【日欧EPA対策】削減できる関税額を調べる方法

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日本とヨーロッパの間で自由貿易協定(日欧EPA)が結ばれると、お互いの関税がなくなります。お互いの関税とは、日本側で設定しているEU産品にかける税金、EU側で設定している日本商品への関税を指します。お互いの国でこれらの関税を撤廃することによって、これまでよりも活発な経済活動が行われると予想しています。

今回は、日欧EPAを利用して輸入する場合、どれだけの関税を削減できるのか?について調べる方法をご紹介します。まだ、日欧EPAは、批准前ではありますが、無事に自由貿易協定が結ばれたと仮定して、削減できる関税額を計算する方法をお伝えします。ちなみに、この記事で前提としているのは、すでに輸入取引をしていて、関税等の支払いをしている方です。

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日欧EPAを利用して削減できる関税額は?

日欧EPAによる削減できる関税を調べときは、次の2つのポイントを考えます。「1.現在はいくらの関税を支払っているのか?」「2.EPA税率は、何パーセントなのか?」です。これらの2つのポイントさえわかれば、EPAによる削減できる関税額を知ることができます。

1.現在はいくらの関税を支払っているのか?

すでに輸入をされている方は、何らかの納税書類があるはずです。輸入許可書や納税に関する証明書をご覧ください。その中に「課税価格」や「関税率」と書かれている部分があります。課税価格とは、関税率をかける対象とする額のことを言います。一方、関税率とは、この対象価格に「何パーセントの関税をかけるのか?」です。この2つの数値をかけ合わせると、現状、支払っている関税額です。

2.EPA税率は、何パーセントなのか?

次にEPAを結んだときの関税率を確認します。外国の商品を日本へ輸入するときにかかる関税は「ウェブタリフ」を使って調べます。ウェブタリフは、日本関税協会が運営をする誰でも自由に関税率を調べられるサイトです。似たようなサイトとして税関が運営する「実行関税率表」もあります。しかし、視認性の問題から、ウェブタリフの利用をお勧めします。ここでは、ウェブタリフによる関税の調べ方をご紹介していきます。

ウェブタリフによる関税の調べ方

ウェブタリフの詳しい使い方は「初心者向けウェブタリフの使い方」をご覧ください。このサイトを使えば、経済連携協定(EPA)を利用した場合の関税率もしっかりと調べられます。下の図をご覧ください。これがウェブタリフのトップ画面です。以下の部分に調べたい商品名やHSコードなどを入力します。もし、すでに輸入許可書などが手元にあるときは、その中にあるHS番号を入力します。

下の画像をご覧ください。上の四角の中に統計番号を入れます。統計番号は、別名、HSコードといいます。世界中にある商品を6桁~9桁の数字で表した物です。関税率は、このHSコードに対して決められています。ただ、最初から最適なHSコードを見つけるのは大変であるため、すでに輸入書類(許可書)に書かれているHSコードを使って調べるようにします。

Hunade

下の画像が次の画面です。経済連携協定という文字が見えますね。その下には、いくつかの国名が書かれています。ここに表示されている国が経済連携協定(EPA)を利用して輸入できる所です。もし、ヨーロッパとのEPAが実現すれば、この部分に関係国の国名が表示されます。

HUNADE ウェブタリフ

ウェブタリフの画面は、横軸が商品名、縦軸が商品の関税率を表しています。それらの交点が、該当の国から、該当の商品を輸入するときに適用する関税率です。このようにして、EPAを適用した場合の関税率を調べてください。

Hunade

ここまでの説明で現状、支払っている関税額と、EPAを利用した場合の関税率をご紹介してきました。次にこれら2つを利用して、削減できる関税額を計算してみます。

削減できる関税額の計算方法

削減できる関税額を計算してみましょう。手元に輸入許可書があるときは、そこにある「課税価格」を使います。この価格にEPAの関税率をかければ、支払う関税額がわかります。

例えば、現状における輸入の課税価格が100,000円、関税率が10%であるなら、支払う関税額は10,000円(100,000*0.1)です。一方、EPAがスタートして、輸入の関税率が3%になれば、3000円(100000×0.03)が支払うべき関税額です。したがって、このケースにおける関税の削減額は10000-3000円=7000円です。このようにして削減できる関税額を計算します。

もし、まだ輸入したことがない方、または「課税価格がいまいちわからない!」方は、商品価格+送料+保険代金=課税価格と考えます。仮に商品代金が10000円、送料が5000円、保険代金が3000円、関税率が3%であれば次のような計算です。

(10000+5000+3000)×0.03=540円(関税額)

まとめ

EPAを利用した輸入を始めるとなると「一体、どれくらいの関税額を削減できるのか?」が気になりますね。削減できる関税額は、元々の課税価格にEPAの関税率をかけることで調べられます。この削減できる関税額を計算した上で、実際にEPAを利用して輸入するのかを考えてみましょう!

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