アーモンドに続く「第三のミルク」次世代植物性ミルクのトレンド

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    近年、牛乳の代わりとなる「第三のミルク」と呼ばれる、アーモンドミルクなどの植物性ミルクに注目が集まっている。その背景には、牛乳が抱える健康面や環境面の問題点がある。

    健康上の問題は、牛乳を飲むと腹部のけいれんなどの不快な症状を占めす乳糖不耐症や、アレルギー反応を起こす人が多く存在する。調査ではアジア人のほとんどが乳糖不耐症だとも報告されている。

    また牛乳は、環境負荷が高い食物と言われる。家畜業が排出する温室効果ガスが全体の1割以上を占めるなど、近年、牛乳の大量生産によって引き起こされる様々な問題点が大きく取り上げられてきた。その潮流に平行して、植物性ミルクの人気が高まっている。

    牛乳の代替製品は、長きにわたって豆乳が唯一の選択肢だった。しかし近年、アーモンドミルクの出現によって、市場に大きな変化が起きている。アーモンドミルクは世界的トレンドとなり、日本でも国内企業が製造販売に着手し、いまやコンビニやスーパーなどで定着している。それをきっかけに、アーモンドミルクに続く植物性ミルクも次々と登場している。環境に負荷をかけず、健康にもなれる飲料として支持される「第三のミルク」市場だ。

    植物性ミルクは個別パッケージで製造販売されている製品が多く、輸出および輸入において比較的輸送しやすい飲料分野だ。また新興企業が手がけるパッケージデザインには魅力的なものも多く、若い世代に訴えやすい。

    植物性ミルクは、世界各国でどんなトレンドを迎えているのだろうか?そしてアーモンドミルクに追随するミルクとは?各国事情も合わせて、輸入チャンスに焦点を当てて紹介したい。

    植物性ミルクの各国トレンド 次世代ミルクは?

    タイ:ゴマミルクの輸出が急伸!

    日本を含むアジア各国における植物性ミルク市場は、アーモンドミルクが急激に追随しているものの、まだ豆乳に支配されている。タイも例外ではないが、伝統的に飲料や料理で使用されるココナッツミルクの文化が成熟していることは周知の事実だ。

    タイ発の新しいミルクの素材として注目を浴びているのは、アジア各国で馴染みのあるゴマだ。ゴマは健康に良いだけでなく、干ばつに強く、タイのような熱帯気候での栽培に適している。

    ゴマミルクのタイ国内大手「セサミルク」はタイ国内のコンビニやスーパーで販売され、広く流通している。本製品を製造販売するタイ企業「Sesamilk Foods」は、中国や台湾を中心にグローバル展開を進め、わずか2年で輸出量を30%から80%に成長。同製品は日本にも輸入されているが、日本製のゴマミルクも存在することから、国内販売ルートは限られている。

    シンガポール:ナッツ・米・バンバラ豆…多様なミルクが登場!

    シンガポールでは、消費者の3分の1は植物ベースの牛乳について聞いたことがなく、72%はその環境や健康上の利点を知らないという調査が報告されている。 しかし若い世代に限ってみると、その反応は反対で、18~24歳の82%が植物性ミルクを試すことに積極的で、その動機には持続可能性が大きな理由となっている。

    そんなシンガポールには多様な植物性ミルクが流通しており、多くの新興企業が、自社ECサイトでオンライン通販を手がけている。ECサイトとしては、オーツ麦ミルクの「The Gut’s Feeling」、濃厚なアーモンドミルクの「The Mlk Co」が人気だ。

    また次世代の植物性ミルクとして、アーモンドだけでなく、くるみ、かぼちゃのタネ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツなど、複数のナッツをブレンドするナッツミルクの注目も上がっている。

    ナッツミルクは、ナッツの種類や配合によって各社で異なる独自の味を生み出すことが出来るミルクだ。栄養価の高い飲料をオンラインサイトで販売する「Hic Juice」は、ほうじ茶や抹茶などのフレーバーも取り揃えており、ボトルのリサイクルにも取り組んでいる。

    また、シンガポールではライスミルクも流通している。ライスミルクは白米や玄米を原料にしており、植物性ミルクのなかでも最もアレルギー性が低いと言われる。日本でも製造販売されるライスミルクだが、シンガポールでは有機米を使ったオーガニックライスミルクが人気だ。

    また変わり種の原料として注目を浴びているのが「バンバラ豆」だ。パンバラ豆は、西アフリカ原産の地中に実がなる豆で、東南アジアでも小規模ながら国内用に栽培されている。シンガポールのスタートアップ「What IF Foods」は、この豆が条件の悪い土壌で成長し、土壌を改良する特性がある事に着目し、大規模栽培計画を発表した。

    同社はマレーシアの研究機関と提携し、パーム油栽培で荒廃した土地が広がるインドネシアやマレーシアでの栽培計画を立てている。バンバラ豆から作られた「バムナッツミルク」は、製造過程で味の調整ができる。乳製品の味やナッツ味などの調整が効き、クリーミーな食感が特徴だ。また微量栄養素や必須アミノ酸が豊富で、タンパク質含有量も牛乳に劣らない。同社はバムナッツミルクをシンガポール国内で発売後、各国市場への進出を予定している。

    マレーシア:エンドウ豆ミルクのスタートアップが昨年始動

    昨年、マレーシアで非乳製品飲料に関する話題をさらったのは、ネスレ社のココア飲料「ミロ」だ。マレーシアのミロの市場は最大とも言われているが、乳製品を含まない「ミロアーモンド」が今年販売を開始される予定で、すでにハラール認証も取得している。ミロアーモンドはオーストラリアでは2020年に販売が開始されており、マレーシアの消費者から熱望されていたという。

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    さて、コロナ禍にビジネスを立ち上げたマレーシアの「Snappea」は、エンドウ豆ミルクを販売する健康食品スタートアップだ。エンドウ豆は土壌改良に役立つ植物で、遺伝子組み換えの問題もなく、世界的にも持続可能な植物と言われている。

    また、エンドウ豆から作られたミルクの味は豆乳に似ているが、豆乳の苦い後味がないすっきりとした味わいで、すでに製造されている欧米市場では好評だという。Snappeaには、ゴマ味、チョコレート味などのフレーバーがあり、天然ステビアによって甘く味付けされている。

    ベトナム:若い世代を中心に拡大!

    市場調査会社カンターによると、ベトナムでも新しいトレンドとなっている植物性ミルクは、乳製品の低迷にもかかわらず、国内需要を急激に伸ばしている。ミレニアム世代が好むコンビニやコーヒーショップを中心に流通している。また次々と登場する新製品が受け入れられている現状から、今後の加速が期待されている。

    また、ベトナム乳製品企業の大手ビナミルクも豆乳とアーモンドミルクの生産を拡大。2021年には中国への輸出を皮切りに、世界市場への進出を狙っている。

    アメリカ・ヨーロッパ:オーツミルクが勢力拡大中、健康に良いヘンプミルクが追い上げる

    オート麦から作られたオーツミルクは、日本のスターバックスでも提供が始まっているが、アメリカではすでにアーモンドミルクと拮抗している勢力だ。アーモンドミルクのように味が主張しないため、コーヒーにも合うと口コミで広がり、いまやアメリカのどのスーパーにもあるという。

    スウェーデンのオーツミルク大手「OATLY」は、コーヒーショップで提供する戦略で、ゼロから成長した。同社製品は、アジア圏内ではすでに香港、台湾、中国本土、韓国でその存在を知られており、2020年には、日本、シンガポールにも上陸している。北欧らしい可愛さのあるデザインのパッケージも人気だ。

    またヨーロッパを中心にじわじわと拡大しているのが、ヘンプミルクだ。ヘンプミルクは、大麻の種子から生成されたミルクで、牛乳よりカルシウム含有量が多く、そのほかにも高品質の植物性タンパク質、必須脂肪酸などの健康促進成分が含まれる。

    ナッツのような風味があり、クリーミーな質感が人気で、紅茶やコーヒーに入れるクリーマーの代替として人気が高まっている。ヘンプ市場は、ミルクだけでなくさまざまな分野で成長が見込まれていることから、今後もさらに拡大すると期待されている。

    まとめ

    実は、植物由来のミルクは従来の牛乳に比べると値段が高く、発展途上国においてはターゲットが高所得者層に限られるという見方もある。しかしアジアの消費者の健康志向は年々高まっており、今後の成長が十分に見込まれる分野と大きく期待されている。輸出入におけるマーケティングでは、地元で受け入れられやすい素材を調査したり、利用するシーンを分析するなど、消費者の好みと動機を研究することが重要だ。

    例えば日本では馴染みのない素材でも、利用方法などの情報を積極的に提供することで、商機を掴むことができるだろう。また特筆すべきは、日本市場における植物性ミルク市場はまだ国産が主流だということだ。海外製品には、パッケージデザイン、健康上の利点、環境負荷に対する取り組みといった点で、国産にはない魅力があり、輸入チャンスに溢れている。

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    この記事の参考サイト
    • Food Navigator Asia, Next big plant-based milk? Thai sesame milk firm targets China and Taiwan in global expansion push
    • Green Queen, Asia Expansion: Oatly Launches In Singapore Where 1/3 Consumers Don’t Know About Plant-Based Milk
    • Time Out, Where to buy plant-based milk in Singapore
    • Best in Singapore, 7 Best Non-Dairy Milk in Singapore [2021]
    • Food Navigator Asia, Sustainable groundnut: WhatIF foods targets ASEAN Bambara supply chain amid 2021 plant-based milk launch
    • Minime Insights, Plant-based Milo coming to Malaysia?
    • Malay Mail, When life hands you peas, make pea milk: Launching a new Malaysian business in the time of Covid-19
    • Vietnam Net, Plant-based drinks on the rise: Kantar
    • Viet Nam News, Vinamilk exports plant-based and condensed milk to China
    • Food Ingredients 1st, Cream of the crop: Hemp milk pegged for growth in dairy-free formulation
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