【輸入通関】輸入する食品に問題があると、どうなる?

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海外の食品を日本へ輸入するときは、食品衛生法(しょくひんえいせいほう)で定められている基準を満たしているか審査されます。輸入者は、仕入れ元(外国の会社)から必要書類(加工工程証明書)をとるなどして、食品衛生法の基準を満たしていることを証明しなければなりません。このときの証明先は「食品検疫所(厚生労働省)」になります。

食品検疫所は、輸入者から提出された「輸入食品届」と、食品届の内容を証明する書類を基にして「食品が安全であるのか?」を審査します。もし、この審査に落ちてしまうと「輸入は不許可」となり、輸入者は何らかの対応を迫られることになります。

そこでこの記事では、輸入不許可になってしまった場合、その貨物はどのような取扱いにあるのか。また、食品を輸入するときのリスクを小さくするためのコツなども合わせてご紹介します。

食品を輸入するときの最大のリスク

食品を輸入するときの最大のリスクは「輸入不許可」になることです。輸入不許可=輸入できないということであり、つまり、輸入した商品が丸々損失になります。この損失とは、輸入した商品代金、日本までの輸送費、検査費用、海上保険費用はもちろんのこと、これに「処分費用)」などが加わります。

さらに、もれなく厚生省のサイト上で「食品衛生法違反者」としてリストに掲載されます。せっかく価格交渉などをしてきて、良い商品を仕入れられたとしても、最後の最後に「どんでん返し」されるような気持ちになります。いや、むしろ青ざめると表現した方が適切です。まずは、食品の輸入には、このようなリスクがあることを知っておきましょう。

最大損失をできるだけ小さくするためには?

海外の食品を輸入するときの最大損失は、仕入れ代金(食品の購入代金)+関連する費用(処分費など)です。このような事実を考えると、海外の食品を輸入する人にとって、輸入不許可は「青ざめるレベルの大損失」であることがわかります。

では、この損失をなるべく小さくするには、どのようにすればいいのでしょうか? 少なくても次の3つの方法によってリスクを下げることができます。「1.違反が多い貨物ではないか?」「2.過去、食品衛生法違反をしたことがないかを確認」「3.貿易保険、貿易条件でリスクを小さくする」です。

1.違反が多い貨物ではないか?

海外からくる食品は、品目によって食品衛生法に違反する率が違います。それをまとめた物が「食品衛生法違反事例」です。このリストの中で、どこの国から来た、何という商品から、○○を検出したなどの事例が掲載されています。まずは、このリストの中に、輸入予定の食品が掲載されていないかを確認してみましょう。

違反事例が多い食品ということは?→食品検疫所側もおのずと警戒の目を光らせるということになります。

2.過去、食品衛生法違反をしている製造者ではないか?

商品を製造している会社が「過去に食品衛生法違反をしているのか?」を調べることも有効な手の一つです。実は、厚生省のホームページには、食品衛生法の違反をした事業者は、すべて公にさらされています。(内容例:日本側の輸入者、海外のシッパー(輸出者)、製造者、どんな商品か?どのような問題があったのかなど)

この食品衛生法違反リストは、毎年データとして記録されています。(さかのぼっていけば、平成12年まで確認することができます。)このリストを数年間だけ確認するだけで、同じような違反を何度も繰り返している業者(輸出国側の工場など)が分かってくるはずです。つまり、食品輸入時のリスク回避は、この表を頼りにして行います。

具体的には、仕入れたい商品が見つかったら、リストからその製造者を探します。ここで名前が見つかれば、過去に衛生法違反をしている業者ということになります。該当しないようなら、検索方法を工夫してみます。もしかすると、検索文字を短縮するとヒットするかもしれません。この作業をできれば、過去5年分ほどはさかのぼって調べた方が良いです。これだけで、問題がある製造者かどうかを少しだけ判断できます。それだけではありません。

このとき、あなたが輸入する商品名でも検索してみましょう。過去に起きた違反事例が掲載されている可能性があります。過去に違反事例があるということは、その部分を重点的にチェックされるというになります。

3.貿易条件や貿易保険でリスクを小さくします。

貿易をするときは、必ず契約書や保険によって、万が一のリスク回避策を考えておくことが大切です。

輸入する食品に問題が発生した原因を細かく考えると「製造方法に問題があった」ということと「輸送途中に問題(例:温度管理)があった」の2つにわけることができます。輸入時に問題があった~といったとしても、それがどこのタイミングで発生したのかを追求しなければ責任の所在が不明なままです。

食品衛生法違反が発生した→契約書で決めている対処方法や補償を適用する→貿易保険でカバーできないのか?を考えるようにしてください。要所、要所で分けて考えることがポイントです。

関連記事:輸入できないときのリスクを考えていますか?積戻しと滅却処分

まとめ

外国から食品を輸入するときの最大リスクは、輸入が不許可になることです。これによって商品価格+船の輸送費+保険+その他費用などがすべて無駄になります。このようなことにならないため、少しでもリスクが小さくなるように準備します。

具体的には、違反事例が多い食品ではないのか? 過去に違反をした人ではないのか?などです。また、万が一のことを考えて、契約書で決めておくのもいいですし、貿易保険でカバーできるようにしておくこともいいです。少しでもリスクが小さくなるようにしましょう。

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