米/食品プロ向けeラーニング 越/茶葉の輸出が急速に鈍化

世界の今202008貿易コラム
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無料の食品Eラーニングとマケプの布マスク事情

各国政府による規制のなかでの民間業者による試み、無償のEラーニングコース、そしてハンドメイド作家による布マスク販売事情を紹介する。そのほか、ベトナム茶葉輸出事情から伺える今後の予想も注目だ。タイではクラスター対策のために一時的にアルコール販売が禁止されたニュースも紹介する。

全米卵協議会(American Egg Board/AEB)が無料でE-ラーニングコースを提供!(アメリカ)

全米卵協議会(American Egg Board/AEB)は、食品業界プロフェッショナル向けのe-ラーニングコース「The Egg Science E-Program(卵の科学 E-プログラム)」(通常料金39.99ドル~59.99ドル)を無償で提供すると発表した。

このコースは、食品科学研究者、リサーチシェフ、カリノロジスト(注釈)などのプロフェッショナル向けに開発されている。8つのレッスンから成り、凝固や乳化などの卵の構造や機能性のほか、味や食感など感性への影響を学ぶことができる。今の困難な時期に食品業界を支援するため、2020年末までの無料アクセスが可能。言語は全て英語。

注釈:リサーチシェフ:メニューや商品開発をするシェフ。カリノロジスト:食品科学者とシェフが融合した職業のこと。
全米卵協議会URL: https://eggpro.rouxbe.com/courses

考察

本記事は、新型コロナ感染拡大によって人々の活動が制限されるこの時期、大きな責任を背負っている食品業界全体の裾野を広げる努力の一端といえるだろう。また、アメリカではリサーチシェフやカリノロジスト(意味は記事後半)など、食品業界の様々な職業が融合した新しいポジションが生まれている。そういった職業向けに開発されたコースということで、アメリカの食品開発トレンドに触れることができるかもしれない。

    元記事:

  • Food Business, American Egg Board launches e-learning service for food developers

ハンドメイド大手「Etsy」マスク販売ショップ2万店と発表(アメリカ)

米国の大手EコマースショップEtsy(エッツィ)は、ハンドメイドやビンテージ商品の売買に特化したマーケットプレイス。新型コロナ感染拡大で全世界的にマスク不足状態が続いているなか、米疾病対策センター(CDC)が布マスクの使用を推奨したこともあり、Etsyに出品している多くのハンドメイド作家が自作の布マスク販売に踏み切っている。

例えば、ウエディングドレス制作のキャンセルを受けた作家が、同じ生地でマスクを制作販売するなど、今までの商品が売れなくなることで布マスク販売にシフトするケースが多い。EtsyのCEOは、マーケットプレイス全体で、1日あたり数十万のマスクを制作する能力があるとしている。布マスクは感染予防に万能ではないことも強調している。
Etsy URL: https://www.etsy.com/jp/

考察

国内マーケットプレイスでも、マスク転売が法律で禁止された事で、手作り布マスク販売についてのガイドラインが揺れているようだ。

例えば、Etsyの日本版ともいえるCreemaは、Etsyと同じ方針を最近発表している。いずれも、世界的な経済活動の低下で収入が減っているハンドメイド作家の救済と、マスク不足に貢献する形だ。一方で、布マスクはデザイン力を発揮できる商品でもあり、サイトには魅力的な製品がそろっている。布マスクという商品ジャンルがひとつ生まれたといっても過言ではないだろう。

    元記事:

  • CNBC, Etsy CEO says 20,000 of its shops are now selling face masks following CDC recommendation
  • Creema, ハンドメイド・手作りマスク作品の管理体制強化と、マスク不足サポート継続のお知らせ

世界の茶葉価格、予想は暗く(ベトナム)

ベトナムのAgro Processing and Market Development Authority(直訳:農産物加工および市場開発庁)は4月頭、ベトナム茶葉の価格が、昨年の調査期間に比べて13.5%低下していると報告した。主な輸出先である台湾、中国、ロシアへの輸出量が、これまでの過剰供給に加えて、新型コロナ感染拡大により大幅に減少したためだ。

特に中国は、旧正月にあたる2月に税関に制限が加えられたことで輸出量が半減した。一方、ベトナム国内市場の価格はやや安定している。東アフリカ茶業流通協会は、新型コロナの収束後も、世界中の茶葉の価格は下落していくと予測している。

考察

新型コロナウィルス感染症対策のための移動規制により、ベトナム茶葉業界は、輸出入量の急減という大きな打撃となり、世界的にも価格低下が予想されている。茶葉だけでなく食品全般に目を向けると、各国は、国内の食料安全保障を優先して、食品全般の輸出を規制する動きがある。農水省は「日本は、これらの国からの輸入実績は大きくない。影響は限定的だ」(食料安全保障室)とのことだが、いまだ収束が見えないいま、各国の動向を注視していく必要があるだろう。

    元記事:

  • Customs News Vietnam, Oversupply and COVID-19 pandemic combine to slow tea exports
  • 日本農業新聞、新型コロナ拡大で食料生産国 自国優先し輸出制限

タイで人気のスナックメーカー、リトルファーム

Little Farm(リトルファーム)は、紫米(ライスベリー)を使用したライスクラッカーを使用したことで、一躍タイの人気メーカーに成長した。

紫米は、日本では健康食品として知名度が徐々に上がっている、紫色のタイ米。その他の人気商品は、本物のバターを使用した、一見ラスクのようなバターブレッドだ。風味と鮮度を重視し、健康を意識することで成功をつかんだリトルファームの製品は、タイ国内だけでなく海外でも人気。20年に渡って、オーストラリア、アメリカ、シンガポール、中国、香港、台湾などに輸出している。

Little Farm URL: http://www.littlefarmthailand.com/index.php/en/

考察

リトルファームのブレッドシリーズは、バター味のほかにガーリック、黒胡椒、ピザ、ポーク、トムヤムクン味など、幅広いラインナップだ。またライスクラッカーシリーズには、スティック状のパッケージに入った一口サイズ。今後も続々と新商品が発表される予定。

    元記事:

  • DITP News Letter, Fresh Snacks from Oven to Export

バンコクでアルコール飲料の販売禁止、4月20日まで

タイ、バンコク市は、アルコール飲料の販売を4月10日から10日間禁止した。人々が集まるきっかけとなるアルコール飲料購入を禁止することで、新型コロナ感染のクラスター発生を防ぐ狙い。販売禁止期間は4月20日まで。

考察

タイを対象にしたアルコール類の輸出入業者にとって大きな影響が出ると思われるこのニュース。国によって感染対策が異なるため、各国の政策や規制等を注視することが重要だろう。

    元記事:

  • Bankok Post, Booze ban set to last 10 days
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