【セカイマ】米/球形の家 ケニア/古着輸入禁止と世界の古着

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パンデミックにより世界経済は低迷の時期を迎えているが、そんな中でも将来的な海外ビジネスを狙った様々な商品を紹介する。タイからは既に輸出に成功している鉱石のような石鹸、アメリカからは輸送コンテナに収まる球形の家、ベラルーシの電動バイク、ケニアからは政府による古着輸入の話題と古着市場の世界的な動向について、フィリピンからはドリアンビールの話題をお伝えする。

タイ/鉱石のような石鹸  米/球形の家 ベラルーシ/電動バイク ケニア/古着輸入禁止 フィリピン/ドリアンビール

タイ 鉱石のような石鹸 家族経営から海外ビジネスへ

タイの装飾品企業Unnafakung Companyは、まるで鉱石のように見える美しいハーブ石鹸を製造販売して急成長した会社だ。同社は1969年から家族経営でハーブソープを作り販売していたが、現在の二代目社長が会社を受け継ぎ、商品をアート性の高いデザインに作り変えて海外ビジネスを展開。ノルウェーやアメリカを始めとした海外への輸出に力を入れて経営を拡大した。

石鹸は、原材料に無農薬の植物を使用し、様々な自然の色をマーブル状にして丸い形に仕上げ、鉱石のように見える不思議な見た目になっている。石鹸のほかに入浴剤や練り香水などの製品ラインナップがあり、中国からの観光客にも人気がある。

鉱石みたいな石鹸の考察

Unnafakungは、ノルウェーのパートナーと共にタイに合弁会社を設立して海外バイヤーの獲得に力を入れており、近い将来スウェーデンとデンマークへの輸出が決まっている。今後の成長を見込んで、オンラインマーケティング、贈答品、プレミアム市場に重点を置いた展開を予定しているそうだ。箱入りセットの販売もしていて、日本でも贈答品として展開できる高級感があるため、中高年層の需要がありそうだ。

元記事:

  • DITP, Cleansing Your Body with Stone Soap

米 輸送コンテナにおさまる球形の家「ダブルリングハウス」

NYに拠点を置く建築デザイン会社Clouds Architecture Officeは、球体の家「ダブルリングハウス」を発表。2階のロフトスペースも含めて約50平米ほどの十分な広さがあり、屋根部分には円形に切り取られた採光用の大きな窓がある。オプションで断熱パネルも追加でき、どのような気候にも対応。到着してから建て込みができるプレハブ式で、標準の輸送用コンテナに収まるように設計されている。世界中への出荷を視野に2021年の発売を予定している。

「ダブルリングハウス」URL: https://cloudsao.com/DOUBLE-RING-HOUSE

「ダブルリングハウス」の考察

同商品を開発したClouds Architecture Officeの代表、曽野正之氏とオスタップ・ルダケヴィッチ氏は現在、NASAと提携しながら、2030年代を目指して4名の宇宙飛行士が約1年住むことのできる火星の住居をデザインしている。

同社の作品はこれまでに数多くの世界中の美術館でも展示されてきた。このように世界的に評価の高いデザイン会社が手がけた「ダブルリングハウス」は、同社のコンセプトでもある環境の知覚体験を根幹に置く設計方法を採用している。つまり、あらゆる環境に身を置いて考え抜かれた、あらゆる場所での設置が可能なデザインとなっているのだ。また球形は構造的に強く、物理的な荷重に耐え、雨や雪を効率的に流すことができる。さらに、大量生産が可能で手頃な価格帯におさえることができ、世界中に輸出し販売できるというのが売りだ。実験的ではあるが夢のある商品だ。

元記事:

  • Business Insider: This orb-shaped tiny house’s odd exterior allowed its designers to maximize interior space

ベラルーシ 見た目インパクト大の電動バイクPUNCH MOTO

東欧にあるベラルーシ共和国に拠点を置くバイクメーカーPUNCHが発表した電動バイクPUNCH MOTOは、一見で人目を惹く斬新でレトロポップなデザイン。そのパンチの効いたデザインの特徴は、パイプ2本を取り付けたような座席部だ。ライトが取り付けられたパイプの後部は後ろに突き出し、まるでロケットの噴射部分のようなインパクト。またバッテリーパックは取り外して充電できる。最大25kwの電力で最高速度は時速120Km。街中を走行するのに適している。販売は2022年を予定している。

PUNCH MOTOの考察

現在、同社はまだ広報活動をSNSに限定しているが、すでに欧米の複数の専門誌サイトで取り上げられている。ベラルーシは今まで有名なオートバイメーカーを排出してこなかった事もあり、その意外性も相まって話題になっているようだ。また、ヨーロッパのA1免許(125ccまで、16歳以上取得可能)で走行可能な型も同時に開発していて、ヨーロッパの街中を走る事を想定して設計されている。

ちなみに日本におけるオートバイの輸入関税は基本的に無税だが、輸入販売にあたり関連法令は多岐にわたる。また日本の道路交通法にも考慮した扱いが必要となる。

元記事:

  • Electrek, The Punch Moto is the wackiest new electric motorcycle headed for the street

ケニア 古着輸入禁止でローカル企業の躍進を期待

ケニア政府は、コロナウィルスの蔓延を阻止するための対策として使用済み衣類の輸入を禁止した。これまでケニアのアパレル業界では、一般的に古着の購入が主流だったため、今回のこの措置は古着を扱っていた輸入業者や小売店、仕立て屋などの業種にとって大きな打撃だ。

一方、地元のオリジナルブランド企業にとっては大きなチャンス。今後の急成長を見込んでいる。例えば生地会社のThe Textile Loftは、地元のデザイナー、カトゥングル・ムウェンドワ(Katungulu Mwendwa)と組んで日常着の製造に着手している。また古着をリメイクしてバッグを製造する会社Suave Kenyaは、原材料の古着が入手できないため、地元で生産された生地やなめし皮を調達し始めることで、現地雇用を創出し、産業を成長させることができると期待している。

古着ビジネスの考察

今回のケニア政府による古着輸入禁止措置は、コロナによって打撃を受けた国内経済を立て直す意味もあると言われている。実はこれまでにも国内アパレル業界を後押しするために、古着の段階的な廃止が試みられていたが実現に至らなかった。今回政府はコロナを理由に禁止に踏み切った訳だが、輸入関税の減少も招くため、政府の財源の損失につながるという予想も立てられていて、ケニア国内の古着業界の混乱は避けられないと言われている。

一方、世界的に見ると、古着市場は若者を中心にますます拡大している。そこではオンラインによる様々なサービスが展開されている。例えばブランドと直接提携する米大手古着マーケットプレイスThredUpsは、デジタルショッピング体験に宝探しの要素を取り入れて若い層に絶大な人気を誇っている。そのほか売れ残った新品衣類の再販業者や、レンタルサービスなどが、オンラインプラットフォームを通して人気だ。また商品を清潔に保つ取り組みが、コロナ時代に各業者が競争で優位に立つための要素にもなっているなど、今後の業界の動向は見逃せない。

元記事:

  • INDEPENDENT, Kenyas ban on importing used clothes opens way for renewal of local design
  • RETAIL DIVE, Why used clothing can survive the global health crisis

フィリピン 研究者が作った健康的なドリアンビール

フィリピンの科学研究者クリザ・カルンバは、ドリアンから善玉菌を含むビールを開発した。「ドリアンの首都」として知られるダバオシティを拠点にした研究が、将来的に地元経済への貢献に発展するのではと期待されているが、現在資金不足により、商業規模での生産の準備はまだ整っていない。

ドリアンビールの考察

ドリアンビールを開発したカルンバ氏はドリアンの皮が細菌を保護することを突き止め、その特性を活かしてビールを開発した。通常、殺菌性のあるアルコール飲料に善玉菌を加えることは難しいと言われているため、先駆的な開発と言えるだろう。また善玉菌の摂取はヨーグルトなどの乳製品が主流だが、乳糖不耐症の人にとっては乳製品からの摂取は難しく、常に代替製品への需要がある。ドリアンビールはビジネスを立ち上げるには現在は資金不足とのことだが、販売できるようになれば画期的な商品となるに違いない。

元記事:

  • South China Morning Post, Durian and beer turned into healthy probiotic booze by Philippine researcher

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