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【貿易】輸入のフリータイムとは?延長方法は?

種別積み地揚げ地品目輸送モード
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日本に到着した船は、港で荷下ろしをされてコンテナヤード又は、指定の倉庫に一時保管されます。輸入者は「一時保管ができる期間内」に税関に輸入申告をして貨物搬出の許可を受けます。この期間のことをフリータイムと言い、フリータイム内に搬出しないと、保管料金を請求されます。

フリータイムは、契約する船会社やフォワーダーによって変わりますが、おおむね「5営業日」に設定している所が多いです。そこで、この記事では、フリータイムの仕組みや延長方法、LCLとフリータイム、日数の確認方法をご紹介していきます。

輸入時のフリータイムとは?

外国の貨物を輸入するには、航空輸送と海上輸送の2つがあります。この記事でご紹介するフリータイムは、海上輸送のフリータイムです。

外国から到着した貨物は、日本の港へ着くと、荷揚げされます。貿易業界では、これを「搬入(はんにゅう)」と言います。よくある港の写真などでは、コンテナが綺麗に並べられている物がありますね? あれが貨物(コンテナ)が搬入されたときの様子です。輸入者は、港における貨物の搬入が完了した後、税関の許可を受けると、はじめて荷物を引き取れます。

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ご存知の通り、港には、次から次へと大型の外国船が入港してきます。そして、そのたびに、港に貨物が搬入されてくるため、限られた港のスペースを効率的に使う必要があります。いつまでも古いコンテナが留まると困ります。そこで「フリータイム制度」があります。

フリータイムは、無料で港に留めて置ける期間です。各輸入者は、このフリータイムの期間内に税関の許可を受けて搬出します。なお、コンテナ以下の貨物(LCL)などを保管する倉庫にも、同様のフリータイム制度があります。同じくフリータイム内に搬出しないと、後述する「延長料金(デマレッジ」がかかります。

フリータイムとは、港又は空港周辺にある一時保管されている貨物の搬出を促すために設けている。

フリータイムに関する重要ポイント

フリータイムに関する重要なポイントは、次の4つです。

  1. フリータイムは、基本的には5営業日。フォワーダーとの個別契約により長い所もある。
  2. フリータイムの起算日は、貨物が「搬入された日の翌日0時」
  3. フリータイムの期間内の土日祝日はノーカウント。
  4. フリータイム期間外の搬出には、デマレッジがかかる。

フリータイムの標準日数は5営業日

フリータイムは、港に貨物が搬入されてから原則5営業日の場合が多いです。ただし、このフリータイム期間は、コンテナの種類やフォワーダーとの契約により多少前後します。原則が5営業日、後は個別の付帯契約によると考えましょう。

例えば、中国輸送を得意とするフォワーダーの中には、標準サービスとして、フリータイムを2~3週間に設定しています。その他、ドライコンテナ輸送なのか? リーファーコンテナ輸送なのか?によってもフリータイムは変わります。下の表は「MAERSK」さんが設定するフリータイムです。この場合は、次の情報がわかります。

  • 20フィート又は、40フィートのコンテナ
  • フリータイムは、1~8日(土日は含み。祝日は除外する。)
  • 9~12日までの間に搬出した場合は、一日につき4500円(6500円)を徴収する。
Charge amount per day
PortSize1-8 Days9-12 Days13-17 DaysThereafter
All ports20′Free (incl. Sat/Sun, excl. national holidays)¥4,500¥8,500¥14,000
All ports40′Free (incl. Sat/Sun, excl. national holidays)¥6,500¥12,500¥22,000

引用元:MAERSK

各社のフリータイムの日数例
船会社20F・リーファー(ドライ)40F・リーファー(ドライ)
ever green53
maersk87
cosco53
ヤンミン75
sinokor62

フリータイムの起算日(数え方)

フリータイムの起算日は、貨物が港や倉庫に「搬入された日の翌日0時」です。「搬入(はんにゅう)」という専門的な用語が出てきました。この搬入について軽くおさらいをしておきましょう!

貿易における搬入とは…..

「港に到着した船から貨物が荷卸しされた後、指定の地域や倉庫に保管する」ことを指します。そして、この搬入は、コンテナ単位の場合とLCL(コンテナ未満)の場合とでタイミングが変わります。それぞれのタイミングは、次の通りです。(ホットデリバリー(HDS)をかけている場合は、これよりも早い

  • コンテナ輸送:入港日の翌日が搬入日
  • CFS輸送:入港日の翌々日が搬入日

フリータイムの起算日は、上記の「搬入日の翌日午前0時」とされています。

フリータイムの起算日は、搬入日の翌日午前0時

CYの搬入日とフリータイム例

CYのフリータイムと搬入日

CFS(LCL=コンテナ未満)の搬入日とフリータイム

CFSのフリータイム

Q.土日祝日、ゴールデンウィーク、年末年始はどうなる?

フリータタイムの期間内の土日の取り扱いは、各社によって違います。一般的には、フリータイム期間内に訪れる土日は、ノーカウント(フリータイムとして数えない)。フリータイムを過ぎた後の土日はカウント対象(延長料金の加算対象)です。その他、ゴールデンウィークや年末年始などの長期連休は、各社からフリータイムの取り扱いに関する発表があります。

 
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例:【輸入貨物のフリータイムカウント除外期間】2019 年 12 月 30 日から 2020 年 1 月 4 日

Q.フリータイム日数の確認方法は?

フリータイムの日数は、アライバルノーティスに記載されています。

フリータイムを過ぎるとどうなる?

「各社が定めるフリータイム内に輸入許可を得て搬出をする。」これを守ることが大切です。もし、何らかの理由でフリータイム期間内に貨物を搬出できない場合は、延長料金(デマレッジ)が発生します。デマレッジの料金は、貨物を積載している船会社によります。

例えば、船会社などのサイトに行き「フリータイム」や「デマレッジ」と検索をしてみると、次のような表があります。

ドライコンテナリーファーコンテナ(冷蔵)
20フィート40フィート20フィート40フィート
フリータイム5日(土日含まない)3日(土日含まない)
1-4日間¥4,500¥7,000¥9,000¥13,500
5-9日間¥8,000¥13,000¥18,000¥27,000
10日以上¥13,000¥20,000¥36,000¥54,000

デマレッジは、コンテナの長さ(20フィートや40フィート)や、コンテナのタイプ(ドライコンテナ、リーファーコンテナ(冷蔵))によって料金が違います。表の左側をご覧ください。「1-4日間」などと書かれていますね。これがフリータイムからの経過日数です。この表記で勘違いしやすいのは「課金単位」です。

「1日間から4日間までの延長なら3000円で済む」は、4日間=3,000ではありません。一日当たり3000円です。該当する期間の通算ではなく、一日単位です。仮にリーファーコンテナの40フィート×4日過ぎているときは「13500×4」のデマレッジが発生します。

フリータイムの延長申請は、誰にすればいい?

フリータイムの延長は、誰に頼めばいいのでしょうか? 通関業者に依頼しているときは、通関業者の担当者に「フリータイムの延長」をお願いします。基本的にはサービスで行う所が多いですが、通関業者によっては、このフリータイムの延長も手数料として請求する所も多いです。それを避けたければ、ご自分で延長してください。

フリータイムの延長申請先は、コンテナ単位(CY)で輸入しているときは、船会社(船会社の代理店)に依頼します。コンテナ未満(CFS)のときは、貨物が搬入されている倉庫に依頼します。

コンテナ単位の輸送? コンテナ未満の輸送?

コンテナ単位(CY)は、B/L(船荷証券)から、船会社を特定して連絡をします。本船名と船会社がうまく紐づけできないときは、シッピングガゼットを使います。この本の中には、本船名と運航会社名がすべて記載されています。船会社の連絡先がわかったら、デマレッジを支払いたい旨を伝えて、向こうの指示通りに入金すれば、搬出制限は解除されます。

コンテナ未満(CFS)の場合は、アライバルノーティス(船の到着を知らせる書類)の下部に「代理店」がかかれているので、そこに連絡をします。

コンテナ・フリータイムの残り日数を確認する方法

フリータイムの確認方法は、次の2つです。

    • コンテナの場合→コンテナが搬入されているヤード
    • LCLの場合→貨物が保管されている倉庫

どちらもアライバルノーティスの「搬入先(蔵置場)」に記載されています。そこに電話をして、本船名、voy、eta等を伝えて確認します。LCLの場合は、本船とコンテナ番号等を伝えると、デバン日がわかり、そこからおよそのフリータイムがわかります。

しかし、このit全盛時代に、すべての問い合わせを電話しか受けていないことが多いです。そのため、基本的には、一般荷主からの問い合わせを毛嫌いすることが多いです。(面倒なため)したがって、基本は入港日から五日〜一週間前後だと考えておけば良いと思います!

サービス品質が高いフォワーダーは、アライバルノーティスにフリータイム期限を記載しています。

関連費用・ディテンションチャージとは?

このフリータイムの仕組みに関係するチャージとしてディテンションチャージがあります。ディテンションチャージは、デバン後の空のコンテナを指定の期間内に港に戻さないときに課されるペナルティです。下記、1~5の流れを通してコンテナを返却する義務があります。

  1. 輸入許可になる。
  2. 港から搬出する。
  3. 指定地でデバンをする。
  4. コンテナが空になる。
  5. 空のコンテナを港に戻す。

例えば、マースクは次のようなディテンションチャージです。以下の場合であれば、港から搬出した後、6日以内に空コンテナを戻せば、ディテンションチャージはかかりません。

Size 1-6 Days7-11 Days12-16 Days
20′Free¥1,130¥2,160
40′Free¥1,850¥3,500

フリータイムの長さはフォワーダーにもよる。

記事の冒頭でも説明した通り、フリータイムの期間は、標準日数が5営業日です。これ以上の期間は、フォワーダーなどの個別契約により変わっていきます。フォワーダーの中には、標準のフリータイムを長くしている所もあります。

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フリータイムのまとめ

港や倉庫のスペースを確保するために、輸入者はなるべく早く貨物を引き取る必要があります。これに強制力をつけるために、引き取りが遅くなればなるほど、金銭的な負担が大きくなる「フリータイム制」や「デマレッジ」を導入しています。デマレッジに設定されている金額を見ればわかる通り、期日が過ぎれば過ぎるほど、とんでもない保管料がかかることがわかりますね。

デマレッジは一定ずつ増えていくのではなく、数の経過と同時に加速度的に増加していきます。これは、デマレッジを取得するのが目的ではなく、あくまで「貨物を迅速に引き取ってもらう」ためです。輸入者は、この部分をしっかりと覚えておき、なるべく早く貨物の引き取りができるように書類などの準備を事前にしっかりと行っておくことが重要だと言えます。

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  • 1.事前確認
  • 2.輸送で交渉すること
  • 3.有償サンプルの取り寄せ
  • 4.本貨物の交渉
  • 5.フォワーダーへの見積依頼
  • 6.輸入通関、消費税、関税等
  • 7.輸入許可後の国内配送
  • 8.輸入許可後の保管方法
  • 9.輸入許可後の保管方法
  • 10.品目別の輸送注意点
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