泰/昆虫が輸出増の世界的トレンド 港/日本食品スーパー

セカイマ 2020-30貿易コラム
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今回は各国のビジネストレンドを紹介する。タイではコオロギ輸出が増加している話題、香港に開店した日本食品スーパー、オーストラリアによるインドネシアへの輸出ガイドブック、アメリカ・韓国を中心に盛り上がるプログラミング教育玩具、フィリピンの美容通販サイトオリジナルの付加価値サービスなど、貿易ビジネスのヒントとなる各国記事をお伝えする。

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タイ コオロギが世界でトレンド?! 輸出増の海外市場

タイ産の食用コオロギの海外輸出は、昨年は約23%増加した。コオロギは安価なタンパク質として、人間の食用のほかに動物の飼料としても利用できる。もともとコオロギを食していたタイ国内でも、最近人気が高まっており需要が供給を上回っている。タイ国内の各農業機関は、コオロギ養殖販売によって農家に収入をもたらすプロジェクトを次々と立ち上げている。輸出量が特に増えているのは、アメリカ、EU、日本、中国だ。タイを「世界のキッチン」としてアピールしたい政府は、コオロギ輸出を今後も促進する考えを示している。

コオロギ輸出の考察

タイ産コオロギの主要な輸出先のひとつに日本が入っているのはやや驚きだが、実際にも、日本国内ではベンチャーなどの新規ビジネスがじわじわと増えている。特に最近では、無印良品が「コオロギせんべい」を発売して話題になったり、コオロギスナックがスーパーマーケットでも扱われるなど、日常的に昆虫食を目にする機会が増えているのは間違いない。

昆虫食は、大きな視点で言えば、世界的な人口増加に伴う食料問題の解決策のひとつとして期待されている。また、家畜や養殖魚等の飼料やペットの餌に使用すれば、環境負荷を減らすことができる。こうしたグローバルな社会問題から発生した昆虫食だが、その市場はベンチャーやスタートアップが容易に新規参入できるブルーオーシャンと言える。最近発売されたコオロギせんべいやコオロギスナックは、いずれも「未来食」としてのイメージを押し出している。消費者が虫を食べることへの抵抗を払拭し、かつて食されていたイナゴや蜂の子の佃煮といった郷土食のイメージから脱却できるのか、今後を期待したい。

元記事:

  • Bankok Post, Farmers hop on to growing world trend

香港 日本の高級食品スーパーがオープン

日本の高級食品およびライフスタイルグッズを扱う大型スーパー「谷辰(Guu San)」の一号店が、香港の繁華街・九龍エリアでも特に賑わいを見せる商業地区・尖沙咀にオープンした。「谷辰(Guu San)」で扱う商品は、日本から輸入された厳選された高品質の食品など。最近のトレンドでもある「ゼロ・ウェイスト(ゴミを出さない)」に沿った大容量製品や、スナック、飲料、生鮮食品を取り扱う。また店内ではおにぎり、スープ、お茶、サラダなどの軽食も販売している。

日本の高級食品マーケットの考察

「谷辰(Guu San)」開店の背景には、香港で強い勢いを見せる日本の食品小売業界の動向があるという。例えば、株式会社ドン・キホーテが手がける「ドンドンドンキ」が大繁盛して香港国内で店舗を拡大、無印良品も大型店舗を出店、日本の生活用品デパートの「YATA-田- 現代日式生活百貨」がコンビニスタイルの店舗プロジェクトを発表するなど、日本製品を扱う業態が成功を収めている。

「谷辰(Guu San)」のホームページ等を見る限りは、扱っている製品は日本のスーパーで安価に入手できる生活用品や食料品がメインのようだ。つまり、日本国内では高級扱いされない製品でも、海外に輸出されれば高級ブランドとみなされる傾向が香港ではまだまだ健在で、ビジネスに勢いを与えていると言うことを示している。

元記事:

  • Retail News Asia, Japanese premium grocer Guu San opens in Hong Kong

オーストラリア インドネシア輸出のガイドブックを発行

オーストラリアの包装食品・飲料および日用雑貨品の製造業者の業界団体である豪州食品日用雑貨委員会(AFGC)は、インドネシアへの食料品輸出を検討しているオーストラリア国内メーカー向けの専門ガイドを発行した。オーストラリアにとってインドネシアは飲食品セクターの輸出先トップ10にランクインし、かつ成長市場としても大きく注目されている。

ガイドブックの内容は、スナック・乳製品・ドリンク・加工食品などのカテゴリーごとの洞察、実店舗・オンライン店舗の集客状況、さらに供給網や輸入販売規制の状況など、総括的に網羅している。

インドネシア輸出ガイドブックの考察

インドネシアはオーストラリアの北部に位置する隣国である。オーストラリア製品はインドネシアの日常に深く食い込んでおり、オーストラリアにとってインドネシアは主要な輸出先のひとつだ。本ガイドブックはオーストラリア国内の輸出入業者向けではあるが、日本の業者にとってもそのノウハウは十分に活用できるだろう。内容を簡単に紹介する。

  • インドネシアでは所得増加に伴い中産階級が増え、個人消費も増加している。食料品の小売価格も上がっている。
  • インドネシア市場は強力な地元企業やブランドが存在し、非常に競争が激しい。
  • 秘訣はコストパフォーマンス、製品の差別化、消費者を惹きつける商品力。
  • 輸入製品市場は、品質、革新性、独自性、特別なフレーバー(味付け)を求める消費者が牽引。
  • インドネシアは世界で最もイスラム教徒の人口が多い国でハラール認証は必須。今までは民間団体による認証がメインだったが、最近は政府公認が必要となる案件が増えてきている。

輸出に際しては、インドネシアおよび政府の公式Webサイトにアクセスして詳細を確認することを強くお勧めする。

元記事:

  • Future Food Systems, AFGC releases exporters’ guide to Indonesia’s fast-growing food and beverage market

米・韓ほか スクリーンレスのプログラミングおもちゃが花盛り

プログラミングの概念を学ぶことができるおもちゃ、コーディングロボットが進化を遂げている。プログラミングおもちゃにはスマホアプリを使用するものが多いが、未就学児向けにIT機器を使用しないスクリーンレス機能も人気。

スクリーンレスでも遊べる製品として、アメリカ製は「Mojobot」「Mochi Robot」、中国は「Matatalab」、韓国から「KamibotPi」、イタリアClementoni製「Coko」など(いずれも日本で輸入販売中)。日本未発売の製品では、韓国から「Genibot」など、各国から優れたおもちゃが販売されている。

プログラミングおもちゃの考察

日本でも今年度から小学校でプログラミング学習が始まり、関連した教材の需要が大きく伸びている。子どものうちからロボットやIT技術に触れて「自分で学ぶ力」を養うアメリカ発祥のSTEM教育に注目が集まり、知育玩具として様々なおもちゃが販売されている。

おもちゃのターゲット層は低年齢化が進んでいるが、スマホやタブレットなどのIT機器は小さな子どもには操作が難しく、また様々な影響も懸念されることから、IT機器を使わずに遊べる製品が増えている。ほとんどがコーディング・ロポットと呼ばれるロボットタイプで、レゴやカードと組み合わせるものも多い。

韓国のスタートアップが販売している「Genibot」は、テクノロジーの理解に焦点を当てた多様な遊びができ、ロボット単体でも使用できるほかにスマホアプリと組み合わせたプログラミング学習もできる。障がい者でも学べるように設計された多機能さが売りだ。IT産業に多くの投資をしてきた韓国らしい先進性が光る製品だ。

元記事:

  • Trend Hunter, Screen-Free Coding Robots

  • Korea Tech Desk, Is it a Genie or a Robot?: Korean startup’s ‘Genibot’ making coding, AI & STEAM fun for children

フィリピン 独自キット・地元に寄付…プラスアルファの美容通販サイト

フィリピンの美容通販サイトBeauty Scoutは、スキンケアやウェルネスなどの美容製品を取り扱うオンラインのセレクトショップ。有名ブランドから最新ブランドまで、海外から輸入された製品や国産製品などを広範囲に扱う。またどれを買ったらわからない消費者に向けて、特別価格の美容製品セットや定期購入キットも用意。また購入すると病気の子どもへの医療費支援、奨学金支援などの支援団体への寄付もされる。

美容通販サイトBeauty Scoutの考察

本サイトは、美容ブランド製品を独自に選定し、セット販売や定期購入サービスも取り入れている。このサイトがメディアで注目される理由はそれだけではない。地元支援団体への寄付という、コミュニティへの還元も行なっている。寄付に際して消費者は、複数のジャンルと団体から選ぶことができる。

人口の約8割がカトリックというフィリピンで寄付の文化が深く根付いていることが、本サイトのサービスが高く評価され、現地で受け入れらている所以だろう。本サイトは、国や文化によってサービスの価値が異なること、さらに独自のサービスで付加価値を与えることが注目を浴びるビジネスとなることを教えてくれる。

元記事:

  • Philstar Global, Newest online beauty destination lets shoppers give back to others

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