今更だけど、為替が変動する理由とは?何がポイントになるの?

外国為替 貿易コラム
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外国為替のニュースを聞くと、毎日、円相場なる数字が上下に動きます。一ドルは100円だった数字が98円になったり、103円になったりすることです。特に海外に出かけるときには、この為替のニュースが気になることが多いです。なぜ、円と外国通貨は、毎日のように価値が変化するのでしょうか?

この記事では、外国為替が上下に変動する理由について詳しくご紹介していきます。

外国為替

刻一刻と為替が変動する理由

毎日のニュースで必ず取り上げられるのが外国為替(がいこくかわせそうば)です。外国為替相場とは、日本円と外国通貨を交換するときに利用する基準のことです。

例えば、あなたは、日本の百円玉を持っているとします。直近で、アメリカに行く予定があるため、円とドル紙幣を交換したいです。このとき、100円玉を渡すことで、一ドル札を手に入れられるのなら、一ドル=100円です。ただし、ドルに対する需要は一定ではないため、あなた以外にもドルを欲しがっている人がいれば、一ドルと交換できる円がどんどん必要になります。

一ドルは、105円、107円、108円という具合ですね。ドルの価値が高くなっているため、円とドルを交換するときに、よりたくさんの円を用意する必要がある。これが「円安」です。

一方、逆に円を欲しがる人がどんどんと増えていくと、円の価値はあがります。円の価値が上がると、外国通貨を所有している人が円と交換するときに、より多くの外国通貨を用意することになります。外国通貨に対する円の価値が高いので「円高」です。

このように外国為替レートは、世界中の通貨の需要と供給のバランスによって、常に通貨の価値が変動しています。この通貨に対する価値の評価として現れているのが「外国為替レート」です。それでは、この外国為替レートが変動する理由を詳しく確認していきましょう。

■小話
少し前までは、一ドルは360円に固定されていました。極度の円安状態になっているため、日本からの輸出に大きなメリットがありました。もちろん、日本がメリットを受けるのであれば、その相手国がデメリットを受けますね。まさに、その相手国がアメリカだったのです。当時、アメリカは、双子の赤字を抱えていて、これを削減することが大きなテーマでした。「日本は極度の円安状態にしているため、貿易が不均衡だ!」とアメリカが主張したため、1985円のプラザ合意によって円高方向に誘導することに決まりました。この合意の結果、日本は円高になり、金余りの状態からのバブル景気が誕生したということです。■円安と円高の「高い安い」が示すものとは?
円安や円高の「安」や「高」とは、価格が安くなったり、高くなったりすることを示すのではありません。その通貨の価が外国通貨に対して高くなっているのか?または安くなっているのか?を示します。

為替が変動する3つのポイント

外国為替が変動する理由は、大きく分けて次の3つです。少し難しい言葉が並んでいますね。一つ一つ確認していきます。

  • 購買力平価
  • ファンダメンタル
  • 金利

1.購買力平価とは?

世界中で同じ物を販売するときは、当初、設定している通貨(価格)が異なったとしても、最後は、同じようなレートになることを言います。

例えば、A国で鉛筆が販売されているとします。そのA国の鉛筆を購入してB国で販売します。この場合、A国からB国に鉛筆が移動します。これを小難しく考えると、A国とB国の鉛筆における市場は、次のように変化します。要は、+とマイナス、寒いと暑いなど、通貨の中でも必ず「平準化する力(平らにしようする力)」が働きます。

A国・B国に鉛筆を移動した分、鉛筆が減ってしまい価格が上がります。

B国・A国の鉛筆が出回ったので、鉛筆が増えてしまい価格が下がります。

結局、物が移動することにより、それに引きつられて価格も上下して、世界のどこの国であっても、同じような価格になると言われています。ただし、経済的な評論家の間では、この平準化に疑問を持っている方もいらっしゃいます。

2.ファンダメンタルズ

ファンダメンタルズとは、国や企業などの経済に関する基礎的な条件の総称です。

例えば、これから人口が増えていく~となると、市場がどんどんと大きくなることがわかりますね。その国の物価や人件費、そして材料費などが上がっていれば、その国は、経済成長していることがわかります。また、自由貿易の締結などについても、ファンダメンタルズの一つだと考えていいと思います。

ファンダメンタルズが良い傾向を示しているときは、その通貨が買われます。逆の場合は、売られます。

ファンダメンタルズ=国や企業の経済の状況を表す指標

3.金利

お金を貸したり、借りたりすると、金利が発生します。金利を一言で説明すれば、お金を融通してもらったことに対するお礼です。お金を必要としているときに、金利を支払ってお金を借りる。逆にお金が不要なときは、銀行に預けてお金を受け取る。これが世の中の金利の仕組みです。

1.お金を借りる人が金利を支払う。
2.お金を貸す人が金利を受け取る。

ここで一つ考えていただきたいです。もし、同じお金をどこかに預けるとすると、金利が高い所が良いですか? それとも低い所が良いですか? もちろん、金利が高い所ですね。実は、これ外国為替の相場が変動することとも関係してきます。

外国通貨の場合、金利が高くなればなるほど、その通貨に対する需要が高まり、投資資金が流れてきます。その結果、どんどんと対象の通貨が買われて通貨の価値が上昇してきます。これを日本円で考えれば、外国人投資家によって円が買われて「円高方向」になります。

以上、3つの理由から、外国通貨は、刻一刻と変化していくことになります。

まとめ

為替が変動する3つの理由をご紹介してきました。この記事をご覧になり「通貨も商品も同じじゃん!」と感じた方も多いはずです。その商品(通貨の需要)が上がれば、どんどんと価値が高くなっていきます。結局、共通することは、商品であっても通貨であっても、何らかのメリットが高い物に対して需要が高まってくることです。

需要が高まるため、それに合わせて商品の価格や、対象の通貨と交換するために必要となるお金が増えます。(例1$=100円が1$=120円になると?→一ドルを交換するために、以前よりもたくさんの円を用意しなければなりません。)

「人気がある通貨=価値が上がる=○○高になる」

「人気がない通貨・信頼できない通貨=価値が下がる=○○安になる」

これらの基本的な原則が複雑に絡みあって相場が作られています。逆に言うと、金利、ファンダメンタルズなどをよく観察していると、外国為替は、どちらの方に進むのかを予想することもできます。

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