タイ/コーヒー好調 インド/化粧品市場拡大 インドネシア/家具の輸出

sekaima-202017 貿易コラム
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タイからはパンデミック下でも好調のコーヒー・紅茶産業の話題のほか、インド製スキンケアのトレンドや、インドネシアで急成長するオンライン家具販売についてもお伝えする。また、欧米からパンデミック下における新製品を通して、様々な企業努力と輸出入情報をお届けする。

タイ/コーヒー・紅茶 インド/スキンケア インドネシア/家具

タイ コーヒー・紅茶産業が好調

タイでは、7月から政府によるロックダウンが解除されたが、ロックダウン中にはタイ国内の多くの企業が活動を停止せざるを得なかった。そんな状況下にも関わらず、コーヒー・紅茶チェーンの店舗オープンが続いている。

日本の京都を拠点として世界14カ国に出店するコーヒーブランド「%Arabica」は、バンコク市内の大型商業施設ICONSIAM(アイコンサイアム)に店舗をオープン。代表の東海林克範氏は「タイのコーヒー業界は急成長している。コーヒーを楽しむことは、貧富の差なく人々の日常になりつつあり、魅力的な市場だ」と分析。

その他、タイの紅茶チェーン「Factory Cafe & Brew Bar」や、カナダの大手コーヒーチェーン「Tim Hortons」もロックダウン中に店舗をオープンした。また台湾のティースタンド「Presotea」、中国のフルーツティーチェーンも新店舗を準備中など、世界中から数々の企業が進出を予定している。

タイのコーヒー市場の考察

この動きは、タイの人々にコーヒーや紅茶の楽しみ方の新しいコンセプトが次々と紹介されている流れが大きいという。特に台湾の複数のティーチェーンの進出が目立っているが、ここ数年、台湾を訪れたタイ人観光客が増加し、台湾のお茶文化に親しんできたことが背景にある。さらに、タイ政府によるパンデミック対策の効果が評価され、投資に魅力を感じる国と海外から評されている。

コーヒーや紅茶だけでなく、緑茶もタイ国内の消費量が数年前から急増している。淹れる手軽さと健康への関心の高まりから人気が出たという。伝統的な日本茶も、その品質の高さが評価されて浸透している。

*タイ政府のお茶の輸入規制については、日本貿易振興機構JETROホームページに掲載。

元記事:

  • Bangkok Post, Coffee and tea prosper despite economic troubles

  • Bangkok Post, Check your green tea

インド/ナチュラルハーブ系化粧品メーカー/Khadi natural

インドのテレビ局ニューデリーテレビジョンが運営する生活情報ブログサイトSwirlsterでは、自宅で過ごす女性たちのために、ハーブを使用した安全性の高いインド国内の化粧品メーカーをリストアップしている。一部のブランドは以下の通り。

Khadi natural:インドやヨーロッパのハーブを使用したヘア・スキンケア化粧品

Plum Green Tea:緑茶を使ったフェイスケア化粧品。脂性肌向け。

MCaffeine :インドで初めてコーヒーを利用した化粧品。くすみ・肌荒れに効果。

ナチュラルハーブの考察

インドの化粧品業界は、独自の巨大な市場を築いている。化粧品産業は急成長し、アメリカやヨーロッパの市場規模を上回っている。従来の外貨規制の厳しさから国外企業が進出しづらい背景から、インドへの輸出はハードルが高いと言われている一方、国際ブランドの展示会の開催も増え、インド人の海外ブランドへの関心は高いと言える。

インド商工省によると、インド製化粧品・スキンケアブランドは、特にインド古来のアーユルヴェーダの知恵を取り入れた製品がトレンドとなっている。また男性化粧品ブランドの成長も著しい。国内物流も発達しており、ドラッグストアやスーパーマーケットでの店舗販売のほか、Eコマース市場も競争が高まっている。

*日本での化粧品輸入販売に関しては、日本の薬事法に基づく「製造販売業許可」が必要。すでに許可を取得している会社に委託する方法もある。

元記事:

  • NDTV venture Swirlster, Pamper Your Skin With These Natural Skincare Combo Products

  • CNET Japan, 「日本ブランド」が効かない?―インド進出が難しい3つの理由

  • The Economic Times brandequity.com, India’s cosmetics market to grow by 25% to $20 billion by 2025

  • Ministry of Economic and Industry, Beauty and Personal Care Market in India

インドネシア オンライン家具販売「Fabelio」

インドネシアの家具・生活雑貨専門のECサイトを国内で展開する「Fabelio」は、2015年に創業したスタートアップ。創業以来、急成長を遂げ、すでに国内にいくつかの店舗も構えている。Fabelioは今月、台湾のベンチャー企業から資金を調達したと発表。この資金により、製品カテゴリを充実させ、配送のスピードを改善することに焦点を当てるとしている。インドネシア国内では競合が他にもあり、オンライン家具サイトは活気に満ちている。

Fabelioの考察

「Fablio」の製品は木製で北欧家具のようなデザインが多く、アジア版IKEAと称する人もいる。インドネシアにおける木製家具の長い歴史を生かし、オンライン販売の先駆けとして同社を設立、いまは6000以上もの製品を製造販売している。代表的な競合である「iFURNHOLIC」は、インドネシアの女性に人気のあるデザインで、自社ウェブサイトやその他のプラットフォームを通じてオンライン販売で成功している。

また製品を直接見たり触ったりせずに買うことに抵抗を感じる顧客に向けて、両社とも実店舗を構えている。またイントネシアは物流等のインフラが弱く、いずれもオンライン販売のハードルともなっている。しかし「Fablio」は、部屋全体のインテリアデザインを無料で提供するなどの企業努力が、多くの顧客の心を捉えている。

インドネシアの家具輸出額はASEAN東南アジア諸国連合内で4位にランク付けされ、豊富な木材資源からすると低いと評されている。「Fablio」らによる国内市場の拡大が、今後の輸出産業を後押しすることを期待したい。

元記事:

  • Retail News Asia, Indonesia’s Fabelio raises US$9 million for future expansion

  • J+ by The Jakarta Post, Online furniture startups gain momentum

  • Archi Expo e-mag, Furniture Market

オランダ グランピングの未来?吊り下げるテント

オランダ、モーリシャス、南アフリカにオフィスを構える「Nomadic Resorts」は、ツリーハウスのようなテント「シードポット」を考案した。これは繭(まゆ)のような形状で、木から吊り下げたりスタンドに立てたりできるハイエンドなテントだ。内部は直径2メートル、壁に沿った円形のベンチとテーブルが設置できる。ベンチはベッドにも作り変えて眠ることもできる。風速34mまで耐えられ、シーリングファン、充電器、照明も装備。電力源としてソーラーパネルを設置することもできる。オプションでバスルームユニットも追加可能。テントの設置には道具は要らず、少なくとも10年は持ちこたえられる構造だ。同社は、この製品を新しいリゾートホテルの形としても提案していて、すでにモーリシャスの自然公園に試験的に設置されている。価格は3400ドルでまもなく販売開始の予定。

Nomadic Resorts URL: https://nomadicresorts.com/the-seedpod/

Nomadic Resortsの考察

「Nomadic Resorts」は、ホスピタリティ業界にサービスを提供する、設計プロジェクト開発会社。”遊牧民スタイルのリゾート”をポリシーとして、高級リゾート地やキャンプ場に向けて、持続可能でユニークなテント製品を提案している。

欧米では経済活動が始まっているとはいえ、未だにロックダウンが続く地域もあり、未だ人々が自宅で過ごすことを余儀なくされているなか、同社は人々のアウトドアへの希求が高まっていると予測している。この製品はツリーハウスとテントを融合させた特徴を備え、リゾートホテルやグランピングの新しい形だとしている。設置が容易な機動性により、パンデミックにより旅行を断念している人々に受け入れられる日は早いかもしれない。

元記事:

  • Businesss Insider,  These $3,400 cocoon-like tents that can hang from trees combine luxury travel and eco-tourism ― take a look

アメリカ ソーシャルディスタンスをサポートするカーペットタイル

サウスカロライナ州に拠点を持つテキスタイル・化学品メーカー「ミリケン」は、ソーシャルディスタンスを取るためのデザインが施されたカーペットタイルのシリーズを発表した。これは新しい「職場の安全」に対するニーズに対応したもの。人々の動線を確保するための矢印サインや、密な状態を避ける指示サイン、手洗いやマスクサインなど、いずれもユニバーサルなデザイン。公共空間の感染リスクを減らし、安全かつ洗練されたインテリア空間にする。また、カーペットの上を歩く人の筋肉の負担を軽減し、騒音を減らすクッション効果もあり、オフィスの従業員の健康にも配慮している。

ミリケンカーペットURL:https://floors.milliken.com/floors/en-us/home

ミリケンの考察

ミリケン・アンド・カンパニーは、医療関係者の努力に感謝して元気づけることをモットーに、イギリスやヨーロッパ向けに虹色のタイルカーペットシリーズ「チェイス・ザ・レインボー」をリリースした。華やかな虹色でアート性の高いシリーズには、上記記事の様々なサインを施されたデザインも追加された。平坦なデザインの空間をアートの要素を加えることで、人々の精神衛生を保つことを目的としている。ミリケン製品は日本にも輸入されているが、今回の新製品は従来の製品と違って、強いメッセージを放っている。

元記事:

  • dozen, Milliken’s latest flooring collections include carpet tiles to aid social distancing

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