貿易業界にも働き方改革の影響!荷主が知っておくべきこと

働き方 貿易コラム
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残業が多い貿易業界に、日本政府主導の「働き方改革」の波が押し寄せています。この働き方改革は、一貿易プレイヤーには、どのような影響があるのでしょうか? そこで、この記事では、働き方改革と貿易業界への影響(各荷主への影響)をお伝えしていきます。

働き方

働き方改革と貿易業界の関係

これまでの働き方を見直し、人口減少に歯止めをかけるべく成立したのが「働き方改革関連法」です。一体、どのような法律なのでしょうか? まずは働き方改革をおさらいしていきましょう!

働き方改革とは?

働き方改革が誕生した背景は、急速に進む人口減少にあります。全体の人口が減少すると、当然、働き手の人口も少なくなります。これは、日本の生産性が下がることを意味し、さらにいえば、日本の経済力(国力)の低下を意味します。これを避ける目的で誕生したのが働き方改革です。

働き方改革の目的は、労働力不足の解消にあります。この労働力には、出生率と労働生産性向上の2つの意味があります。出生率とは、新しい子供が誕生する数(率)です。これを働き方を変えることにより、少しでも上昇させます。他方、労働生産性とは、労働に対する効率です。ITの導入などで、一人当たりの効率を少しでも向上させることで、今と同じ仕事をより少ない人数でこなせることを目指します。

  1. 出生率を少しでも上昇させるために働き方を見直す
  2. 少ない労働生産力を効率的にまわす

貿易業界の現実

この働き方改革の波は、貿易業界には、どのような影響をもたらしているのでしょうか? それを理解するには、貿易業界の現実を知る必要があります。実は、貿易業界は、大量の残業をして仕事をさばいている所が多いです。残業時間が多くなる理由は、様々です。一例をあげると、業界特有の船の動き、税関、リードタイムの短縮化などがあります。どのポジションにいる人でも、大量の残業時間を使い、仕事にあたっているのが現実です。

残業時間が多い貿易業界に働き方改革の波がきている!

働き方改革の最大の目的は、労働生産性の向上です。そして、この具体的な取り組みが残業時間の抑制です。しかも、労働基準監督署が非常に強く実行しており、違反企業には、罰則を設けて徹底させています。既述の通り、貿易業界は、総じて残業時間が多いため、この働き方改革の影響を強く受けています。貿易業界に勤める方が言うには、上司からの残業抑制の指示も厳しく、息苦しい状態が続いているとのことです。よって………

1→ 残業ができない、業務の効率化が求められている。

2→新規荷主の受け入れを拒否、既存の荷主も選別する。

との流れとなり「新しく貿易ビジネスをする人が門前払い」される確率が今まで以上に高まっています。ほぼ貿易未経験であり、個人事業主の場合は、通関業者やフォワーダーさんは、ほぼすべて断られると考えた方が良いです。それほど、働き方改革の影響が貿易業界全体に波及しています。

自社通関に切り替えることも重要

働き方改革の影響により、新しく貿易ビジネスを始める人が通関業者などに依頼しがたい状況が続いています。では、新しく貿易ビジネスを始めるときは、どのようにすればいいのでしょうか? これは、次の2つのどちらかです。

  1. 他社が輸入した物を国内取引として購入する
  2. 自社通関で貿易をする。

1番の方法は、もはや貿易ビジネスをしているとは言えないため、できるだけ避けたいですね。もし、あなたが貿易ビジネスをしたいのであれば「自社通関による貿易」の方が良いです。自社通関とは、自社の産品に対して、自社で税関に申告することです。実は「○○を輸入します!」や「○○を輸出します!」という申告は、自社の物であれば、誰でも自由に申告ができます。

他人の商品を代理で申告ができる通関業者は、働き方改革の影響で、非常に混乱しており、新規荷主の受け入れに慎重になっています。よって、この現実を考えるならば、新しく貿易ビジネスを始める方は、まずは自社通関で貿易実績を積み重ね、その後、通関業者に依頼する方が現実的な路線だといえます。

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まとめ

  • 貿易業界は、残業が前提になっている
  • 働き方改革は、働き方の効率を上げて労働生産性を向上させることが目的
  • 働き方改革は、貿易業界に非常に大きな影響を与えている。
  • 新しく貿易ビジネスを始める人は、ほぼ受け入れてもらえないと考えた方が良い。
  • よって、当初は、自社通関により貿易手続きをする方が現実的である。
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