【海上輸送の見積依頼】フォワーダーに伝える9つの事

海上輸送国際輸送

「○○国までの海上運賃を知りたい」ときは、船会社または、フォワーダーに対して、海上運賃の見積依頼をします。見積もり依頼をするときは、業者に対して必要な情報を伝えることが大切です。そこで、この記事では、海上運賃の見積り依頼と9つのポイントをご紹介していきます。

9つの見積もりポイントからお読みになりたい方

海上運賃の見積り依頼フォーム


EXWFOBFCAC&F/CIFCIPその他不明


見積もり依頼のポイント

海上運賃の見積依頼は、フォワーダーに対しておこないます。フォワーダーは、船会社からコンテナなどを借り上げた上で、そのスペースを各荷主へ再販売する会社です。フォワーダーが再販売するのは、コンテナ単位もあれば、コンテナ未満の小さな場合もあります。各荷主が求める単位で販売します。

さて、私たち荷主がこれらの業者に対して、海上運賃の見積を請求するには、どのような情報が必要になるのでしょうか?

  • 誰に頼むのか?
  • 見積時に必要な9つの情報

上記2点について確認していきましょう!

誰に見積もりを依頼するべきか?

海上運賃の見積もりは「船会社にすれば良い」と考えやすいです。しかし、これは半分間違い、半分が正解です。この答えは、あなたの貿易規模により変わります。

例えば、テレビCMに出てくる大企業であれば、直接、船会社に見積もりをお願いした方がいいです。一方、それよりも小さな小さな会社は「フォワーダー」に依頼した方が適切な海上運賃を提示してもらいやすいです。

基本的に船会社は「定期的に一定量のコンテナを予約してくれる企業」を優先します。これは商売上、仕方がないことです。月に200本のコンテナを予約してくれる企業と、月に数本のコンテナしかない予約しない企業を同列に扱いません。つまり、船会社は「小さい会社を相手にしたくない」のが本音です。「直接契約だから有利な価格を提示してくれる~」とはならないのです。

一方、フォワーダーは、船会社と大口の契約を結び多数のコンテナを予約します。そして、この予約したコンテナを一般の荷主にばら売りします。つまり、船会社から卸値段でコンテナスペースを買い取り、それを一般荷主に対して利益を上乗せして販売をしているのです。

例えば、船会社とフォワーダーの間で300本のコンテナを大口契約したとします。このときの契約価格を一本当たり2万円だとすると、600万円(2万円×300本)これを一般の荷主に対して一本4万円で販売をすれば、2万円(卸価格-小売価格)×300本で600万円が儲かります。船会社は、販売するときの手間や経費を考えて、営業部分をフォワーダーに任せているのです。

船会社は、自分で集客して販売をするよりも、毎月、一定量のコンテナスペースをフォワーダーなどに買い取ってもらった方が経営上、楽です。この仕組みと「船会社は小さい会社を相手にしたくない」という考え方を知ると、おのずと小さい会社は「どこに見積もりをすれば良いのか」が見えてきます。その適した相手が「フォワーダー」です。

海上輸送の見積を通関業者に依頼してはならない理由

海上運賃の見積=フォワーダーにする。直接、船会社にするのは不適切

フォワーダーの見つけ方は?

海上運賃の見積もりをお願いするときは、フォワーダーを利用します。では、このフォワーダーは、どこで見つければ良いのでしょうか。タウンページなどから見つけることもできますが「フォワーダーランキング」「一般社団法人 国際フレイトフォワーダーズ協会: JIFFA」で紹介されている会社から選んだ方が効率的です。

見積時に必要な9つのポイント

それでは、実際に見積もり依頼をするときに必要な情報を確認していきましょう。少なくても以下の9つの情報をまとめると、見積依頼を受ける側にとって仕事がしやすいはずです。

  1. 海上輸送と航空輸送
  2. どこからどこへ
  3. FCLかLCL
  4. パレット数と総重量
  5. 商品は?(危険品、保温設備の有無)
  6. インコタームズ
  7. 出荷予定
  8. バンニングをどうするのか?

それでは、9つのポイントを一つ一つ確認していきましょう!

1.海上輸送、航空輸送

まずは海上輸送するのか? それとも航空輸送するのか?です。これは、納期の関係で考えます。ご存知の通り、海上輸送と航空輸送では、輸送日数に圧倒的な違いがあります。量を取るなら海上、早さを取るなら航空です。これらは、航空輸送と海上輸送のメリット・デメリットから考えます。もし、この両方の良いところを取り入れたいときはフェリー輸送を検討します。

2.どこからどこへ輸送する?

どこの港(空港)から、どこの港(空港)へ運ぶのかを決めます。もし、航空輸送であり、ドアツードアの配送(玄関までの配送)を希望するときは、それぞれの国内住所を指定します。ちなみに、輸出港のことを「POL」、輸入港のことを「POD」と言います。見積依頼をするときは、以下のように表記します。もし、港の名前がわからないときは「マリントラフィック」や「シッピングガゼット」を利用します。

POL:SHANGHAI
POD:NAGOYA

3.FCLかLCL

FCL=コンテナ一本単位で運ぶこと。LCLとは、コンテナの一部のスペースを借りて運ぶ方法です。一定以下の荷物であるときは、LCLで配送します。あなたが輸送する物量からFCLかLCLかを検討しましょう!物量とは、輸送する貨物の実重量の合計 や 容積などを指します。これらの物量がある一定以上の基準を上回るときに、LCLからFCLに切り替えるポイントがあります。

特にLCLのときに重要なこと

・一つのカートンの大きさ 大きさ 縦×横×高さ=ネットウェイト
・個数ごとの重量
・パレットに積んだときのサイズ(ダンボールを含めた大きさ)=グロスウェイト
・パレットを含む重量

4.パレット数と総重量

どのような荷姿になっていますか? その貨物は、総重量(パレットを含めて)で何キロくらいになるのか?をまとめます。

5.商品は?(危険品、保温設備の有無)

輸送する商品は何ですか? 特に危険品、重量物(フォークリフトで上げられないなど)、長尺もの(長いもの)、保温設備が必要な商品ではありませんか? コンテナの内部温度は、海洋上で70度近くに達します。そのため、ドライコンテナ(常温輸送)は、この内部温度の変化による影響を受けないものでなければなりません。

6.インコタームズ

インコタームズとは、輸出者と輸入者の費用負担と危険負担の範囲を決める国際ルールです。費用負担とは、どちらがどこまでの費用を負担するのか? 危険負担とは、どちらがどこまでの「責任」を負うのか? を指します。貿易取引をするときは、必ずインコタームズを決めます。

7.出荷予定日

商品の出荷予定日を伝えます。輸出する荷物は、どの日までに用意できるのかを伝えます。

8.バンニングをどうするのか?

バンニングとは、コンテナの中に荷物を積めることです。このバンニングには、次の2つのパターンがあります。

  1. コンテナを港からピックアップしてもらう→バンニング場所まで輸送→自らの手でコンテナづめをする
  2. 業者に任せるとき→バンニングをする予定の業者の倉庫へトラック輸送→業者によるバンニング

それぞれの場合、かかる費用は次の通りです。自社倉庫の体制や費用面から最適な方法を選びます。もし、業者によるバンニングを希望するときは、カーゴの荷姿、パレット数、業者倉庫への搬入日は、いつになるのかを伝えましょう。また、自社倉庫バンニング、業者倉庫バンニングにかかわらず、輸出で使うパレットにも様々な規制があります。特に木製パレットは使用禁止。

バンニング方法支払う費用
自分でバンニング港と自社倉庫(バンニング場所)までの往復のドレー代金
業者によるバンニング港から業者倉庫までのショートドレー代金(業者による)

業者の倉庫へ荷物を届けるときのトラック輸送代金

バンニング代金(3000円前後/立法メートル)

9.B/Lはどうするのか?

B/Lとは、船会社に貨物を預けたときに発行される預かり証です。荷物を預けたことを証明する書類であるため、当然、輸入国側で荷物を受けとるときは、B/Lの原本がいります。最近は、迅速に貨物を引き取れるように、輸出国側で荷物を預ける→B/Lが発行される→発行されたB/Lを船会社に戻すことをするところが多いです。これにより、輸入国側でB/Lの原本は不要です。これを「サレンダーB/L」と言います。

あなたが海上輸送を手配するときは、B/Lをどのような取扱いにするのか?を伝えます。見積依頼をするときは、以上9つのポイントをまとめるようにしましょう!

おさらい

  1. 航空輸送? 海上輸送?
  2. どこから、どこに運ぶ?
  3. コンテナ単位?
  4. 貨物の大きさ(縦×横×高さ)と重量、個数
  5. 荷姿(パレットなど)は、どうなっている?
  6. 商品は何? 特に危険物の有無が重要
  7. 採用するインコタームズは?
  8. それはいつ出荷をする予定
  9. 貨物を積める人は誰?

船会社からの回答例

上記、9つのポイントをまとめると、船会社から次のような回答が返ってきます。(実際の見積書は、基準の重さに下のレートをかけて算出した金額が提示されます。)

■FCLの場合の回答例

見積項目意味
POL:Shanghai CY上海港からコンテナ単位で出港
POD:Nagoya CY名古屋港にコンテナ単位で入港
Size:1×40′40フィートのドライコンテナ1本
ocean rate:○○ドル per kg.海上輸送費はKGあたり○○円
BAF(Bunker Surcharge)BAF(サーチャージ)は○○円
Doc:$50 per BL書類作成代金は1B/L単位で5,000円

■LCLの場合の回答例

見積項目意味
O/F:$100/WM海上運賃は、実重量と容積重量を比較して重い方を採用。例:5㎥=5*100
Doc Fee:$20/BL書類発行料金は、1B/Lにつき20ドル
VSL:SITC 110W船名は SITC 110W に載せる予定。
SHANGHAI ETD:12/22上海港を12/22日に出港
NAGOYA ETA:12/25名古屋港に12/22日に入港

以上、海上運賃の見積依頼をするときにそろえておくべき情報です。

海上輸送の見積もり依頼

それでは、早速、海上輸送の見積もりを取ってみましょう!

お見積りは無料。輸送場所に合わせた最適なフォワーダーをご紹介いたします。下記のフォームに現状をお伝えください。折り返し、弊社又は弊社のパートナー企業より、回答をさせていただきます。

  • 法人様、個人事業主様限定
  • 日タイ間の輸送は、上記以外の「個人様」も可能
  • 必須事項を入力すると、送信ができます。


EXWFOBFCAC&F/CIFCIPその他不明


まとめ

  1. 海上輸送と航空輸送かを選択
  2. どこからどこへ運びたいの?
  3. FCLかLCL、どちらの形で輸送する?
  4. パレット数と総重量を算出しよう
  5. 商品は危険品ではない?
  6. 輸入者と決めているインコタームズ
  7. 出荷予定はいつ?
  8. バンニングをどうするのか? 自社でする?それとも他社でする?
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