FOBで契約する? 買い手がフォワーダーを手配する方法を解説!

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    この記事は、CIF等からFOBやFCA取引に切り替える場合の手配方法、検討するべき点、必要な手順を説明しています。(買い手指定のフォワーダー=Nomination Forwarder/ノミネーション

    海外の現地やネット販売(アリババ等を含む)をしていて気になる商品が見つかりました。早速、売り手に対して「○○の見積書を欲しい」と依頼した所、すぐに見積書が到着。その中身を確認してみると、購入数量等の他、何やら気になる表現があります。

    取引価格は、FOB SHANGHAI US 5000$

    FOB? 一体、何のことやら…汗

    または、次のような方もいらっしゃるでしょう!

    海外の売り手とCIFで取引をしている。そろそろFOB(FCA)に切り替えてみたい!

    上記の共通点は、何でしょうか? 買い手が国際輸送の部分を手配することですね! つまり、売り手が国際輸送を手配するのか? それとも買い手が手配するのか?の部分が問題となっています。

    そこで、この記事では、海上輸送未経験の方(クーリエ経験のみ)やCIF等でしか輸入したことがない方を対象に、FOB等×買い手がフォワーダーを手配する方法を説明していきます。

    FOB取引(FCA)が持ちけられたら?

    海外のサプライヤー(売り手)と取引をする場合は、見積り書をもらいます。見積もり書には、商品数量、金額、金額等の他「FOB/FCA」などのインコタームズが記載されています。

    FOBやFCAとは、買い手が日本までの輸送を手配する取引です。詳細:インコタームズの基礎を確認

    例えば、見積書の中に「FOB SHANGHAI」と記載されている場合は、上海港から日本港までの国際輸送費は、買い手側が用意するべきとの意味です。これがCIF TOKYOなら、上海から東京港までの輸送費を含めて、売り手が負担する意味です。

    このように適用するインコタームズによって、買い手と売り手の負担するべき費用が変わります。したがって、これまでクーリエしか使ったことがない方、もしくは、CIF等で取引した経験がないと、買い手側として、どのように国際輸送を手配すればいいのか迷います。

    この記事は、FCAやFOBなど、買い手が国際輸送を手配するインコタームズを採用する場合に、買い手側の手配方法や見積もり方法、注意点などを説明しています。

    売り手からFOB等での取引を持ち掛けられたら?

    ここから先の注目ポイントは、ただ一つです。

    買い手側が国際輸送を手配する場合(FOB等)は、どのような手続きをすればいいのか?

    買い付け交渉等で、売り手がFOBやFCA等(買い手が国際輸送を手配)のインコタームズを指定してきたら、次の2つの内、いずれを選択します。

    1. 売り手が現地のフォワーダー手配し、その費用を買い手が負担する。
    2. 買い手が現地のフォワーダーを手配し、費用も負担する

    1番の場合は、2番よりも簡単です。しかし、売り手と現地フォワーダーが結託して、必要以上の料金を買い手側に負担させる可能性があります。一方、2番の方法は、配送の手配から費用の負担まで買い手側のコントロールで動かせるため、有利な点が多いです。

    ちなみに、2番の買い手が手配するフォワーダーを「Nomination Forwarder=指定フォワーダー」と言います。以降は、2番の方法を説明します。また、登場する人物は、以下の4者です。

    1. 売り手
    2. 買い手
    3. フォワーダーA(買い手が手配する日本側のフォワーダー)
    4. フォワーダーB(Aの関連企業又は提携フォワーダー)

    買い手側がフォワーダーを手配する場合の手順

    インコタームズがFOB等の場合であり、買い手側が国際輸送(フォワーダーなど)を手配する手順は、次の通りです。

    1. 売り手から商品情報とパッキングリストを取り寄せる。
    2. 日本側のフォワーダーAに1の情報や資料を渡し見積もりをもらう。
    3. 売り手に対して、フォワーダーBの情報を伝える。
    4. 売り手から、フォワーダーBにシッピングインストラクションを送付する。

    1.売り手から商品情報とパッキングリストを取り寄せる。

    まずは、売り手から商品情報が記載されている明細書やパッキングリストを取り寄せましょう。

    例えば、商品詳細情報であれば、交渉の中で作成する「プロフォーマインボイス」等でもOKです。

    2.フォワーダーAから見積もりをもらおう。

    次に売り手から入手した書類をフォワーダーAに送付して見積もりをもらいます。フォワーダーAは、あなたから提供される情報を基に、輸送の可否、輸送費用等を算出します。なお、フォワーダーは、既存顧客と新規顧客を分けた上で、次の項目を確認します。

    既存顧客の場合

    フォワーダーは、既存顧客に対して輸送見積もりをする場合は、Packing Listと商品の明細書から、次の項目を確認します。商品情報は、輸出入通関、海上輸送、国内配送の可否の判断をするためです。もし、日本側の通関等は、他社で行う等であれば、お届け先の部分は不要です。

    • 積み地(輸出国)
    • 仕向け地(輸入国)
    • お届け先(日本国内住所=通関等を希望される場合)
    • 荷姿
    • 重量
    • サイズ
    • 個数
    • 商品明細
    新規顧客の場合

    もし、見積もり依頼者が新規顧客の場合は、上記の8つの情報の他「企業情報」を確認します。具体的には、次の通りです。この内、輸出入者コードやリアルタイム口座は、特に確認されます。

    上記がフォワーダーが見積もりを出す上で必要となる情報です。逆に言いますと、素早く迅速に正確な見積もりを受け取るためには、上記の項目を満たす情報や資料の用意が必要です。

    3.売り手に、現地側のフォワーダーBの連絡先を伝える。

    見積もりの結果、フォワーダーAに依頼する場合は、売り手に対して、指定フォワーダーBの連絡先(輸送契約後、Aが買い手が伝える)を伝えます。以降は、現地フォワーダーBと売り手が色々とやり取りをしてくれます。

    なお、上記の場合、売り手側から「現地の搬入倉庫の場所」を聞かれることがあります。しかし、この質問については、次の2つの理由から、日本側から回答しないようにしています。

    1. 現地側の倉庫は、利用するサービスにより異なるから。
    2. 現地側の倉庫に貨物を入れる場合は予約が必要となるから。

    上記の理由から、フォワーダーAからは、売り手などに対して、現地側の倉庫情報は伝えないです。すべては、フォワーダーBと売り手との間で最終的な出荷調整をしていきます。

    4.売り手から、フォワーダーBにシッピングインストラクションを送付

    売り手と現地のフォワーダーBの連絡が取れたら、売り手からフォワーダーBにシッピングインストラクション=S/I(中国語:出口委託書)を送付し、具体的な発送量、日付等の情報を伝えます。

    フォワーダーBは、S/Iの情報を基にして、輸送に必要な「B/L」を作成します。なお、上記のように買い手が手配するフォワーダーで船積みした場合でも、B/L上のシッパー部分は、売り手です。

    • マスターB/L=フォワーダー
    • ハウスB/L=シッパー

    関連記事:マスターB/LとハウスB/Lの違いを解説

    物流の変化に気付いている?買い手が物流を手配する時代へ

    以上が買い手がフォワーダーを手配する場合の手続きの進め方です。もちろん、CIF等で契約すれば、このような国際輸送を手配しなくても良いです。その方が楽だと思います。しかし、物流を最適化(SCM)をすすめる場合は、物流部分と商品供給部分を切り離して考えるべきだと思います。

    • 売り手=商品の取引をする相手
    • フォワーダー=国際輸送を依頼する相手

    上記のように区別して考えます。その理由は、次の2つです。

    1. 輸送は、輸送の専門家に任せた方が総合的に良い。
    2. 昨今、サプライヤーは、国際輸送のリスクを嫌うようになっている。

    例えば、2020年初頭から続く世界的な流行病によって、航空輸送代や船舶輸送代を軒並み高騰。これにより、輸送スペースが取れなかったり、望む時期に輸送ができなかったりしています。売り手は、この状況を「リスク」と判断し、自社が国際輸送を手配するのを嫌う傾向にあります。

    つまり….

    「国際輸送は面倒だから、自分たち(買い手)の責任で手配して!」

    また、これを良い風に言えば…

    「私たちは、より商品の品質やコスト等に注力したい!」

    といえるでしょう。どちらにしろ、売り手は国際輸送のリスクを負いたくないのです。今後、買い手は、国際輸送の部分を自社で手配する力が必要になってきています。=国際輸送のマネジメント力

    マネジメント力とは……

    • 貿易をパーツのように精査する力
    • 国際輸送の手間とコストを数値化して考える力
    • 自ら物流を築く力
    • 適切なフォワーダーを選定する力

    を指します。そして、このようなマネジメント力の下で生まれることが「クーリエからの脱却」「CIFからFOB等への切り替え」です。これは、つまり、SCMの最適化です。

    SCMは、物の生産から販売までの過程を全体で最適化させることです。今後、売り手に求める物は、商品の品質だけです。輸送は、輸送専門のフォワーダーに任せます。売り手に国際輸送を含めて求めるのは違います。国際物流は、国際輸送の専門企業に任せるべきだと考えます。

    今後の貿易取引は、商品の供給過程、国際輸送の過程、商品の販売過程を「パーツ」としてとらます。そして、このパーツを最適化することで利益の増大を図ります。商品の提供から国際輸送までのすべてを売り手に任せるのはやめましょう。

    国際輸送のパーツを最適化するには、国際輸送専門の会社「フォワーダー」と手を手取り合うしかありません。例えば、そんな国際輸送の最適化に役立つサービスの一つがエフシースタンダードロジックス株式会社が提供するD2D」や「海上速達便です。

    >>SCMの詳細

    まとめ

    • クーリエ輸入、CIFからの脱却を図ろう。
    • CIFからFOB等へ切り替える場合は、日本側のフォワーダーに依頼すること
    • フォワーダーへ依頼するさいは、フォワーダーが求める情報を整理すること
    • 商品製造、物流、販売を区別して考えることが重要
    • 売り手は、国際輸送のリスクを嫌う傾向が高まっている。
    • よって、今後は買い手が輸送のリスクを負うのが普通になってくる。
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    この記事の執筆者
    HUNADE

    貿易サイト「HUNADE」の代表。通関業者で勤務した経験をもとにして「もっと貿易を身近に。」をミッションに活動中!難しい貿易をできるだけわかりやすく解説し、貿易の一助になることが目標。基本的には、東海地方に住みながら国内各地、海外などでも活動し、できるだけ柔軟な発想を維持できるように努力しています!

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