この記事は、貿易会社を設立(輸出業・輸入業の起業)するためのガイダンス記事です。
貿易会社を設立(起業)する!
貿易業のワンポイント知識
貿易業(貿易商)とは?魅力やメリット
貿易商とは、海外から物を購入し国内に販売する。又は、この逆です。運営人数に決まりはなく、一人でも十分にできるため、一人貿易社長をしている人が多いです。まさに一匹オオカミです。別称、一人貿易、個人貿易、貿易商、一人商社とも言われる所以です。
貿易商になるのは簡単です。最寄りの税務署に行き、開業届を出すだけです。開業に必要な許認可や資格などは不要です。
貿易の魅力やメリット
- 海外と日本の「穴」を見つければ、簡単に商売になる。
- 自分らしい形でビジネスができる。
- 誰かを雇わなくてもいい。一匹狼で活動ができる。
輸入業とは?
輸入業務とは、海外の商品を調達し、日本国内で販売する業務です。このときの「調達」と「販売方法」には様々なパターンがあります。
例えば、現在、ネット上で「お手軽輸入ビジネス」として紹介されているのは、中国等のECサイトで商品を調達し、それを日本のアマゾンやフリマアプリ等で販売することです。これを自社のネットショップで販売する方法もあります。
この他、あえて上記のようなECでの販売を行わず、日本にある大手実店舗で商品を販売する方法もあります。商品の調達方法と販売方法を工夫し、あなただけの輸入業を展開できます。
- 個人による再現性は? → 十分可能。むしろ個人が多い。
- 輸入業と円高・円安の関係 → 一般的には、円高時には有利。円安時には不利
- セミナー → 不要。参加するなら公的機関のセミナー!
- 利益率 → 最低30%前後~
- 年収は? → 青天井です。
- 輸入業務の流れは → 輸入業務の流れを参照
- 許可や許認可は? → 後述
輸出業とは?
輸出業務とは、日本又は、第三国の商品を調達し、必要な国に商品を届ける業務です。大きな企業の専売特許のように感じますが、最近は、個人でも挑戦する人が増えています。その要因の一つがebay、アリババなどのネット上のツールの発達です。
例えば、ebayは簡単な初期設定を済ませるだけで、海外に向けて商品を販売できます。販売した商品は、郵便局のEMSやその他の配送会社を使い発送します。参入障壁が非常に低いため、サラリーマンや主婦の立場でありならも取り組めるのが魅力です。
実際、ebay取引を工夫すれば、小さな取引から規模の大きな取引にすることもできます。よって、とりあえず輸出をしたい方は、ebayだけで取り組んでみるのもいいと思います。
- メリット:消費税の還付を受けられる。 デメリット:資金リスク等
- 開業するには?→ 税務署に開業届。税関から輸出入者符号の発効を受けるのみ
- 個人や個人事業主の再現性→ 十分可能
- 中古車の輸出をするには→ 少しハードルが高い。まずは実際にやっている人に弟子入り
- 古物商との関係性は? → 中古品を扱うときに必要
貿易会社(輸出や輸入)の仕事内容の例
- サプライヤーの開拓
- 商品開発やクレーム処理
- 納期や費用管理
- 日本や海外の販路拡大
- 先方との各種打ち合わせ
- 出荷処理
- ECサイトの管理
などの多方面で活躍できる可能性があります。ただし、貿易会社といっても、誰かのサポート(通関代行、輸入代行、発送会社等)は、職域が限られているため、上記よりも仕事は少ないです。
個人貿易の資格、許可や認可は不要!
個人輸出、個人輸入、輸入代行業、輸出代行業問わず、貿易業の設立・運営自体に許認可、資格等は不要です。もちろん、通関士や貿易実務検定などの資格も不要です。これらは、貿易関連会社に就職するときに役立つ資格であり、自ら貿易会社を設立する方は不要です。
基本的に、下記に示す一部の品目を除き、誰でも自由に貿易取引ができます。
輸出又は輸入で許認可が必要になる可能性が高い品目例
- 医薬品、化粧品など→ 医薬品製造販売業の許可(基本、取得は無理。よって、通常は、医薬品製造販売業の許可を持つ会社に輸入の代行を依頼する。
- アルコール類(日本酒、ビール、ワイン他)→ 輸出・輸入共に国税庁から酒税免許が必要
- 食品類→ 許可等は不要。但し、輸入時に食品衛生法に基づく食品届けが必須
- 中古のバイク、自動車(アルファード、軽トラ等)、建設機械を輸出又は輸入→ 最寄りの警察署から「古物商の許可」
- 水産物→ 経済産業省から輸入割当
- 毒劇物→ 毒劇物事業者の登録
- モデルガン→ 銃砲刀剣類所持等取締法に抵触してないこと
- 米の輸出→不要。相手国側の植物検疫制度、放射能規制などを要チェック
- 米の輸入→ やや難しい。米麦等の輸入納付金の仕組みあり。
- 盆栽の輸出→ 植物防疫法に基づく、植物検疫の証明書を入手する必要があり!
- 牛肉の輸出→ 家畜伝染病予防法及び輸出貿易管理令
- 日本酒の輸出→ 海外の販売先(一般消費者なのか?業販なのか)に応じた酒販免許
- CBD製品の輸入→ ●麻取締法、薬機法と深く関係
- 錦鯉の輸出、宝石の輸入→ 特に規制なし
稼げる?貿易商の年収は?
年商と年収の違いを理解しましょう。例えば、年商が数億でも年収が100万円以下の人もいます。事業をする人は、年収を自由にコントロールできます。
稼げるか?は、その人、次第です。うまくやっている人は、かなり稼いでいます!但し、単なる転売ビジネスをしている人は、望まぬ結果にならない可能性が高いです。
- 初級:400万円~600万円
- 中級:600万円~1000万円
- 上級:1000万円以上(一人社長は軽く突破)
1.輸出と輸入のリスク
輸出と輸入には、必ずリスクがあります。事前にリスクを理解し、対策を考えます。
- 倒産リスク
- 禁制品リスク
- 不良在庫リスク
- 品質のリスク
- 競合リスク
- 輸送リスク
- 為替リスク
- イデオロギーリスク
- 伝染病リスク
- 知財リスク
- 訴訟リスク
1.倒産リスク
貿易ビジネスに関係する所に倒産リスクがあります。この関係者には、次の所があります。
2.禁制品リスク
日本への輸入は、原則、自由にできます。しかし、いくつかの商品には、輸入が禁止されていたり、規制されていたりします。この禁制品を輸出入するリスクがあります。
3.不良在庫リスク
輸入商品の国内販売がうまくいかず、不良在庫になるリスクがあります。
4.品質のリスク
仕入れた商品が不良品であるリスクがあります。特に中国から仕入れるものは、数量違い、番号違い、カラー違い、サイズ違いなど、思いもよらない不良品に悩まされることがあります。
5.競合リスク
海外の通販サイトで購入して、フリマアプリ、アマゾン、フリマアプリなどで転売するビジネスは、誰でも簡単に参入ができます。誰でもできることは、その分だけ競合リスクは高いです。競合リスクを下げるヒントは、輸入代理店契約の締結です。
6.輸送リスク
海外から輸送されてくる商品は、輸送途中においてダメージを受けるリスクがあります。
7.為替リスク
一週間前よりも円高、又は円安など、為替変動によるリスクがあります。
- 契約時:130×100=13000円。期待収益は13000円
- 実際に代金を受け取るとき:100×100=10000円
- 13000-10000= -3000円
8.イデオロギーリスク
ある特定の国との貿易は、常に民族イデオロギーのリスクがあります。(例:中国、韓国)
9.伝染病リスク
新型コロナウィルスのように、世界的に伝染病などが蔓延し、世界経済全体が急速に小さくなるリスクがあります。もちろん、これは貿易ビジネスに限らす、全てのビジネスで同じです。
10.知財リスク
他人の権利を侵害する貨物のことを「知的財産、商標権の侵害貨物」と言います。特にブランド物の模造品は、税関などで厳しく取り締まりが行われています。これは「本物だと思っていた模造品」を輸入するときでも容赦なく適用されます。
11.訴訟リスク
無事に輸入した商品を国内へ販売するときもリスクがあります。「欠陥貨物によって、人へダメージを与えること」です。このリスクに備える知識には、製造物責任法やPL保険があります。
貿易業の起業に必要な資金&経費
貿易の起業に資金は不要です。資金が溜まってから始める~は、遅すぎです。フリマアプリ等を活用すれば、わずか数万円でも始められます。言い訳をするのはやめましょう。今するのか?だけです。
ポイント:貿易業をするための資金=大きく考えなければ、数万円でも可能。ただし、資金力があることで貿易分野を広げられることも事実です。
輸出・輸入の経費例
輸入 | |
輸出 |
|
4.会社設立(法人化と個人事業主のメリット)
貿易会社の設立は法人? 個人事業?この点に迷われる方が多いです。個人的な意見は、個人事業主でスタート。事業が軌道にのったら法人化です。
法人化をすることで得られるメリットは、次の5つです。
- 海外ビジネスの補助金を獲得しやすい。
- 業販に販売する可能性がある。
- 信用を得られやすい。
- 節税効果が高い。
- 責任が有限であること
1.海外ビジネスの補助金
日本政府は国内市場の縮小を考えて、民間企業に海外進出を後押しする補助金を出しています。
例えば「国際展示会出展サポート事業」は、国際展示会へ出展するときのアドバイスを専門から受けられます。また、貿易に関わらず、新しく何らかのビジネスを始めるときのお金を融通してくれる事業もあります。これらのサポートを受けられる要件として「法人」の場合が多いです。
もし、これらの補助金の取得を視野に入れて会社の設立を考えているなら、最初から法人にします。ただし、法人にするときは、資本金や登記といった手続きが必要です。個人事業主のように「税務署に開業届を出せば完了!」とはならないです。
輸入は、個人事業主にならないと損する?
2.業販に販売できる可能性がある
例えば、輸入した商品を販売するときを考えてみましょう!多くの場合は、アマゾン、楽天、自社ショップ等のネット上で販売を検討する方が多いです。これらの方法は、個人や法人等はあまり問題とならずに販売できます。
しかし、この販売先を誰もが知る一般量販店等にする場合(○○ハンズ等)は、必ず法人格が必要です。一般量販店以外でも、B TO Bの場合は、法人格が求められます。
3.信用を得られやすい。
は、輸出入申告の代理をする会社です。本格的な貿易ビジネスをすると関わることが多いです。フォワーダーは、貨物の輸送を担当する業者です。輸送したい二地点を指定するだけで、最適な物流を提案してくれます。輸出入をする方にとっては、どちらも頼りになる存在です。しかし、これらの会社のダメな点があります。それが閉鎖性です。
実は、貿易関係の会社は、閉鎖的であるため「新規の貿易参入者」の依頼を断る可能性が高いです。特に法人格がない個人事業主の扱いはヒドイです。新規の依頼者には、ほとんど門前払いされることが多いです。特にAEOの認定を受けている通関業者が厳しいです。また、外務省から認証を受ける「ABTC」などの取得も法人の方がスムーズです。
4.節税効果が高い!
貿易会社を設立すると、どうしても売り上げが大きくなりやすいです。少し軌道になるだけで、月商500万前後、年間数千万円程度の売り上げに行ってしまいます。仮に、年商が5000万、利益率が30%の場合は、利益が1500万にものぼります。このような規模になると問題になるのが税金です。
貿易ビジネスは、次の2つの形態でできます。
- 個人事業主
- 法人
法人とは、法務局で登記することによる存在する「人格」です。一般的な企業は、この法人の下、様々な事業を行います。なぜ、法人の下、行うのが良いのでしょうか? それは、課税の仕組みと経費範囲の広さにあります。
- 個人事業主=上限55%の所得税、住民税
- 法人=上限20.3%の法人税と法人住民税
がかかります。つまり、法人格を持たない個人事業主は、収入が上がるほど納税額がぐんぐんと増えていきます。一方、法人税は、どれだけ売上が増えても最高で20%前後の課税しかなされず、大幅に納税額を抑えられます。
一般的に、個人事業主から法人の転換を検討するポイントは、年間で1000万円くらいだと言われています。しかしながら、輸入物販ビジネスをする場合は、この基準とは別の側面でも法人化を検討することがあります。それは、大手への販売です。
例えば、○○ハンズ、○フトなど、大手の量販店に商品を販売したいときは、必ず法人格を求めてきます。そのため、実際は、年間1000万円未満の場合でも法人格を設立することが多いです。(量販店への販売をしない場合は不要)
様々な経費が使えるのも魅力
また、法人格の場合は、個人事業主よりも経費の幅が広がる点も魅力です。
例えば、マンション等の賃貸、出張旅費規程の導入、自動車の購入、交際経費が800万円迄使えるなどがあります。飲み会等で湯水のごとくお金を使えるのは、この経費の仕組みがあるからです。
参考情報1:法人設立後の給与の仕組み
一法人一代表取締役のマイクロ法人でも同じ扱いを受けられます。法人として売り上げを計上し、その法人の役員として報酬を得るようにすれば、納める税金を最小にできます。
参考情報2:年間900万円の利益がある個人事業主の納税額例
- 国(所得税)=90万程(3月に支払い)
- 市区町村(住民税)=90万程(納期限6月以降の4回)
- 国民健康保険=90万程(4月~翌年3月までの各月)
- 予定納税=90万程(8月頃と11月頃の二回分割)
- 個人事業主税=50万程(9月~10月頃に二回分割)
合計:410万前後(年間の税金の支払い総額)
5.法人は責任が有限であること
法人の場合は、法人格で全ての事業を行うため、建前上、責任の大きさは、持ち株の範囲に限定されると言われています。
例えば、倒産等をした場合などです。ただし、こちら、建前上のことであり、実際は、お金を借りる際に代表者個人保証を求められることが多いため、法人=必ずしも有限責任ではないです。
輸出入の販売モデル
- 輸出入事業
- 輸出入の代行業
- 輸入代理店業
- 保税転売
1.輸出入事業
輸出入事業とは、自らの資金と責任の下、海外から商品を仕入れて売る。又は国内から商品を仕入れて海外に売る事業です。貿易業のイメージに最も当てはまる物です。
- 利益は、青天井。自らの裁量による。
- 資金力:事業規模に応じて必要
- 仕入れ先、販売先の開拓:自らが行う。
2.輸出入の代行業
輸出入の代行事業とは、ある人物又は会社の代理として、商品を買い付けたり、販売したりすることです。代行業は、商品を所有せず、真の輸出者又は輸入者が別にいることが特徴です。代行業者は、物品の販売で利益を取るのではなく、代行手数料の名目で徴収します。
- 利益は、インボイス価格の何パーセントなど。
- 資金力:不要。商品リスク、商品の買い付け代金リスクは、全て真の輸出入者が負う。
- 商品に対するリスクはない。
- 真の輸出入者が別にいる。
3.輸入代理店業
輸入代理店とは、海外の売り手と独占販売契約を締結している。又は、海外の売り手からの要望により、日本側の商いを代理で行う事業です。輸入業の最も強固なモデルは、独占販売契約+卸売りモデルと言われています。この意味では、代理店業の形態を目指すのは良いことだと思います。
- 資金力:規模による。また、売り手との契約内容にもよる。
- 在庫リスク:自らが抱えることもあるし、抱えないこともある。
- 独占販売契約を結べば、非常に強固な商売ができる。
4.参考情報:保税転売
輸出入事業と似ていますが、保税転売、洋上転売もあります。保税転売は、貨物が保税区にある状況かで第三者に販売する方法です。この方法により、いわゆる他法令や許認可等が不要になります。
【貿易】取り扱い品目別の起業に関する一意見
アルファード(自動車)等の輸出起業
日本国内にいる外国人が得意です。強固なネットワークを使い、国内の中古車を購入して、母国に輸出しています。最近は、アルファード、軽トラ、バイク等などが盛んです。
個人で自動車の輸出をする場合は、必ずメンターが必要です。中古車の買い付け方法、売れる車種や部品、国などを指導してもらいましょう。売り先は、ebay等でも開拓はできますが、個人は国際輸送することが難しいのが難点です。
2022年度の3000cc以下の輸出先国
例:排気量3000ccまでの輸出先の上位五か国は次の通りです。
- アメリカ合衆国
- 中国
- オーストラリア
- サウジアラビア
- カナダ
中古家電の輸出起業
中古家電の輸出は、輸出時の規制(バーゼル条約)と輸入先の国の規制に注意が必要です。
例えば、中国、インドネシア、香港、マレーシア等、アジア地域は、中古家電の輸入を全面禁止または、厳しい制限をかして、一部のみ輸入を認めるなどの仕組みがあります。実行する際は、必ず確認をしましょう!
お酒の輸出起業
日本酒は、ラストサムライ等の映画で「SAKE」とそのまま紹介されているほど人気です。主な輸出先は、アメリカです。アメリカでは、すでに現地でお酒を製造販売しています。なお、インドネシア等、一部の国は、アルコール類に最大90%もの税金をかしている所もあります。
また、国によっては、日本酒の強さが足りないと感じるところもあります。例えば、ある中国の方は、日本酒は弱すぎるから、こちらの方が好き~ということを聞いた覚えがあります。
盆栽の輸出起業(0602.90-110 )
盆栽の輸出は、植物防疫法に基づく検査が必要です。また、盆栽の輸出ができるのかは、日本と検疫に関する条件が設定されているのかによっても変わります。
共通事項とは、土。土は、一発アウトです。したがって、盆栽等を輸出する場合は、最初から土以外で栽培をする必要があります。なお、植物防疫法は、輸出方法(郵便はNG、一般商業輸入ならOK等)によっも可否が変わります。
2022年度の盆栽の輸出先国一覧
*価格は、一個に換算した場合の平均価格
- 中華人民共和国 ¥4,383
- 台湾 ¥3,318
- シンガポール ¥12,670
- 香港 ¥10,220
- フィリピン ¥18,920
- タイ ¥5,605
- 南アフリカ共和国 ¥219,500
和牛の輸出起業(0202.30等)
和牛は、2022年度にも数十か国輸出されています。農林水産省の日本産品の輸出強化品目でもあり、今後も拡大が見込めます。
和牛等は、家畜伝染病予防法及び輸出貿易管理令が関係します。この内、家畜伝染病予防法等、相手国との検疫条件の関係から、和牛は解体できる施設が指定されています。
例えば、肉類の取り扱いができる方でも、指定解体施設から、同じレベルの和牛を入手できるかを検討した方が良いです。また、フォワーダーは、牛等の生肉の輸送を嫌う所が多いです。リーファーコンテナで輸送路を確保できるのかも一つのポイントです。
2022年度の盆栽の輸出先国一覧
*価格は、KG単価(輸出価格=日本の空港等の引き渡し)
- カンボジア ¥8,243
- タジキスタン ¥7,458
- タイ ¥7,108
- 香港 ¥7,430
- アメリカ合衆国 ¥9,145
錦鯉の輸出起業(0301.11-200)
錦鯉は、香港向けの単価が1キロ単価40000円程行きます。錦鯉の有望な輸出先の一つといえるでしょう。以下のリストは、2022年度の数量別の上位5か国です。
錦鯉の輸出は、指定の養殖施設から仕入れた物(衛生証明書の取得)であること、販売先を確保できること、生きたまま問題なく輸送できることの3つがポイントです。特に生きたまま輸送できるのか?は、買い手側ともめる部分であるため、売買契約書等を使い、責任範囲を明確にする必要があります。
なお、基本的に、フォワーダー等は、生き物の輸送を嫌います。商品が死んでしまう可能性が高いためです。実行する場合は、生き物の輸送が得意な業者を選定しましょう!
2022年度の盆栽の輸出先国一覧
*価格は、1KG換算
- インドネシア ¥16,778
- 中華人民共和国 ¥24,039
- アメリカ合衆国 ¥24,474
- タイ ¥9,538
- ベトナム ¥16,369
コーヒー豆の輸入起業
コーヒー豆の輸入起業は、仕入れる量、組合、販売方法に工夫が必要です。
例えば、ある国からコーヒー豆を輸入するとしましょう。この場合、相手は、ある程度のロットを求めてきます。当然、個人が気軽に輸入できる量ではないです。この問題を解決する手段は、次の2つです。
- 海外の小売りベースで仕入れる
- 日本のコーヒーグループから仕入れる。
例えば、日本国内には、個人の受注をまとめて一社がまとめて輸入するグループがあります。自社である程度の量を輸入できない場合は、諸先輩方のグループに身を置くのも一つの方法です。
その他、輸入したコーヒー豆の販売方法にもヒントがあります。
コーヒー豆+焙煎機
実は、この組み合わせに商売のポイントがあります。ある田舎のオーナーは、自社の焙煎機を使い、輸入したコーヒー豆を焙煎+販売するだけで、継続的なビジネスを運営し続けています。
*すでにコーヒー豆の販売だけで数十年の生計を立てています。
雑貨の輸入起業
雑貨の輸入を検討する方は多いです。しかし、おススメしないです。理由は、3つです。
- ビジネスモデルが薄利多売=大企業が有利だから。
- 製品を使う層を特定し難いから。
- そもそも有っても無くても困らない商品だから。(生活をする上での優先順位は低い=娯楽)
結論、雑貨に手を出すのはやめましょう!
アンティークの輸入業
アンティークの輸入は、一人貿易と相性がいいです。理由は、次の通りです。
- 一点物が多いこと=価格リスクが小さい。
- 競合性商品が少ないこと。
- 囲い込み戦略ができること
ここでいうアンティークとは、高価格帯の商品です。又は、非常にマニアックかつ狭い範囲の市場を対象とする商品を指します。例:非常に古い鉄道模型、アンティークカメラ、アンティーク銀器など。アンティークは、欧米の路面マーケット、タイなどの東南アジアから仕入れられます。
ビールの輸入起業
クラフトビール等の輸入販売を検討されている方も多いでしょう。酒類は、輸入時に酒税の免許が必要です。この酒税免許は、販売先ごとに異なるため、最初からある程度のビジネスモデルを検討する必要があります。
輸入ビールは、酒税法、食品衛生法等の他法令が関係するため、輸入ハードルは高いです。さらに、日本には、ビールが山ほどあります。ご当地ビール等もありますが、結局、大手ビール会社の製品を選ぶ方は多いです。よって、このあたりの需要を見極められるのかが一つのポイントです。
また、ビール等は、アルコール類、かつ、保冷輸送等も必要になるため、どうしてもMOQ等が大きくなりがちです。そのため、国内販売に目途が立たない限り、実行するのは危険です。
- 大韓民国 ¥132
- メキシコ ¥188
- ドイツ ¥195
- アメリカ合衆国 ¥310
- ベルギー ¥256
金の輸入起業
金は、金相場による価格とプレミアによる価格の2つがあります。金相場に基づく価格なら、海外・日本に関わらず、そこまでの利幅はとれないです。
例えば、どこかのブランドが製作する金製品(○○限定品=アンティーク性)であり、日本では販売していない等の物であれば、利幅も多く取れるかと思います。
それ以外では、ビジネスとして成立させるのは難しいと思います。さらに金の輸入は、非常に大きな資金力が必要です。
子供服の輸入起業
子供服は、家庭用品品質表示法が関係してきます。また、非常に小さな赤ちゃんを対象としたホルムアルデヒド関連の規制にも注意します。子供服で起業する方は非常に多いです。しかし、難しいジャンルでもあると思います。
理由は、好みです。あなたが良いと思うデザインは、他の方が良いとは限らないです。当たり前のお話ですが….子供に着せる服は、親の好みが非常に関係します。
例えば、タイのバンコクには、プラチナムファッションモールがあります。これらの市場に行けば、日本でも通用するデザインの子供服を仕入れられます。
子供服の輸入起業を検討するときに考えるポイント(親サイトへ移動)
化粧品の輸入起業
化粧品・美容関連品を輸入するときは「化粧品製造販売業の許可」が必要です。
例えば、東南アジアに旅行にいき、現地でシャンプーやリンス、ボディソープ、石鹸、バスソルト等を見つけても軽い気持ちで輸入を検討しない方が良いです。他、美容関連アイテム等も上記の規制に該当する可能性が高いです。
「肌のシミがなくなる。○○になる等」
など、効果効能をうたうこともできないです。これらは薬機法や景品表示法等の法律に違反する可能性が高いです。ということで、基本的には、美容関連品の輸入は諦めた方が良いです。
ただし、どうしても化粧品等の輸入を実現したいときは「輸入二人三脚支援サービス」で対応可能です。
経験ゼロからの貿易会社の設立手順
貿易会社を設立するときは、貿易の流れ(輸入業務の流れ、輸出業務の流れ)海外販路又は海外仕入れ先の獲得などの方が重要です。
- 貿易の目標を明確にする
- 求められている商品を見つける。
- 商品の売り方、販売方法を考える。
- 必要なスキルと足りないスキルの外注化
- 必要な資格や許認可がある?
- 貿易3点セットの準
まず、どのような貿易をするのか? その規模感はどうするのか?を考えましょう。 例えば、現在、サラリーマンであり、帰宅後の時間や週末を使って貿易をするなら、そこまで大きな貿易はできないです。せいぜい、アメリカのアマゾンや中国のサイトで仕入れた物を日本のアマゾンや大手フリマアプリなど転売する形が理想的な姿だと思います。 輸出なら海外で求められている商品を探します。輸入なら日本で求めらている商品を探します。この商品は、あなたの興味や趣味、これまでのキャリアともあわせて考えます。 例えば、需要があるからといって、全く興味がない商品を取り扱うと苦痛です。 販売する商品が決まったら、次の売り方を考えます。初心者かつ比較的、誰でも始めらえる方法は、次の4つの方法です。 まずは、これらのプラットフォームを使い最低月商100万円程度を目指します。最低です。逆に言うと、この最低クラスに届く前の人は、以下でお伝えする販売方法は時期尚早です。 なお、弊社では、輸入の始め方、海外販路の開拓サービスや中小企業の輸出の始め方ガイドも作成しています。 貿易ビジネスの知識や経験は、次の物があります。 もし、知識やスキルが足りない場合は、それを補うために外注化や協業を考えます。 これから貿易ビジネスをする場合は「貿易三点セット」を準備しましょう。それが次の3つです。 開業届とは、税務署に「これから個人ビジネスを始めます!」と宣言することです。この開業届を提出することで、事業に必要な様々な費用を「経費」として計上ができます。 詳しくは、最寄りの税務署に聞きましょう! とは、各貿易者に特定のコードを発給し、このコードに様々な情報を紐づける仕組みです。 例えば、貿易者Aさんは、90292029202というコードを付与されたとしましょう。そして、Aさんは、輸出や輸入をするさいに、この90292029202を使い申告をします。これにより、税関のシステムにAさんは、●●という商品を輸入した~輸出した~等の情報が記録されます。 とは、輸入時にかかる関税や消費税等を輸入者の口座から引き落とす仕組みです。輸入ビジネスを始める場合は、必ず開設をしておきましょう。このリアルタイム口座を所有するだけで、通関業者等が依頼を受けてくる可能性が高ります。 この他、APECカードもお勧めします。1.貿易の目標を明確にする
2.求められている商品を探す。
3.商品の売り方、販売方法を考える。
4.必要なスキルと外注化戦略
6.貿易3点セットの準備+APECカード
1.開業届
2.輸出入者コードの取得
3.リアルタイム口座
まずはECなどのプラットフォームから始めるのが最適
貿易会社を設立(起業)するためには、様々なステップ、知っておくべき知識が必要です。ただ、何よりも重要なことは「まず始めてみること」です。2024年現在は、小規模で貿易ビジネスをするためのECサービスが充実しています。
- 輸入した物をフリマアプリ、ヤフオク、アマゾンで販売
- 無料で構築できるBASEを使い、輸入品を販売
- BASEを使い海外販売をしてみる。
- EBAYを使い、小さな海外輸出を経験
など様々な方法があります。そして、始めるための資金もほぼ不要です。始めるために高い料金等が必要になるわけではないため、今すぐ、誰でも小さな貿易ビジネスをスタートできます。
貿易商の将来性・ジェットセッターとは!?
貿易ビジネス、物販ビジネスは、この世があり続ける限りなくならない業界です。とはいえ、一昔前よりも情報が伝達するスピードが恐ろしく早まっているのは事実です。
「小資本で誰でも簡単に参入ができるようになってきている。」
これが貿易業界や物販業界、そして物流業界の流れです。よって、今後、貿易商には、ITリテラシーと現地情報の収集力が必要だと考えます。
ネットでは、誰もが簡単に、世界のどんな情報にもアクセスできる道を開きました。もちろん、これには、善し悪しがあります。貿易ビジネスに限定すれば、価格情報の「見える化」により、「昔と比べてやりずらくなった」と、嘆く貿易関係者も多いです。(この道20年以上)
やはり、今後の貿易は…
- ITリテラシー
- 情報収集力
- 語学力
この3つが必要です。当サイトでは、世界中どこにいても働ける人、もう少しいうなら、理想のライフスタイルを実現できる方を「ジェットセッター」と定義しています。
元々、ジェットセッターとは、自家用ジェット機を持ちながら、世界中好きな所に行き生活をする方を指していました。この定義とは若干異なると思いますが、当サイトが推奨するライフスタイルにきわめて近いと考えています。
「あなたに、ジェットセッターになっていただきたい!」
私は、こう考えています。
よくある疑問
よく輸入されている品目例
カカオ | ハム | 毛皮 | 香辛料 |
ウィスキー | ハリボー | 文房具 | 香水 |
うなぎ | ビール | 宝石 | 砂 |
うに | ピスタチオ | 北欧雑貨 | おもちゃ |
オーガニック食品 | フォアグラ | 生ハム | スパイス |
オリーブオイル | ベビー用品 | 木材 | ワイン |
お酒 | マンゴー | チョコレート | 洋酒 |
ハチミツ | 化粧品 | 洋書 | 家具 |
キウイ | 家電 | 葉巻 | 花 |
クラフトビール | 果物 | 紅茶 | 絵本 |
コーヒー豆 | スポーツ用品 | 楽器 | ドイツビール |
コスメ | 海老 | 漢方 | パスタ |
コロナビール | タバスコ | 牛肉 | 家具 |
サーモン | タピオカ | シュールストレミング | チーズ |
よく輸出されている品目例
中古家電 | 中古農機具 | プラド、軽トラ |
アルファード | 医薬品 | 植物 |
ヴェルファイア | 化粧品 | 食品 |
お菓子 | 果物 | 和牛 |
トラック | 危険物 | 水産物 |
ハイエース | 牛肉 | 盆栽 |
バイク | 錦鯉 | 中古タイヤ |
ハリアー | 鶏糞 | 雑貨 |
ホタテ | 古着 | 日本酒 |
米 | 酒類 | 廃プラスチック |
Q.今、会社員です。何から始めればいいですか?
一万円でも良いので海外のサイトから商品を調達し、フリマアプリやヤフオク等で販売することからスタートしましょう!
Q.屋号、ネーミング、ロゴ、名刺は?
海外の人とのやり取りを考えて、表面に日本語、裏面に英語で情報を書くと良いです。(反対でもOK)このとき、名前、顔写真、SNSアプリ(WE CHATなど)のQRコードを添えると良いです。
屋号は、貿易をしていることがわかる●●トレードとする方が多いです。ある程度、自身の販売商品等が定まってきた場合は、オリジナルのロゴや商品名を考えて「商標登録」をしましょう。
Q.輸入と製造物責任法(PL法)の関係は?
輸入品の場合、製造物責任法は、輸入者が責任を負います。よって、ある一定規模で輸入品を販売する場合は、PL法に対応するための「PL保険」が必要です。他方、輸出の場合は、輸出PL保険をかけることでリスクを低減させているところもあります。
Q.輸入と消費税、関税の関係は?
輸入時には、原産国、品目に応じた関税や消費税が発生します。関税は「EPA制度」を活用することで無税や減税などにできます。他方、消費税は、一律10%がかかります。(食品関連品の輸入には、軽減税率が適用される)詳しくは、以下の記事をご覧ください。
Q.お勧めの本は?
Q.輸出入と円高、円安の関係
貿易は、為替の影響により収益が上下します。先方との交渉時は、為替変動リスクをある程度、考えた上で交渉します。基本的に、輸入であれば「円高」、輸出であれば「円安」になることで収益性が高くなります。
円高・円安で輸出や輸入をする企業の売上はどう変化する?
Q.輸入・輸出と古物商免許
日本国内で中古品の売買をするときは「古物商の免許」が必要です。免許がないと、仕入れができなかったり、売却ができなかったりします。もちろん、これは、海外から中古品を輸入して販売するときや、この逆のパターンも必要です。
Q.貿易相談ができるところは?
巷では、輸出セミナーや輸入ビジネスセミナー等、怪しい物がたくさん開催されています。
輸出入ビジネスのセミナーは、ジェトロやミプロの公的機関が開催する物を利用すると良いともいます。関連:初心者必見!貿易(輸入・輸出)セミナー情報
機関名 | 内容 |
税関 | 輸出入通関手続き、関税率など、貿易関連のことなら何でも相談できます。 |
ジェトロ | 主に輸出支援をしています。輸出全般に関わる疑問を解決できます。 |
ミプロ | 主に輸入支援を行っています。輸入手続きに関することはもちろんのこと、輸入に限らず起業全般についての相談ができることが特徴です。 |
厚生省/食品検疫所 | 医薬品や食品を輸入するときに必要な手続き、検査依頼などを行います。 |
農林水産省/植物防疫所 | 植物を輸入するときの手続き全般の相談 |
経済産業省 | 輸出貿易管理令、輸入貿易管理令、関税割当に関する相談ができます。 |
Q.中国輸入で儲かる商品リストは?
ありません!あったとしても、なぜ、無料で教えてもらえると考えるのでしょうか?
Q.フォワーダービジネスの詳細を教えてください。
フォワーダービジネスとは、国際輸送を必要とする荷主様を「取り次ぐ」だけで収益を得られる物です。個人・法人問わず、加盟金や登録代金等も一切不要です。この事業は、とある大手NVOCC様の依頼を受けて弊社が代理で募集をしています。
おそらく、海上輸送経験がある方ならすぐにわかると思いますが、要は「輸送スペースを必要とする荷主の開拓」をするだけでコミッションが発生します。
特に明確な定義はないです。広義に考えると商社も貿易会社です。その逆もしかりです。細かく見ると、当事者間の決済関係に入る。商品を所有する。しないなどの違いがあります。ただ、どちらにせよ、その違いを明確に覚える意味はないです。
輸出に強い企業は、会社四季報の「海外比率」で確認ができます。
まとめ
- 自分なりの「貿易」を見つけよう。
- 貿易会社の設立には、許認可、資格等は不要。
- 法人化と個人事業主は、設立のしやすさ、信用性などに違いがある。
- 最初は個人事業。うまくいったら法人の道がおススメ。
- 法人には、補助金、信用性、節税などの面で効果がある。
- 法人には、株式と合同の2つがある。
- 合同は新しくて若い会社にピッタリ!