女性用衛生市場に貿易チャンス!第3の製品とは?

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    生理用品は、世界中のほとんどの成人女性が使用する生活必需品だ。次々と新製品が発売され、競争が激しく毎年成長している市場だが、同時に、社会的にタブー視される分野でもあり、情報が正しく伝わらないこともある。

    しかし近年、SDGsの潮流からジェンダーに関連して月経について公然と議論する場が増えてきたり、生理周期を管理するアプリが世界的に大ヒットするなど、世界の市場が多様化してさまざまな製品が開発されるようになってきた。

    生理用品の主流製品は、使い捨てパッド(ナプキン)およびタンポンだが、一人の女性が生涯に渡って5000~15000個使用するといわれる巨大市場だ。しかし使い捨て製品の環境的な負荷が大きな課題にもなっている。使い捨て製品は、吸水ポリマーなど石油由来の素材が使用されており、生分解に500年かかるといわれ、すでに海洋汚染が問題視されている。そこで、持続可能な新しい製品が次々と登場し、成長し始めている。

    ひとつは20年ほど前から市場が成長している、洗って繰り返し使える布パッドだ。世界各国で開発販売されているが、海外メディアでは、日本の老舗企業によるオーガニックコットン製品も取り上げられていることから、産地、素材、機能性、かわいい見た目などの付加価値をつけられれば、輸入だけでなく輸出の可能性も大きくアップすると思われる。

    もうひとつは、日本で「第3の生理用品」と言われる月経カップだ。欧米から火がついてアジア各国にも紹介され、ヒットを飛ばしている。洗って繰り返し使用できるため、コストが節約できて環境にも優しく、不快感も少ないという点から急成長している製品分野だ。

    そしてもう一つのヒット商品は、吸水タイプの生理用ショーツだ。履くタイプの生理用品としてスポーツ用としても重宝され、アディダスをはじめ欧米メーカーが多様な製品を発表している。日本に紹介される製品も増えていることから、輸入のビッグチャンスが存在すると言っても過言ではない。

    今回の記事では、月経をタブー視する社会状況が日本に似ているアジア各国のトレンド情報、そして一歩先を行く欧米の製品情報を紹介する。

    アジアのビジネスモデルに注目!欧米の新商品とは?

    タイ:税制の行方/持続可能な製品

    タイでも月経の話題はタブーとして認識する文化が根強く、日本と同じように、コンビニやスーパーで製品を買うと、他人に見られないように不透明の袋に入れるサービスが存在する。しかし、日本の消費税に当たる付加価値税(VAT)7%を生理用品に対して撤廃しようという議論が始まっており、将来もし実現すれば、本分野の輸入に対しての税額が変わってくるかもしれない。

    そしてタイでも環境に負荷をかけないパッドのメーカーが誕生している。布パッドブランド「Sunny Cotton」代表は、日本で布パッドに出会ったことで、タイ国内でのブランド設立に至ったという。布パッドは利用客からさまざまな反応があったが、年配の女性から懐かしいと好意的に受けいれられ、また使用感の良さも評価されているという。

    また、スタートアップ「Ira Concept」のパッドは100%生分解性素材から製造されている。製造過程で水の使用量が綿より少なくて済む竹素材を使用し、多くのパッドに使用されているが非分解性である超吸水性ポリマーは使用していない。吸水性は一般のものより劣るため頻繁に交換する必要があるが、アレルギー反応が起こりにくいと高評価も受けている。またパッケージは一見生理用品には見えない優れたデザインだ。

    シンガポール:ゲームを変える? 先進的なビジネスモデル続々

    シンガポールでは月経へのタブー視からくる貧困層への影響が大きな議論となっている。生理用品を購入できず学校や社会活動に参加することができない女性たちが多く存在しており、日本を含む世界中で大きな課題となっているが、そうした問題を克服することを目的としたスタートアップがシンガポールに生まれている。

    「Freedom Cup」は、月経カップを困っている女性に配布し、余裕のある人に販売するというビジネスモデルで話題だ。一つ35ドルだが、販売毎に1つプレゼントするサービスも好評だ。

    また、いささか挑発的な企業名の「Blood」も月経カップを製造し、「衛生ケアのゲームを変える」というキャッチフレーズで、急成長中の本製品を販売している。月経カップはアレルギー反応を引き起こすこともあるため、同社は120日間の払い戻しサービスも提供している。また同社は、月経通を和らげるためのカイロ「ヒートパッチ」を販売し、ヒットしているという。

    シンガポールのこうしたビジネスモデルは、日本への導入を検討してもよいのではないだろうか。貧困で困っている女性や、突然の災害で困っている女性などに無料で提供することで、将来的な顧客を増やす可能性も考えられるし、社会的な話題となって結果的に売上増に結びつく可能性もあるのではないだろうか。また、シンガポールでもカイロ製品が好評であるというニュースは、日本のカイロ製品が、海外の月経痛に悩む女性たちのニーズを満たすビジネスチャンスとも捉えられるのではないだろうか。

    ヨーロッパ:先進性のある中小企業が群雄割拠

    ヨーロッパの西側諸国は、月経に対する社会的な受け入れ状況が世界で最も先進的な地域だ。例えばスコットランドは、2020年11月に世界で初めて生理用品を必要な全ての国民に無料で提供すると発表した。イギリスやニュージーランドでも州が管理する全ての学校での無料配布に踏み切り、ベルギーもそれに続いてキャンペーンを開始している。

    現地メーカーも、女性たちがより安価に快適に過ごせる製品を開発する土壌があり、小回りのきく中小企業も多く、ウェブサイトで卸売の問い合わせをしているメーカーが多い。

    吸水型サニタリーショーツでは、イギリスの「Body Form」が、スウェーデンの大手衛生製品企業Essityを親会社に、製品展開を行っている。長時間使用でき、洗濯も楽にできるという高機能製品で、大きいサイズにも対応している。

    また、布パッドの「Bloom & Nora」もイギリスのメーカーで、元々は布おむつを製造販売する会社だ。竹素材を使った、ヨーロッパらしいおしゃれなデザインの布が特徴だ。

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    オランダを拠点とする「Yoni」やイギリスを拠点とする「Freda」は、化学物質や合成素材は使わないオーガニックコットンから製造され、サブスクリプションサービスも展開している。

    新しい製品として、トイレに流せる生分解性の生理用パッド「Planera」もイギリスのベンチャー企業で大きな注目を浴びている。

    北米:第4の製品誕生?多様なメーカー続々

    アメリカにおいても、月経の話題は世代によってはタブー視されている。しかし若い世代、特にZ世代はこだわりなくSNSで話題にしているという。ブランドはむしろ、物議を醸すことを恐れると売り上げを失うとも指摘されている。

    またアメリカでは、月経カップの次に来ると言われる製品、月経ディスクが発売され、世界中から大きな注目が集まっている。月経ディスク「Cora」はカップより快適で簡単との呼び声も高い。

    そのほか、アメリカのブランドは日本でも大きく紹介され、吸水型サニタリーショーツの「THINX」などはすでに輸入され高評価を受けている。アメリカのブランドは、大きなサイズの女性用やスポーツ用など、多様性のあるラインナップが特徴だ。

    月経カップも快適性や機能性が高まっており、プラスチックを使用せず医療現場で推奨されるグレードのシリコンから作られた「Nixit」は、長時間使用できると好評だ。またカナダからは月経カップを滅菌する専用スチーマー「Pixi」が発売されている。

    まとめ

    月経をめぐる話題は、欧米メーカーを中心に徐々に婉曲表現から脱却できるようになってきている。率直さ、共感、ユーモアを持ったブランドが登場し、多様な製品の開発が始まっている。アジア各国やオセアニアからも新しいブランドが生まれている。

    また、消費税の問題も切り離せない。タイでは紹介したように7%、日本では10%の税金がかけられているが、ヨーロッパの一部や、アジアではマレーシアなど、免税になっている国も少なくない。日本国内でも議論の的となっている。こうした免税や、政府や自治体からの無料配布が実現すれば、購入コストに余裕の出た女性たちの多様な製品への興味や需要が広がり、海外の輸入製品への需要が伸びるだろう。

    制度の改善を待っている間も、海外メーカーからは快適性や機能性が重視された先進的な製品が次々に生まれている。日本ではタブー視される風潮が強い話題だが、ひとたび上陸すれば大きな話題となる。つまり、こうした動きに乗ることができれば、輸入のビッグチャンスになることは間違いない。

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    この記事の参考サイト
    • Bangkok Post, Saving the world, one month at a time
    • The Trend Hunter, The Cloth Napkin Pad by Otsukisama is for Night-Time Use
    • The PBS World, Sanitary napkin: big market for this delicate product
    • Bankok Post, Period rights are human rights
    • The Straits Times, Singaporean sisters making menstruation more manageable
    • Channel News Asia, Her ‘period care’ start-up Blood is making that time of the month easier for women
    • Euronews, Scotland becomes first nation in world to provide free period products
    • Euronews, World Menstrual Hygiene Day: How to have a sustainable period
    • Yahoo! News, Flushable sanitary pads are here to help periods become more sustainable
    • Trend Hunter, The One-Size-Fits-All Period Cup, nixit, Doesn’t Rely on Suction
    • Trend Hunter, The Pixie Cup Steamer Quickly Sterilize Your Cup Between Periods
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