ベトナムとのEPAでタマネギの税率はどうなる?

玉ねぎ 東南アジアと世界
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日本とベトナムとの間には「日ベトナムEPA」が結ばれています。この協定を使ってタマネギを輸入すると、税率はどのようになるでしょうか? 今回は、日ベトナムEPAを利用して、タマネギを輸入するときの税率について詳しく説明していきます。

玉ねぎ

日ベトナムEPAとタマネギの税率

一般的に外国からタマネギを輸入するときは、およそ9%の関税がかかります。これは10個の玉ねぎを輸入すると、1個分を無料にしなければならないことと同じです。このことを考えると、意外に大きな負担でです。ただし、日本とベトナムの間には「日ベトナムEPA」が結ばれています。この協定をうまく利用すれば、およそ4%前後に関税が減額されます。通常の関税率から一気に半分ほどです。

条件 WTO税率 暫定税率 日ベトナムEPA HSコード
乾燥たまねぎ 9% 3.9% 0712.20
生鮮たまねぎ 課税価格が1キログラムにつき67円以下の物 8.5% 3.7%% 0703.10
課税価格が1キログラムにつき67円を超え73円70銭以下のもの 73.7円/kg 3.7又は(73.7-課税価格)×7/16 KGのうちいずれか低い税率

表の見方

たまねぎは、乾燥している物と生鮮・冷蔵の物に大別されます。一般的なタマネギであれば「生鮮タマネギ」を指します。条件の中にある「課税価格(かぜいかかく)」とは、商品自体の価格に日本に輸送するまでの運賃や保険料、その他、追加費用を加算した金額です。この課税価格が「1キログラムにつき67円以下」であるときは、二段目の行、それ以上であれば、三段目の行を確認します。

左から二列目のWTO税率とは、一般的な国に適用される関税率です。具体的には、特恵関税、特別特恵、EPA税率などを適用できない、その他の国で生産された物に課税される関税です。多くの国は、この税率が適用されます。)

左から三列目の「暫定税率」とは、日本国内の商品流通状況から「暫定的=一時的」に設定している関税率です。もし、暫定もEPAもどちらも設定されている場合は、EPAの方を優先して適用します。(対象の国の産品であれば)今回は、ベトナムからの玉ねぎの輸入であるため、左から四列目の「日ベトナムEPAの部分」に書かれている関税率が適用されます。

3.7%又は(73.7-課税価格)×7/16 KGのうちいずれか低い税率とは?

生鮮タマネギの日ベトナムEPAの関税率を確認すると「3.7%又は(73.7-課税価格)×7/16 KGのうちいずれか低い税率」と書かれています。これは「混合税(こんごうぜい)」と呼ばれる課税方式です。混合税とは、品目の重量を課税の基準にすることと、品目の価格を基準にすることを比べて、どちらか安い方を課税することです。タマネギは、この混合税が適用されます。

具体的には「課税価格の3.7% か (73.7円-課税価格)×7/16(0.4375)/KGのどちらか低い方の税」の式を左側と右側に分けて考えます。左側の「課税価格の3.7%~」が従価税、右側部分の(73.7円~)が従量税です。この従価税と従量税をそれぞれ計算した後、低い方の税率を適用します。

■計算例(たまねぎ10000kg、課税価格100,000円)

  1. 課税価格の3.7%→これが従価税です。
  2. 課税価格の73.7円-課税価格~を計算(73.7円-10円)×0.4375=27.89円/KG → これが従量税です。

1と2を比べると、1番の方が関税率が低いため、この課税価格と数量の場合であれば、1番の従価税を適用します。

関連記事:関税のかかり方 従量税と従価税とは

ベトナム向け玉ねぎの関税まとめ

日ベトナムEPAの玉ねぎに関する関税の削減予定は「B15」に指定されています。この予定通りにいくと、ベトナム産の玉ねぎに関する関税は、2024年に完全撤廃される予定です。

基幹記事:東南アジアのトビラ

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