輸入ビジネスで仕入れた商品を国内へ販売するときは、リアルでの販売とネット上の販売ツールを効果的に組み合わせて行います。リアルの販売であれば「売り先を抱えている」問屋に対して営業を行うことが良いです。一方、ネット上のツールを使うのであれば、メルカリによるテスト販売から、自社ドメインサイトによるネットショップ運営を目指すのが理想です。
しかし、独自ドメインによるネットショップの運営は、検索エンジン対策、広告戦略、アクセス解析などの作業を行わなければなりません。かなり広い知識が必要になるため、完全な素人から、ショップ(独自ドメイン)で商品の販売ができるようになるには、相当な時間と覚悟が必要です。もし、根気強く行う自信がないのであれば、最初から手を出さない方が賢明です。
この記事では、ネットショップ(独自ドメイン)を立ち上げる上で必要になる次の6つの知識について説明をします。
- 文章の書き方
- ワードプレス(マルチサイト)
- サーバー
- 独自ドメイン
- ネットショップのASP
- グーグルアナリティクス
ネットショップ(独自ドメイン)の立ち上げに必要な知識
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インターネットショップを立ち上げれば、物が売れるのでしょうか? 残念ながらそのようなことはありえません。現実世界のように、売るための工夫をしない限り「りんご一個」すら販売が難しいと考えた方が良いです。
独自ドメインのネットショップは、何も工夫しない限り「砂漠のど真ん中」にポツンと立つ掘っ建て小屋と同じです。検索サイトに認識すらされないため、物を買ってもらうどころか、その小屋の存在(お店の存在)すら気づかれてはいません。無名なショップを少しずつ高めていくことが、ウェブ戦略上、重要です。
独自ドメインによるネットショップの運営は、最低限、以下の6つの準備が必要です。また、あわせて貴社が扱っている商品を「マーケティング」の観点から考えられるとさらに良いです。なお、自社の中で、以下の6つの知識を持っている人がいない場合は「クラウドワークス」などを使って外注化を考えましょう。
クラウドワークスとは?
ウェブ技術を持った人が外注を請け負うために登録しているサイトです。依頼者は、自分が欲しいときに、欲しい技術をクラウドワークスを通して技術者へ依頼できます。常に技術者を抱える必要がないため、新しい仕事の依頼方法として一般的になりつつあります。
独自ドメインショップを設立するための6つの準備
以下の項目がネットショップを運営する上で必要になる6つの準備です。以降の文章で一つ一つ説明していきます。なお、その前に「独自ドメインによるネットショップ運営の全体図」をご紹介しておきます。
- 文章の書き方
- ワードプレスの運用(マルチサイト)
- サーバー(ホームページを保管する倉庫)
- 独自ドメイン(インターネット上の住所)
- ネットショップのASP(ネットショップを運営する機能)
- グーグルアナリティクス(サイトの現状を分析する機能)
ネットショップ運営の全体図
以下の図がネットショップの全体図です。この中でポイントになるのが「ワードプレスによる質の高い情報発信」です。これは、世の中に求められている役立つ情報を発信していくことにより、最終的に売りたいものを販売していく戦略です。*2017年4月現在、hunade.comでは、ネットショップは運営していません。
それでは、以下でネットショップの運営で必要になる6つの準備をご紹介していきます。
1.”人が動きたくなる文章”を書けるように練習します。
ネットショップに限らず、ウェブ上で何かを表現するときは「人が動きたくなる文章」を書かなければなりません。そのための勉強を今すぐ始めた方が良いです。
単純に考えると、頭が良ければ「人が動きたくなる文章(良い文章)」を書けると思いがちです。しかし、残念ながら、一流大学の学生であったとしても、人が動きたくなる文章を書くことは難しいです。むしろ、一流の頭脳があるがゆえに「難しい文章」にしてしまい、一体、何のことを書いているのか理解に苦しむ文章を作りがちです。
今日、明日で身につけられるものではないため、「人が動きたくなる文章」をかける人がいない場合は「外部ライター」を活用するようにしましょう!
2.ワードプレスを使って質が高い情報発信をします。
独自ドメインのショップで成功するには、訪問者にとって「質が高い情報」を提供することに尽力します。そのためのツールとしてピッタリな物が「ワードプレス」です。ワードプレスは、難しい知識も不要で、誰でも簡単にウェブサイトを構築できる無料ソフトです。後ほど説明する「サーバー」や「ドメイン」を用意するだけで、情報発信をするためのサイトの骨格を作れます。
このワードプレスの中に検索ユーザーが求めている質の高い情報を公開していきます。これによって、グーグルからのドメインへの評価が上がり、貴社の見込み客になる人が自然と集まります。これは、毎月、多くの広告費を投入してアクセスを集めている企業にとっては、夢のようなお話です。実際のお話として、私もこの方法によって、見込み客を集め続けられています。
3.サーバーを用意します。
サーバーとは、ウェブサイトのデータを保管する「倉庫」です。サイトの運営者は、このサーバーの中に「ウェブサイトの情報」を登録して外部に公開していきます。もし、自社でウェブサイトを運営するのであれば、このサーバーを用意します。しかし、用意すると言っても、クレジットカードを使って所定の手続きを終えるだけです。
サーバーの価格はピンキリです。下は月額250円ほどの所から、3,000円以上の所もあります。実際の所、最初からそこまでのアクセス数は見込めないため、月額500円(年間6,000円程)ほどのサーバーで十分です。ロリポップ、さくらサーバーなどを選んで、必要に応じて移転を考えるようにしましょう。
ただし、最初に安いサーバーを借りると、アクセスが増えてきたのサーバー移転が大変です。もし、余裕があれば、最初から「Xサーバー」などを用意した方が良いと思います。
4.世界に一つだけの独自ドメインを創ります。
自社のサイト運営するときは、インターネット上の住所を取得します。この住所を「独自ドメイン」といいます。
インターネットの操作画面で言うと、独自ドメインは、以下の画像部分に表示される文字のことを言います。図の場合であれば「muumuu-domain.com」です。これが独自ドメインです。当サイトの場合であれば「hunade.com」がそれにあたります。
独自ドメインは「.com」や「.jp」などのドメインごとに決められている年間の維持費を支払います。ドメインの所有権を持っている人は、この維持費を支払っている限り、独占的に利用が認められています。グーグルなどから評価されるドメインは、何十万円、何百万円と価値が出てくる可能性があるため、必ず自社でドメインの管理を行うようにしてください。
ドメインは、どのように取得するの?
ドメインは「ムームードメイン」などのドメイン管理サイトで取得します。ここで他者と被らないたった一つのドメインを作ります。以下の画像中にある赤枠部分に希望する文字を何度か入力します。一番右にある「.com」の部分も変更ができます。ドメインの維持費の兼ね合いから決められると良いです。
ドメインを決定するときは、色々と悩みがちです。なるべく簡潔に自社をアピールすることを意識して作ることをお勧めします。
例えば、リンゴの農家の方であれば「apple-farm.com」や「ringo-daisuki.com」など、リンゴにちなんだ名前にすると良いです。ただし、大前提として他者と被らないことが条件です。この確認はムームードメインで行えます。人気のキーワードであると、なかなか取得するのが難しいです。申し込みが可能な組み合わせまで何度も挑戦してみましょう。
5.ネットショップを運営するための機能(ASP)を導入します。
サーバーやドメインの準備ができたら、この中に、役立つ情報を入れていきます。また、これと合わせて、同じドメインの中に「ショップ機能」を入れます。ショップ機能とは、ネットショップを運営するすべての機能です。具体的には、商品を販売する仕組み、決済、そして配送までのシステム自体を借ります。
ショップシステム自体を入れるときくと、何だか難しく感じられますね。しかし、ご安心ください。実は「ネットショップ機能をまるごとレンタル」できるASPがあります。あなたは、ASPと契約するだけで、ネットショップの運営で必要になるほぼすべての機能を利用できます。
ASPで有名なのが「カラーミーショップ」です。月額980円と低価格な料金だけでネットショップを運営できます。これは楽天市場などでお店を開くこととは大きく違います。楽天市場の場合は、楽天市場のドメインの中に自店が存在します。つまり、これは借家と同じです。
一方、独自ドメインのショップは、あくまで自分が所有するドメインの中でショップを開くことです。イメージしたのが以下の図です。上記のように楽天市場の中に所属するのではなく、楽天市場と同じように路面で商売をしているショップということです。
例えば、hunade.comの中にネットショップを作りたい場合は「shop.hunade.com」などのURLの中で商品の販売をします。ワードプレスなどを導入していなければ「hunade.com」や「hunade.com/shop」などのアドレスの中でも運営はできます。もちろん、shopというアドレス部分は任意であるため、好きな名前でショップを運営できます。
6.グーグルアナリティクスでサイトを分析します。
グーグルが無料で提供するサービスの中に「グーグルアナリティクス」があります。これは、ウェブサイトに「何人が訪れたのか?」「どこから来たのか?」「どんなキーワードで入ってきたのか?」などを細かく調べるためのツールです。
ウェブサイトを運営する上では、どのような効果を上げているのかを数字で把握するのは大切です。グーグルアナリティクスを導入するだけで、その把握が簡単にできます。ところでビジネスの世界では「PDCA」があります。計画、実行、チェック、改善を繰り返すことです。
ウェブサイトでいう結果とは、訪問数を増やしたり、商品の販売数を伸ばしたりすることです。したがって、この効果と結果をしっかりと分析するために必要になるのが「グーグルアナリティクス」です。独自ドメインでサイトを運営する場合は、導入の上、効果測定を行うようにしましょう。
独自ドメインのショップを運営するための費用
これで独自ドメインのショップを運営するために必要な準備がわかりました。それでは、最後に実際に独自ドメインのショップを運営するときに支払うべき費用をご紹介します。
項目 | 費用 | 依頼方法・支払い先 | |
必須項目 | レンタルサーバー代金 | 月額500円~ | ロリポップ・さくらサーバーなど |
ドメイン代金 | 年間980円~ | ムームードメインなど | |
ネットショップASP | 月額980円~ | カラーミーショップなど | |
任意項目 | 記事の執筆代金 | 目安1000~2000文字相当/1記事/500円ほど | クラウドワークスなど |
ワードプレス | 無料 | 無料 | |
グーグルアナリティクス | 無料 | グーグルアカウント取得(無料) |
まとめ
独自ドメインによるネットショップを運営するために必要になる6つの準備をお伝えしてきました。新しくドメインを作成した場合は、砂漠の中にポツと立つ小屋のような存在と一緒で、だれからもその存在を知られていません。そのため、質の高いコンテンツを提供することによって、世の中への露出を増やすようにしなければなりません。
質の高い記事を公開していけば、検索サイトからの評価が高まり、それにつられて売りたい商品を購入してくれる見込み客が集まるサイトになってきます。


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