豪/4WDパーツを輸出 柬/工芸品サイト タイ/漁網リサイクル品

sekaino-ima202013 貿易コラム
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タイからは、漁網をリサイクルしたコロナ対策グッズ、カンボジアから手工芸品の海外進出動向のニュース(貿易チャンス情報)をお伝えする。そのほか、タイのジュエリーブランドのほか、アメリカから子どもの車内置き忘れグッズ、オーストラリアの4WDパーツ企業の話題も。

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タイ 漁網をリサイクルしたコロナ対策グッズ

タイ東南部沿岸にある漁村から、海洋プラスチックゴミの大半を占める漁網をリサイクルしてコロナ対策のプラスチック製品を製造販売するプロジェクトが2ヶ月前に発足。順調に黒字を収めている。

プロジェクトを発足したのは、イギリスを拠点とする環境団体Environmental Justice Foundation(EJF)。同社は廃棄予定の漁網を漁師から購入している。その漁網を購入する国内のデザイン会社Qualyは、プラスチック顆粒を生成し、様々なパンデミックグッズを製造、販売して黒字に成長させた。Qualyが製造するのは、顔面シールド、スプレーボトル、エレベーターやATMのボタンを押すための「プッシュスティック」など。これまで日本を含む世界各国に輸出してきた。

漁網リサイクルの考察

国連によると、毎年世界中で排出される64万トンの漁網廃棄物が海を漂っている。世界最大規模の漁業大国であるタイは、海洋プラスチックゴミの排出大国でもある。本プロジェクトは環境問題が大きなきっかけとなったが、仕入れから販売までタイ国内で終始していることが特徴となっている。

廃棄物を海外に輸出してリサイクルするのではなく、国内で製造販売を行なっている。このことから、このプロジェクトは零細経営の漁師の生計を支え、またタイ政府からも歓迎されている。またコロナ対策グッズに着目したことで、売り上げも順調。コロナ対策だけでなく、環境保全やタイの漁師の応援につながる「エシカル消費」(倫理的消費)という付加価値も見込める製品と言えるだろう。

元記事:

  • INSIDER, Net gains: Thai project turns fishing nets into virus protection gear

タイ メッセージを隠す仕掛けがついた指輪ブランドIMPRINT

タイのジュエリーブランドIMPRINTは、洗練されたデザインにユニークな仕掛けが施されたアクセサリーを提供する。同社が推すのは、メッセージを隠す収納の仕掛けがついたリング。メッセージ部分が箱に隠されていたり、観音開きになっていたり、スライドでメッセージが現れるなど、様々なアイデアで持ち主を楽しませる。四半期ごとに1~4つのコレクションを発表し、すでに17のコレクションがある。

IMPRINT URL: http://imprint-official.com/

IMPRINTの考察

IMPRINTは、カスタマイズが可能なユニークなデザインコンセプトが、国内外で評価され、フィンランドとシンガポールにオンラインショップをオープン。近々ベトナムにもオープン予定で、今後も海外ビジネスを展開したいとしている。

タイは、世界でも有数のジュエリー製造大国。同社代表は、チェコ・プラハのジュエリーデザイナーと組んで共同デザインも手がけるが、世界的に「メイド・イン・タイランド」の品質の高さは信頼をおかれていると実感したという。

元記事:

  • DITP, Stories Imprinted for Good Memories

米 子どもの車内置き忘れ防止グッズ

家庭でのセーフティグッズを製造販売する老舗大手会社アメリカン・ホームセイフティ・プロダクツは、親が子供から離れるとビープ音が鳴る機能がついたチャイルドシート用のバックル「Carseat Copilot Automatic Alert System」を開発した。本製品はチャイルドシートのバックルに取り付けることで、親が子どもから10フィート以上離れるとビープ音を鳴らし始める。充電式で、バックルが固定されていなければ電池は消費されない。約40米ドル。

車内置き忘れ防止グッズの考察

子どもの車内置き忘れは、世界中で頻繁に起きている。親が予期せぬ電話に出たり、疲れ果ててうっかり忘れたまま放置された子どもが命を落とすなど、痛ましい事故につながる。こうしたヒューマンエラーを防ぐ方法として、アメリカでは大手企業からスタートアップまで様々な「置き忘れ防止グッズ」が開発されている。

例えば、日産自動車の米国部門では2018年、2022年までに日産ブランドの4ドアモデル全車に、置き忘れないための安全装備を標準装備すると発表した。日本における事故防止対策はほとんど保護者に任されていることもあり、こうした防止グッズの先進国である米国製の輸入品には隠れた需要があるのではないか。

元記事:

  • CNET, This key chain is meant to ensure you don’t forget your kid in the car

  • Response.20th, 炎天下の車内に子どもを置き忘れない安全装備、米日産が4ドア全車に標準化へ

豪 4WDパーツを世界へ

オーストラリアのDon Kyattグループは、メルボルンのスペアパーツ店として設立したが、いまやオーストラリア最大の4WD交換部品の専門サプライヤーに成長。海外輸出も積極的に進め、現在は6カ国に16支店を抱える。

同社は、緊急車両、農業機械、鉄鋼業などの産業車両、4WDなどのRV車をはじめとした4万を超えるスペアパーツブランドなど数種のブランドを掲げている。高品質な技術と、充実した顧客サービスを掲げ、海外への輸出も容易な物流を確保していると同社は言う。現在、アフリカ各国、アジア、南アメリカの新興市場を狙っている。

豪4WDパーツ企業の考察

オーストラリアは熱帯雨林、広大な砂漠、山岳地など、車移動するには、世界でも厳しい条件の地域の宝庫だ。これらの条件下では、車パーツの品質の低さが生死を分けることもある。そういった自然環境でローカルビジネスを開始した同社は、品質の高さを維持することで、グローバル企業へと成長した。

同社のマネージングディレクターは、輸出成功の鍵は人との信頼関係を築くことだと答え、現地に足を運び、街を歩くだけで市場が見えてくるという。また賃金率の低い国でも、製品コンセプトを明確にしている限り、品質の高い製品を求める顧客は常にいるとも答えている。さらに、輸出事業は数年より20年のスパンを見て戦略を立てることも推奨してる。その経営姿勢は、同社製品への信頼につながるとともに、多くを学ぶことができるだろう。

元記事:

  • Australian Trade and Investment Commission, Taking Aussie 4WD parts to the world

カンボジア 工芸品ポータルサイト開設

カンボジア政府は、パンデミックによって収入が激減した手工芸品の生産者および販売者をサポートするためのポータルサイト(www.registrationservices.gov.kh)を開設した。カンボジア国内の観光土産業者36社から構成されるカンボジア職人協会(The Artisans’ Association of Cambodia, AAC)から、手工芸品の存続のために支援を求められた政府は、同サイトの利用を奨励している。カンボジア商務省によると、事業者は自身のビジネスをサイトに登録することで、開業登録を容易にするほか、マーケティングリソースを得たり、クライアントとのマッチングサービスを利用することができるようになるという。

カンボジア工芸品の考察

カンボジアのこの動きは、国内手工芸業者が観光業への依存度を下げるための戦略だとしている。AACの代表によると、モダンな装飾品やジュエリー、テキスタイル製品などを手がけるAACメンバーらの製品は、国内だけでなく輸出市場へも進出できる技術があると言う。

また、パンデミック以前にも海外輸出を始めることはできたが、多くの投資家は観光収入だけで十分であると信じて疑わなかった。しかしパンデミックにより完全に流れが変わったという。カンボジア工芸品が現地の観光地だけでなく、積極的に海外輸出が進むことを期待したい。

元記事:

  • The Phnom Penh Post, Artisans knitting a new career path

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