【海外×市場調査】スーパーの売り場からわかること

海外市場調査 スーパー輸出ビジネス
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海外の市場をリサーチするには、いくつかの方法があります。実際に海外を見て周ったり、インターネット上から情報を得たりして行います。

情報には「一次情報」や「二次情報」と呼ばれる違いがあります。一次情報とは、自分で確かめた情報、自分の経験則からの情報です。一方、二次情報は人の経験や人が調べた情報です。価値があるのは一次情報です。

以前も「海外市場の調査で調べておくべき項目」でお伝えした通り、輸出ビジネスをするときは、市場調査が重要です。この市場情報が「一次情報」であるほど、輸出の成功確率が上がります。

そこで、この記事では、海外の一次情報を取得しやすい「スーパーマーケットリサーチ法」をご紹介していきます。

海外のスーパーマーケットで市場調査

スーパーマーケットは、私たちの生活を支える貴重な存在です。日用雑貨、食料品、衣料品など、一通りの物がそろい便利です。ところで皆さんの周りには、スーパーマーケットは何店舗ほどあるでしょうか。私が住む街では、結構な数のスーパーマーケットがあります。しかし、実際、数あるスーパーがあっても、普段から行く所は限られているのではないでしょうか?

では、ここで自問をしてみましょう。

「なぜ、あなたは、そのスーパーに行くのでしょうか?」

よくある例として以下の理由をあげられます。

  1. 原産地表示がわかりやすい。
  2. とにかく何でも安い
  3. 自宅から最も近い
  4. オリジナル商品(プライベートブランド)が充実している。
  5. 新鮮な魚が販売されている。
  6. 小さなパック単位で販売されている

このように、「スーパーを利用するべき理由」がいくつか思いつくはずです。ぜひ、あなたにも「スーパーに行く理由」「なぜ、その商品を選んだのか」を思い出してみてください。この作業を行うことにより、海外のスーパーのリサーチ方法とは、どのような物なのかがなんとなくわかってきます。

海外スーパーでのリサーチとは?

海外のスーパーも多くの商品が販売されており、さまざまなお客さんが来店します。

基本的にスーパーなどは、商品の売れゆきによって取り扱う商品を変更します。「売り場」という限られたスペースを有効活用しなければ、スーパーの売り上げには結びつかないためです。普通に考えれば、売れない商品を棚に置くより、売れる商品をどんどんと棚に置くはずです。つまり、商品を販売する店舗では、売り場そのもの、置いている商品を見るだけで、スーパーにくるお客が必要とする物が見えてきます。

例えば、キャベツがあるとします。これを丸ごと(カットなど行わず)売っているお店であれば、お客さんは「多くのキャベツを欲しがる層=ファミリー層」の来店が多いと予想できます。輸入食品が多いお店であれば、外国人客の来店が多いお店です。どこの国の商品が多いのかを調べれば、来店する外国人の国籍などもなんとなくわかってきます。

それだけではありません。店内の売り場のレイアウトなどを見ると「何に力をいれているお店」なのかがわかってきます。このようにお店の特徴を一つずつ観察していき、海外で求められている商品を見つけるのが「海外スーパーのリサーチ方法」です。

海外のスーパーで観察するべき項目

スーパーの商品を観察すると、様々な特徴が見えてきます。もし、観察するスーパーに多数のお客さんが入っているのなら「現地のニーズをうまくくみ取っているお店」であると判断できます。「ニーズをくみ取っているお店」の商品を見るだけで、来店する人の「求めている物」がわかります。

それでは、ここからは、より具体的に「スーパーで観察するときに見るべき項目」について説明をします。

スーパーのこの部分を観察しよう!

商品販売価格、販売面積、輸入の割合(どこの国からきている?)、プライベートブランドの有無、包装形態(瓶?チューブ?)、どれくらいの量、どんなパッケージが多いか?
レイアウトどんな案内看板が目につくのか。店内で全体的な目立つ文言などから、消費の流行を確認します。 例:オーガニック野菜など
お客さんの層男性 女性 年齢層 カップル 家族連れ
流通販売されている商品の裏ラベルを見て、どこの会社が販売しているのか?輸入会社を見つけます。
宗教や風習による違いその国に根付く宗教や風習によって、販売されている商品への影響など

商品に関する情報

販売価格

輸出する商品の現地相場を確認します。一般的に日本から輸出される商品は、現地の消費者へ届く頃になると「3倍~4倍の価格になることが多いです。逆に言うと、現地で販売されている「あなたの商品の相場」から、日本の出荷価格を逆算ができます。

例えば、輸出したい商品が現地のスーパーで1200円相当で販売されているとします。この場合、日本側で出す価格は「400円前後」が妥当です。そして、もしこの価格で輸出するなら「貴社としての利益は確保できるのか」を考えることも大切です。より多くの利幅をとるのでれば、現状、海外のスーパーで販売されている商品(競合商品)と「何かしらの違い」が必要です。

販売面積

商品の販売面積が多いということは、それだけ消費者に求められている商品分野であるとわかります。

輸入の割合

現地の国産品と海外輸入品との割合を確認します。どの国から輸入されているのか。また、その輸入商品と現地の国産価格には、どれくらいの価格差があるのかを調べます。

プライベートブランド(PB)

プライベートブランドとは、商品を販売する小売店(スーパーなど)自体が独自のブランドを作って商品を販売することです。日本でいうと、セブンイレブンの「セブンプレミアム」などがそれにあります。これらの商品は、セブンイレブンが作っているのではなく、契約している製造会社に「セブンプレミアム」のパッケージにいれて製造するようにお願いをしています。そのため、商品の裏側の部分を見ると「〇〇食品株式会社」などが製造者として表示されています。

店内のレイアウト

スーパーの店内をみてレイアウトを観察してみます。これを行うと、お店として力を入れている分野や消費者の流行などを知ることができたりします。

お客さんの層

スーパーに来店するお客の層を確認します。男性、女性、年代、家族連れなどを確認します。可能であれば、輸出する「商品分野の売り場付近」を観察しておき、どのような人が足を止めているのか、商品を手にする人はどのような人が多いのかなどを確認します。

流通情報

スーパーで販売されている商品の裏を確認すると、それぞれの「販売者」や「輸入者」などが書かれています。特に輸入者に関する情報には注目です。以前、輸出ビジネスは消費者と販売者の「ズレ」がありますでお伝えした通り、あなたの商品の販売先で有力な所は「現地で販売網を抱えている人」になります。この販売網を抱えている人が「商品の裏ラベル」に記載されている会社になります。つまり、この部分をくまなく探していけば、貴社の売り込み先でとして有望な会社が見つかります。

宗教や慣習の情報

宗教的にお酒が禁止されている国なのに、お酒の輸出を必死で考えていけばいけません、その国にある文化や慣習などにより、スーパーで販売されている商品に影響がある可能性があります。店内で販売されていない=チャンスがある商品と考えるべきではありません。もしかすると、そもそもその国においては、販売が難しい商品である可能性があるのです。

商品ラベルのインポーターを確認しよう。

上記の情報を調べると同時に、各商品についている「商品ラベル」も確認しましょう。実は、輸入品には、その国に商品を入れたインポーターが記載されています。このインポーターにコンタクトすれば、あなたの輸出の取引先になってくれる可能性が高いです。また、すでにスーパーの売り場を確保している点にも大きなメリットがあります。

まとめ

輸出を検討するとき、自社の商品が本当に受け入れられるのかを確認するために、現地のスーパーマーケットを調査します。スーパーなどの小売店は、売り場のスペースをどのように割くのかを常々考えています。なぜなら売り場には、より多くの「売れる商品」を陳列して、自社の売り上げを拡大したいためです。これを逆の視点からみると、スーパーの商品を観察するだけで「どのような商品に消費者のニーズがあるのか」を知ることができます。

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