種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | 上海 | 東京 | 建材 340KG | 相談希望 |
法人 | イタリア | 東京 | 革製品 4トン | 相談希望 |
法人 | 上海 | 東京 | 衣料品 30KG | 相談希望 |
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この記事は、海上運賃の相場と内訳について詳しく解説していきます!
外国との間で商品を輸送するときは、輸出者や輸入者のいずれかが輸送代金を支払います。どちらが支払うのかは、貿易取引(インコタームズ)によります。
例えば、貿易条件の一つである「CIF」では、海上輸送費と保険料を輸出者が負担します。本来、輸出国側で輸送費などを支払うため、輸入者側では一切の費用が発生しないと思うかもしれません。しかし、実際は、CIFでも、輸入する側で「貨物を引き取るための諸費用」を支払います。コンテナ諸費用やサーチャージ(追加費用)と呼ばれるものです。
そこで、この記事では、海上輸送費の相場と内訳を詳しくご紹介していきます。
海上輸送費の相場と内訳
海上運賃の相場は、どのように調べればいいのでしょうか? また、その内訳は、どのような構成になっているのでしょうか?
かつて、海上輸送は、独占禁止法の対象外とされていました。いわゆる「海運同盟」と呼ばれる合法的な同盟を結び、航路間(〇〇港~●●港まで)の料金表(タリフ)を定めて輸送していました。荷主は、このタリフに基づいた価格で輸送をする必要があるため、非常に割高な運賃を支払っていた時代がありました。
例えば、日本と北米路線のあるフォワーダーさんが言うには….
「昔は、100万円を切るB/Lは見たことがなかった」と言われるほどです。輸送価格ががっちりと固定されており、これが合法とされていたのです。しかし、2021年現在は、この種の海運同盟は、ほとんど解消されており、海上輸送は、相場がない自由競争になっています。
特に昨今は、船会社各社がコンテナ船の大型化を進めて、一回の輸送で20000TEUのコンテナを輸送できる船が誕生しつつあります。船会社の乱立と、輸送スペースの過剰供給により、昔では考えられないほど、海上輸送代金は下がっています。

*2021年現在は、2020年初頭から始まる流行病の影響により、一時的に、海上輸送スペースが高騰しています
海上輸送費の相場を調べるには?
2021年現在、海上輸送費は、完全に自由競争とされています。そのため、A地点からB地点の輸送であっても、荷主毎に大きな価格差があることも多いです。
基本的には….
- いつも使う=恒常的
- たくさんのスペースを使う
上記2つの条件を満たす荷主には、有利な価格を提示し、それ以外を軽視する船会社が多いです。また、船会社と直接、契約してメリットがある会社は、東証一部上場企業等の一部の大企業に限られており、一般的な荷主は、フォワーダー経由で輸送する方が魅力が大きいです。
肝心の国際輸送の相場ですが、オンライン上であれば「FREIGHTOS」や「WFR」を使うことである程度の相場を調べられます。但し、上記2つのサイトは、2021年現在、機能停止や制限を加えており、その場ですぐに相場を調べられないようになっています。
オンライン以外の方法であれば、上記のフォワーダーに見積もり依頼を出すことが正確で、実務的な方法です。
ご希望であれば、弊社でもお見積りができます!
海上輸送費の一覧/内訳(船社チャージ=船社立替金)
海上輸送(国際輸送費)は、以下3つの費用の合計です。
- 海上運賃
- 各種調整金(サーチャージ)
- 輸入国側のコンテナ取扱料金など(CFSチャージ含む)
通関実務では、これらの費用を「船社チャージ」や「船社立替金」と言います。輸入申告では、課税価格の中に、この船社チャージを加算した上で申告します。なお、この費用は、貨物が到着したときに発行される「アライバルノーティス」に記載されています。
関連:アライバルノーティスの費用計算ツール ボッタクリも暴露
アライバルノーティスに記載されている項目は、使用する船会社、航路などにより様々です。よくある物としては、BAF、YAS、THCなどがあります。いずれの費用も5つのいずれかに分類されます。
- 海上運賃(基本運賃)=ベースレート=オーシャンフレート
- 燃料系の割り増し料
- 為替的な割り増し料
- 危険回避の割り増し料
- 輸入港における作業料
1.海上運賃(オーシャンフレート)
船会社は、NVOCCまたは一般の荷主と「S/C」を結び、運賃の値引きをしています。S/Cとは、一定期間、一定の物量を輸送する約束した上で、輸送料金の値引きを得る仕組みです。いわゆるNVOCCや大口の荷主が結んでいることが多いです。つまり、物量が少なく、スポット的な輸送契約をする荷主ほど、高い海上運賃を支払います。通関業者から請求書が発行されると「船社立替金」等の名称で表示されています。
海上運賃を負担する人:FOB→輸入者 CIFなど→輸出者
関連記事:世界中の海上運賃を検索する方法
その他、ベースで割り増しになる要素
- 重量割り増し 一定の重さを超えると割り増し
- 長尺物割り増し 一定の長さを超えると割り増し
関連的な疑問・海上運賃には消費税はかかるの?
消費税は、かかりません。輸入許可前の貨物は外国貨物であるからです。
2.燃料系の割り増し料金(BAFなど)
上記のオーシャンフレートに追加される費用が「サーチャージ」です。その他、運行する航路によって、別のサーチャージを支払う場合があります。以下のサーチャージは、全て貨物を受け取る輸入者側が負担します。
BAFなどは、燃料費の上昇や下降による調整を行う目的があります。基本的には、原油価格の上下に対するリスク分散費用だとお考え下さい。BAF以外にも様々な呼び方がありますが、単純に考えると「燃料調整系の費用」です。
EBS、ECR、BC、BAF、FAF、GBF、LSFS(海洋汚染の防止)、EFAFEなど。
3.為替的な割り増し料(CAF・YASなど)
「○○港から○○港までは400USD」など、基本的に船の運賃はUSDで決められています。各国の船会社は、USドルから自国通貨へと切り替えて運賃を回収したいです。このとき、USドルと各国通貨との為替による収益の調整を行うのが「CAF」です。
他にYAS(円高による調整金)など
4.危険回避の割り増し料(ERSなど)
中近東を航行する際の危険回避に関わる費用負担です。
他にCSS(Carrier Security Surcharge)などがあります。
5.輸入港における作業料(THCなど)
輸入国側でかかる費用には、次の物があります。
- ターミナルハンドリングチャージ
- CFSチャージ
- 空コンテナ取扱料金
- DO発行費及び書類発行手数料
1.ターミナルハンドリングチャージ
コンテナターミナル内で発生する費用。CY内のガントリクレーンによる荷卸し費用、ターミナル内の輸送、その他、コンテナターミナルの維持・管理のための費用にあてられます。
2.CFSチャージ
コンテナフレイトステーション内で発生する費用。いわゆるLCL(混載輸送)で物を輸送してきたときに請求される。相場は、1M3=4000円前後
3.空コンテナ取扱料金(ECHC)
空コンテナを取り扱ったときに発生する費用
4.DO発行費及び書類発行手数料
D/Oは、貨物をコンテナターミナルや保税倉庫から引き取るための書類です。この書類の発行を受ける費用が「D/O費」です。その他、船が港に着いたことを知らせるアライバルノーティスの発行手数料が「DOC FEE」として請求されます。常識的に考えて、貨物の到着案内書類を有償で発行するなどありえないのですが….貿易業界ではまかり通っています。
書類発行時に請求される費用例
- D/O FEE=デリバリーオーダー(D/O)の手数料
- DOC FEE(B/L FEE)=B/Lを発行する手数料
その他の費用例
その他、中国路線特有や韓国路線特有など、個別の路線ごとに設定されているサーチャージもあります。代表的な物は、次の通りです。
- 中国路線特有
- 台湾と韓国路線特有
- 北米路線特有
- 運河系料金
- 大阪港特有の費用
1.中国航路特有の費用
- SPS=上海港の使用料金
- CRC=香港初アジア域内運賃にかかる割増金
- CRS=日本初の中国向け輸送にかかる費用
- DCF=書類作成費用
- システムチャージ=中国からの輸入貨物に加算される。中国のフォワーダーが中国側の輸出者から取るべき費用を取らず、日本の輸入者から徴収する料金支払いを拒否すると、貨物の留置権を盾にして強引に支払わせようとする。関連記事:システムチャージとは?
2.台湾と韓国特有の費用
- KAC 台湾/基隆港から出す貨物に課される割増金
- CNTR TAX コンテナへの税金(韓国)
- Wharfage 埠頭使用料金(韓国)
3.北米方面特有の費用
- SPSC 北米向け海上運賃に適用される夏季割り増し運賃
- AMS 北米、EU向けの船積み、24時間ルール対応のための手続き費用
4.運河系通行料金
- STF スエズ運河を通過する費用
- PCS パナマ運河の通行料
5.大阪特有の費用
- 搬出手数料 大阪港の保税地域から輸入貨物を引き取るときに発生する。(大阪のみの特殊料金)
その他、海上運賃に関連する用語
用語 | 意味 |
O/F | オーシャンフレイトの略=海上運賃。これにサーチャージが加わる |
AFR | 24時間ルールに対応するために海外で徴収される費用 |
ARB | 長尺物・重量物に加算される |
ACC | アラメダコリドチャージ ロングビーチ港を経由するときの負担金 |
ALL IN | 燃料割り増し系など、すべての加算費用を含めた価格 |
AMS | |
CIC | 中国路線に加算される費用 |
CFS | 混載輸送の方式 |
CIF | 輸出者が国際送料と保険料を支払う |
CFSチャージ | 船会社のCFSでデバンやバンニング、入出庫する費用 |
CMC | コンテナの修復に関する費用 |
CMD | 「ONE」の日本向け航路に加算される費用(Container Management Fee for Discharge) |
COLLECT | 輸入者側が海上運賃を支払うこと |
CSS | セキュリティを高めるためのチャージ |
CUS | シャーシの使用料金 |
CSC | SOLAS条約のISPSコードの対応費用 |
DCF | 書類の作成費 |
DDC | コンテナ取扱料金=THC |
DOC費用 | D/Oの発行費用 |
DRS | 日本側のドレージ不足に対応する費用 Drayage Recovery Surcharge |
EMC | コンテナ自体の品質管理にともなうコスト |
ENS | 欧州版24時間ルールに関する費用 |
EPS | 使用済みのコンテナや空コンテナを移動する費用 |
EQMC | コンテナの管理・点検をする費用 |
GRI | 海上運賃を一括で値上げすること(海運同盟) |
IPI | 内陸国にある地点までを輸送することを指す。 |
ISOCC | エバーグリーンが導入する硫黄酸化物排出規制に対応する費用 |
WRS | 戦争地を通過するときの費用 |
S/C | 一定期間一定量の積み荷を保証すること=特別割引運賃 |
LSS | 燃料の硫黄分濃度排出規制にともなう費用 |
Seal Fee | コンテナに封をするための費用 |
THC | ターミナルハンドリングチャージ 輸入国側でコンテナを所定の位置に移動する費用。アメリカでは、頭にDを付けた「DTHC」を使用する。 |
WHATFAGE | 岸壁使用料金 |
VAT | 付加価値税 |
貿易用語(二文字)略語を含めて230を収録!
よくある疑問
1.海上運賃諸費用の課金単位は?
船が港に到着する間際に、船会社からアライバルノーティスが発行されます。
アライバルノーティスは、本船が輸入港に到着したことをお知らせする書類です。この中に、輸入者として支払うべき諸費用が書かれています。この費用を支払うと、船会社(代理店)からD/Oが発行されます。その後、無事に輸入許可を受けると、ターミナルに許可書とD/Oを差し入れて貨物を引き取ります。
アライバルノーティスには、請求額を示すに当たり「課金単位」を表示しています。課金単位には、次のものがあります。
名称 | 意味 |
B/L | 一つのB/Lに対して課金 |
RT | 一トンあたりに課金 |
VAN | 一つのコンテナに課金 |
20’DRY | 20フィートのドライコンテナ一本に課金 |
W/M または WM=レベニュートン | 実重量と容積重量を比較して、大きい方を採用 |
簡単!容積重量の計算ツール
2.海上運賃には消費税はかかる?
海上運賃には消費税はかかりません。消費税とは、国内貨物に対してかかる物であり、外国貨物にはかからないです。輸入品は、輸入の許可をもって、外国貨物から内国貨物へと切り替わります。海上運賃は、外国貨物に課金されているため、必然的に消費税は免税扱いです。
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まとめ
- 輸送費=海上運賃+各種調整金+コンテナ輸送代金
- 各種調整金は、季節、航路、船会社により様々
- 貿易条件で、輸送費を輸出者負担になっていても、別途、日本側の費用が発生する
- 各種調整金の中には、意味不明な物が多い。


種別 | 積み地 | 揚げ地 | 品目 | 輸送モード |
法人 | アリババ | 東京 | トレーニング器具 40kg | 相談希望 |
法人 | 上海 | 大阪 | アルミ製品 1.8トン | 海上輸送 |
法人 | 成田 | サンフランシスコ | 日本酒 800kg | 航空輸送 |
法人 | 東京 | ドバイ | 製菓 600kg | 相談希望 |
法人 | 東京 | 基隆 | 冷凍海産物 3トン | リーファー |
法人 | アリババ | 東京 | トレーニング器具 40kg | 相談希望 |
法人 | 上海 | 大阪 | アルミ製品 1.8トン | 海上輸送 |
法人 | 成田 | サンフランシスコ | 日本酒 800kg | 航空輸送 |
法人 | 東京 | ドバイ | 製菓 600kg | 相談希望 |
法人 | 東京 | 基隆 | 冷凍海産物 3トン | リーファー |