TPP11が発効されると、加盟国へ出張する機会が増えるかと思います。そこで、この記事では、TPP11加盟国への移動時間を一覧でご紹介いたします。
日本からTPP11加盟国への移動時間
TPP11は、太平洋をぐるりと囲む11カ国で展開するEPA(自由貿易)です。この自由貿易が成立すると、輸出や輸入をするときの関税がなくなり、これまでよりも貿易取引が活発になると考えられています。2018年8月現在、日本は、TPP11への批准を済ませており、残り3カ国が批准すると、TPP11は発効します。そのため、ビジョンを描けている日本企業は、TPP11は発効される前提で、すでに準備に取り掛かっている所も多いです。
少しでもTPPの存在が気にされているときは、今から少しずつTPP対策セミナーなどに参加されることをお勧めします。この記事では、加盟国への出張が多くなることを前提として、日本とTPP11加盟国への移動時間をご紹介させていただきます。TPPに限らず、できるだけすぐに現地に駆け付けられる。情報収集ができる。このような体制を整えておくことが重要です。
TPP11加盟国への移動時間

グーグルマップを加工
表の見方
上のマップの詳細情報を下の表でご紹介しています。下の表を見ると、赤丸部分と青丸部分があります。
赤丸は、およそ9.5時間で結ぶ直行便があることを示します。数字の右隣にあるのが、直行便を代表する航空会社です。対する青丸は、「~」との表現からわかる通り、直行便ではなく、乗り換え便を示します。また、表示している数字は、最も時間が短い便を選んだときの時間です。当然、利用する航空会社によって、この移動時間は大きくことなります。
TPP11各国への移動時間と主な航空会社
下の表は、東京、大阪、名古屋の三大都市圏から出発するときの移動時間と主な航空会社の一覧です。左列に、日本以外のTPP11カ国が並んでいます。もしかすると、出発する日付などを調整することにより、この表に記載されている以外のルートが表示される可能性もあります。その当たりは「エアトリ」などの航空券比較サイトを使い探してみてください。
国 | 都市 | 東京成田 | 東京羽田 | 関西国際空港 | 中部国際空港 |
シンガポール | 7.5 デルタ、ANA、JAL、シンガポールなど | 7 JAL、ANA、シンガポール | 6.5 シンガポール | 7 シンガポール、ANA | |
ベトナム | ハノイ | 5.5 ベトナム、JAL、全日空 | 5 ベトナム、ANA | 4.5 ベトナム、ANA | 5 ベトナム、ANA |
ホーチミン | 5.75 ベトナム | 6 JAL | 5 ベトナム、ANA | 5.5 ベトナム | |
マレーシア | 7.5 マレーシア航空、ANA、JAL | 7 エアアジア、ANA | 7 エアアジア、エアアジアX、マレーシア、JAL | 10~ ベトナム、フィリピン、タイ、中国東方、チャイナ、キャセイなど | |
ブルネイ | 13.5 マレーシア(乗り換え) | 14~ 未定 | 13~ マレーシア、香港、シンガポールなど | 8.5~ フィリピン、シンガポール | |
カナダ | バンクーバー | 9 JAL、ANA、エアカナダ、アメリカン | 9 ANA、エアカナダ | 9.5 エアカナダ | 20~ キャセイパシフィック、中国東方航空、大韓航空、JAL、アメリカン |
トロント | 14.5~ デルタ、アメリカンなど | 12 エアカナダ、ANA | 22~ エバー航空、ユナイテッド航空、アメリカンなど | 18~ デルタ、エアカナダ、キャセイなど。 | |
オーストラリア | シドニー | 9.5 JAL | 9.5 カンタス、ANA、ニュージーランド | 10 カンタス航空 | 16~ 中国東方、シンガポール、中国国際 |
ニュージーランド | 10.5 ニュージーランド、ANA | 10.5 ニュージーランド、ANA | 17.5~ マレーシア、香港、中国南方、シンガポールなど | 17~ キャセイ、中国東方、ニュージーランド、キャセイパシフィック | |
メキシコ | 12.5 ANA、アエロメヒコ | 20~ アメリカンなど | 16.5~ ANA、ユナイテッド、エアカナダなど | 14.75~ ANA、デルタなど | |
ペルー | 21~ LATAM、アメリカンなど | 22~ JAL、アメリカンなど | 26~ LATAMなど | 30~ LATAMなど | |
チリ | 25~ JAL、ユナイテッド、アメリカン、LATAMなど | 26~ JAL、アメリカン、LATAM、エールフランス、カンタス | 25~ LATAM、JAL、カンタス、エールフランス | 34~ LATAMなど |
まとめ
- 移動時間が短いことだけを考えれば、ベトナムやマレーシア、シンガポールがメリットが大きいです。
- 特に南米各国へのアクセスは、日本で一番便利な成田空港であっても、多くの時間がかかります。