「輸出」Mochiは世界共通語! 各国で餅菓子ブーム到来

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    最近、アメリカや東南アジアで発行される新聞メディアのグルメ記事では、当たり前のように「Mochi」という単語が使われている。これは「日本の餅」をイメージした菓子のことだが、その多くが、求肥に包まれた丸い形のアイスクリームを指す。日本でも「雪見だいふく」を代表とした人気のあるこのアイスクリーム菓子は、その形状や製法を真似た菓子が各国で販売され、じわじわと人気を伸ばしている。

    そしていまやアメリカでは、Mochiといえばこのアイスクリーム菓子を指す。今年Netflixが制作した子ども向け料理番組のメインキャラクターには、丸い餅アイスの「Mochi」が登場する。この番組はミシェル・オバマも出演しているので、Mochiはかなりの出世を遂げた訳だ。

    一方、餅米文化が豊かな東南アジアでは、もともと餅米を使用した料理や菓子が伝統的に作られているため、もちもち食感を好む傾向が強い。そんな土壌の上に、日本の餅菓子や餅アイスクリームに似た菓子が紹介され、「Mochi」と名付けられて人気を博している。東南アジアにおいてそのような餅菓子は、日本と同じくコンピニスイーツとして定番化している。

    これらの餅菓子には基本的に、もち米粉が使用されている。海外で加工されたもち米粉製品は、その土地ならではの素材や調理法が活かされており、またフレーバーの豊富さが魅力だ。

    こうした海外の餅ブームに乗った日本の餅菓子の輸出はもちろん、海外のもち米粉加工食品の日本への逆輸入にもビジネスチャンスが潜んでいるのではないだろうか。

    今回は、餅菓子ブームが到来した各国の製品情報をお届けする。

    SNSが立役者 餅菓子ブーム

    フィリピン:餅アイスブーム真っ盛り 餅ドーナツも上陸

    フィリピンには、もち米を使った甘い菓子の伝統があり、近年、日本的な餅菓子の人気が急上昇している。過去記事「フィリピンMOCHIKO(餅粉)アイスが人気 輸出展望は?」でも紹介した、フィリピンで餅アイスブームの火付け役となった食品メーカー「Mochiko」が、2020年末にオンラインショップを再開した。あずき、抹茶、黒胡麻、マンゴー、キャラメル、アボカドなど、さまざまなフレーバーの餅アイスが高級チョコレートショップのような装いのボックスで販売されている。

    また、一口サイズの餅アイスで人気を得た現地食品メーカー「Mochies」も、フレーバーが多様だ。特にチョコレート味は、濃厚なトリュフのような味わいだという。また苺がそのままのった苺大福のようなアイスもあり、日本の餅菓子に影響を受けたラインナップとなっている。

    このようにフィリピンには競合が数多く存在し、またオンライン販売も行っている。いずれも日本の大福アイスを真似た製品だが、変わったところでは、香港のマンゴースイーツの名店「許留山」が手がけるマンゴー餅だ。このメーカーは、日本でマンゴープリンブームを起こした有名店だが、フィリピンをはじめとする東南アジア各国でも人気があり、「Mango Mochi(マンゴー餅)」が看板メニューのひとつだ。マンゴー餅は、マンゴーが練り込まれた餡と皮にココナッツがまぶされた、まさに南国のスイーツだ。

    さらに「Mochi」と名のつくスイーツは、アイスクリームだけでなくドーナツの人気も上がってきている。この傾向は世界的であり、元々は日本の大手ドーナツチェーン「ミスター・ドーナツ」が手がける「ポン・デ・リング」の形状と、もちもちとした食感が輸出されているようだ。2020年にはフィリピンだけでなくアメリカでも餅ドーナツの店が開店しており、餅アイスに加えて、もう一つの「Mochi」ブームを支えている。

    オンライン餅ドーナツショップ「Poof」はコロナ禍で開業したビジネスだが、フィリピンに競合がいなかったことや、綿密な市場リサーチが功を奏して成功を収めている。同社の餅ドーナツは、フィリピンの伝統的なもち米を使ったトッピング「ピニピグ」が使われるなど、オリジナリティに溢れている。

    シンガポール:SNSで話題!インパクト大の餅マフィン 

    シンガポールでも、「Mochi」は米粉を使ったスイーツに使われる言葉として定着している。オンラインスイーツ店「Tiky」は、コロナ禍にMochi Muffin(餅マフィン)をSNSで販売したところ、ビジネスがすぐに軌道に乗った。その餅マフィンは、見た目は普通のマフィンだが、半分に割ると強い粘り気のあるもちもちした生地が現れるインパクトのある見た目だ。

    またシンガポールでは、Mochiという言葉がもはや、もち米や米粉を使わず、食感だけを表すケースもある。おしゃれな月餅で人気のある「Bakerzin」が手がける「ドリアン餅」は、ドリアンペーストとソフトクリームを混ぜたアイスクリームだが、その粘り気から「餅」の名がついている。

    タイ:大福もちが老舗の味

    タイも豊かなもち米文化を持つ。米粉製品といえばもち米粉を使用するのが主流で、日本に輸入される米粉や米粉調整品の産地上位にはタイがランクインしているほど、生産量が多い。もち米を使用した料理やスイーツの伝統があるタイでは、もち米だけでなく、多様な素材を使ってもちもち食感を出したお菓子が作られている。しかしもち米粉に砂糖を加えた、いわゆる求肥は、タイでも「Mochi」として市民権を得ており、地元のグルメメディアは「みんなが大好きなMochi」と表現するほどだ。

    2020年に現地セブンイレブンで発売されたスイーツ「マンゴーフレーバー・ロールケーキ」は、分厚い求肥の皮でマンゴーとヨーグルトアイスクリームを包んだお菓子だ。マンゴーとのコラボによって、タイのコンビニスイーツの定番としての地位を獲得している。

    また、タイ北部のナコンサワンを拠点に50年の歴史を持つ老舗土産物店「メイクラブ」の看板商品は、「Mochi-Daifuku」つまり餅大福だ。日本の大福もちを真似たこの商品は、赤豆を使用したあんこが包まれており、現在はシナモン、ココナツ、いちご、黒胡麻、ドリアンなど、さまざまなラインナップを揃えている。

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    アメリカ・イギリス:餅アイスがSNS拡散で品切れ ドーナツブームの兆しも

    アメリカやイギリスでは、求肥で包まれたアイスクリーム菓子のブームが到来している。グルテンが含まれないという健康志向も手伝って、見た目がポップな丸い形で、さまざまなフレーバーや色が楽しめ、冷凍保存もできる新しいデザートとして爆発的な人気を博している。

    2020年7月には、アメリカの餅アイスメーカー「My/mochi」の苺味とマンゴー味の「餅アイスボール」が、全国のセブンイレブンで販売を開始した。実は餅アイスは、アメリカの日系企業「三河屋」がすでに日本風のアイス菓子として販売していたが、関連企業である「My/mochi」がこの度、若い世代に向けたポップなパッケージの販売を開始して話題をさらったのだ。「My/mochi」は、日本の「雪見だいふく」と同じく2つのアイスがパッケージされていて、若い消費者をターゲットに、外出先でも食べられる新しいおやつとして発売された。今後、「Mochi」が新しいスナックとしてメインストリームにのるだろうと期待されている。

    また、イギリスでも現在、餅アイスメーカー「Little Moons」が絶大な人気を誇っている。そのきっかけはTiktokで、同社製品に関する動画が拡散すると、アマゾンやテスコなどの大手食料品チェーンで品切れが続出した。

    また、長年餅アイスで人気を得てきたアメリカの食料品チェーン「Trader Joe’s」は、タイ風餅アイスを発売している。「タイティー・ミニモチ」は、タイ茶風味の餅アイスだ。こちらはアジア的なデザインのパッケージで、日本とタイの味がコラボレーションした製品だ。

    フィリピンの章でも触れた通り、アメリカでは、Mochiはアイスの代名詞だけではなくなってきている。シアトルやデンバーに店舗を構える餅ドーナツ店「Dochi」は、米粉を使用したドーナツで、「ポン・デ・リング」の形状を踏襲し、日本を感じさせる抹茶などのフレーバーやカラフルな見た目で人気だ。この地域では競合がないため、徐々に店舗を拡大しているという。また、ダラスを拠点に拡大を続ける餅ドーナツ店「Fat Straws」は2002年にオープンしたが、昨今のMochiブームにのって再注目されている。アメリカではMochiといえば餅アイスを指すため、「私たちの餅ドーナツにはアイスは入っていません」と断りを入れているあたりが、Mochiブームを物語っている。

    まとめ

    「Mochi」と名付けられた餅菓子には、ほとんどの場合、「日本風のお菓子」という説明がつけられている。Mochiという言葉とともに、日本テイストがセットとなって付加価値となっているのだ。また、Mochiは「もちもちした食感」を表す言葉にもなっている。

    各国でMochiは、雪見だいふくのようなアイス菓子を指すことが多いが、最近はドーナツの種類のひとつとしても定着している。しかし餅ドーナツは、各国の新興企業が競合の少ないマーケットに乗り出したケースがほとんどで、餅アイスブームによって注目を浴びるようになったようだ。

    つまりこのMochiブームは、アイス、ドーナツなどのスイーツを超えた分野に広がる可能性も秘めている。日本的かつもちもちとした食感・感触であれば、食べ物だけでなく多分野の製品でも、「Mochi」という言葉で消費者に製品の特徴を伝えられる用語になるかもしれない。

    各国で多様な餅菓子が生み出されている現在、輸出入チャンスは十分にあるだろう。また、今後「Mochi」という言葉がたどる未来にも期待したい。

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    この記事の参考サイト
    • Khaosod English, THIS THAI-HAKKA STREET FOOD SNACK HAS ALL BUT DISAPPEARED
    • Bangkok Foodie, 7-Eleven Thailand Rolls Out New Mango Series Including Mochi, Pie And More
    • Amazing Thailand, The 2 Top Places To Shop In Nakhon Sawan
    • Spot, Get Excited: Mochiko Is Back With Their Mochi Ice Cream
    • Rappler, Get homemade mochi, ice cream from this local business
    • Booky Guide, Your Ultimate Guide to Mochi Desserts
    • ABS-CBN News, Couple who both lost their jobs to pandemic starts mochi donut business
    • Channel News Asia, Durian cold drip coffee is actually a thing – with durian mochi on the side
    • PS Newswire, My/Mo Mochi Ice Cream Balls Come to 7-Eleven® Just in Time for National Ice Cream Day
    • Mail Online, Little Moons mania sweeps Britain! Shoppers desperate to get their hands on the Japanese-inspired ice cream balls are disappointed as Amazon, Tesco AND Waitrose sell out
    • Orlando Weekly, Dochi, maker of fine Japanese mochi donuts, is opening a shop in Mills 50
    • The Dallas Morning News, What’s a mochi doughnut? Fat Straws Bubble Tea shop is selling them in Richardson
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