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【TPP】イギリスの加盟が正式に承認される!イギリスの関税削減予定の調べ方を解説

この記事は約4分で読めます。

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の12カ国目・英国の参加が正式に承認されました。今後、イギリス議会の承認を得た後、発効する見込みです。今回は、TPPにおけるイギリスの関税削減スケジュールの調べ方を説明していきます。

TPP×イギリスの関税削減予定の調べ方

2023年7月現在、イギリスとの間には、二国間EPA「日英EPA」を締結しています。イギリスがTPPに加盟することで、今後、日本の輸出入者は、日英EPAとTPPの2つの協定を比較して、より有利な協定を適用して輸出入ができます。

日英EPAとTPPを比較検討して有利な方を適用できる。

但し、2023年7月時点では、イギリスの加盟が正式に承認されただけであり、まだ、イギリス国内の議会での承認手続きが必要である点は留意します。(イギリス議会での承認後、正式に発効)

TPP×イギリス側関税削減のスケジュールの調べ方(ステージング表)

イギリス議会での承認後、無事に発効された場合は、イギリス側関税の削減予定は、次の方法で調べます。日本側ではない為、注意しましょう!(日本側のスケジュール表は、こちらに公開される見込みです。)

まず、内閣官房に行きます。掲載箇所は、こちらです。

TPP

赤枠は、一般的な注釈が記載されています。この中に、緑枠リンク先の資料内のStagingCategoryの定義などが記載されています。例えば、「EIF」は、イギリスのTPP発効と同時に関税が即時、削減されます。

緑枠リンク先の資料は、各品目ごとの関税の削減スケジュールが記載されています。

関税削減スケジュール表の見方

それでは、関税削減スケジュール表の見方を確認していきましょう。緑枠のリンクを開くと、以下の資料が表示されます。これが全体像です。

こちらが商品のHSコードです。HSコードがわからない場合は、イギリス側の輸入者、ジェトロ又は、日本税関の関税監査官に相談します。ただし、EPAは輸入国側税関の見解が優先される為、原則、イギリス側の輸入者にHSコードを調べてもらいます。

TPP イギリス 関税削減スケジュール

こちらが現在のイギリス側の基本税率です。注意点は、関税率は「基本」である点です。日本は、すでにイギリスとの間で日英EPAを締結している為、次の3つを比較・検討して最も有利な物を適用します。


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  1. 協定税率
  2. 日英EPA
  3. TPP(イギリス発効後の協定)

TPP イギリス 関税削減スケジュール

こちらは、関税削減スケジュールのパターンを示します。定義は、ジェネラルノートに記載されています。

TPP イギリス 関税削減スケジュール

こちらが発効後の関税削減の予定です。上の方に「1Year」等がありますね?発効後から何年後に○○になるとの意味です。Freeと書かれている物は、関税なしです。

TPP イギリス 関税削減スケジュール

そして、左側の商品のHSコードと右側の年数との交点が予定されている関税率です。

TPP イギリス 関税削減スケジュール

例:英国にお茶の葉を輸出する場合は?

例えば、日本から英国にお茶の葉を輸出するとしましょう。その場合は、次の手順で検討します。お茶の葉のHSコードは、0902.10又は20のどちらかです。まずご自身の商品がどちらに該当するのかを確認します。

英国のTPPステージング表

今回は、0902.10と仮定します。英国のステージング表を見ると、ベースレートが2%です。よって、何も手続きをせずに輸出をすれば、英国側で2%の関税が発生します。

では、これを削減するとしましょう! 検討するのは、日英EPAとTPPです。

tpp

日英EPAの比較

2023年7月現在、発効されている日英EPAの状況をワールドタリフで確認します。イギリス側が設定している日本産茶葉の関税率は、次の通りです。日英EPAを活用すれば、関税率はゼロで輸出ができそうです。

tpp

よって、TPPの原産地規則が日英EPAの原産地規則よりも緩くない限り、あえてTPPを適用して輸出しなくても良いと判断できます。

WTO、日英EPA、TPPを比較検討することが大切

適用するEPAを検討するポイントは、関税率と原産地規則の厳しさです。

  • 関税率→最も低い物
  • 原産地規則→最も緩い物

選ぶべき協定は、関税率が最も低いうえ、かつ、原産地規則が最も緩い物です。このような判断で品目ごとに設定されている最適な協定を選びましょう!

まとめ

  • イギリスのTPP加盟が正式に承認される。
  • 今後、イギリス議会での承認で発効される。
  • 発効後、イギリスへの輸出、又はイギリスからの輸入は、WTO(MFN)、日英EPA、TPPの3つから比較検討する。
  • 最適な協定は、最も関税率が低く、最も原産地規則が緩い物
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