無在庫販売で輸入ビジネスを展開できるのか?

この記事は約14分で読めます。
■HUNADEサービス一覧
個人/個人事業/小規模法人向け輸入通関代行
輸入通関の疑問を徹底解説!

デトロイトトーマツ社の「Trade Search」が普及したら、そろそろ関連業界がヤバそう....汗 貿易業界の正社員でもできるフォワーダービジネスとは?

手元に商品を持っていないにも関わらず、お客さんから受注&決済までを行ってもらえる夢のような販売方法があります。「無在庫販売」です。

ネットショップ構築サービスの利用料金が下がったことや、メルカリなどのフリマアプリなどで「物を販売するハードル」が下がったことが大きな要因です。しかし、無在庫で販売となると、ある種の「空売り」を行っていることになるため「違法性はないのか?」と疑問に感じてしまいます。その他、関連することとして「どうやって商品画像(写真)を入手しているのか?」「発送は、どのように行うのか?」という疑問が次々とわいてきます。

そこで、この記事では「無在庫販売で輸入ビジネスは展開できるのか?」をテーマとして、無在庫販売の概要を徹底的に解説していきます。この記事は、どちらかというと、サラリーマンの副業や在宅で輸入ビジネスを行いたい人に役立つ記事となります。個人企業の方などは、このような販売方法があるという意味で、お役立ていただきたいです。

無在庫販売とは?

無在庫販売とは、字のごとく「在庫を持たないまま販売」する方法です。具体的には、ネットショップなどで商品を掲載しておき、最初にお客さん(購入者)から注文と代金の受け取りを行った後に、仕入れ先へ発注するという仕組みです。販売者は、出口での売り上げが確定した状態で仕入れを行うため、無在庫販売=在庫リスクゼロでのビジネスを実現できる仕組みとなります。

無在庫販売ときくと、何だかイメージが悪いですね。しかし、これは現実の世界でもよく行われています。「受注生産」もそうですし「お取り寄せ」という方法も無在庫販売の一種です。できるだけ在庫を抱えないようにして、必要な分だけを仕入れて販売する考え方は共通です。しかし、無在庫販売は、在庫リスクがないメリットがありますがデメリットもあります。

無在庫販売の3つのデメリット

無在庫販売は、在庫という最大のリスクを抱えない魅力的な方法です。しかし、この無在庫がデメリットになることもあります。それが次の三つです。

  1. 今すぐ欲しいというニーズには答えられない。
  2. 商品画像の著作権問題
  3. クレーム処理」があります。

1.「今すぐほしい」という要望には応えられない

無在庫販売は、最初にお客さんからお金をいただいてからの仕入れになるため「今すぐ商品が欲しい」というお客さんを相手にすることはできません。これはビジネスモデル上、仕方がないことです。もし、今すぐ欲しいお客さんに対応したい場合は「ある程度の在庫」を抱えるしかありません。しかし、これであると、無在庫販売を行う目的があやふやになってしまうため、あまりお勧めはしません。

むしろ無在庫販売であることを相手も納得するような言い回しで説明をする方がいいです。例えば、次のような説明書きを書いておけば、相手も納得しやすいです。ポイントは次の三つです。

  1. 「海外の製品をお取り寄せ」の部分で「無在庫販売」であることに言及しています。
  2. 「三週間…..」という具体的な日数を明記することで、不安を少なくてしています。
  3. 「入手しずらい…..」そこまで待つと、お客さんにとって、どのようなメリットがあるのかを伝えています。
説明例:当店は、海外の製品をお取り寄せで販売しています。そのため、「今すぐ欲しい」お客様のご要望にお応えすることは難しいです。しかし、3週間ほどお待ちいただけるお客様には、日本では入手しずらい海外限定モデルを入手できたり、平均して20%ほど安い価格で商品を入手できたりする仕組みを整えております。

2.商品画像の著作権の問題

無在庫販売を行うときは、何らかの方法で商品画像を入手しなければなりません。中には海外の販売サイトから無断で商品画像を使っているサイトがあります。もちろん、これは厳密にいうと「著作権法違反」で訴えられる可能性があります。この事実を考えると、最初に商品画像をどのように入手するのかに頭を使わなけれなりません。もし、掲載する商品をすべて購入していたら、それだけでも大きな費用がかかってしまいます。

3.クレーム処理の問題

万が一、海外から届いた商品に欠陥があった場合の対応が大変です。仕入れ先が海外という場所柄、簡単に返品することはできません。そのため、自分のお客さんに対しては「返金」などの対応を行い、仕入れ先に対しては、クレームを入れて、どこまで商品代金を勝ち取れるのかという問題があります。ここで仕入れ先から満足できる対応をしてもらえなければ、その分が自分の損失になります。

無在庫販売は違法?

無在庫販売という仕組み自体は、現実のビジネスでもよく行われているため、特に違法になることはありません。しかし、次の2つの場合は、違法になることがあります。

  1. 無在庫を隠して販売すること
  2. 各種販売ツールの利用規約によるもの

1.無在庫販売を隠して販売すること

「今すぐ商品を欲しい」というお客さんは「商品を今すぐ手にできる」という大前提があって購入を決めています。仮に無在庫販売をしているにも関わらず「今すぐほしい」お客さんを騙して販売する場合は「詐欺」に当たる可能性が高いです。なぜなら「今すぐ」と「無在庫販売」というのは、相反する存在だからです。無在庫販売を行うのであれば「今すぐほしいお客」をばっさりと無視するか、部分的に在庫を抱えるかのどちらかになります。

2.各種ツールの利用規約で禁止されている可能性があります。

輸入した商品を販売する方法はいくつか存在します。ぱっと考えただけでも、アマゾンやメルカリなどがあります。これらのツールを使って販売すれば、難しい知識も必要なく、手軽に商品を販売できます。

しかし、このような手軽さがある反面、それぞれの利用規約に厳しく縛られることになります。これは他人の販売ツール上で行う商売であるため、当然ですね。この利用規約の一つに「無在庫販売を禁止」している場合が多いのです。(例:メルカリは禁止です。)

無在庫販売自体に違法性はありませんが、各種販売ツールの利用規約上で禁止になっていることが多いです。そのため、もし無在庫販売を行うのであれば、自前のネットショップを構築する方が賢明です。自前のネットショップとは「hunade.com」のようなオリジナルドメインを取得して、その中でネットショップ運営ツール(ASP:例カラーミーなど)を導入して販売する方法です。

この方法であれば、日本国の法律に違反しない限り、どんな商品を、どのような形で販売しても自由です。すべて自分の責任と判断の下で販売活動ができます。それでは、次に無在庫販売を行う上で重要になる3つのポイントをご紹介しています。

無在庫販売を始める3つのポイント

ここまでの説明で無在庫販売には、様々なメリットがあることがわかりました。しかし、実際に無在庫販売を行うときには、次の3つのポイントをどのように解決すれば良いのか悩む可能性が高いです。ここでは、それぞれのお悩みポイントの概要と具体的な解決策をご紹介していきます。

1.商品画像の入手方法

海外で販売されている商品を日本のネットショップで販売するときは、まずは商品画像の使用について問い合わせをした方が良いです。多くの場合は、快く引き受けくれる場合が多いです。伝え方は、次のようにすると良いです。あまり周りくどいことを言わず、できるだけストレートに伝えた方が良いと思います。

「私は日本でネットショップを運営してます。ぜひ、貴社の商品画像を使って販売をしたいです。画像を使っても構わないでしょうか?」

画像の不正手段はやめた方が良い。

無在庫販売でネットショップを運営する方は、海外の商品画像を無断使用している場合が多いです。しかし、写真には著作権があるため、これを無断で転載していると、バレたときに大きな問題になる可能性があります。「そんなのバレるわけない」と思いがちですが、インターネットの力は怖いくらいに優れています。

「グーグル画像検索」を使うと、文字ではなく「画像」から様々な情報を検索できます。もし、海外のネットショップの運営者がこの機能を使って、画像検索をすると、自社の商品画像を無断で使っているサイトを根こそぎ調べられます。この点からもやはり、商品画像の無断使用は避けるべきです。

2.発送と検品はどうする?

無在庫販売で販売した商品を「どのようにお客さんへ届けるのか」を考えるとき、2つの方法があります。それぞれのメリット、デメリットを確認していきましょう!

  1. 海外からの直接発送
  2. 一旦、検品した後に発送

海外直送は、海外ショップから日本の注文者に対して、直接、商品が届けられる仕組みです。具体的には、海外通販サイトの注文時に「お届け人箇所」の部分に、商品購入者の情報(自分のお客さん)を入れて発注します。発注が完了すると、海外通販サイトから、商品の購入者に対して商品が発送されます。

次に海外のサイトから「商品を受け取って、検品した後」に発送する方法です。この場合は、日本に到着したときの初期不要に気づきやすく、仕入れサイトへクレームを出すことが可能になります。また、一旦、日本国内で検品をした後に発送するため、お客さんの元へ不良品が届く可能性が低くなり、その分、お店の信頼は高まります。一方、デメリットは、送料と検品に関わる人件費の負担です。

海外仕入れサイトからお客さんの元へ商品を届ける場合(直接配送)は、送料の負担はありません。しかし、日本側で検品をしてから発送となると、国内配送料が必要です。また、検品方法も考えなければなりません。数が少ないときは、自分で行うことも可能ですが、ある程度の規模になったときは、検品作業の仕組み化を検討する必要があります。

3.関税の負担

海外の商品を購入するときは、関税の負担についても十分注意しなければなりません。外国から商品を購入すると、商品ごとに決められている「関税」と呼ばれる税金を払わなければなりません。海外の通販サイトで購入するときは、この関税は「配達されたとき」に支払うことになります。ここで大きな問題があります。もし、海外の仕入れサイトから、日本のお客さんへ直接配送した場合は、この関税をお客さんが負担することになります。

お客さんとしては、すでに商品代金もしっかり払っているにも関わらず、配達員からいきなり関税の負担を求められるため、トラブルになりやすいです。このようなことを避ける意味でも「一旦、日本側で荷受をしてから発送する」か「事前に十分に関税負担の説明をしておくか」の細かな気配りが必要になります。関税の負担は「商品を受けとる人が行う」ということをしっかりと意識しておきましょう。

その上で、海外からの直接配送を行うのか、日本側で荷受した後に配送した方が良いのかを考えます。

無在庫販売の始め方

実際に無在庫販売を行うときは、次の手順によって設計をしていきます。1~4番の項目は前後しても問題はありません。

  1. 求められている商品を探す
  2. 販売手段の確保
  3. 仕入れ先の確保
  4. 出品

1.求められている商品を探す。

まずは市場で求められている商品を探します。これはどんなビジネスでも通じるこです。自社が提供したい物を販売するのでなく「市場に求められている商品を提供する」ことが大切です。もし、これまで何十年と商売をしてきて、年々と売り上げが下がってきているとしたら「市場が求めている物」と「貴社が提供する商品」との間にズレが発生してきているからです。シャープやTOSHIBAと呼ばれる超巨大な優良企業がどうなりましたか?それが答えです。

では、求められている商品は、どのように探せばいいのでしょうか?これは大きく分けてネット上で探す方法と、現実世界で探す方法の2つがあります。

ネット上で探すのであれば、長期的な視点として「グーグルトレンド」で業界全体の傾向をつかみ、短期的な視点では「楽天ランキング」や「アマゾンの売れ行き」を追うようにします。そのほか、業界の商品を検索してみて、どのような商品やサイトが「検索結果の上位に表示されているのか」を確認する方法などがあります。そのほか、様々なツールを使いこなすことによって、思いもよらないリアルなデータを見つけることができます。

次に現実世界で探す方法です。これは、異業種交流会などであえて「業界以外の人」と触れあうこと、本屋などで売れ筋の本を観察するなどの方法があります。異業種交流会とは業界の垣根を越えて開催される交流会のことです。ITに関係する業界だけではなく、様々な業界の人と交流を深められます。このような交流会の良いところは、自分の業界について「別の視点」で意見をもらえることです。

私を含めて人間というのは、どこかの業界に所属すると、その中で物事を判断してしまいがちです。そのため「これとこれをかけ合わせれば、もっと市場に求められているのではないか?」という新しい発想が生まれにくくなります。このようなことを避けるためにも、あえて業界とは関係がない人と購入するのは意義深いです。「そんな視点があるのか!」と思い知らされることがよくあります。それだけではありません。

実は本屋へ行き売れ筋の本を観察するだけでも「世の中で求められている物」を把握することができます。本屋で広い面積を占めている物が、世の中で求められている物と理解していいです。どんな商品を特集している本が多いですか? それをもとにして国内の販売状況と海外の情報を調べるようにしてみてください。

2.販売手段の確保

輸入した商品をどのように販売していくのかを考えます。大きく分けると、ネットを使った販売手段と、現実の方法での販売手段の2つがあります。この記事はあくまで「無在庫による販売」を前提にしているため「現実の方法での販売手段の確保」を省略します。

ネットを使った販売方法は、アマゾン販売やメルカリなどを使う方法がお手軽です。これらは利用規約が厳しい反面、誰でもすぐに販売を始めることができます。また、最近、無料化した「ヤフーストア」などでの販売もできます。ヤフーストアも売れない限り、手数料がかからないため、商品を露出させる意味では利用価値があります。

しかし、いずれの方法であっても、他人の土俵の上で商売をしていることには変わらないため、最終的には「独自ドメインショップ」で販売手段を確保した方が良いです。

3.仕入れ先の確保

求められている商品がわかったら、それを仕入れられる海外のサイトを見つけます。この順番が大切であるため間違えないようにしましょう。個人でも簡単に購入できる海外サイトと言えば、「アリエクスプレス」などが有名です。難しい操作も不要であり、日本の通販サイトで購入しているような感覚で商品を購入できます。このほか、海外のネットショップなどを利用して、求められている商品を販売しているサイトを見つけるようにします。*但し、儲かりません。

詳しくは「海外仕入れ先の見つけ方」の記事をご覧ください。

4.出品作業

上記1~3で販売する商品の調査から、仕入れ先と販売手段の確保ができました。あとは、実際に出品作業を行っていくだけです。このとき、すでに楽天ショップやヤフーストアで運営をしている人であればCSVファイルと呼ばれる物をダウンロードするだけで、商品の移行登録が簡単にできます。また、ネットショップの売り上げを上げるためには「商品のサジェストワード」をうまく盛り込んでいくことも重要です。

出品が完了したら、お客さんから注文が来るまで待ちます。しかし、ただ単純に待っているだけでは、お客さんはなかなか来ないため、適切に広告を投入したり、ブログなどで「商品を求めている人が欲しがっている情報」を発信するようにしていきます。これによってサイトに商品の見込み客が集まるようになり、最終的に商品の販売につながります。

無在庫販売の流れのおさらい

無在庫販売の流れは、以下の8つになります。それぞれで必要になる考え方をご紹介してきました。まだ、わからないところがありましたら、対象の部分を読み直すようにして下さい。

  1. 求められている商品を調査します。
  2. それを販売している海外サイトを見つけます。
  3. 販売する手段を確保します。
  4. ネットショップ等で出品作業を行います。
  5. ネットショップ等で受注します。
  6. 受注した内容をもとに仕入れ先へ発注をします。
  7. 海外から直接届けるか、日本側で検品してから届けます。
  8. 納品完了(取引終了)

無在庫販売をさらに楽にするための外注化

無在庫販売は、在庫を抱える必要がないため、商品画像と説明ページなどを作れば、無限大に商品数を増やすことができます。しかし、実際にこの作業をすべて自分で行うのは、苦痛です。そこで便利なのが「外注化」です。世の中には、様々な原因で「働きたくても働けない環境」に置かれている方がたくさんいます。それらの方は、在宅でもできる仕事を求めていることが多いため、ネットショップの出品作業などは、この方たちにピッタリな仕事です。

無在庫販売の出品作業や発送・検品作業をすべて外注化すれば、あなたは、本当に大切な根幹的な部分だけを決めればいいだけになります。もし、できるだけ省力化の方向で運営をしたいのであれば、このように外注化を検討するようにしましょう!

バイマの無在庫販売例

海外在住の日本人に依頼をして、世界中の商品を買い付けてもらう「バイマ」というサービスがあります。このビジネスを大規模に行う方法をお伝えします。ポイントは、次の2つです。

  1. 出品作業を途上国に外注化する
  2. 配送はコンテナ単位で行う。

バイマをする上で最も苦痛なのが「出品作業」です。これを人件費が安い途上国に外注しています。ご存じの通り、途上国は圧倒的に人件費が安いため、5人ほど雇うことも十分可能です。したがって、この安い人件費を利用し、時間をとられる出品作業に当っています。さらに、配送方法にも一工夫があり、イタリア、ベトナム、中国など、大まかなまとまり毎に出荷拠点を設けてある程度のまとめた上でコンテナで日本に輸送しているとのことです。

上記2つの仕組みを設けることで、他のバイマビジネスをしている人との圧倒的な価格差とスピード対応力を実現しているようです。

まとめ

「無在庫販売」は、一見すると「違法な物」と考えがちです。しかし、これは現実の世界におけるビジネスでも行われている方法です。カタログなどを手にして販売している会社は、カタログの中に記載されている商品を在庫として所有しているわけではありませんね。注文を取り付けてから発注をかけて在庫を確保しています。つまり、現実の中で行われていることが「ネットの世界」で行われているだけであるため、特に違法性はありません。

むしろ、しっかりとした方針をもとに運営するのであれば、これほど効率的でリスクが低い販売方法はないと言えます。輸入ビジネスと無在庫販売を組み合わせれば、小資金でも十分に再現ができるビジネスにすることができます。

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録

[スポンサードリンク]


\ 通関代行・対比表、輸送見積もり好評受付中 /
お問い合わせはこちら!
\ 通関代行・対比表、輸送見積もり好評受付中 /
お問い合わせ先
タイトルとURLをコピーしました