【セカイマ】タイ/レジ袋廃止が加速 米/代用肉のマーケット

世界の今20200102-2 貿易コラム
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米国とイランの緊張が一段落し、落ち着きを取り戻しつつある今週。世界からは、今月から始まった規制や最新トレンドのニュースが飛び込んできた。どれもビジネスのヒントとなるものばかり。ぜひチェックしてほしい。

世界の今20200102-2

タイでレジ袋廃止。米でもベジタリアンブーム!

タイでレジ袋廃止。自然素材への回帰ブームとなるか?

タイ政府は今月から、主要店舗でのレジ袋配布を禁止した。理由は「ゴミ削減」と「海洋プラスチック問題」への対応であり、2021年の完全廃止を目指している。タイ国内から海に投棄されるゴミの量は世界で6番目に多く、動物の胃から大量のプラスチックゴミが見つかる事件も相次ぐ。生態系への影響は深刻で、市民からの懸念も強い。

考察

レジ袋の廃止は、今や世界レベルに広がっている。米国ではカリフォルニア州がすでに禁止。今後ニューヨーク州とハワイ州でも禁止が決まっているほか、アジア・アフリカ地域での廃止機運も高まっている。

この流れを受け、ビジネス面で注目したいのが「日本の天然素材」――木綿や麻などの伝統的繊維だ。
レジ袋の代替としてはエコバッグがあるが、こうした素材なら環境意識の高い層からの注目を集めるだろう。また、機能性の高さも見逃せない。

たとえば、夏場の蚊よけに使われてきた「かや(蚊帳)」生地。現在でもその丈夫さから、ふきんやバッグに利用されている。また、速乾性のある「麻」は栽培時に農薬がほとんど不要なため、健康志向のユーザーにも最適だ。世界レベルで関心の集まる環境問題。これを商機ととらえ、日本古来の素材をリサーチしてはどうだろう。

    元記事:

  • Channel News Asia, Thailand kicks off 2020 with plastic bag ban
  • New York State, Bag Waste Reduction Law: Information for Consumers
  • Hawaii News Now, No plastic bottles, utensils or cups? That’s what some lawmakers are proposing
  • The Economist, Ever more countries are banning plastic bags

▶2020年、小口貨物ビジネスで勝つための秘訣とは?

小口輸送の専門メディアParcelは、輸送コストを最適化し競合他社と差をつける方法を紹介している。キーワードは「多社併用」と「良きパートナー探し」だ。

  • 今のサービスに満足せず、最適な料金体系やサービスを探す→1社依存はNG。常にリサーチが必要
  • 輸送管理システムを活用し、ベストな料金・ルートを模索する→相見積もりの手間をなくし、時間を有効活用
  • 通関業者や輸送コンサルタントと契約する→適切な申告・輸送ルートの開拓が効率化のカギ
  • 営業担当者だけでなく、決済権を持つキーパーソンともコンタクトを持つ→よりよい料金・サービスのためには必須
  • 輸送関連の展示会やフォーラムで情報収集を行う

などなど、1つの輸送業者に「全部おまかせ」ではなく、最適なソリューションを自発的に発掘する努力の必要性を説いている。

考察

海外への小口輸送にはDHLやUPSなど様々な業者があるが、仕向地別の料金や価格交渉のしやすさは千差万別だ。それに不安定な中東情勢もあり、原油高から来る燃料サーチャージへの転嫁リスクも懸念材料といえる。こういった状況から、今年は輸送ルートの開拓と有能な相談先の確保をオススメしたい。

    元記事:

  • 10 Ways to Stay Competitive in 2020

▶米でも菜食トレンド沸騰。スーパー最大手が「代用肉」発売

全米スーパー最大手の「クローガー(Kroger)」は1月8日、ベジタリアン仕様のひき肉とハンバーガーパティを自社ブランドで発売すると発表。健康志向なユーザーの取り込みを狙う。いわゆる「代用肉」と呼ばれるもので、エンドウ豆由来のタンパク質など植物原料のみを使用。動物性食品を食べない「ヴィーガン」にも配慮した。米国の「代用肉」市場の成長はめざましく、2018年に7億5千万ドルの販売を記録。2025年には約10倍に伸びるとの予想もあり、目の離せないトレンドとなっている。

考察

右肩上がりの海外ベジタリアン市場だが、日本の事業者にも決して無関係ではない。というのも、日本にはマメ類などの植物性タンパク質を利用する文化があり、食材も豊富だからだ。輸出活性化のため、ぜひこのブームを活用したい。ただし、課題もある。それは「食の安全」ニーズへの対応だ。

米国では近年、農薬や化学肥料を避ける「オーガニック」食品の需要が急増。2018年には前年比6.4%増の520億ドルを突破した。また、「遺伝子組換え(GMO)」食品への懸念も強まり、遺伝子組換え技術を使わない「Non-GMO」食品の市場は2025年に世界で27億ドル超との予想もある。

遺伝子組換え作物に関しては、技術自体の安全性や使用される農薬の発がん性問題もあり、米国の消費者は慎重だ。クローガーの代用肉にもNon-GMOラベルが貼られ、こうした状況への配慮が伺える。代用肉の先行メーカーにはインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)やビヨンド・ミート(Beyond Meat)があるが、それぞれNon-GMO未対応、オーガニック未認証の課題もある。欧米のフード市場にチャレンジする際には、これをふまえた商材開発が求められている。

    元記事:

  • Organic Trade Association,Organic industry survey
  • Kroger 公式HP
  • Impossible Foods 公式HP, Heme +The Science Behind Impossible™
  • Beyond Meat, FREQUENTLY ASKED QUESTIONS
  • Grand View Research, Non-GMO Food Market Size Worth $2.76 Billion By 2025 | CAGR 16.5%

▶ミャンマー「熱風エアコン」に若者抗議

ヤンゴンで、エアコンが思わぬ反感を呼んでいる。街に置かれた室外機の出す熱風に、「耐えられない」との抗議が持ち上がったのだ。ただでさえ熱い乾季のミャンマーだが、室外機の影響で40℃以上になる場所もある。この熱を利用して洗濯物を乾かす猛者もいるが、多くの人には迷惑以外の何者でもない。

屋外への影響を最小限にとどめる設置方法もあるが、今のところそうした配慮をするビルオーナーは少数派だ。こういった事情から、若者らのグループが「室外機の撤去」を求めてキャンペーンを展開。グループのFacebookには賛同が多数寄せられ、ちょっとしたムーブメントとなっている。

考察

日本ではあまり気にならない室外機問題だが、現地の意外なニーズとして知っておく必要がある。ミャンマーには雨季と乾季があるが、乾季の暑さは日本の夏よりも強烈だ。吹き出す汗にタオルが手放せないうえ、日差しも強くサングラスは必需品。また、気温は4月がピークのため、室外機による弊害も今後より深刻になるだろう。こういった環境から、暑さをしのぐためのアイテムや室外機の温風対策などに需要が見込まれる。成長が期待されるミャンマー市場、ぜひともリサーチしたいところだ。

    元記事:

  • Myanmar Times, Anti-air conditioner movement in Yangon

アメリカでVape禁止。健康被害を受けて

電子タバコ「Vape」について、アメリカ食品医薬品局(FDA)は一部商品を除く販売禁止を打ち出した。対象となるのはタバコとメンソール以外のフレーバーで、販売業者には規制発効から30日以内の取り扱い中止が求められる。背景にあるのは、全米に広がる関連疾患だ。全米で55人がVapeによる肺疾患で死亡し、入院患者は2,500人を超える。また、若年層への広がりも問題となっている。

考察

この規制が日本市場にどう影響するか、注目が必要だ。Vapeを含む電子タバコは国内でも人気があり、専門店や個人輸入サイト等でも手軽に買える。加熱式タバコよりバリエーションが豊富で、通常のタバコよりも割安である等の理由からだ。Vapeの輸入ビジネスへの新規参入を考える事業者は一定数いると見られるが、今回の規制により、商材調達ルートに懸念が生じた形だ。電子タバコに関してはInstagramでも広告が禁止されるなど、SNS上での規制も広まっている。

    元記事:

  • CNBC, The FDA bans most fruit- and mint-flavored nicotine vaping products to curb teen use
  • CNBC, CDC says 55 people have died of vaping lung illness across 27 states
  • BBC, Instagram e-cigarette posts banned by ad watchdog
  • カスタムライフ「電子タバコとは?|購入前に知っておきたい全知識を徹底解説」
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