せっかく自社サイトを始めるのでれば、なるべくたくさんの方に訪問していただきたいですね。しかし、実際、サイトの運営をすると、思ったより訪問者が増えないことがわかります。
「サイト運営の残酷な現実」でもお伝えした通り、新規にサイトを立ち上げた場合、アクセスが集まらないことに驚きます。仮に、どんなに質が高い情報を提供したとしても、半年ほどの期間は、アクセスはゼロまたは、一桁代で低迷することが一般的です。しかもこれは「質の高い情報」を公開しているという前提があるお話です。仮に公開する情報の質が低ければ、何年、何十年と運営しても、訪問者は少ないままです。
では、どのようにすれば、ホームページで集客(訪問数の増加)につなげることができるのでしょうか? その答えが「人は何を求めているのか?」を知ることにあります。そこで、この記事では、人が求めている情報・悩みなどについてご紹介していきます。実は、誰でも無料で使えるツールを活用するだけで「世の中に求められている情報」をリサーチすることは可能です。
人が求めている情報を知る方法
目次
何かしらの情報発信をするときは、まずは「何の情報を求めているのか?」を知ることからスタートします。この部分があやふやなまま情報発信をしても「求められていない情報」を提供することになり、読者から共感を得ることは難しいです。そこで、ここでは人が求めている情報を知ることができるいくつかの方法をご紹介していきます。
世の中で求められている情報を無料でリサーチする方法
世の中の需要を調査するツールはいくつありますが、有名な物は次の6つです。「1.グーグルキーワードプランナー」「2.サジェストツール」「3.共起語ツール」「4.知恵袋」「5.はてな」「6.NAVERまとめ」などがあります。もちろん、これら以外のツールもあります。しかし、最初から多くのツールを活用しすぎると混乱する可能性が高いため、まずはこれら6つのみを活用します。
では、これらのツールの詳しい情報をご紹介していきます。
1.グーグルキーワードプランナー
グーグルが無料で提供している「キーワードツール」です。こちらのツールを使えば「どのような言葉」がどれくらいの数、検索されているのかがわかります。ここで言う言葉とは、検索する人の欲求が言葉になって現れたものです。また、言葉の数とは、似たような欲求を持っている人がどれくらいいるのか?を示しています。これら2つの情報によって、その情報が求められている度合いを調べることができます。参考記事:キーワードプランナーの使い方
2.サジェストツール
グーグルキーワードプランナーは、どんな言葉がどれくらいの数、検索されているのかを知るときに便利です。サジェストツールは、これらの言葉と一緒になって検索されるキーワードを拾いだすことができるツールです。
例えば、上記の「ダイエット」というキーワードであれば、以下のような形の情報を集めることができます。
ポイントは「ダイエット」という言葉と一緒にリサーチされるキーワードを知ることにあります。下の例で言うと、「ダイエット 食事」とリサーチしているユーザーであるなら「ダイエットをする上で重要になる食事の取り方について知りたい」欲求があることがわかります。このような観点で検索されているキーワードを見ていくと、何を求めているのかがわかってきます。
ダイエット
ダイエット 食事
ダイエット サプリ
ダイエット 筋トレ
ダイエット アプリ
ダイエットメニュー
ダイエットレシピ
ダイエット食品引用:サジェストツール
3.マインドマップ(共起語ツール)
マインドマップとは「共起語」を調べられる機能です。共起語とは、指定のキーワードの関連する物ではなく「キーワードと一緒に検索されることが多いキーワード」のことを指します。関連するキーワードというより「●●と言ったら、××」と連想されるキーワードのことを指します。
例えば、ダイエットの共起語には「5キロ」があります。ダイエットと5キロが別々に表示されていると、まさかそれが関係してくるとは思いませんよね。しかし、検索エンジンのグーグルは、一見すると関係がないキーワードであっても「相互に関係が高いキーワード」として認識をしています。これを「共起語(きょうきご)」といいます。少し複雑な概念であうため「百聞は一見如かず」ということで、まずは利用されることをお勧めします。
4.知恵袋
知恵袋とは、誰かが知りたいことをウェブ上に投稿すると、それを知っているユーザーが答えてくれるサービスです。すでにお分かりの通り、知恵袋で質問されている内容を見るだけで、どのような悩みをかかえているのかを理解することができますね。つまり、知恵袋で質問されている内容を一つずつチェックすることが、世の中で求められている情報の調査になります。
具体的には、グーグルキーワードプランナーなどで調べたキーワードを知恵袋の「検索フォーム」に入力します。この検索結果で表示される「質問部分」をチェックしていきます。これをするだけで、ある程度、どのような記事を書けば、ユーザーが求めている情報を提供することができるのかがわかるようになります。
5.はてな
はてなとは、お気に入りのサイトを後からいつでも購読ができるように、ブックマークを提供しているサイトです。このはてなで、たくさんブックマークがされている記事を見ていくと、どのような記事が人気があるのかがわかります。ブックマークされている数が多い=世の中で求められている情報ということです。
6.NAVERまとめ
NAVERまとめは、あるテーマについて、散らばっている情報を一つの情報(記事)としてまとめるためのサイトです。ここではあまり詳しく説明しませんが、このNAVERも世の中で求められている情報を探すためのツールとして活用ができます。
下の画像をご覧ください。赤枠部分には、星の数やVIEW数が書かれていますね。星の数は、その記事を見て気に入った人がそれだけいることを示します。一方、VIEW数は、このまとめ記事は、どれくらいの人に読まれているのかを表す数字です。よって、この星の数と、VIEW数が多ければ多いほど、世の中で求められている情報であることがわかります。
以上の1~6のツールをうまく活用していくことで、読者の求めている情報とズレが少ないサイトを作ることができます。それがそのまま「繁盛しているサイト」へとつながります。
小さな会社が求められている情報を調査する方法
では、小さな会社は、どのようにして需要をリサーチしていけばいいのでしょうか? すでに何かしらの商品を販売されているのであれば、今まで購入してくれた会社のデータを分析して、どのような理由で自社から商品やサービスを購入しているのかを調べることも有効です。購入している理由の中に何らかのヒントがあるはずです。このようなヒントを基にしてサイト上でターゲットにするべき像を固めていきます。
「貴社の商品は、どのような人のどんな悩みや問題を解決しているのでしょうか?」ここを原点として考えていくと、貴社が発信するべき情報が見えてくるはずです。肌にトラブルを抱えている人が使う商品ですか? この場合であれば「肌の悩みを解決するサイト」を作ることも一つの手です。もちろん、需要があるのかを検討するときは、上記で説明した「需要リサーチツール」を使います。個人の経験値や予想ほど、不確かであてにならない物はありません。
まとめ
ホームページで集客するコツは「求められている情報を探すこと」です。この大原則を守らない限り、誰にも求められていない「独りよがりのサイト」になってしまいます。人が求めている情報を知りたいときは、ウェブ上で使える各種ツールを活用します。
ツールの代表的な物は、グーグルキーワードプランナー、サジェストツール、知恵袋、NAVER、はてななどがあります。これらの調査ツールを活用することで、世の中で求められている情報、ターゲットにするべき相手の「リアルな状況」を知ることができます。これを基にして自社内で情報発信をしていけば、必ず訪問者が多いサイトにすることができます。