ドレーとは? 貿易 / コンテナ輸送するときの役割

国際輸送
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日本の港へコンテナが到着をしました。無事に税関への輸入申告も終わり、いよいよ日本国内にむけて配送をします。このとき「コンテナのまま」輸送することを「ドレージ」と言います。そこで、この記事では、ドレーの概要と役割についてご紹介していきます。

ドレー入門

ドレージとは?

ドレージとは、元々、馬による「荷車」のことを指します。馬が荷物を引っ張りながら輸送している姿をイメージしてください。その現代版がコンテナを輸送するときに使う「トラック?」です。

ドレージの写真

下の画像(画像引用元:山城運送様)をご覧ください。こちらがドレーです。コンテナを引っ張る頭の部分ですね。

画像引用元:山城運送様

この頭の部分に20フィート(6m)や40フィート(12m)のコンテナをつなぎ運びます。国内の輸送先までは、コンテナのまま運ぶため、輸送先ではデバン作業をする必要があります。

ドレージ 写真

ドレーの料金体系はラウンド制

ドレージ料金は、独特な「ラウンド制」を採用しています。ラウンドですから、往復ですね。コンテナが保管されている港から、国内配送地までの往復の距離により、配送料金が決まります。

例えば、港を基準にして配送先が片道20キロの距離にあるなら、20×2=40の「ラウンド40」の料金です。片道が50キロであればラウンド100です。ドレーの料金は、港から配送地までの「往復料金」が基準となり、課金されることを覚えておきましょう!

ちなみに、税関検査などをするときは、コンテナターミナルから、税関検査場まで近距離輸送することがあります。この近距離輸送は「ショートドレー」という扱いであり、通常の配送料金に加えて、+10000円ほどの料金が加算されるのが一般的です。

*ショートドレーとは、港から往復10キロほどの近距離への輸送をです。一般の荷主であれば、税関検査に当たらない限り、請求されることはありません。

配送料金の目安はあるの?

ドレーの配送料金は、どのように決まるのでしょうか? その目安となる物はあるのでしょうか? ドレー料金には、いわゆるタリフ(料金基準)があり、ドレー会社は、各荷主やフォワーダー、通関業者との関係により、この基準価格に対して「料率」をかけて配送料金を決めています。

例えば、ドレー会社は、以下のタリフを採用、あなたの配送先は、ラウンド50に該当するとしましょう。この場合、ラウンド50の部分の配送価格になるかと思いますね。しかし、表の価格は、あくまで「基準」です。この基準価格に料率をかけると配送料金が決まります。

仮にドレー会社があなたに対して「料率を50%」とするとき、100000×0.5で50000円(ラウンド50)が請求されます。この料率は、継続的な依頼や物量、これまでの実績などにより変化していきます。また、直接ドレー会社に依頼をするのか。通関業者を通して手配するのかによっても変わります。

コンテナのドレージ料金はいくら? 基準のタリフがわかる!

ラウンド1010000
ラウンド2020000
ラウンド50100000
ラウンド100200000
■ポイント
ドレー代金は、基準となるタリフがある。タリフに対する実際の配送価格は、それぞれの取引実績による異なる。

配送料金以外にかかる待機料金とは?

ドレージによる配送料金は、港から国内配送先への往復距離に対して課金されます。この他、ドレーに関してかかる可能性がある費用は「待機料金」です。実は、配送先へコンテナを届けた後、運転手はデバンが完了するまで、その場で待機しています。この待機時間は、標準で2時間までとされており、それ以上は、一時間当たり3000円~5000円の待機料金が発生します。

ドレージの手配方法

ドレージの手配は、通関業者を通して行う場合と自身で行う場合の2つがあります。

自身でする場合

1.ドレー会社に本船名と納品場所、納品希望日などを伝えて予約する。
2.予約した前々日までに輸入許可書とD/Oを届ける。
3.ドレー会社は、納品日の前日に輸入許可書とD/Oを用いてコンテナをピックアップ
4.翌日、ドレー会社は、指定の納品場所と時間にコンテナをつける。

通関業者にお願いする場合

通関業者にお願いする場合は、納品日と納品時間を伝えれば、あとの手配はすべて行ってくれます。

その他、ドレーに関する問題(不足)

2019年現在、日本列島全体で人手不足が続いています。ドレー業界も人手不足の例外にあらず、運転手不足により、一か月先までドレーの予約が一杯です。特に、東京圏が顕著であり、現在は、輸出国の生産計画を東京港のドレージ手配をしてから生産しているほどです。行っているほどです。

ドレージ不足への対策

2020年現在は、コロナの影響により、以前よりも余裕があります。しかし、AI等の自動的な配送等が実現しない限り、根本的は、ドレージ不足の問題は解決しないとみています。これを受けて各社は、地方港へ荷揚げをシフトするようにしています。

例えば、東京揚げの物を茨木辺り、名古屋の物を北陸方面等、主要なコンテナターミナルを避けるように海上輸送するパターンが増えています。事実、フォワーダー各社は、地方港を使った輸出・又は輸入サービスの提供に力を入れ始めています。以前から門司港揚げの陸送東京などは、認知されていましたが、今後はさらに地方港を活用した物流が築かれそうです。

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国内ドレー代金に対する消費税を免税にする方法

日本国内に配送する際のドレージ代金に対する消費税は免税にできます。ヒントは保税状態で輸送し、任意の場所(保税地域)に移動し、そこで輸入申告と許可を受けることです。外国貨物は、輸入許可をもって内国貨物に切り替わると定義されているため、外国貨物のまま(保税状態)で最終目的地のまま輸送するのです。詳しくは、ドレーに対する消費税を免税にする方法をご覧ください。

ドレーの運転手は昼寝すら許されている。

ドレージに関してよくある勘違いすることに「ドライバーがデバン作業を手伝ってくれる」ことがあります。これは大きな勘違いです。ドレーの運転手は、デバン作業を一切手伝いません。たった一つの段ボールでさえ運ぶ義務はありません。少し極端なことを言えば、デバン作業中、トラックの車内で寝ていても、荷主は一切文句を言う権利はありません。

なぜなら、ドレー代金には、港から配送地までの輸送代金のみが入っており、輸送先におけるデバンの手伝う費用等は、一切、含まれていません。この部分を勘違いしないようにしましょう!

まとめ

  • ドレーとは、コンテナを輸送するトラックです。
  • ドレー代金はラウンド料金制です。
  • ラウンド料金とは、輸入港~配送先までの往復距離です。
  • ラウンド料金制には基準価格があり、実際の価格は、この基準価格に荷主ごとの料率が適用されます。
  • ドレー不足は深刻。地方にある港揚げも活用しよう。
  • ドレージ代金には、運転手がデバンを手伝う料金は含まれていない。
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