ラオスの首都ピエンチャンのナイトマーケットには、絹関連のネクタイがたくさん並んでいます。日本と比べて安い価格、キレイなデザインが特徴です。きっと、女性であれば、これらの商品を購入される方も多いでしょう。
そこでこの記事では、日本へ絹製ネクタイを輸入するときのHSコード、関税率、決定要素を説明していきます。
ネクタイの輸入関税
2023年3月現在の関税率
- HSコード:6215周辺
- WTO協定税率:8.4%~13.4%
- 特恵、特別特恵:無税
- EPA締約国:無税
- EPA締約国(RCEP):韓国産と中国産:11.7%
関税率決定のポイント「原産国」「材質」
- 原産国(EPA締約国)
- 絹製(表地の構成材料でさらに分類)
- 人造繊維
- 紡織用繊維製の物
上記の点により、HSコードや関税率が決まります。
1.原産国(EPA締約国)
ネクタイの原産国により関税率に違いがあります。
例えば、WTOに加盟していない国は、基本税率(13.4%)が適用されます。加入する国は、8.4%です。その内、さらに日本とEPAを締結している国は、無税です。
注意点は、EPAの内、RCEPは、中国産と韓国産の譲許(関税引き下げ)が終わっておらず、2023年3月現在で11.7%です。よって、現時点では、WTO協定税率を適用して輸入した方が良いです。
2.材質×絹製
ネクタイの材質に注目します。材質が絹の場合は、さらに次の2つの違いがあります。
- 表地が絹のみで構成されている
- それ以外で構成されている
絹を使っていると13.4%の関税がかかります。但し、EPAや特別特恵、特恵等を適用すれば無税です。
3.材質×人造繊維
人造繊維は、いわゆる人が作り出した繊維のことです。「ポリエステル、 ポリウレタン」などが代表的な素材です。
人造繊維製の物は、WTO8.4%が適用されます。EPAや特恵等を適用すれば無税です。
4.材質×紡織用繊維製の物
「紡織用繊維」は天然系の繊維、人造繊維などの総称です。
人造繊維製の物は、WTO8.4%が適用されます。EPAや特恵等を適用すれば無税です。
ネクタイは、EPAを活用して輸入するべき
ネクタイは、WTO協定税率で8.4%の関税が発生します。しかし、特恵やEPA等を活用すれば、一気に無税にできます。関税が無税の場合は、輸入時に消費税の10%のみがかかります。


国際輸送の見積もり依頼例
種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | 東京 | オーストラリア | 日本酒 180KG | 相談希望 |
個人 | 横浜 | ダルエスサラーム | トラクター 800KG | 海上輸送 |
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