「日欧EPA対策」これだけは知っておくべき5つのポイント

TPP/日欧/日米協定
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EUとの間で検討されている「日欧EPA」は、少子高齢化の日本にとって戦略上、重要です。市場が縮小すれば、当然、買い手が減ります。商品を求めている人が少なくなれば、これまで商品を作っていた会社が余ります。これは、営利企業にとって死活問題です。この大きな問題を解決する一つの方法が外国との自由貿易協定です。

そこで今回は、日欧EPAについて、基本的な5つのポイントをご紹介していきます。

これだけは抑えておこう!日欧EPA・5つのポイント

日欧EPAを活用するときの4つのポイントをご紹介していきます。

  1. 関税の下がり方
  2. 輸入申告日
  3. 特定原産地証明書
  4. 原産地の定義

1.関税は即時と段階的、除外、関税割当など

EPAを結ぶと、原則的に様々な品目の関税が撤廃されます。これまで聖域であった物も、ほぼ例外なく20年以内に完全撤廃されます。EPAと聞くと、すぐにすべての品目の関税が即時撤廃されると考えがちですがそれは違います。EPAにおける関税の撤廃は、次の5つのパターンがあります。

  1. 「即時撤廃品目」
  2. 「段階的に削減する品目」
  3. 「除外品目」
  4. 「関税割当品目」

すべての商品は、いずれかに分類されます。つまり、協定発効と同時に完全が全廃される物もあれば、十年や二十年かけて徐々に関税が撤廃されていく物もあります。どの商品の関税が、どのタイミングで下がるのかは、すべて協定の付属書の中で決められています。

例えば、段階的に削減する品目であれば、毎年、4月1日を迎えるごとに関税が一段落ずつ下がります。下がり方は均等の場合もあれば、不規則に下がるものあります。物によっては、関税の削減が一切行われない物もあります。

関連記事:譲許表とは? 外国の関税率が下がるタイミングを調べる方法

2.輸入申告日には、気をつけます。

  • 日本側の関税削減のタイミング:毎年、4月1日付け(日本に輸入する人)
  • EU側の関税削減のタイミング:毎年、2月1日付け(EUへ輸出する人)

日欧EPAによる関税の削減は、毎年、4月1日(日本側)、2月1日(EU側)に行われます。これは「輸入申告日」を基準になるため、3月末あたりに輸入を予定されているときは注意が必要です。

例えば、3月28日に日本の港へ船が入港して荷物が搬入されるとします。2、3日後には4月1日を迎えるというタイミングです。このようなときは、輸入申告するタイミングをに気を付けます。必ず4月1日(2月1日)をまたぐように調整してください。3月31日申告分(1月31日)までは5%、4月1日からは関税がゼロになる可能性が十分にあります。

関税削減ステージ:

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2019年2月1日、日本側・EU側、共に1年目のステージ

2019年4月1日、日本側、二年目のステージに突入(EU側は、一年目継続)

2020年2月1日、EU側、二年目のステージに突入

毎年、4月1日(日本側)、2月1日(EU側)に、双方の関税が削減される。

3.原産品の申告方法は、自己申告制度

日欧EPAの原産地の証明は、生産者、輸出者、輸入者のいずれかが原産地申告書を作成する「自己申告制度」で行います。これまでのEPAのように、第三者による証明(特定原産地証明書の取得)ではないためご注意ください。

関連記事:日欧EPAの原産地申告書と自己申告制度とは?

5.原産地が大切

EPAを利用するときは、貨物の原産性が大切です。ここでいう原産性とは、EPAを結んでいる国の中で生産された商品です。

例えば、日欧EPAであれば、日本やEUの中で生産された商品が該当します。それ以外の国で生産された商品は、EPAによる関税の削減を受けられません。しかし、だからといって、日本やEUで生産すれば、どんな物でも原産品になるわけではありません。必ず協定に定められている原産性のルールに従います。

  • EPAを結んでいる国で生産された物であること
  • 原産品の定義を満たすこと

この2つの条件を満たすときに、EPAの関税削減を受けられます。

まとめ

日欧EPAが発効されたときの最低限覚えておくべき5つのポイントをご紹介してきました。ここでお伝えしたポイントは、決して日欧EPAだから~というわけではなく、すべてのEPAに共通することです。これらのポイントについてさらに詳しく知りたいときは「EPAマニュアル」をご覧ください。

ゼロから覚える日欧EPA 原産地規則、用語の解説など

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