです。

もし、あなたがこの為替の影響をできるだけ小さくしたいと考えるときは、次の2つの考え方や仕組みを活用すると良いです。

  1. 必ずしも貿易を外国建てで行う必要はない
  2. 為替予約でリスクを回避

1.必ずしも貿易を外国建てで行う必要はない

外国と取り引きをすると、なぜか無条件に外貨で決済しなければならないと思いがちです。しかし、実際は、必ずしも外貨で行う必要もなく、相手が同意すれば「円での取り引き」も可能です。円は、ドルやユーロなどと並ぶ「基軸通貨」であるため、貿易相手次第では、そのまま円ベースでの取り引きにも応じてくれます。この場合、為替変動のリスクは相手が抱えることになるため、より安心して貿易ができます。

2.為替予約でリスクを回避する

外国為替は、常に変化することを意識して、あらかじめ「為替の予約」によってリスクを回避することもできます。為替予約とは、ある時期に「一ドルを○○円で交換すること」を予約することです。為替の予約をしていると、相場が思わぬ方向に進んだとしても、予約をしていたレートで交換できるため、損失を最小限にすることができます。

詳しくは「為替予約とは?」をご覧ください。

まとめ

  • 為替とは、通貨と通貨を交換することです。
  • 外国為替市場には、インターバンクとカスタマーバンクの2種類があります。
  • 一般の顧客、企業は、カスタマーバンクでのやり取りをします。
  • カスタマーバンクには、TTS、TTBの2つのレートがあります。
  • 銀行は、このTTSとTTBの間にある仲値を基準にして上下一円を利益にしています。
  • 外国為替は常に変動する物だと考えて、様々な仕組みによってリスクを回避することが重要です。
FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録

[スポンサードリンク]


\ 通関代行・対比表、輸送見積もり好評受付中 /
お問い合わせはこちら!
\ 通関代行・対比表、輸送見積もり好評受付中 /
お問い合わせ先
タイトルとURLをコピーしました