海外へ輸送する手段として「コンテナ」があります。20フィート(6m)や40フィート(12m)などの箱の中に貨物を積めて運びます。この記事では、個人(個人事業主)がコンテナを利用するためのポイントをご紹介していきます。
個人がコンテナ輸送するためのポイント
この記事で言う「個人」とは、個人事業主を指します。
例えば、国際引っ越しをするために、個人がコンテナを輸送する等のケースは除外します。基本的に、フォワーダーは、国際引っ越しの輸送を嫌います。
継続性があり、ビジネス目的での輸送が前提です。
もし、国際引っ越し等を検討している場合は、日通さん等へ問い合わせをしてみましょう!
コンテナ船の予約をする相手は誰?
コンテナは、どこに予約すればいいのでしょうか? 予約する先は2つあります。
- 船会社や航空会社に直接、予約
- フォワーダーに予約
とは、船会社(キャリア)と荷主との間に入り、国際輸送をコーディネートする業者です。国際輸送をする場合は、必ず関係してきます。
船会社の予約とフォワーダーの予約には、どのような違いがあるのでしょうか?
1.船会社へ直接予約する方法
船会社は「NYK」「MOL」「川崎汽船」などを指します。船会社は、日本と世界各地の港との間でコンテナ船を運航しています。船会社のお客さんは、一般の荷主とフォワーダーの2者がいます。
船会社は定期的に航路を運航する必要がある為、一定の規模間で輸送スペースを必要とするフォワーダー又は、テレビcmで目にするような大手企業の案件を好みます。要は、規模が小さい会社とは直接契約をせず、フォワーダー経由で利用してほしいと考えているのですね!
ポイント:船会社に直接予約をしてメリットがある企業は、フォワーダー並みに一定のコンテナの予約を入れられる場合のみです。月数本程度の数であれば、”微々たる量”です。
2.フォワーダーを経由して予約する方法
フォワーダーは、小口の荷主を集めてコンテナの予約なども受け付けています。船会社は、フォワーダーに対して特別な料金設定をしています。フォワーダーは、この料金設定で安くなる部分を活かして、小口の荷主用にLCL輸送を実現したり、コンテナの再販売をしたりしています。
あなたが月に何十本もコンテナを利用する大手ではない限り、フォワーダー経由で予約をしましょう。まして個人であれば、フォワーダー以外の選択肢はないです。
個人でコンテナを手配する場合は、まずは、フォワーダーと取引実績を積み重ねていきます。それにより、フォワーダーの中での顧客としての重要性が高まってきます。ある一定のコンテナを予約するようになれば、船賃の値下げなどを提案される可能性があります。このように少しずつ実績を積み重ねていくことをお勧めします。
ポイント:船の手配 独立系NVOCC(フォワーダー)を選ぶべき理由
個人事業主でも利用できそうなフォワーダーを見つけよう!
フォワーダーの中には、個人事業主であっても問題なく対応してくれる所もあります。中国輸送ならフレートマンロジックス株式会社のDIGISHIPがその代表格です。他にも対応してくれるフォワーダーがいると思いますので、フォワーダーランキング、シッピングガゼット、フレイトフォワーダーズ協会で探してみましょう!
依頼を受けてもらうために
少しでも依頼を受けてもらえる可能性を上げる為、フォワーダーに伝えるべき9つのポイントを注意してフォワーダーに連絡をしましょう。
- 屋号や氏名をしっかりと記載する。
- 自社ホームページ等を設けて事業内容を確認できるようにする。
- お問い合わせ内容を具体的かつ、正確に記載する。
例えば、お問い合わせフォームの氏名を偽名等にする。自由記入欄に何も記入していない。ホームページ等から事業性を感じられず、単なるスポット案件や個人使用案件だと感じられる場合は、ほぼお断りメールが届くと考えおきましょう!
まとめ
- 個人とは、個人事業のこと。完全な個人は対象外
- 引っ越し貨物の輸送は、引っ越し専門の会社へ
- フォワーダーは、事業貨物の輸送が前提
- 多くの企業は、船会社と直接契約するメリットはなし
- 輸送品目、路線ごとに最適なフォワーダーを見つけよう!
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