■ お知らせ!
種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | 香港 | 那覇 | フィギュア、電池なし(5パレ) | 相談希望 |
法人 | 東京 | ニューヨーク | 調理器具 200kg | 相談希望 |
法人 | 香港 | 那覇 | フィギュア、電池なし(5パレ) | 相談希望 |
法人 | 東京 | ニューヨーク | 調理器具 200kg | 相談希望 |
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誰に輸出するのか? それをどこで探せばいいのか?
海外への輸出を考えたとき、相手先を探す作業があります。もちろん、この相手には「需要」も含まれます。「何が求められているのか?」このように相手の求める物をベースに探すことが成功への近道です。
では、具体的にどのように探せばいいのでしょうか? これについては、別記事の海外の輸出先を探す9つの方法でも詳しく紹介をしています。今回は、そんな輸出先の開拓方法の一つ「引き合い案件データベース」をご紹介します。
これは日本貿易振興機構(ジェトロ)さんが、日本の輸出取引をバッグアップするために商品を「売りたい」「買いたい」企業をマッチングするサービスです。利用料は無料であり、誰でも自由に閲覧ができます。また、案件への登録、登録されている案件への問い合わせ等は、無料会員登録を済ませるとできます。
どこに、どんなニーズがあるのかを把握することもできますし、逆に外国にあるおもしろい商品を発掘もできます。
海外の販売先を見つけてリサーチを行うことが大切
「世界のどこに、どんな商品を求めている人がいるのか」を知ることができれば、マーケティングにおける最初の出口が出来上がります。あとは実際に、現地の「ニーズに基づき、どのような商品を求めているのか」をしっかりとリサーチすることにより、輸出取引が成功する可能性が一気に高まります。
輸出マーケティングは「プロダクトアウト」と「マーケットイン」の二つの考え方があります。
- プロダクトアウト
- マーケットイン
プロダクトアウトとは、商品を作ってしまい、作った商品を求めている人を探すやり方です。一方、マーケットインはこの考え方と全く逆です。まずは「どこに、どんなニーズがあり、そのニーズがある背景」などをしっかりと調査した上で、商品に反映していきます。これにより、売り込まなくても売れる商品力を持つ製品が出来上がります。
輸出取引のマーケティングは必ず「マーケットイン」を用いるべきです。売れなかった時のリスクが国内販売よりも自ずと高くなるからです。まずはお客さんを見つけて「どのような商品を求めているのか」の把握から始めましょう!そのための具体的な方法が「引き合い案件データベース」です。
引き合い案件データベースとは
日本の輸出を全面的に支援している期間が独立行政法人・日本貿易振興機構のジェトロさんです。このジェトロさのホームページの中に「引き合い案件データベース」があります。引き合い案件データベースには、以下の情報が掲載されています。
- 世界中の買い手が何を求めているのか
- どんな国に、どんな商品を求めているのか
- 世界中の売り手が何を売りがっているのか
- 日本の売り手が何を世界販売しているのか
- 日本の売り手がどのような貿易に関するサービスを求めているか
要は日本を含めて世界中の「売りたい」と「買いたい」人がつながる情報が表示されています。
引き合いデータベースを有効活用しましょう。
引き合いデータベースの閲覧・使用ともに無料で利用できます。案件の登録、案件への問い合わせ等は無料会員登録後にできます。
引き合いデータベースには、世界中の買い手と売り手がつながる情報が掲載されています。しかし、十分な数があるかといえば、そうではありません。情報をご覧になるとわかりますが、案件が少ない分、偏ったところに集中して問い合わせが来ています。そのため、仮に売り手や買い手を見つけたとしても「実際に相手にしてもらえるかどうか」はかなり疑問です。
そこで、この引き合いデータベースを使うにあたり、買い手や売り手を探すだけではなく、ニーズを把握するために用いることが有用であると考えます。
例えば、香港でりんごを求めているバイヤーがいるとします。この情報は誰にも等しく提供されているため、バイヤーには多くの問い合わせが来ています。したがって、返信を頂ける可能性は低いと考えた方が良いです。そこで、この引き合い案件データベースを次のような考えを導くための「材料」にします。
りんごの例でいうと….
「香港でりんごが売れているらしい」
- なぜ売れているのか?
- 食味が違うのか?
- 何らかの文化が関係しているのか?
- 青い林檎はどうなのか?
- どのように使っているの?そのまま?ジュース?
- 高いりんごでも購入したい理由は?
などを考えます。すると、香港の中での需要がなんとなく見えてきます。りんごに人気があると思っていたけれど、実は「赤い果物は縁起が良いから」という理由なのかもしれません。であれば、りんご以外の赤い果物にもチャンスがあるのではないか?と考えを膨らませられます。
引き合い案件データベースの情報を使うこともできます。しかし、もっと有効活用したければ「次の答えを導くための材料」として活用をおすすめします。「なぜ、その商品を求めているのか?」という単純な質問を追求していくことにより、現地において真に求められている物が見えてきます。
引き合い案件データベースの有用な使い方が分かったところで、実際の使い方を確認していきましょう。
引き合い案件データベースの使い方
引き合い案件データベースは、顧客を見つけるのではなく「何が求められているのか?」を把握します。できれば、コンタクトフォームを使って、直接的な取引オファーをするのではなく、どのような物が求められているのか?を確認します。それでは操作方法の説明です。
まずは「引き合い案件データベース」無料会員登録で問い合わせ等ができますので、最初に会員登録を終えます。赤枠の部分で「海外のバイヤーが求めている商品をカテゴリごと」にわかります。仮に農産品であれば、一番上にある「農林漁業・食料品」を選びます。青枠の部分は、新着案件が表示されます。
画面上にある「最新売り/買い」ボタンを押すと、以下の画像の通り、地域ごとに案件数が数字で表示されます。左側に商品のカテゴリ、右側方向が地域です。
左側の必要としている商品のカテゴリと右側の地域情報との交点が案件数です。
その中の一つである「農林漁業・食料品」×「買いたい」×「アジア」を選んでみました。すると、以下の赤枠のように求めている企業情報が表示されます。個別具体的な情報はジェトロさんの著作権の関係上、ぼかしてあります。詳細はジェトロさんのホームページでご確認ください。
相手先の企業情報もしっかりとわかります。社名、住所、電話番号、資本金、担当者名などが記載されている場合が多いです。
担当者の名前などもわかります。
誰かがこの企業にコンタクトをした様子もわかります。約60%の確率で開封されています。開封されなかった理由を考えるのも重要です。この答えがわかると、返信される確率がぐっと高まります。問い合わせをしたいときは、下にある「問い合わせフォーム」より行います。
相手のバイヤーの気持ちになって問い合わせをします。相手のバイヤーの究極の目的は結局「商売として儲かるのか」です。
まとめ
- ジェトロが提供する「引き合いデータベース」がある。
- 引き合いデータベースは需要と供給のニーズを確認するところ
- このデータベースでは、相手とコンタクトするのは至難の業

