タイニーハウスが世界トレンド!貿易商機はどこに?

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    「タイニーハウス」とは文字通り小さな家を指す。昨今、断捨離やミニマリズムなどのシンプルなライフスタイルに賛同する人が増え、約10~20畳ほどの小さな家を住まいとする動きが、日本でも広がりを見せつつある。元々は1970年代にアメリカで提唱された「タイニーハウスムーブメント」だが、ここ4~5年で大きなトレンドに発達しているのだ。

    その背景には、財産を家の維持に使うよりも、人や場所、経験にお金を使いたいと考える人や、CO2や廃棄物を削減して最小限の生活を送りたいと考える人が増加したことが大きく、2020年にはコロナ禍により新しい顧客層を生み出した。

    タイニーハウス・ムーブメントはアメリカから世界中に広がり、オーストラリア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東、日本を含むアジア各国にさまざまなスタートアップが登場している。またイケアが「タイニーハウス・プロジェクト」を立ち上げるなど、大手企業が手がけているケースも増えている。

    タイニーハウスは従来のトレイラーハウスとは違い、ライフスタイルの一つの概念としての位置付けが特徴だ。またそのデザインは、住居としてだけでなく、音楽室、グランピングなどの宿泊施設、災害時の避難場所など、多様な利用方法を想定して展開している。その多くが移動型あるいは組み立てが簡単なタイプで、ひと部屋のなかにキッチン、シャワー、寝室などの生活に必要とされる機能が備わっている。

    日本でも無印良品が2017年に販売し、海外メディアでも取り上げられている。海外からの輸入もすでに始まっており、今後大きな輸出入チャンスが広がる分野と言える。各国事情に合わせ、製品やサービス情報をお届けする。

    市場の中心は豪・米 アジアのスタートアップも台頭

    フィリピン: 若い世代に人気!低価格帯の人工竹ハウスも

    フィリピンはアジアでも急速に人口が増加している国のひとつであり大規模な住宅不足に直面している。そんな背景から、タイニーハウスがミレニアル世代の間で人気が高まり、建築業界のニッチ市場を切り開くと期待されている。

    フィリピン国内のスタートアップ「Cubo Modular」は、自分で数時間で組み立てることができるタイニーハウス(モジュラーハウス)を販売した。同社のCEOは、人工竹を使用していることで、コンクリートや通常の建築資材より14倍強力で台風や地震に耐えられると答えている。89000ペソから499,000ペソ(約20万円台~110万円台)と低価格であることも特徴だ。今後は、建築資材としてだけではなくCO2排出量削減に寄与すべく、竹の植林を進めているそうだ。ハウスはフィリピン国内で製作され、国際建築コードにも準拠している。

    シンガポール:海外輸出を視野にいれたスタートアップが続々台頭

    シンガポールでは2008年に金融危機に見舞われた後に、若い世代の間でタイニーハウス・ムーブメントが始まったという。

    現地スタートアップによるタイニーハウス「Nestron」は、角の丸い、宇宙船のような洗練されたデザインで世界各国から注目を浴びている。すでにアメリカ、カナダ、日本、オーストラリア、EUからの注文が始まっているという。鋼鉄製のため、海上輸送にも耐えられる強さで、15年保証つき。シンガポール国内では、Nestronを住居にするには自治体の許可申請が必要だが、その申請もサポートするとしている。また、イギリスやアメリカなどの海外政府が低所得者層の住宅の選択肢として、本製品の承認を始めているとのことだ。

    また別のスタートアップ「Big Tiny」は、輸送コンテナとほぼ同じサイズと見た目のタイニーハウス。移動できる観光客向け宿泊施設として、オーストラリアやニュージーランドへの輸出が始まっている。同社はオーストラリアの農家と利益分配契約を結び、ワインの試飲や乗馬などさまざまな観光プランも提供するAirbnbとしてのサービスを開始している。タイニーハウスがエコツーリズムと融合した、新しい形のビジネスだ。

    オーストラリア:世界有数のブランドが集結 持続可能性に注目

    オーストラリアはアメリカに続いて、タイニーハウスへの関心が最も高い国のひとつだ。特に2020年はコロナ禍にもかかわらず、オーストラリアの多くの地域で住宅価格が急騰したことや、住宅ストレス・不安が増加たことも手伝い、にわかに高い関心を集めた。タイニーハウスを扱う住宅建設業者によると、パンデミック後に問い合わせが急増したとの報告もある。在宅勤務が進んだことで、裏庭などに仕事場としてタイニーハウスを導入したいという需要や、別荘として郊外の自分の土地に置きたいという需要が広がっているとのことだ。

    タイニーハウスは、オーストラリア国内のグーグルトレンドでは高いトレンド率を誇り、また関連イベントも盛況だが、居住者の数は大きく増加していない。その背景として、自治体の土地計画政策が、タイニーハウスが法的に住宅として承認されず、需要拡大の大きな障壁として立ちはだかっている。この傾向は世界中で見られるが、オーストラリア・タイニーハウス協会の会長は、規制が改善されれば人気は爆発するだろうと分析している。実際に、一部地域では政策改善に向けた動きも見られている。

    オーストラリアを拠点とする企業は多数存在する。

    2018年設立のタイニーハウス企業「Häuslein Tiny House」は、高品質素材のみを使用したシンプルで高級感のあるザインの車輪付きタイニーハウスを販売している。ロフトの寝室には階段やはしごを使って行くことができる。

    メルボルンを拠点とする「Off Grid Tiny House」は、太陽光発電の利用、断熱材によるエネルギー効率の良さを特徴とし、持続可能性を追求したモデルを販売している。車輪付きおよび小屋タイプもあり、カスタマイズも可能なサービスを展開している。




    また、ブリスベンを拠点とする「The Tiny House Guys」のタイニーハウスは、廃棄された航空機の車体をアップサイクルした製品で、機体そのままの形を活かしたデザインが話題となっている。このようにオーストラリアやニュージーランドでは、廃棄物をリサイクル・アップサイクルさせた製品も続々と登場している。

    アメリカ:発祥の地 多様なサービスが展開 コミュニティ導入への動きも

    アメリカで発祥したタイニーハウス・ムーブメントは、コロナ禍で関心が急速に高まり、2020年はアメリカ国内の販売会社に記録的な売り上げを残した。これは、在宅勤務や、オンライン授業で学ぶ大学生など、新しい顧客層が現れたためだ。業界は、この勢いを減速させないために、タイニーハウスを住居として合法化する動きを見せている。

    またタイニーハウスを取り扱う企業は主に、ファミリー層ではなく、独身者やふたり暮らしのカップルをターゲットに売り込んでいる。マーケティングにおいて、ファミリー向けのキャンピングカーとは別のアピールを取る必要があると見ている。

    また、タイニーハウスを集めて設置することで、村のようなコミュニティが形成されるため、現存する行政サービスの行き届いていない低所得者層が多い地域に導入すれば、ライフスタイルというトレンド以上の社会的な動きとなるだろうという見方もある。ひとつの例として、タイニーハウスによる村を形成した「Tiny house Escape village」では、アパートやマンションのような感覚で住め、かつ隣人と距離が保てるという気軽さにより、コロナ禍のシャットダウン後に売り上げが120%増加したという事例もある。

    またアメリカには数多くのベンチャーやスタートアップが、多様なサービスを展開している。

    「Wilderwise」は車で牽引でき、かつ屋根部分を持ち上げてロフトスペースを確保できる拡張型ハウスを考案した。また「New Frontier Tiny Homes」は、高級感溢れるユニークなデザインで、二人暮らしからファミリー向けまでの多様なタイプを揃えている。例えばカップル用では、パティオ、ガレージ、6~8人のゲストを迎えるダイニング、ジャグジー浴槽などが取り付けられた高級仕様。一方、「Tiny Heirloom」は中古品を取り扱う企業で、完全にカスタマイズが可能だ。

    まとめ

    タイニーハウスは各国で住宅の認可制度が障壁となっている。しかし冒頭でも述べたように、タイニーハウスには多様な使い道が期待されていて、業界が拡大する裾野はすでに広がっているのだ。特に日本では、災害時の避難所としてテントより丈夫な簡易的なタイニーハウスを導入することで、感染リスクを抑えた避難所としての機能も期待されている。このように、個人向けだけではなく、行政レベルの導入への道も大きく開かれている製品だ。

    住宅としての規制改革が進めば、巨大な市場に育つ可能性は大いにある。すでに世界的トレンドとなっているタイニーハウスの貿易チャンスは前途有望だと言えるのではないだろうか。

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    この記事の参考サイト
    • INSIDER, After a year of booming tiny-house sales, experts say the movement is at a turning point
    • ABN-CBN News, Pinoy startup bets on stylish tiny houses that cost as little as P89,000
    • Yahoo! Lifestyle SEA, Would you stay in a 6-metre ‘tiny house’ in Singapore?
    • Tiny House Thailand website
    • Realestate.com.au, Ikea is now creating Tiny Houses ― but they are not made for the claustrophobic
    • Realestate.com.au, 7 tiny homes in Australia you can buy right now
    • The Washington Post, How buyers are living large in tiny houses
    • Trend Hunter, The ‘Aero Tiny’ Home from The Tiny House Guys is Well-Appointed
    • Homecrux, Wilderwise Tiny House with Expandable Roof Increases Headroom in Loft
    • The Spruce, Best Tiny Home Builders
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