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季節性商品は保税を活用した方が良い!? 秋物の投げ売りから考察

この記事は約5分で読めます。

2023年11月、日本列島は、突然の暖冬に見舞われたと思ったら、一気に真冬に突入。山の紅葉達も少し混乱気味です。この急転直下の季節変化に苦しむのは、アパレル業界です。おそらく、一気に冬になり、秋物の在庫が大量に余っているのでしょう。各地で秋物の投げ売りが行われています。改めて季節性の商品は、その取扱いが難しいと感じさせられます。

本日は、この季節性商品の国際輸送や通関的なノウハウをご紹介していきます。この方法を取り入れれば、万が一、予想が外れた際のダメージを最小化しつつ、販売を最大化できます。

季節性商品の流通・通関ノウハウ

季節性商品には、一つの大きな欠点があります。それが「売り時」です。売り時を逃すと、一気に大量の在庫を抱ることになりかねないです。できることなら、過剰在庫をできるだけ避けつつ、商売の機会を活かしたいですね! そこで、3つの方法をご紹介します。

  1. 適宜、少量を国際輸送&輸入する
  2. 保税保管&適宜、通関(輸入)する。
  3. 第三国に売却する

1.適宜、少量を国際輸送&輸入する

例えば、中国の工場で生産した貨物を日本に輸送して販売するとしましょう。この場合、輸送方法としては、LCL、コンテナ輸送、航空便などがあります。

それぞれの欠点は……

  • 遅くなりがち
  • 一度に多くを輸送するから過剰な在庫を抱えやすい。
  • 商品価格が安いので輸送費をカバーし難い。

LCL、コンテナ、航空での輸送を考えると、季節性商品を運ぶ上で欠点が多いことがわかります。実は、これら欠点を全て補う方法があります。それが以前からお伝えするフェリー船です。勘違いしている方がいらっしゃるかもしませんが、フェリー船とコンテナ船は、完全に別物です。

フェリー船とは、海の上を走る飛行機だと考えましょう!

フェリーは、海上輸送なのに、航空輸送並みの速さが最大の特徴です。かつ、航空輸送よりも輸送価格が低いです。つまり、このフェリーの特性を活用し、季節性の商品を少量、多頻度(必要な分+アルファ)で輸送することにより、無駄な在庫を抱えず、かつ、商売機会を逃さない貿易を実現できます。

なお、フェリー船にもいくつかの種類があります。ここでは詳細説明を省略しますが、利用者にとって、最も簡単で、わかりやすいフェリー輸送は「海上速達便」です。これであれば、中国側の工場から、日本の指定地迄(例:倉庫など)、一気に運べます。通関等の手配も不要。

国際輸送+通関+国内配送が一気に完結します。

例えば、上海から日本指定地迄(港ではなく、任意の国内指定地迄)、たった3日間で輸送します。

 
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ポイント:少量、多頻度輸送が可能な方法で輸入する!

2.保税保管&適宜、通関(輸入)する。

2つ目の方法は、保税保管&適宜の通関で、リスクを最小化しつつ在庫を管理する方法です。この方法のポイントは、保税です。保税とは諸税をかける前の状態。そして、この貨物を「保税貨物」と言います。

保税貨物とは、税関より輸入許可を受ける前の物を指します。つまり、外国貨物です。

例えば、海外から東京港に貨物が到着したとしましょう。到着後、貨物は、保税地域(保税倉庫)に保管されます。この状況下で税関に輸入申告をして許可を受けます。輸入許可を受けると、貨物は、外国貨物から内国貨物に切り替わり、自由に引き取れるようになれます。

実は、保税地域から貨物を引き取らず、そのまま保管もできます。いわゆる「保税状態での保管」です。この仕組みを活用し、日本側の販売数に応じて、適宜、輸入許可を受けて必要最小数のみ引き取ります。

この方法のメリットは、日本側の販売数に応じて輸入する為、過剰在庫のリスクを小さくできることです。また、輸入時に支払う税負担の軽減にもつながります。

税負担の軽減とは?

ご存じの通り、輸入するときは、原産国、輸入貨物に応じて関税や消費税を支払います。

例えば、100着、合計100万円の服を輸入するとしましょう。関税率は、5%、輸入消費税率は、10%だとすると、合計の納税額は15.5万円です。そして、この納税額を100で割ると、一着当たり1550円です。

  • 商品価格=100万円
  • 関税額=5万円
  • 輸入消費税=10.5万円
  • 税金合計は、15.5万円

この100着が全て売切れれば問題はないでしょう。しかし、100着の内、30着が売れ残ったとすると、1550円×30=46500円の税金は無駄になります。 当然、税関には「売れ残ったから、この貨物分の税金を返してください」とは言えないです。それは、あなたの責任です。以上。で終わりです。

つまり、税金を支払って輸入したら、特別な理由がない限り違約品等の再輸出又は廃棄する場合の戻し税/関税定率法20条)は、終わりなのです。ほぼ救済措置はないです。よって、保税を使い、必要な分だけ輸入すれば、これが税金の最小化にもつながるのですね!

保税保管する場合は、保管料がかかります。実行する場合は、この保管料も含めて検討します。例えば、商品単価が高い物かつ、スペースをあまりとらない商品であるほど、保税&適宜、通関のメリットがあります。

3.第三国に売却する

最後は、2の方法とも関係します。保税状態にある貨物で、売れ残った場合は、次の選択ができます。

  1. 第三国に売却する
  2. 貨物を破棄する
  3. 積戻し(シップバック)する

例えば、1番の場合なら、日本からオーストラリアなどですね! 他、保税状態の貨物を税関の許可を受けた後、滅却(破棄)することもできます。3番のシップバックは、相手側が了承しない可能性が高いため、(取引や商品的に瑕疵がない)再現性は低いと思います。

保税転売とは?メリット、注意点や消費税の不課税を解説

まとめ

  • 季節性商品は、少しギャンブル性がある。
  • 輸送方法や保管方法等を見直すことでリスクを抑えられる。
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