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国際運送会社を切り替える?比較検討の注意点を紹介!

この記事は約9分で読めます。
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国際輸送には、航空機、海上輸送、小口輸送等の様々な方法がある。

例えば、今、どこかの国際運送会社に依頼をしているとする。あなたは、その会社が提供するサービスに何らかの不満がある。そして、その不満がつもり、国際運送会社を切り替える決断をした。

つまり、この記事は、取引がある国際運送会社に何等かの不満があり、別の運送会社に切替えたい。もしくは、切り替えるための検討を始めたいと考えている方を対象としている。

ちなみに、国際運送会社を切替える場合は、どのようなリスクがあり、何を考慮すればいいのだろうか?

この記事では、中国フォワーダーからの情報を参考にして、国際運送会社を切り替えるときのポイントを確認していきたいと思う。

国際運送会社を切り替える?

ここで定義のおさらいをする。この記事でいう「国際運送会社」とは、実機を所有するキャリアではなく、キャリアのスペースを借りて、運送サービスを提供するフォワーダーを指す。

国際運送会社=フォワーダー

と、読み替えていただければいいだろう。また、フォワーダーにもいくつかの種類がある。

  • 海上輸送を得意とする所
  • 航空輸送を得意とする所
  • 特殊貨物の輸送を得意とする所
  • 国際複合一貫輸送を得意する所

この記事では、様々なフォワーダーをあえて一つのフォワーダーとして取り扱うものとする。フォワーダーを切り替える上での注意点や検討ポイントは同じだからだ。

さて、用語のすり合わせが出来た所で、本題に入っていきたいこうと思う。

現在の国際運送会社に不満を感じている?

今、この記事をご覧になっていることから察すると、あなたは、契約する国際運送会社に何らかの不満を感じているはずだ。ここでその理由を客観的に洗い出していただきたい。

あなたは、何に不満を感じているのか?

  • 会社(営業)のサービスが悪い。
  • 営業担当との相性が悪い。
  • フォワーダーがスペース取れない。
  • 業務担当との相性が悪い。
  • コストが高い。先ずは比較してみたい。
  • 関税・消費税の立替をしてくれない。
  • 特定の航路のサービスがなくなった。
  • 営業・業務の担当者が、部署異動した。
  • フォワーダーがM&Aされて、倒産した。
  • 貨物量が増えてきたけど、既存フォワーダーが対応できなくなってきた。
  • 従来と異なる商品を輸出入することになり、既存フォワーダーが対応できない。
  • 事業継続のリスク軽減を考え、複数のフォワーダーを起用したい。

例えば、営業担当者がムカつく。求めている答えが中々、返ってこない。イレギュラーが発生すると、何もできなくなる。(=マニュアル的な業務しか経験がない)などに不満を感じている方も多いはずだ。

また、昨今、問題となっている海上輸送費の高騰への対処、スペース確保の部分に不満を感じている方もいると思う。この結果、複数のフォワーダーと取引を始めたいとの結論に至る方が多いと予想する。

上記の通り、国際運送会社を切り替えるキッカケは多岐にわたる。これだけ流動的な世の中であるので当然だと思う。しかし、これは荷主側の立場しか考えていない、一方的な意見に過ぎないとも考えられる。フォワーダーには、フォワーダーの事情がある。

フォワーダー側の事情とは?

例えば、近年、未回収金発生を防ぐため、貿易業界で当たり前だった各種税金の立替をやめる流れになっている。フォワーダーによっては、新規は100%、リアルタイム口座をすすめている所もある。

もちろん、ここでは、立替金の善し悪しを論じるわけでない。伝えたいのは、あなたが理想とするフォワーダーとフォワーダーが受け入れられる条件には、ズレの可能性がある点だ。荷主にピッタリな「理想の王子様」はいないと断言する。

どんなフォワーダーにも一長一短がある。ここが良くて、ここが悪い。あって当然だと思う。完璧な王子さまはいない。よって、できるだけ理想のフォワーダーに巡り合えるように、照準を定めていくのが現実的な選択だと思う。ただ、照準を定めようとしても、フォワーダーが嫌いやすいことを理解していないと難しくなる。。

例えば、あなたは「立替金を支払ってくれないフォワーダー」に不満を感じているとしよう。そして、理想のフォワーダー像を追求するあまり「立替払いに応じるフォワーダー」にこだわりすぎると、新しいフォワーダーに巡り合う可能性は、ぐっと低くなる。

現在、取引するフォワーダーが立替金以外で完璧であるなら、その取引を続けた方が良い。逆に、立替払いをしてくれるとの理由から選んでいるなら、あなたは、選ぶフォワーダーを間違えていると思う。

今、勢いがあるフォワーダーは、決して「立替金をエサ」に荷主の獲得を目指さない。むしろ「うちは、立替金とかやりませんから、嫌なら他へどうぞ」と突き返す可能性もある。立替金は、悪だ。はっきり言って、商売が欠落している。今すぐ、全廃しても良い。私はこう考える。

  • 完璧なフォワーダーはいない。
  • フォワーダーも荷主を審査している。
  • 不満の内容を精査すること。
  • 不満点によっては、新しいフォワーダーが取引を拒絶する可能性がある。

国際運送会社を変更する時に検討するポイント

ここまでの説明で、国際輸送を切り替えるきっかけをご紹介した。そして、完璧なフォワーダーはいないことや、あなたの不満の内容次第では、新しい国際輸送会社と取引を始められる可能性が低くなることもお伝えした。

ここからは、実際にフォワーダーを切り替えるときに検討する2つの手順をご紹介する。

  1. 会社情報収集と比較
  2. フォワーダーの採点

1.情報収集と比較

まずは、あなたの輸送ルート、輸送目的、輸送品目等を考慮して、いくつかのフォワーダーの情報収集を始めよう。

例えば、フレイトフォワーダーズ協会や各フォワーダーの公式サイト等などがある。また、弊社の勝手にフォワーダーランキングの記事を参考にしてもらえるのも良い。また、ネットだけではなく、シッピングガゼット、丸善のような専門店で専門誌からも見つけられる。

その他、貿易仲間の諸先輩方から紹介を受ける方法などもある。

収集した情報を整理しフォワーダーを採点する。

いくつかの候補が見つかったら、次にホームページからある程度の情報を調べる。ここでフォワーダーの公式サイトから、得意としている所や売り出したいと考えているサービスの見つけ方を簡単に説明したいと思う。

フォワーダーのサイトをみて。。。

ページのより左側にある項目、ページのより上にある項目が得意なサービス

例えば、ページ内に….

  • 海上輸送
  • 航空輸送

と記載されている場合は、この会社は、海上輸送の方が強いと見当がつく。他、ページのヘッダー画像に記載している文言からも判断ができるし、ページ内のどこでもいいので右クリック>>「ページのソース」を確認し、キーワードにも注目するのも良い。

他、ホームページの調査だけで、次の情報も取得ができる。

  • 輸送実績
  • 企業規模
  • サービス内容(得意とするサービス)
  • コンプライアンス
  • 許認可の保有
  • インフラ設備の有無
  • 本社支店などの拠点

上記の簡易調査が終わったら見積もり依頼で必要な9つの情報を参考にして、実際に気になるフォワーダーに見積もり依頼をしてみよう。一度、見積もり依頼を出せば、その会社のレスポンスの早さ、担当者の力量等がわかるはずだ。

これを少し小難しく言うと、次の通りである。

  • 定量評価:全て気になる事をリストアップして、客観的に点数を付ける
  • 定性評価:点数で表現できない、そのフォワーダーの特徴を把握する、文字で記載する

ただ、調査自体の信憑性とフォワーダーという専門家的なイメージによる判断は禁物だ。これは、フォワーダーの会社自体にも差があるし、同じフォワーダーの中でも担当者によっても差があるためだ。良いフォワーダーに当たるのかは、けっこう「運の側面」も強いと思う。

例えば、フォーワーダーAに輸送見積もりを依頼したとしよう。そのフォワーダーAに属するBが顧客対応にあたった。この場合、Bの経験値が高ければラッキー、その逆だと不幸になる。本来は、フォワーダー自体は力があるのに、担当者がショボくてNGと判断せざる負えないことも多い。

理由は、フォワーダー社内で働く人の客観的なスコアリングが難しいため、案件内容と担当者レベルにミスマッチしている発生していることを否定できないからだ。

荷主が求めていること=フォワーダー社内での最適な担当者の選定

これは、けっこう難しい問題でもある。フォワーダー側は、そこが改善点の一つだと思うし、荷主側は、そういう事情があることも知っておくべきだと思う。別の言い方をすると、ある一つのやり取りだけで判断すると、正しくフォワーダーを判断できない可能性があるともいえる。

また、ここで忘れてならないのは、フォワーダーは、あなたが依頼したからといって、必ずあなたにサービスを提供するわけではない点だ。フォワーダーは、その辺のスーパーにある商品とは違う。お金さえ払えば、誰でも依頼を受けるわけではない点も十分に留意した方が良い。

例えば、

  • 小人数の会社が、信頼性だけと思って大手フォワーダーに相談しても相手にされない。
  • 小人数の会社が、ネットワークの規模に目を付けて利用したくても、コストが高い。

このようなことは十分にある。あなたは、フォワーダーを選ぶ立場でありつつ、フォワーダからも選ばれる立場でもあることを十分、理解しておいた方が良いと思う。

フォワーダーは、あなたが送る最初の見積もり内容から、およその経験値等を把握している。「あ!この人、商売にならなそうだわ~」と判断したら、テキトーな理由をつけて断ることもある。たまに、イニシャル等で送ってくるふざけた人もいる。もちろん、すぐにゴミ箱に入れる。

  • フォワーダーを選ぶ。
  • フォワーダーから選ばれる。

フォワーダーを切り替えの手順のおさらい

それでは、最後にここまでのおさらいをしたいと思う。フォワーダーを切り替えたいと思ったら、次の手順で検討していこう!

  1. 自社の不満に感じている部分の洗い出し。
  2. 何らかの方法でいくつかのフォワーダーをピックアップする。
  3. 納期に余裕がある貨物で、テスト的な依頼をしてみる。
  4. 実際の依頼を通して、フォワーダーとの相性を確認する。

実際に2~3社のフォワーダーを選んで、納期やコストに多少余裕ある案件で、試してみる。フォワーダーも新規案件獲得のために、最初だけ競争力の高い価格を提示することがある。釣り価格なのかを見極めるため、依頼する期間や回数を決めておこう。

ちなみに、フォワーダーを切り替えた場合の作業は、委任状の新規作成とFAINS(食品届等)等の変更だけだと思う。それ以外は、特別に難しい手続きはないはずだ。ただ、新しいフォワーダーに切り替えても、従来のフォワーダーとは、変わらずに良好な関係を築くことをお勧めする。

記事の冒頭でも説明した通り、リスク上の理由や事業の継続性を高める意味でも、やはり複数のフォワーダーとの付き合いは必須だ。忘れた頃に必ず税関の事後調査がやってくる。当然、このときは、従来のフォワーダーにお世話になる。そういう意味でもやはり、新しいフォワーダーにしたとしてもメインやサブの切り替えに留めておき、関係は、そのまま続けていた方が賢明だと思う。

まとめ・最適なフォワーダーの追求は商品選びにも似ている。

貴社に最適なフォワーダーを選ぶ行為は、仕入れる時の製品の品質チェックと似ている。誰もポンコツの製品(フォワーダー・荷主のお互い様)を欲しいとは思わない。

したがって、荷主サイドは….

  • 自社が本当に必要なサービスと運賃を客観的に判断する。
  • フォワーダーが取引を拒否したくなる事項を理解する。
  • フォワーダーのサービス内容、コンプライアンスなどをチェックする。

逆にフォワーダーサイドは、そんな荷主に選ばれるように、求められているサービスを提供しつつ、改善を繰り返すことが大切だと思う。荷主やフォワーダーを客観的にスコアリングする仕組みができない限り、両者の採点のし合いは、しばらく続きそうだ。。。。

最後までお読みいただきありがとうございました!

バイチャ!

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【O】 国際輸送の専門家【A】 タイの仕入先開拓&販売戦略【T】 肉の輸入・各種貿易トラブル解決【Y】 20年通関士 税関対応はお任せを!【K】 海外販路・仕入先開拓

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