ノンアルコール飲料市場に大きな波 アジアに輸出チャンス到来!

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    ノンアルコール飲料の需要が世界的な拡大を見せている。背景には、先進国を中心に健康志向が高まり、砂糖やアルコール含有量が少ないドリンクに消費者がシフトし始めていたことが大きい。そこにパンデミック発生による”家呑み需要”が重なったことが、需要拡大をさらに推し進めた。

    日本では飲食店への酒類提供の自粛要請によって、ノンアルを提供する店舗が増えている。ニュースにもなった話題でいえば、日本初のノンアルコール専門バーが開店したり、ノンアルのみを提供する結婚式場も登場した。

    アジアやオセアニアのノンアル市場のトレンドとは?貿易チャンスも合わせて各国事情をお届けしたい。

    東アジアがヒートアップ 豪はビッグウェーブ ASEANでも競争が始まる

    アジア各国への輸出実績 インドネシアと中国

    ノンアル飲料のニーズの高まりは先進国に顕著にみられるが、いまや世界的傾向となりつつある。それを示すように、ヨーロッパや日本の大手メーカーが東南アジアへのノンアル飲料の輸出を開始している。

    イギリスの大手ビールメーカー・ギネスは、インドネシアのギネスビールの2020年の売上高が激減したことから、ノンアルコールビール「ギネスゼロ」の展開に期待している。インドネシアはイスラム教徒の人口が多く、宗教上の理由でアルコールの摂取が禁止されている。そのためノンアル飲料へのニーズが高まっていることをいち早く分析したという。

    また日本の大手メーカーの海外進出も始まっている。サントリーは去年「オールフリー」の販売を全米で開始した。またキリンは中国で「グリーンズフリー」のテスト販売に成功し、本格的な輸出に乗り出した。ネット通販をはじめ、スーパーやデパート、ゴルフコースやレストランでの販売が始まっているという。

    中国は、白酒とビールの文化で知られる。しかし若者を中心に健康志向が高まり、飲酒離れが進んでいるという背景がニーズの高まりの一因だ。また中国大手メーカー・青島ビールもノンアルコールビールを販売している。同製品は韓国にも輸出され、オリジナルに近い味わいと高評価だ。

    韓国:ノンアル市場がヒートアップ 

    韓国ではここ数年で、大手ビールメーカー各社がノンアルコールビールを発売している。またアルコール含有量が1%未満の場合、酒税法に基づくオンライン販売禁止から除外されるため、オンライン通販でも手軽に入手できる。また、飲酒運転防止を進めたい韓国政府の後押しもあることから、今後も成長が期待されている。

    韓国焼酎「眞露」が手掛けるノンアルコールビール「ハイトゼロ」は、アルコール分0%で国内の主導権を握り、日本にも輸出されている。同製品の売上高は2020年上半期で前年比で26%増加した。

    ちなみに韓国内におけるノンアルコール飲料の分類は「炭酸飲料」つまりソフトドリンクだが、ラベルには「成人向け」と表記されている。韓国では、子どもの安全管理に関する法律のもの、酒瓶の形で作られた食品の販売を禁止しているからだ。日本ではそこまで厳しくないものの、韓国と同様にノンアル飲料はアルコール飲料の棚に並んでいる。韓国への輸出においては、子どもが手にしたくなるようなパッケージデザインは受け入れられないと考えておいたほうが良さそうだ。

    タイ:健康志向の高まりで人気

    タイでは新型コロナ感染拡大によってアルコール飲料が禁止となった。それがきっかけとなり、課税がないため安価でお酒の味を楽しめるノンアル飲料に注目が集まった。本来ならノンアル飲料はその恩恵を受けるはずだ。しかしタイ政府は、ノンアル飲料がアルコール摂取のきっかけになるとして、課税対象にする法案を審議中だ。

    そんななか、オランダのビール大手ハイネケンは2020年にノンアルコールビール「ハイネケン0.0」を発売した。タイ市場において健康やウェルネスがトレンドになっていることが、進出を決めた理由の一つだという。同製品はボトルあたりわずか69カロリーであることがタイ市場における売りだ。つまり、タイでは、砂糖を大量に使用したドリンクやアルコールドリンクが、健康志向の高まりとともに避ける傾向が見られるということだ。そして、ノンアルコール飲料はその代替製品として人々のニーズを支え始めている。

    シンガポール:市場激化 豪ブランドに人気 国産も

    シンガポールのノンアルコール市場競争は激しさを増しているという。シンガポールは、アジアで最初に「ハイネケン0.0」を発売し、そして名声高いオーストラリアのノンアルコール・ワイン「NON」を日本に次いで輸入した国だ。




    また質の高いノンアルコールブランドも誕生している。シンガポールを拠点としブランドによる「Melati」は、26種類のアジア原産の植物を使用した食前酒だ。フルーツや花の香りが感じられるスパイシーでさわやかなドリンクだ。欧米市場への進出も成功を収めている。

    オーストラリアのノンアルコール・スピリッツ「Lyre’s」も人気だ。シンガポール国内の名だたるカクテルバーと組んで、独創的なノンアルコールカクテルを提供するプロモーションが成功し、大きな話題になっている。

    オーストラリア:ノンアルのビッグウェーブ到来!?

    オーストラリア国内の各醸造所は、ノンアルコール飲料の爆発的な人気に直面しているという。酒屋大手チェーンのBWSとDan Murphy’sによると、ノンアルコールビールの売り上げが過去12か月で2倍以上になり、需要が追いつかないほど成長しているカテゴリーなのだそうだ。また、飲酒をしない18~24歳のオーストラリア人の数は過去20年で2倍だと言われている。ライフスタイルとして飲酒しないことを選択している人が増えているというのだ。

    オーストラリアでは、製造者から小売業者までがノンアルのビッグウェーブが来ると大きな期待を寄せている。そこにはオーストラリア国内の各業者の努力を抜きには語れない。例えば、かつてのノンアルコールワインの味はひどかったと言われている。多くのワイナリーが改良に改良を重ね、風味はそのままにアルコールを含まないワインを開発したのだ。

    また、小売によるサービスも充実し始めている。ノンアルコール飲料を取り扱う通販サイトが増加し、メルボルンを拠点とする通販サイト「Brunswick Aces」は、自社のバーで実際に試飲できるサービスを展開している。

    まとめ

    ノンアルコール飲料は、病気、禁酒中、妊娠中、宗教上の理由などでお酒を呑めない人々にもターゲットを広げられる、大きなポテンシャルを秘めたドリンクだ。特にイスラム圏である中東でも輸入が増加しているという報告もある。製品によってはハラル(イスラム法で許される食材)に値しない成分が入っていることがあるため調査は必要だが、東南アジアのイスラム市場への開拓は十分に商機があると思われる。

    そして日本には大手メーカー以外のノンアル製品も存在する。中小クラフトビールメーカーがノンアル製品を開発したり、まだ種類は少ないが、ノンアルの日本酒も開発が始まっている。こうした製品は国内でも十分な評判をとっており、今後種類を増やしていくと思われる。また酒飲料ではないが、国内で人気の高い甘酒の海外進出も可能ではないだろうか。コンブチャなどの発酵飲料を支持する海外の消費者をターゲットにした輸出戦略でチャンスを掴めるかもしれない。

    またオーストラリアには開拓すべき魅力的なノンアル製品が多数存在しているようだ。爆発的な人気を伝えるニュースからは、現地のワイン、ビール、スピリットの質の高さも伺える。こうした製品の輸入には大きな期待ができる。

    今後の世界的トレンドとも言えるノンアルコール飲料には大きな貿易チャンスが待っているだろう。

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    この記事の参考サイト
    • EHL Insights, Top 6 drink trends in 2021
    • Retail News Asia, Guiness goes alcohol-free in Indocnesia
    • Food Nabigator Asia, Green shoots: Kirin exports first non-alcoholic beer range to China following successful pilot
    • The Korea Herald, Nonalcoholic beers review
    • Korea Joong Ang Daily, Beer fans leave the booze behind
    • Food Nabigator Asia, Beer or Malt drink? Thailand examines non-alcoholic governance to avoid legal loophole exploitation
    • BBC News, Australia’s growing thirst for alcohol-free wine and beer
    • News.com.au, The beverages exploding in popularity in Australia
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