輸入ビジネスの始め方 仕入れ先の開拓から販売戦略まで紹介

輸入ビジネス 一般向け 輸入ビジネス
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この記事は「一般輸入ビジネス」の基本知識を取りまとめた物です。なお、ここでいう”一般”とは、一度の輸入総額が約20万円を超える規模を言います。それよりも金額が低い輸入ビジネス(メルカリ等での転売)は「ダンボール輸入ビジネス」をご覧ください。その他、タイ貿易入門、国際輸送戦略、海外通販記事輸出ビジネスなどもございます。

輸入ビジネス 一般向け

  1. 一般輸入ビジネス
    1. 輸入ビジネスの魅力(メリット)とリスク
    2. 輸入ビジネスの現状
      1. 輸入ビジネスセミナーは必要?不要?
      2. 輸入コンサルの必要性とは?
        1. 本物の輸入ビジネスで必要になる知識例:
      3. 輸入における4つの壁を壊そう!
        1. 1.言葉の壁
        2. 2.資金の壁
        3. 3.販売の壁
        4. 4.時間の壁
      4. 代表的な4つの参入障壁
        1. 1.ネット仕入れが難しい物を扱うこと
        2. 2.輸入制度上、難しい物(要:他法令物)を扱う
        3. 3.自由貿易と関税に関する知識をつける
        4. 4.海上輸送料金の削減に努力する
        5. 4-1.フレイトフォワーダーとの関係を強化する
        6. 4-2.コンテナ船の需給バランスを意識する。
      5. その他の参入障壁例
      6. 商品を「商品」として売る理由はどこにもない。
    3. 輸入ビジネスに必要な知識
      1. 必要な知識やスキル
      2. 特に必要な3つのスキル
      3. 1.商品のリサーチと選定のポイント
        1. 輸入で扱うべき品目の条件とは?
        2. 1.価格がわかりづらい物とは?
        3. 2.古い業界が使用している○○。
        4. 3.他法令が関係する物
        5. 4.継続性がある物
      4. 2.販売戦略とは?
      5. 3.継続購入してもらう仕組み
      6. 輸入ビジネス8つの基礎知識
    4. ゼロから輸入ビジネス
      1. 1.需要を探す。
        1. 初めての輸入で狙いやすいジャンルは?
        2. 1.グーグルキーワードによる調査。
        3. 2.ヤフー知恵袋による調査例
        4. 3.アマゾンの口コミ
        5. 4.モノタロウ、ジェトロの引き合いデータベースからも需要がわかる。
        6. 中国仕入れサイトは?
      2. 2.需要を満たす商品を探したり、製造を検討したりする。
        1. 1.既存の商品を探す方法
        2. 2.自分で商品を開発する。
        3. 仕入れ先と交渉する内容
      3. 3.輸入コスト、関税、輸入規制を確認
        1. 1.輸入規制
        2. 輸入に関係する民間業者と公的機関
        3. 2.関税率の特定
        4. 関税の計算例
        5. 無料関税計算ツール
        6. 関税を安くするポイント
      4. EPA活用・関税ゼロ貿易の活用手順
      5. 適切な関税率を特定するための事前教示制度とは?
        1. 3.輸入原価の算出
        2. アマゾン販売の場合のコスト計算
        3. アマゾン販売の価格に含まれる費用例:
      6. 4.少量購入又は製造開始
        1. 自社通関をしたい!
      7. 5.テスト販売と改善点の検証
    5. 輸入ビジネスケーススタディ
    6. 当社のサービス一覧

一般輸入ビジネス

輸入ビジネスとは、海外から安い商品又は、原材料を輸入し、日本国内で販売するビジネスです。主な収益方法としては、次のパターンがあります。

  1. 輸入商品そのものの販売
  2. 輸入した商品を加工し再販売
  3. 何かとの抱き合わせや組み合わせ販売
  4. キャッシュポイントをずらして販売
  • 例1:輸入した商品そのものの販売→ 洋服を購入して日本国内で販売
  • 例2:輸入した商品を加工し再販売→ 魚を輸入した後、はんぺんに加工及び販売
  • 例4:キャッシュポイントぞずらして販売→ カーポートを輸入後、取り付け工事までを提供

輸入ビジネスの魅力(メリット)とリスク

輸入ビジネスの魅力は、日本と海外との価格差から利益を得られる点、日本未発売の商品を提供できる点などがあります。しかし、もう少し大きな枠で魅力を考えるなら、それは「今、あなた(会社)がどんな状態でも、一発逆転も夢ではない点」にあります。世の中には、様々なお金儲けのお話がありますが、これほど、確実で安定するビジネスはないと考えます。

しかし、輸入ビジネスにも魅力がある一方、メリットやデメリットリスクもあります。一般の海外通販と比較すると「個人目的と商売目的の違い」により、納めるべき関税額や適用される法律がかわります。また、知識不足であることが、そのまま損失につながることもあります。それらのすべてが輸入ビジネスであると考えた方が良いです。

輸入ビジネスの現状

検索サイトなどで輸入ビジネスのことを調べると「アマゾンで月収100万円達成。その方法を知りたい方は、無料メルマガ登録」などの文章を見ることが多いです。これを見て「どこか胡散臭い」と感じるのは私だけでしょうか。いわゆる資格ビジネスやセミナービジネスへの勧誘です。無料のメルマガを登録させた後、30万円~100万円のコンサル契約を結ぶのが目的です。輸入ビジネスには、このような胡散臭い勧誘があるのが現状です。

輸入ビジネスセミナーは必要?不要?

輸入大先生が主催するセミナーは、フロント販売であり、次のいずれかの目的があります。

・月会費制の輸入ビジネスチームなどに加入させる。
・高額なコンサル契約を結ばせる

実際の所、輸入ビジネスに限らず、セミナーは、参加者のレベルとセミナー内容の不一致が起こりやすく、セミナーに参加しても「何かを得た気になる無意味な満足感」だけが残ります。

1.民間企業が催す輸入セミナーは、胡散臭い。
2.セミナー自体に構造上の問題点がある。

上記を考えると、まずは公的機関が主催する輸入ビジネスセミナーが良いと思います。実は、日本には、公的な貿易サポートセンター機関があります。輸入ビジネスは「ミプロ」、輸出ビジネスは「ジェトロ」です。これらの機関では、各種セミナーの開催や相談サービスなどを提供しています。その他の輸入相談機関もどんどんと利用しましょう!

輸入コンサルの必要性とは?

輸入コンサルは、ある意味で必要。ある意味で不要です。

要は….

・「どのようなコンサルを受けられるのか?」
・その先生が「どこまでのスキルや経験を持ち合わせているのか?」

によって変わってきます。ネット上のツールを使い、単なる「転売の経験」しかない先生であれば、不要です。輸入ビジネスは、非常に幅が広く奥が深い物です。あなたがコンサルを希望する先生は、どのような経験を持ち合わせていますか? 例えば、本格的な輸入ビジネスをする場合は、次のようなけ経験が必要です。

本物の輸入ビジネスで必要になる知識例:

関税知識

1.国内法規制(他法令)
2.輸入貿易管理令
3.輸入書類の把握
4.船のブッキング
5.インコタームズ
6.為替リスクの管理
7.EPA(FTA)戦略
8.FCLとLCLの使い分け
9.販売ルートの構築方法
10.契約書の作成
11.多様な決済手段
12.国際物流戦略
13.EPA戦略
14.保険戦略

などがあります。もし、あなたの先生がこれらの分野に知識をお持ちであるなら、コンサル契約をするべきです。アマゾンやメルカリなどの単純な転売しかしたことがない先生であれば、不要です。きっと、あなたの描いている将来像とは大きなギャップが生まれるはずです。

例えば、アマゾン、メルカリなどを覗くと、海外から輸入したと思われる物がたくさんあります。この様子を見て「輸入ビジネスは飽和しているから儲からない」と感じるの当然です。これらのツールを使った輸入ビジネスは、参入障壁が低く、誰でも参加できる点に致命的です。ただし、だからと言って輸入ビジネス自体が飽和しているとは考えていません。しっかりと参入障壁を作れば、安定的なビジネスができます。

ネットの発達、人口爆発、消費者のニーズ多様化、実店舗の閉鎖、核家族化、高齢化などによって、今後もますますと市場が広がるビジネスだと考えています。とはいえ、輸入ビジネスの課題というより、あなた自身の問題などから次の4つの壁に当たる可能性があるのも事実です。

  1. 言葉の壁
  2. 資金の壁
  3. 販売の壁
  4. 時間の壁

輸入における4つの壁を壊そう!

壁

1.言葉の壁

輸入ビジネスでは、英語のやり取りが基本です。ただし、小難しい英語を知っている必要はありません。多くの場合は「これいくら?」など、決まった英語の中で会話ができます。いわゆる「グロービッシュ」と呼ばれるレベルでの英語だけで十分です。もし、英語が大の苦手であれば、グーグル翻訳を使ったり、外注先に依頼するなどの方法もあります。また、クラウドワークスなどを使えば、英語交渉が得意な方をたくさん見つけられます。

2.資金の壁

輸入ビジネスは、最初から大きな資金を投入する必要はありません。むしろ投入するべきではないです。特に初心者の方で、どれだけ売れるのかわからないときに、たくさん仕入れると、大きな在庫リスクを抱えます。どのような規模で輸入するにしても「テスト輸入や販売」を行った後に、本格的な輸入及び販売をします。

  1. テスト輸入→ 商品自体の品質のチェック、納期のチェック、関税のチェック(事前教示など)
  2. テスト販売→ 商品にどれくらいの需要があるのか?のチェック
  3. 本格的な輸入→ テスト輸入で手ごたえを感じたら、一定のロットで輸入します。

テスト輸入→テスト販売→本格的な輸入とステップを踏むことにより、最初から大きな資金をかける必要はありません。また、資金の壁を壊すために「クレジットカード」の利用も有効です。本格的な商業輸入でクレジットを使うことは難しいですが、テスト輸入程度の販売であれば、クレジットカードの決済サイクルをうまく活用すると良いです。

3.販売の壁

輸入ビジネスでは、輸入商品の販売で「換金」ができます。単純な仕組みではありますが、この販売部分をどのように実現していくのかが悩みどころです。しかしながら、最初は、アマゾンやメルカリなどで販売実績を積み上げていくだけで十分だと思います。もし、ネットショップのような形にするのであれば「無料でネットショップを作れるBASE」などを活用します。

これらの販売ツールは、すでに多くの人が来ていることと、出店するためのコストがほとんどいらない点が大きな魅力です。小ロットの輸入して販売するなど、テスト的な意味合いがあるときは便利です。その後、ある程度、販売実績が積みあがってきたら、B TO B(企業間取引)の方へシフトしていく形が理想です。

4.時間の壁

時間の問題とは、主に次の2つのことを言います。

  1. 「やらない理由」「できない理由」を見つけて取り組まない。
  2. 輸入ビジネスに投入するべき時間のかけ方を間違えていること

1番の場合は、これまでの生き方に由来するため、すぐに変えることは難しいです。もちろん「あなたに変わってほしい」と願う気持ちなどはありません。すべては「自己責任」の人生であるため、どのような時間を過ごそうがそれは個人の勝手です。ただし、輸入ビジネスで成功したければ「時間の使い方は大切」です。

2番の場合は、自分の時間を投入するべきところを適切にすることです。

例えば、輸入ビジネスには、必ず梱包や発送業務などの単純な作業があります。これらの作業は、ビジネスを行う上では重要です。しかし、だからと言って、あなた自身が行うべき作業ではないです。このような単純な作業は、他の方に任せてしまい、自身は販売戦略の立案などに時間を費やした方がいいです。

参入障壁とは、その商品やビジネスに参入するときの難しさのことです。参入障壁が高ければ、ライバルは減り、価格が安定します。一方、参入障壁が低いときは、この真逆となり、すぐに価格の崩壊が起きます。いわゆる国際セドリのようなものが該当します。価格が不安定であれば、継続的なビジネスとしては不安があります。

代表的な4つの参入障壁

1.ネット仕入れが難しい物を扱うこと
2.輸入制度上、難しい物(要:他法令物)を扱うこと
3.自由貿易と関税に関する知識をつけること
4.海上輸送料金の削減に努力すること

1.ネット仕入れが難しい物を扱うこと

輸入ビジネスでは、どのような商品を扱えばいいのか悩みます。一般的な輸入ビジネスは、ebayや海外アマゾン、中国輸入サイトなどから仕入れて、国内へ転売することが多いです。しかし、これらの輸入は、誰でも気軽に始められるため、参入障壁は極めて低いです。そこでお勧めするのが「ネット仕入れが難しい」商品を扱うことです。

一例を申し上げると、一つ1000円で小売り販売する商品は、輸入原価50円やそれ以下で仕入れることも十分にできます。ただし、ネットを使って海外商品を仕入れている限り、このような原価で仕入れることは難しいです。やはりネット仕入れが難しい商品を扱うべきです。

2.輸入制度上、難しい物(要:他法令物)を扱う

特定の品目を輸入するときは「他法令」により規制されていることがあります。主な物は、食べ物、薬品、植物、電化製品などです。ただし、女性の方は、海外の美容系アイテム(シャンプー、ボディーソープ、石鹸、美容機器)などを仕入れようとする方が多いですが、非常にリスクが高い上に再現性が低いためやめた方が良いです。

例えば、外国産のお皿を輸入するときは「食品衛生法(しょくひんえいせいほう)」をクリアする必要があります。具体的には、税関への申告のときに、あわせて食品検疫所への申請を行い、両方から「輸入しても良いですよ~」という確認を受けなければなりません。他の貨物を輸入するときよりも面倒な作業が必要です。

面倒な作業が必要=参入者が減りやすいため、参入障壁を作る意味で、あえて他法令の確認が必要な貨物を輸入することも一つの戦略です。

3.自由貿易と関税に関する知識をつける

経済連携協定と呼ばれる自由貿易協定をご存知ですか? 自由貿易協定とは、特定の国との間で関税を撤廃する仕組みのことです。2020年現在、日本は、この自由貿易を17の国と地域との間で、この自由貿易を結んでいます。自由貿易の最も大きな特徴は、原則、関税を撤廃することにあります。

例えば、通常であれば、10%の関税がかかる商品があるとします。A国は、日本と自由貿易を結んでいない。一方、B国とは自由貿易を結んでいるとします。この場合、輸入する商品が完全に同じでも、支払う関税額が大きく変わる可能性があります。この制度をうまく利用して輸入すれば、ライバルとの価格競争上、大きくリードできる可能性があります。(現時点では)

4.海上輸送料金の削減に努力する

輸入する商品に大きな影響を与えるコストと言えば「配送料金」です。この配送料金を大きく削減できれば、価格競争上、有利です。では、どのように配送料金を安くすればいいのでしょうか? よく聞くこととして「船便の活用」があります。しかし、ここでは、それらの船便を当然活用するとして、その先にある2つのポイントをご紹介します。

  1. フレイトフォワーダーとの関係を強化する。
  2. コンテナ船の需給バランスを意識する。
4-1.フレイトフォワーダーとの関係を強化する

フレイトフォワーダーは、船会社と荷主の間に立ち、配送の取りまとめをする業者です。フォワーダーは、船会社との間で「月間○○本のコンテナを借りる」などの契約を行い、卸価格でコンテナスペースを借ります。フォワーダーは、荷主に、船会社から借りているスペースをまた貸しします。これが船会社、フォワーダー、荷主との関係性です。

船会社→ フォワーダー →荷主

ここで想像をしてください。長い期間にわたり継続的な依頼をしてくる人と、スポット的な依頼をしてくる人、どちらが重要だと思いますか? もちろん、継続的に依頼をしてくる人の方が重要であることは間違いないです。これは、フォワーダーと荷主との関係でも言えます。

フォワーダーは、船会社から借りているコンテナスペースの価格と、荷主への再販売価格との間で利益を取っています。当然、長い期間にわたり継続的な依頼をしてくる荷主については、相場よりも安く提供することが多いです。一方、スポット的な依頼をしてくる荷主には、それ相応の価格により輸送契約を結びます。したがって、少しでも有利な配送料金を提示してもらいたいのであれば、継続的な依頼を行い、フレイトフォワーダーとの関係を強化することなども重要です。

4-2.コンテナ船の需給バランスを意識する。

コンテナ船は、世界中の港を行ったり来たりしています。「行ったり、来たり」が重要です。つまり、コンテナ船の動きをもう少し広い視野で考えることが重要です。

例えば、中国から何らかの商品を輸入する人は、中国→日本への輸送だけを考えてしまいがちです。しかし、よく考えてください。中国から日本へきたコンテナ船は、ジャンプして中国へ帰るわけではないですね。必ず、日本側の荷物を積んで中国に戻ります。中国→日本、日本→中国と、コンテナ船は往復しています。

さて、この事実を知って、あなたは何か感じませんか? コンテナ船に積載される荷物は、中国から日本、または日本から中国、どちらが多いと思いますか? 答えを申し上げると、圧倒的に「中国→日本」です。つまり、日中間では、コンテナ船への需給バランスが崩れているのです。

もし、私が海上輸送料金を少しでも安くするのであれば、この航路による需給バランスのギャップをうまく活用します。

その他の参入障壁例

  • 業界が古い所に需要がある商品を取り扱う
  • 一般大衆向けの商品ではないこと(価格を比較しにくい)
  • あえて輸入が難しい商品を扱う
  • 他の商品を生産するときの資材として活用する
  • 他の商品を生産するときの機械として活用する
  • 価格が一定でないものを扱う
  • 他のサービスと合わせて提供する
  • 海外サイトへのネット注文だけでは手に入らない物を扱うこと
  • 輸入制度上、難しい物(要:他法令物)を扱うこと
  • 自由貿易と関税に関する知識をつけること
  • 海上輸送料金の削減に努力すること

商品を「商品」として売る理由はどこにもない。

輸入商品の「商品自体」を売るビジネスは、価格競争に巻き込まれやすいです。特にネット上などで型番等を検索すれば、最初はうまくいっても、後から必ず価格競争に陥ります。

では、輸入する商品をどのようにして販売するのがいいのでしょうか?

例えば、カーポートを考えてみましょう!この場合は、輸入後、カーポート自体の販売に注力するのではなく、設置までを一貫して提供します。これにより、カーポート自体で利益が少なくても、取り付け工事の部分でガッチリと利益がでます。

物自体の販売にこだわらない。何かと合わせると利益幅はぐっと大きくなる。

輸入ビジネスに必要な知識

輸入ビジネスを始めるためには、様々な許可や資格が必要なのでしょうか? よく通関士や貿易実務検定の言葉を聞きます。しかし、ご安心下さい。結論を申し上げると、一部の取り扱い品目を除き、輸入ビジネスをする上での許可や資格は不要です。税務署で個人事業主の届出をするだけです。あわせて税関に「税関発給コード」の申請します。

輸入ビジネスを学ぶなら、まずは「輸入ビジネス関連の本」を読み漁ることでも十分です。アマゾン/キンドルの読み放題サービスを利用すれば、貿易に関する様々な本を無制限で読めます。

必要な知識やスキル

輸入ビジネスは、非常に広い知識が必要なため、必要な知識やスキルをすべてリストアップするのは難しいです。

例えば、一般輸入ビジネスをする場合は、次の知識があると望ましいです。ただ、いきなり最初から難しいため、実務などを通して少しずつ増やしていくことをお勧めします。

需要予想、需要リサーチ、取引先の開拓、ブランディング、輸入規制、関税、国際輸送(フォワーダー戦略)、通関、倉庫管理、国内法規制、インコタームズ、契約書、国際決済、交渉、クレーム処理、保険戦略など

もう少し具体的に表現すると、次の通りです。

  • 需要がある「物」を見つけられること
  • 需要と供給の正しい理解
  • 人の心理を理解すること
  • グロービッシュで正々堂々交渉できる人
  • 貿易に関する基本的な知識をつけること
  • 船の仕組み、輸入書類の流れ、物の流れ、決済の流れ
  • 関税と国内法規制の知識があること
  • 関税を安くする知識、禁制品、他法令関連品
  • 仕入れ先から販売先までを確保できること
  • 公的機関をフル活用できること
  • 輸入ビジネスを小さく理解しないこと
  • 大きな顔をした「輸入大先生」に騙されないこと

特に必要な3つのスキル

上記の中でも特に次の3つのポイントが大切です。

  1. 商品のリサーチと選定のポイント
  2. 販売戦略
  3. 継続購入の仕掛け

1.商品のリサーチと選定のポイント

商品のリサーチとは、どのような商品が売れているかを調べることです。ただし、このときのリサーチとは、単なる価格調査ではありません。「なぜ、その商品に需要があるのか?」の価格よりも先の部分を検討することが重要です。また、商品は「輸入ビジネスで扱うべき品目の条件」をできるだけ満たす物を選んだ方が良いです。

輸入で扱うべき品目の条件とは?

輸入ビジネス ジャンル hunade

ライバルなどに邪魔されず、安定的な輸入ビジネスを築きたいときは、次の4つの内、どれかに関係する物であるといいです。

1.価格がわかりづらい物
2.古い業界が使用している○○
3.他法令が関係する物
4.継続性がある物

1.価格がわかりづらい物とは?

インターネットの発達によって、どのような商品でも、簡単に値段の比較ができます。

例えば、有名ブランドの「●●」は、商品名や型番を入れるだけで、世界各国で販売されている同じ商品の価格がわかります。あまりにも簡単に比較ができるため、この意味においては、単純な転売であると、やりずらい世界になったといえます。しかし、これはあくまで「単純な転売」のお話であって、売り方によっては、値段の比較を難しくすることは可能です。

一例を申し上げると「カーポート」の輸入ビジネスなどがあります。カーポートは、車庫の上に作る「屋根」のことですね。実は、このカーポートを輸入して、大きく稼いでいる人がいます。そのからくりは、次の通りです。カーポートの資材を輸入。これをそのままアマゾンなどで販売をすれば、もれなく価格競争に巻き込まれます。

しかし、この方は、このような価格競争にならない市場で勝負をしました。それが「カーポートの輸入+外構工事」です。つまり、外国からお値打ちのカーポートを輸入した後、価格の比較が難しい取付工事までを一括で提供しています。このように同じ商品を扱う輸入でも、プラスαの付加価値を提供するだけで、一気にライバル不在の市場に躍り出ることができます。

2.古い業界が使用している○○。

日本には、様々な業界があります。これらの業界が使う特有の商品も狙い目です。

業界が古い、慣習や縛りが強い業界向け商品

例えば、ワカメやこんぶの養殖をするときに使う物があります。それは、ある国から輸入されており、使われる量も膨大です。業界に属している人であれば「この商品ね~」とすぐに理解できる物でも、業界外の人には「馴染みが少ない商品」は意外に多いです。土木や建築業界などもねらい目です。これらの業界で使われている資材などに注目してみましょう。

「誰にも注目されずらい」でも「需要はたくさんある」

実は、輸入ビジネスでは、このような商品の方が大きなチャンスがあります。インターネット調査だけでは調べることが難しく、ライバルによる進出を防げるからです。ひっそりと、地味に、大きく稼げる商品を狙います。マイナーな商品であるほど、ひっそりと安定的なビジネスを展開できます。

注目されやすい商品は、ライバルが多い。注目されにく商品を選ぶことで、ライバルをぐっと減らせます。
3.他法令が関係する物

輸入ビジネスの本を読むと、なるべく「簡単 安く 軽い物」を輸入するようにススメている所が多いです。もちろん、初心者でも扱える手軽さや、送料もかからない点については同じ意見です。しかし、ある程度、輸入ビジネスの経験がある人が「簡単 安い 軽い物」ばかりを扱うのは、安定的なビジネスをする上では問題です。そこで、次のレベルとして「他法令」に関連する物を選びます。

例えば、植物を輸入するときは、植物防疫法。ワインを輸入するなら食品衛生法と酒税免許が必要です。このように輸入するために他の法令が関係する物を選べば、単純な物を扱うよりも参入障壁が高くなり安定的なビジネスにつながります。

誰でも輸入できない商品=ライバルの進出を防げます。そのため、あえてハードルが高い商品を扱うこともポイントです。

品目別・他法令対象貨物の例示
輸入できないときのリスクを考えていますか?積戻しと滅却処分

4.継続性がある物

輸入ビジネスの利益を積み上げていくためには、新規のお客さんだけではなく、既存のお客さんにリピートしてもらうことが大切です。どんな業界であっても新しい顧客獲得のときが最も大きな費用や労力を使うからです。いかにリピート購入をしてもらうのかです。

では、このリピート購入をしてもらうには、どのようなことがポイントになるのでしょうか? もちろん、サービス内容をよくする。接客態度をよくする。定期的に顔をのぞかせるなどが考えられます。しかし、もう少し根本的なお話をすると「リピートせざる終えない状況にする」つまり、リピートを前提としている商品を取り扱うことです。

例えば、車を考えてみましょう。自動車を動かすには、必ずガソリンがいります。これを買わずにいられるでしょうか? もちろん、買わずにはいられませんね。そもそも燃料がなければ車を動かすことができない、つまり移動することができないからです。とても極端な例で説明するにはぴったりです。

この他、プリンターのインク、日用品で使う様々な品などもすべて「継続購入」が見込めます。特に「企業が使う前提の商品」は、お勧めです。基本的に企業は、儲けを求める営利活動をしています。そのため、この営利活動の向上に結びつくものであれば、いくらでも資金を出します。仮に500万円の資金がかかったとしても、それが1000万、2000万の商売につながるのであれば、喜んでお金を出します。

一方、一般家庭ではそのようなことにはなりません。営利活動を行っているのではなく、自分の生活をより快適さや楽しさを求めているだけだからです。このようなことを考えると、継続性がある商品に加えて、企業が使う商品であること理想だといえます。

どうしたら参入障壁を作るのか? または、すでに作られている参入障壁を乗り越えるのか?

この大前提と合わせて、以下の4つの観点を意識すると、あなたの輸入ビジネスは、他者と大きく差別化できるはずです。

2.販売戦略とは?

販売戦略とは、輸入した商品をどのような手段で販売していくのかを考えることです。メルカリ、アマゾン、ネットショップなど、オンライン販売サイトで販売をしても良いです。また、そのようなツールを使わず、電話や訪問営業などによって、地道に販売数を増やすことでも良いです。利用できるあらゆる「チャネル」を考えます。

3.継続購入してもらう仕組み

どんな商売であっても、一回きりの取引を続けていると、なかなか安定した経営はできません。やはり、リピート購入してもらえるようになることが、長期で安定的なビジネスを築くには不可欠です。「どうすれば、一度だけではなく、二回目以降の購入をしてもらえるのか?」を考えます。

輸入ビジネス8つの基礎知識

1.輸出入者符号の取得
2.個人目的と商業目的の大きな違いは
3.小口輸入(商業輸入)で要になる書類3選
4.輸入の原価には、どんな費用を含めるべきか?
5.輸入が禁止や規制されている商品を確認する方法
6.「ライバル激減」輸入ビジネスで狙うべき商品分野
7.その商品の関税率は、何%?
8.小口輸入を始めるときに必要な2つの手続き

以上が輸入ビジネスの基礎的な知識と参入するべき商品の条件です。ここから先は、より具体的にお話をしていきます。

ゼロから輸入ビジネス

輸入ビジネスの全体は、次の6つです。各パートを詳しく確認していきましょう! なお、日本側の通関が心配な方は「ゼロからできる輸入業務の流れ」をご覧ください。

  1. 需要を探す(何が求めれているのか?)
  2. 需要を満たす商品を探したり、製造を検討したりする。
  3. 輸入コスト、関税、輸入規制を確認。
  4. 少量購入又は製造開始
  5. テスト販売と改善点の検証
  6. 本格輸入販売

1.需要を探す。

輸入 問題

輸入ビジネスで売れる商品は「世の中で求められている物」の一言に尽きます。喉が渇いている人に、水ではなく甘いお菓子をあげるのは不適切であるように、不要な人に、商品を売ろうとするほど難しいことはありません。では、商品は、どのように探せばいいのでしょうか。その一部として「本屋」と「アマゾンや楽天のランキング」、他各種ネットツールがあります。

皆さんの近所にもある書店は、世の中で求められている商品を探すのに適しています。なぜなら、本屋は「需要がある物には、売り場面積を増やし、いつまで陳列する。逆に需要がなければ、すぐに隅に追いやる」からです。つまり、書店にある売り場の面積の広さをみるだけで、世の中で求められている方向性などを知ることができます。それだけではありません。

売り場の広い面積の所で売られている本の中身もチェックします。本(雑誌)の中で何かと目につくキーワードなどは、世の中で求められている可能性が大きいです。また、楽天やアマゾンのランキングも重要です。これら2つのサイトには、月間で7億ものアクセス数が集まります。そのため、ランキング商品=世の中で求められている物と判断ができます。この他、海外アマゾン、ものレートなども便利です。

初めての輸入で狙いやすいジャンルは?

初めての輸入であれば、カーアクセサリー分野、スポーツ、アウトドア関連品の分野が良いと思います。このジャンルの中で、不満を抱えている物、悩みがことを調査し、それを満たす商品を探します。なければ、ご自身で作ります。

  1. グーグルキーワード調査
  2. ヤフー知恵袋
  3. アマゾンの口コミ
  4. ジェトロ
1.グーグルキーワードによる調査。

グーグルで検索されている言葉を調べらる「キーワードツール」を使えば、月間の検索件数がわかります。平均的なには、月間で1000を超えれば、何らかのニーズがあります。

  • サンバイザー UVカット → 「UVカットができるサンバイザーが欲しい」
  • サンバイザー おばさん → 「おばさんでも似合うサンバイザー(おばさんにみられない)が欲しい」
  • サンバイザー かつら → 「かつらをつけてもフィットするサンバイザーが欲しい」

輸入の需要調査

2.ヤフー知恵袋による調査例

ヤフー知恵袋は質問部分に注目します。以下の例でいうと「サンバイザーを付けているとおばさんに見られるのか?」の外見を気にしています。よって、サンバイザーを付けていても「おばさんっぽくない物」が求められているかも?と予想できます。

ヤフー知恵袋による輸入調査

3.アマゾンの口コミ

アマゾンの批判からも商品の改善点がわかります。

アマゾン 批判レビュー

4.モノタロウ、ジェトロの引き合いデータベースからも需要がわかる。

上記の他、B TO Bの輸入ビジネスをしたければ「モノタロウ」やジェトロの「引き合いデータベース」などを使っても需要を見つけられます。

中国仕入れサイトは?

中国仕入れサイトの代表は、次の5つです。

1. アリババ(1688)
2. タオバオ(淘宝網)
3. TALL(天猫)
4. Aliexpress

  • 本屋の売り場が広いジャンルをチェック
  • アマゾンや楽天のランキングをチェック
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2.需要を満たす商品を探したり、製造を検討したりする。

「何を求めているのか?」を理解したら、そのニーズを満たす商品を探します。この場合、次の2つがあります。

  1. 既存の商品を探す。
  2. 自分で商品を開発する。
1.既存の商品を探す方法

既存の商品を探す方法は、次の方法があります。

  1. 海外販売サイトから見つける
  2. ミプロのデータベースから探す。
  3. 展示会から探す。
  4. 日本にある各国大使館の商務部から探す。

仕入れサイトの見つけ方でもご紹介する通り、最も簡単で手軽な方法は、1番の海外サイトです。海外サイトといえば、アリババアリエクスプレス、グーグルショッピング、その他、海外ECサイト海外EC2アメリカで有名なECサイトまとめなどがあります。この中で商売目的の商品を探すときは、アリババやEC21などのB TO Bを前提とする海外サイトを使います。もし、言葉の問題などがあれば、輸入代行も検討します。

2.自分で商品を開発する。

商品の開発と聞くと非常に大げさに聞こえます。しかし、実は意外に簡単にできます。既述の「アリババ」などを使い工場を開拓します。開拓した工場に「○○のような商品を開発したい」と伝えるだけで、MOQ(最長注文数量)と価格を提示してくれます。最小発注単位は1000個くらいが多いため、1番の既存商品の販売がある程度、軌道にのったら検討すると良いです。なお、海外のサンプル品は有料です。本契約への移行時にサンプル代金を差し引いてくれる所が多いです。

仕入れ先と交渉する内容

日本側でのテスト販売も好調。商品自体の改善点もなくなったら本格的な交渉をしていきます。交渉は、少なくても次の点をつめます。無事に交渉が終わったら、仕入れ先の取り決め通りに実行していきます。ちなみに、中国で商品を製造する場合は、別にインスペクターを雇い、品質レベルを保持する方法もあります。例:住商グローバルロジスティクスなど

1.価格と数量。最小発注数量
2.ラベルや梱包方法の確認
3.納期と支払いのタイミング
4.インコタームズ
5.輸送方法(航空、FCLやLCL)と保険の付保
6.商品の品質上の取り決め/クレームレベル

仕入れ先への問い合わせ前にチェックすること
初回取引!サンプル品からテスト輸入までの流れ

1.既存の商品から探す。
2.新しく商品を開発する。

3.輸入コスト、関税、輸入規制を確認

次に対象の商品を輸入した場合「商売が成り立つのか?」を検討します。具体的には、輸入規制や関税率を調べた上で、輸入コストを計算します。

  1. 輸入規制
  2. 関税
  3. 輸入原価の算出
1.輸入規制

日本には輸入できない品目があります。これを輸入禁制品と言います。武器関連、商標権を侵害する物など、日本国内での所持や使用が禁止されている物が対象です。その他、ワシントン条約に該当する産品、食品植物、食肉など「他法令の確認」が必要な物があります。また、輸入自体の数量枠が規制されている「輸入貿易管理令」などもあります。そのため、まずは、あなたの商品が日本側の輸入規制をクリアできるのかを確認します。

輸入予定の商品が規制対象かは「実行関税率表」や税関に教示を求める「事前教示制度」で調べます。なお、事前教示制度は「関税率の調査」をするときにも利用する仕組みです。

輸入に関係する民間業者と公的機関

輸入するときは、様々な民間企業と公的機関との間で連絡を取り合います。一番多いのが通関業者のやりとりです。代理で申告をしてくれるため、輸入ビジネス上は、一番つながりが多いところです。次に多いのが「ジェトロ」や「ミプロ」です。「日本の輸出入を拡大する」ために作られた「独立行政法人」です。無料で利用できるため、ぜひ活用したいです。

輸入ビジネスで相談ができる公的機関

2.関税率の特定

次に日本に輸入するときに発生する「関税」を計算します。関税は、輸入する貨物、原産国などで細かく決められており、輸入価格の総額が20万円を超える場合は「一般税率」、超えない場合は「簡易税率」が適用されます。また、支払うべき関税”額”は、次の計算式で求めます。

支払うべき関税額=課税価格×関税率

関税の計算例

■商品代金が10ドル、送料が5ドル、保険代金が2ドル、関税率が2%の場合の計算例

(10ドル+5ドル+2ドル)×0.02=0.34ドルが関税です。もう少し詳しく計算するときは、端数処理などの調整があります。なお、通関業者に輸入通関をお願いするときは、これらの税額計算も、すべて通関士がしてくれます。ここでご紹介する関税計算の方法は、あくまで参考程度にご活用ください。

課税価格とは、商品代金に送料など「加算するべき費用」を加えた価格です。(CIF価格)この課税価格に対して、一般税率又は簡易税率(簡易税率と一般税率の違いとは?)に定められている税率をかけることで、あなたが納めるべき関税額がわかります。また、輸入時は、この関税額の他、消費税、品目によっては、酒税やたばこ税などを支払います。

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関税を安くするポイント

関税には、基本税率、協定税率(WTO税率)、EPA税率、特恵税率、特別特恵税率などがあります。この他、指定の数量のみ関税率を引き下げて、数量以上は引き上げる「関税割当」などの仕組みがあります。非常に幅が広く、また輸入コストに直結するため、勉強することをお勧めします。なお、HUNADEは「EPAマニュアル」や「輸入税の削減マニュアル」「革製品輸入マニュアル」などを公開しています。

EPA活用・関税ゼロ貿易の活用手順

2020年現在、日本は17の国々とお互いの関税をゼロにする自由貿易協定を結んでいます。これによって、輸入ビジネスであれば、本来高額な関税がかかる商品であっても、低率または関税ゼロで輸入ができます。関税ゼロで輸入する場合は、輸出者から特定原産地証明書を取得することが最も大切なポイントです。

1.利用できる国を確認
2.商品のHSコードを確認
3.関税を削減できる「幅」と「手間」
4.原産地基準を確認します。
5.特定原産地証明書を取得
6.関税ゼロで輸入許可!

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適切な関税率を特定するための事前教示制度とは?

商品の関税率は、支払う関税額=輸入原価につながります。よって、輸入予定の商品の関税率を知ることは重要です。もちろん、ご自身での特定もできますが、ミスがあると大変です。そのため、輸入実務の現場では、通関業者に特定を依頼したり、税関の事前教示制度を使ったりすることが多いです。より正確で法的な効力を求めるのであれば、事前教示制度をお勧めします。

3.輸入原価の算出

輸入する商品の代金+送料+関税+消費税+その他の輸入費用の合計が「輸入原価」です。これが日本港到着時の商品代金です。この商品代金の内、最も大きいのが国際輸送費です。いわゆるコンテナ船や航空輸送をした場合にかかる費用です。輸入ビジネスでは、この物流部分にかかる費用をうまくコントロールすることが利益を残す上で重要です。

国際物流で活躍するのが「フォワーダー」です。フォワーダーは、船会社や航空機会社との間に入り、輸送スペースをまた貸ししています。また、中には、DHLやフェデックスのように自社機を所有し、一貫して輸送サービスを提供する「インテグレーター」もいます。どのような立場の会社にも、最初に見積もりを取り、二、三社の中から最適な会社を選ぶことをお勧めします。

国際輸送の見積は「フレイタス」などのサイトを使えば簡易的な診断ができます。輸送日数等もわかるため便利です。ちなみに、HUNADEも国際輸送の見積りができます。お見積り依頼をご希望の場合は、仕入れ先との「インコタームズ」、物の大きさ、物量、行先などをお伝えください。詳しくは「国際輸送の見積を取るときに必要なポイント」をご確認さい。

アマゾン販売の場合のコスト計算

輸入した商品を日本のアマゾンで販売する場合は、一つの目安があります。

「原価を5倍しても販売できるのか?」

アマゾンを使った販売方法は、各種手数料がかかるため、少なく見積もって商品原価を5倍にしても販売できる物でないと厳しいです。

アマゾン販売の価格に含まれる費用例:

・仕入れ単価

・購入代行手数料
・梱包・作業手数料
・国際送料
・関税・消費税
・アマゾン販売手数料
・アマゾンfba発送手数料

4.少量購入又は製造開始

様々な調査により輸入&販売できる見込みが立ったら、いよいよテスト輸入をします。テスト販売は、日本での売れ行き、改善点などを検証する目的で、必要最低限にします。ゼロから商品の製造をするときは、テスト輸入の結果を踏まえて、本契約のための改善点を検証します。なお、日本に輸入するときは、輸入価格が5万円以下は、手続き等もなく、荷物が届きます。

他方、20万円を超えるときは、日本側で輸入申告と配送手配が必要です。要するに一般的な貿易は、港又は空港までの配送までの場合が多く、それ以降の手続きは、すべて輸入者が手配することが多いです。(この点を勘違いする方が非常に多いです。自宅まで配送してくれるわけではないです。)この手配には、次の作業があります。

  1. 税関への輸入申告
  2. 税関検査への立ち合い(必要な時)
  3. D/Oの処理
  4. 配送手配

多くの輸入者は、上記の手続きを自らせず「通関業者」に依頼します。通関業者は、輸入者の代理となり、税関への申告と許可の取得、検査の立ち合い、許可後の配送など、一連の作業を代行します。輸入者は、通関業者に各種輸入書類(インボイスパッキングリストB/Lアライバルノーティス特定原産地証明書)を提出するだけで、後の手続きはすべて完了します。

もし、商品の輸入後に保管場所に困ったときは、各港近くで営業している「混載事業者」又は、アマゾンの倉庫を使える「マルチチャネルサービス」を検討します。また、一つの輸入戦略として保税地域に貨物を留め置いたままの「保税転売」もできます。

>>PR「個人事業者のための通関代行サポートサービス」

輸入書類の流れ-許可までの書類
輸出国から通関許可までの一連の流れを確認

自社通関をしたい!

ご自身の荷物をご自身で輸入申告ができます。これを「自社通関」と言います。弊社では「自社通関サポートサービス」も提供しています。また、この「自社通関サポートサービスの体験記」も載せているため、あわせてご覧ください。

5.テスト販売と改善点の検証

アマゾンやメルカリなどのECサイトの他、実店舗などを使いテスト販売をして改善点を検証します。その結果をフィードバックとして仕入れ先に伝えて改良をする。そして、改良をした物を再輸入しテストする。この繰り返しで、少しずつ商品のクオリティを上げていきます。ところで、輸入品の販売は、どのような方法があるのでしょうか? 仕入れ先の部分が決まっても、川下である販売方法が決まらなければ、うまくいきません。

輸入品の販売方法には、次の物があります。

  1. ネットによる販売
  2. 飛び込み営業による販売
  3. 口コミによる販売
  4. レンタルボックスでの販売
  5. アフィリエイト(自分が商品を出す)

ネット販売は、アマゾン、メルカリ、ヤフオク、ベイス独自ドメインショップ、ヤフーショッピング、ジェトロの引き合いデータベース、各種B TOB マッチングサイトなどがあります。これらの販売場所で商品のブランディングが成功すると、最初は、一般消費者への販売が会社への販売につながるケースもよくあります。特に、自社ドメインによるネットショップの構築は、誰にも邪魔されない「自分の城」を持つ意味でも重要です。

その他、少しアナログですが、電話による営業やファックスによる販促活動、最近では、これらの営業自体を代行する会社まであります。営業代行サービスは、検索サイトやクラウドワークスなどで「営業代行」と検索すればすぐに見つかります。

輸入ビジネスケーススタディ

具体的な商品の輸入をケーススタディでご紹介しています。

1.コーヒー豆の輸入ビジネス
2.革製品の輸入マニュアル
3.植物の輸入ビジネスマニュアル
4.お酒の輸入ビジネス
5.肉の輸入ビジネス
6.食品輸入ビジネス
7.果物の輸入ビジネスマニュアル
8.子供服の輸入ビジネスマニュアル
9. 家具の輸入方法

当社のサービス一覧

個人輸入向け通関代行サービス

有料貿易相談

国際輸送の見積もり依頼

EPA相談

お問い合わせ先

以上、ゼロから覚える輸入ビジネスでした。ご覧いただきありがとうございました。最後に、アンケートに答えていただけると嬉しいです。

HUNADE 運営者
Masahiro Ido.

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