航空、海上問わず、国内外の輸送に深く関係するのが「フォワーダー」です。フォワーダーとは、航空機やコンテナ船などを持つ会社から、輸送スペースを調達し”独自にアレンジ”をして、荷主に再販売する企業です。
例えば….
- ロシア、モンゴルなどCIS地域の輸送に特化
- 北米航路のコンテナ輸送に特化
- 食品の輸送に特化
など、アレンジ内容は、各フォワーダーごとに違います。荷主は、これらフォワーダーが得意とする分野を理解し、輸送目的、品目、輸送先によって、最適なフォワーダーを選ぶ力が求められます。
しかし、実際の所、これらのフォワーダーの特性を理解することは難しく、どうしても、これまでの慣習にならうことが多いです。
例えば、通関と国際輸送をセットに依頼している~などが典型的なダメなパターンです。そこで、この記事では、国内のフォワーダーの内、特に気になる企業をご紹介していきます。
世界のフォワーダーランキング
地区別・資本金別の通関業者ランキング
輸入手続き(輸入通関)の疑問と答えを徹底解説!
国際輸送・フォワーダー ランキング
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私がフォワーダーを選ぶときは「独立系フォワーダーを選ぶべき理由」に記載の通り、中立性、船腹の確保力、柔軟性などを基準にしています。そして、独立系フォワーダーの代表格が「ジャパントラスト株式会社さん」です。
なんと、この会社、あまりにも価格競争力があるため「通関業者」からも国際輸送を請け負っているほどなのです。「業者が選ぶ業者」、つまり、それだけ価格競争力があるということですね!ということで、まずは最初にジャパントラストさんをご紹介します。
日米のコンテナと全世界向けのオーバーゲージ貨物の輸送が得意
業界屈指の独立系フォワーダー/ジャパントラスト株式会社
北米路線のFCL、全世界向けの特殊輸送なら、必ず見積りに入れるべきフォワーダーです。逆に見積もりを取らないのであれば「他社に価格競争上、負けても良いの?」といえるほどです。
- 業界屈指の独立系フォワーダー(NVOCC)
- 日米間のコンテナ輸送には圧倒的な価格力有り!
- NVOCC世界ランキング6位
- 全世界向けオーバーゲージカーゴ対応(工作機械、大型貨物、重量物、長尺もの)
- アジア地域から北米、南米、ヨーロッパ、三国間輸送、ドアデリバリー
- 北米向けコンテナ輸送が得意。その他、メキシコ向け、ブラジル向けが強い。
ジャパントラストさんは、北米向けNVOCC世界ランキング6位。年間のコンテナが圧倒的です。コンテナの取り扱い量が多いため、船会社から好条件を獲得する力が強いです。すでに他社に依頼している方も、一度、ジャパントラストさんに見積もりを取ると良いと思います。
また、ジャパントラストさんは、オーバーゲージカーゴの輸送が得意なことでも有名です。ご存知の通り、コンテナの規格を超え大型の貨物の輸送は、荷物の固定方法や積み方、最適な輸送船の選択、イレギュラー対応、据え付けなど長年の経験が必要です。今日、明日、営業を始めたフォワーダーには、絶対に手が出せない分野です。その点、ジャパントラストさんは、年間輸送が1,000件を超える確かな実績があります。
ジャパントラストさんの本社は名古屋にあります。名古屋といえば、日本最大級の工業都市ですね。ここには、工業都市ならではの超大手企業がひしめきあっています。それらの企業が大型機械を輸出するときに、ジャパントラストさんを利用していることが多いです。
詳細>>ジャパントラスト株式会社
中国貿易/海上速達便が有名!エフシースタンダードロジックス株式会社
中国貿易で便利なのが、エフシースタンダードロジックス株式会社が提供する「海上速達便」です。上海、青島、石島、天津、大連、広州、厦門などの中国の主要な港と、日本国内の任意の場所までを「ダイレクト」に輸送。
「飛行機よりも安く。船よりも速い輸送を」
「料金のわかりやすさを」
「日本国内の任意の場所まで配送する、一貫さを。」
を目指し、料金は○○円/kgの「キログラム表示」、最短3日配送等の輸送を提供しています。まさに「宅配便のような海上輸送」だと感じられるでしょう。
>>海上速達便
最適なフォワーダーを探そう!特徴で選ぶ。
分野別フォワーダー一覧
フォワーダーには、分野ごと、輸送ルートごとに得意とする点、サービスが違います。
一例
- 航空→ 近鉄エクスプレス
- オーバーゲージ貨物→ ジャパントラスト
- 混載輸送→ 内外トランスライン
- 上海発の高速フェリー→ エフシースタンダードロジックス
貴社の輸送ルートと目的に最適な業者を選びましょう!
定期フェリー船 及び中国路線
関連記事:中国貿易に便利なフォワーダー
上海フェリー株式会社 |
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日中国際フェリー | 毎週、しんがんじんを運行中です。大阪・神戸を48時間で結ぶ最速フェリー。日本・火曜出発→中国・木曜到着、中国・土曜出発→日本・月曜日着 |
株式会社エーアイティー |
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パンスターカーゴ |
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松菱運輸 |
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(株)スコア・ジャパン |
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株式会社アイトランス |
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危険品/化学品の輸送が得意
株式会社日新 |
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ケイヒン株式会社 | 東京・横浜からの危険品混載便、プロジェクトカーゴ、通販物流(フルフィルメント) |
株式会社日陸 |
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ケミカルロジテック(株) | 化学品の輸送 |
東ソー物流(株) | 化学品輸送の専門 |
日本コンセプト(株) | 化学品、危険物から食品などの液体物の輸送に特化 ISOタンクコンテナ |
サッポログループ物流(株) | 食品バルクカーゴ、ワイン、食品容器等、デリケートな商品の国際輸送取次サービスを行っています。 |
航空輸送が得意
関連記事:航空フォワーダーランキング
近鉄エクスプレス |
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郵船ロジスティクス |
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南海エクスプレス |
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自社混載輸送(LCL)が得意
トランスコンテナ |
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内外トランスライン |
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ジャパン・バン・ライン | 独自のダイレクト混載サービス「Flying Carpet Servise」を提供。中国、台湾、韓国、東南アジア、欧州各地にダイレクトに混載輸送するときに便利。特に北米向け混載サービスは、事業開始当初からの「肝入り事業」として、最も力を入れている。米国でNVOCC事業を行う上で必要となるFMC(米連邦海事委員会)の認証も受けており、米国主要67都市へのダイレクト混載サービスを提供する。 |
阪神ロジテック(株) | CHINA ROUND EXPRESSサービス →中国各地から東京・大阪への自社混載サービス |
イーストライズトランスポート株式会社 |
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フェイマスパシフィックシッピング(株) | 深セン、ベトナム自社混載、岡山CFS、京都CFS、マニラ向け直行便 |
信永海運株式会社 |
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オーバーゲージ貨物・重量物の輸送が得意
関連:オーバーゲージ貨物の輸送
DAMCO JAPAN KK | FCL:欧州・北米・アフリカ・中近東・アジア向け 大型工作機械・建設機械の輸送が得意LCL(混載貨物):台湾・マレーシアが得意 |
株式会社ワールディング |
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双日ロジスティクス株式会社 |
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株式会社 プロジェクトカーゴ ジャパン |
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協栄船舶株式会社 |
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GWG LOGISTICGreen World Groupロジスティクス | ミャンマー、インド、中国、中央アジア、ロシア、モンゴル向け輸送、建機輸送等。 |
アチハ(株) | プラント、鉄道など、とにかく巨大な物を輸送するのが得意。 |
冷蔵や冷凍リーファーコンテナの混載サービス
SEAFRIGO(シーフリゴ) |
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内外トランスライン株式会社 |
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(株)ユニエツクス NCT |
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インターナショナルエクスプレス |
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(株)トランステック |
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日水物流(株) | 定温一貫輸送 |
ナラサキスタックス(株) | 苫小牧からプサン、台湾への冷凍混載サービス |
フライングフィッシュ(株) | トマト缶、パスタ、ワイン、チョコレート等の欧州産食品の輸送 |
海外通販の展開に便利
ヤマトグローバルロジスティクスジャパン |
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カルブリッジトレーディング |
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シノトランス・エア・ジャパン | 日本と中国の国際宅配便サービスに特化。日中両国の通関業務に精通しているため、中国側の加工手帳、免表の活用、日本側の評価漏れ、口銭アップ申告漏れなどを防ぎ迅速な通関を実現する。 |
(株)アルファ グローバル ロジスティクス | 美術品輸送 |
(株)ハッピー・カーゴ | 越境ECをしている方に便利 ベトナム・アセアン方面の小口貨物の輸送が得意。Eコマース商品の輸出サービス等もあり。 |
(株)ペガサスグローバルエクスプレス | 越境ECをしている人に便利! 中国向け越境EC宅配輸送、日本の書籍を世界各地へ輸送。 |
(株)龍永 | ネットショップ運営者のための輸出入手続き及び配送が得意。 |
ハワイ方面の輸送に便利
Best Shipping – ベストシッピング |
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DGX日本株式会社 | ハワイ・サイパン、グアムなどへの輸送 |
フィリピン、パプアニューギニアへの輸送が得意
マリアナシッピング ジャパン株式会社 |
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韓国とのフェリー船
PANSTAR FERRY(サンスターライン) | 釜山(日・火・木)← →大阪(月・水・金) 釜山新港(月・水)← →大阪(火・木) 釜山新港(火・金)← →敦賀(水・土)/金沢(水・土) 釜山(土)← →東京 |
Camellia Line(カメリアライン) | 博多← →プサン 1230 1800 0730 2000 |
国際複合一貫輸送が得意
住商グローバルロジスティクス |
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独自色が際立つフォワーダー
阪急阪神エクスプレス |
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上組/上組航空フォワーダーサービス |
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アクセス・ジャパン株式会社 | 世界各地から日本の米軍施設への納品を得意とする。(380通関、381通関)380通関ってなに? |
(株)石川組 | 国際展示会輸送 |
エアロ航空 |
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オアシスシッピング |
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(株)ハッピー・カーゴ |
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SGHグローバル・ジャパン(株) |
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エコネット(株) | 予備部品の輸送 |
(株)KSAインターナショナル | 大型・重量貨物や航空宇宙関連機器、サミット、オリンピック、国際会議、学会、展示会などの輸送 |
白金運輸(株) | 岩手県の県産品を世界に届けるための「小口輸送サービス」を提供 |
全国通運(株) | 12フィートの鉄道コンテナを3つ入れられる「40フィートラックコンテナ」を開発。海上はコンテナ状態で輸送し、陸上では、鉄道輸送に簡単に切り替えられるのが特徴。 |
日本フレートライナー株式会社 | 海上輸送コンテナと鉄道輸送に強みがある。 |
トランスグローバル・ロジスティックス・ジャパン(株) | 緊急のハンドキャリーサービスを提供 |
(株)丸山運送 | 宮城県をベースに展開。小口貨物1コからはじめる「世界戦略」 混載便 複合一貫輸送 仙台発のLCL、香港CFS輸入、ドイツハンブルグCFS仙台行き等 |
ワールドシッピング(株) | 身近な生活消費材の取り扱い経験が豊富 |
乾汽船(株) | 材木、石炭、米、穀物、セメントなど、バラ積み船を運航 |
(株)エイペックスインターナショナル | 音響機材、ミュージシャンの楽器の輸送等 |
美術品の輸送が得意
- 日本通運
- JAL CARGO
- ヤマトグローバルロジスティックジャパン
- 株式会社アルファ グローバル ロジスティクス
日本の地方港と海外を結ぶ
イーキューワールドワイド株式会社 |
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生物由来物質カテゴリーBの輸送ができる
国際空輸株式会社
日本通運 JET8CARGO |
生物検体、精密機器など、特に安全な輸送が求められる物を運ぶサービスを提供しています。国際空輸株式会社は、これらの中でもトップ! |
モンゴル・CIS地域輸送が得意
CIS地域とは? →旧ソ連の共和国を構成する一部の国々。合計12か国で構成される。近年、輸送需要が急速に高まり、フォワーダー各社が注力している地域です。
加藤運輸(株) | モンゴルビジネス推し!フィリピン、ミャンマー、ロシアへの輸送 |
(株)Green World Groupロジスティクス |
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シンクロジスティクス(株) | モンゴル、スリランカ、モーリシャスサービス |
(株)東洋トランス | ロシア、CIS及び中央アジア諸国へのドアツードア配送を実現 |
(株)ユニコロジスティクス・ジャパン |
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(株)Green World Groupロジスティクス | 中国、ロシア、CIS及びモンゴルへの複合一貫輸送 |
セントラルエキスプレスライン | モンゴル・中央アジア向けの輸送が得意。東京、大阪、名古屋等の主要港だけではなく、国内の地方港からも荷物を輸送できるのが特徴 |
(株)セントロワイドジャパン | 中国内陸部およびモンゴル向けの輸送が得意。 |
(株)テクノトランス | モンゴル・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・ウズベキスタン等 |
ヤマトパッキングサービス(株) | 鳥取県から1パレット単位でロシア向けに輸送が可能。 |
(株)JEX | ロシア、中央アジア諸国、コーカサス諸国への国際一貫輸送 |
自動車の輸送が得意
(株)ノットグローバルホールディングス | 海外から車を個人で輸入したい人に便利! |
(株)AUTOHUB | 中古車輸出を得意とする。特にニュージーランド、オーストラリア向けには、自動車のドアツードア配送(D2D)を提供 |
大和ロジスティクス(株) | ニュージーランド・オーストラリア向け中古車、建設機械及びその付属品 |
・カナロアシッピング ・ECLエージェンシー ・グローバライン |
中古自動車の全世界への輸送が得意 |
イースタン・カーライナー(株) | 東アジア、東南アジア、西南アジア、北西豪州、中近東等、世界への自動車の輸送が得意。 |
(株)3WM | 東南アジア、中東方面へ自動車及び自動車のパーツを輸出したい方 |
(株)ハマナス | 横浜港を拠点にして自動車の輸送サービスを提供 |
シーエヌシージャパン(株) | カリブ海向けの中古車の輸送を得意とする。 |
(株)シーワールドロジックス | アフリカへの中古車の輸出 |
3PLを提供するフォワーダー
3PLとは、企業の「出荷部門」を外注化ことです。
例えば、工場Aがあるとします。このとき、この工場を製造と物流(出荷部門)に分けて考えます。そして、この物流部門だけを外部の企業にすべて任せることを3PLと言います。
株式会社沖縄急送 |
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- (株)エージーエル(4PL対応)&ヤンゴンとの輸送に特化
- 伊藤忠物流
- エーアイティー
- SBSリコーロジスティクス
- 岡本物流株式会社
- 桑折商事倉庫(株)
- 国際エキスプレス
- ジャスフォワーディングジャパン(株)
- シャープジャスダロジスティクス(株)
- 白金運輸株式会社
- (株)新開トランスポートシステムズ
- 大和物流(株)
- ツバメロジス(株)
- 東芝ロジスティクス(株)
- 日産物流(株)
- 日本ロジステック(株)
- (株)明正
アパレル品の輸送が得意
ガイアシッピング
安田倉庫(株) |
特にアパレル製品の輸送(ハンガー輸送)に強みがあり。 |
E-GET LOGISTICS(株) |
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MOLロジ |
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三井物産グローバル
ロジスティクス株式会社 |
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Schenker-Seino |
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アマゾンFBA納品代行
相広物流(株) | 個人の商用貨物の輸出入、アマゾンFBA納品、日本国内通販サイト購入品の海外転送、税関事務管理人 食品、衛生用品、危険品、冷凍・冷蔵品、一般雑貨、中古自動車など |
イーストライズトランスポート(株) | アマゾンFBA納品、上海・石島→東京への最速輸送、自社混載、年間同一レートを約束 |
SRK(株) | EXW、DDU、DDPなど、ドアデリバリーサービスに強みあり。アマゾンFBA納品も可能 |
イーストライズトランスポート株式会社 | アマゾンFBA |
カルブリッジトレーディング | アマゾンアメリカやアメリカ通販会社など比較的、小さな単位で商品を輸送したい人に便利 |
海外の引っ越し
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海外向けの引っ越しに特化 |
その他のフォワーダー
AASC株式会社 | 北米、南米、欧州発着FCL、中国発着FCL |
東海運株式会社 |
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コーラルシッピング | メキシコ向けFCL&混載、重量物輸送 |
ゴールドウェイ ロジスティクス サービス ジャパン 株式会社 |
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株式会社オーシャンリンクス |
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ヴァンガード・ロジスティックス・サーヴィセス日本株式会社 | 混載サービスを中心にサービスを展開。アメリカ、香港、ベトナム、タイ、ヨーロッパ向け(ダイレクト)、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、韓国、中国、インド、メキシコ、台湾向け混載サービス |
株式会社 大森廻漕店 |
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トレーディア株式会社 | インド向け路線の充実インドネシアチカラン向け、ダナン向けダイレクト混載サービス、プノンペン・ベトナム・ヤンゴン発ダイレクト混載サービス ダイレクト混載輸送を提供 |
日本トランシス(JTS) | ロシア、ロシア周辺諸国、中央アジア諸国、モンゴル、ネパール、ブータンの配送を得意とします。 |
ユーシーアイエアフレイト ジャパン | スリランカ/コロンボに14日で到着する混載サービスを提供 カンボジア(シアヌークビル)向け混載便サービスも有り! タイのバンコク空港から、ミャンマー、カンボジア、ラオスなどへの生産工場へトラック輸送可能 |
ジュピター・ジャパン株式会社 | JALグループ。バングラデシュ、カンボジア等の輸送が難しい所の配送を得意とする。主に航空輸送。超緊急輸送であるハンドキャリーにも対応する。 |
日立物流 |
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SBSリコーロジスティクス |
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西日本鉄道株式会社 | 航空:ULDインタクトサービス、海上:北米、欧州、華南地域 |
UPS |
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丸全昭和運輸 |
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山九/SANKYU AR LOGISTICS |
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アルプス物流 |
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アイクラフJPN(株) | ベトナム・ミャンマー・モンゴルを拠点に各種国際ビジネスを提供。OEM生産、進出支援、法務関連、人材サービス等を提供フォワーディングは、その中の一つの位置づけだと考えられる。特にMCCサービスという混載サービス、ミャンマー向けコンテナ輸送、ミャンマー間の引っ越し等が得意 |
(株)エージーエル | ミャンマーを始めとするアセアンと中国、香港が得意。4PL提供。自社混載、上海とヤンゴンを結ぶCBLTサービス(約6日間で輸送) |
- 三菱商事ロジスティクス
- 丸神国際
- アジリティ(Agility Logistics)
- FEDEX
- DSV OCEAN TRANSPORT
- 伊藤忠ロジスティクス
- 三菱倉庫(業務提携:Jupiter Global Limited)
- 丸紅ロジスティクス株式会社
- パナソニックロジスティクス
- 鈴与株式会社
- 東芝ロジスティクス
- WORLD CONSOLIDATO
- Blue World Line
- HONOUR LANME SHIPPING
- PYRAMID LINES
- NTL内外トランス
- ブルーアンカー
- KROS LOGI
- MAINREIGHT ASIA
- ホライゾン・インターナショナル・カーゴ・ジャパン
- South American Lines
- エクスペダイターズ・ジャパン
- トールグローバル(日本郵政グループ)
2020/日本の大手フォワーダー
以下は「Transport Topics」の海運と航空部門のランキングを参考にしています。
航空部門トップ5
- 日本通運(世界ランク7位)
- 近鉄エクスプレス(世界ランク9位)
- 日立物流 (世界ランク11位)
- 郵船ロジ (世界ランク17位)
- 西日本鉄道株式会社 (世界ランク22位)
- 日新 (世界ランク38位)
海運部門トップ5
- 郵船ロジ(世界ランク12位)
- 日本通運(世界ランク16位)
- 近鉄エクスプレス(世界ランク17位)
- 日立物流(世界ランク39位)
- 日新(世界ランク41位)
世界のフォワーダーランキング
2019年の世界のフォワーダーランキングは以下の通りです。
- Kuehne + Nagel
- Sinotrans Ltd.
- DHL Global Forwarding
- DB Schenker USA
- Panalpina Inc.
- DSV Panalpina A/S
- Kerry Logistics Network
- Expeditors International of Washington
- C.H. Robinson Worldwide
- Hellmann Worldwide Logistics
フォワーダーを選ぶときの6つのポイント
フォワーダーを選ぶときは、次の6つのポイントを意識します。
- 「得意な輸送ルート」、どこのルートに価格競争力があるのか?
- 日本国内で船会社の代理店業務をしているか?
- 海外の拠点は豊富か? 日本レベルのサービス品質か?
- 船会社との強固なネットワークをもっているのか?
- 中立的な立場で提案ができる環境なのか?(顧客に沿った提案が可能か?)
- 資金力はあるのか?
1.「得意な輸送ルート」、どこのルートに価格競争力があるのか?
フォワーダーには、得意な輸送ルートと貨物のジャンルがあります。
例えば、Aというフォワーダーは、中国路線に強い!Bはオセアニア路線。Cは、これと言って強い価格協力はない。しかし、どんな危険物でも輸送するスキルがあるなどです。フォワーダーには、価格競争力があるルートと、取扱いが得意なジャンルがあります。
2.日本国内で船会社の代理店業務をしているか?
フォワーダーには、船会社の代わりとなって、船の代理店業務をする所があります。この場合、フォワーダーは、その代理店業務をしている船会社の路線に価格競争力があります。
例えば、船会社Aがあるとします。ここは、札幌に自社の事務所がありません。そこで札幌市にあるフォワーダーB社に、その代理店業務をお願いするなどです。
この場合、フォワーダーBと船会社Aは特別な関係があり、フォワーダーBは、船会社Aが運航するルートで価格競争力があります。したがって、私たち荷主も、このフォワーダーBを通して船会社Aのコンテナを予約すれば、他よりも有利な価格で輸送できます。船会社の代理店は「シッピングガゼット」の「船舶会社・複合業者の電話番号」のページでわかります。
3.海外拠点は豊富か?
フォワーダーは、海外に自社の営業所または、それに相当する提携先を確保しているのかが重要です。昨今は、EPA(自由貿易協定)の締結もあり、これまでよりも様々な国々と取引をする機会が増えています。どこの国との取引であれ、貨物を滞りなく届ける強固な配送ネットワークの構築はかかせません。
平常時は、どんな会社でも対応はできます。問題は、何らかのトラブルが起きたときです。海外に自社のネットワークまたは強固な関係がある現地代理店を有するフォワーダーは、トラブル時の対応が早いです。特に現地に日本人が常駐しており、現地のオペレーションが日本レベルの感覚で行われている所は最良です。
4.船会社との強固なネットワークがある?
フォワーダーは、船会社からスペースを借りた後、各荷主へスペースを再販売しています。船会社からのスペースの買取価格と、荷主へのスペースの販売価格との差がフォワーダーの利益です。一見するとただの「中抜き」をしているかのように感じますが、船会社の営業マンの側面があります。
優秀な営業マン(フォワーダー)の条件は、次の3つです。
2.買い取ったスペースを多くの荷主に再販売できること
3.荷主にとって最適な価格と輸送方法を提示できること
この3つの条件を満たすほど、優秀な営業マン(フォワーダー)だといえるでしょう。では、この優秀な営業マンと船会社の関係だけに注目してみましょう。船会社は、巨大な船を所有して運行(正確にいうとオーナーが別にいます。)しています。そのため、一回の運行でできるだけ多くのスペースを販売したいです。ただし、自社だけで営業するには限界があります、そこで、フォワーダーに頼み、自社のスペースを買い取ってもらっているのです。
船会社の立場から語れば、自社のスペースをできるだけ多く買い取ってくれるのが「有料顧客=フォワーダー」です。船会社は、この優良顧客に対して、最も良い条件を提示します。つまり、船会社から「優良顧客」として扱われるフォワーダーであるほど、貴社(荷主)に対して「幅が広い提案ができる会社」です。
例えば、ジャパントラストさんは、多くの船会社とSC(サービスコントラクト)を結んでいます。SCとは「これだけのスペースを買いま~す!(荷主側の再販売数に関わらず)」と、船会社と約束することです。船会社は、フォワーダーとSCを結ぶことで、安定的にスペースを販売しています。つまり、できるだけ多くのSCを結んでいるフォワーダーほど、荷主に対して幅が広く価格的に有利な提案ができます。
例えば、フォワーダー数社が名古屋から東京へ移動する手段を提案しているとしましょう!
「弊社は、片道50000円の新幹線コースしかありません」というAフォワーダー
「弊社は、片道3000円のバスしかありません」というBフォワーダー
「弊社は、片道5000円の鈍行列車しかありません」というCフォワーダー
がいる中…..
「弊社は片道10000円の新幹線、片道3000円のバス、片道6000円のバス」などがあります。さらに、ご希望があれば、輸送条件に合った他の選択肢も提示できます!」というDフォワーダーがいるのです。本来は、同じ地点を輸送する場合でも、数種類の選択肢がある所、選んだフォワーダーに力がないと、上記のような乏しい提案しかできない場合も多いです。
5.中立な立場で提案ができる?
フォワーダーと言っても会社の生い立ちはさまざまです。純粋なフォワーダー業務だけをしている所、通関業とあわせて行っている所、大手企業から派生した所など、様々です。ここでポイントになるのは、社会的な立場や力関係、資本関係などから「そのフォワーダーは本当に中立的な立場で提案しているのか?」または「できる立場にあるのか?」です。
先ほども例示した通り、日本とアメリカに荷物を運ぶといっても……
- どの船会社を使うのか?
- 航空便なのか?
- 船便なのか?
- ダイレクト輸送なのか?
など、選択肢はさまざまです。本当に力があり、荷主のことを第一に考えているフォワーダーは、これらの数ある選択肢の中から荷主に最も適した物流を提案します。ご存知の通り、世の中には、様々なしがらみによって、どうしても中立的な提案ができないことがあります。
例えば、あなたが服の店員だとしましょう。お客様には、AとBをお勧めしています。しかし、実は、Aの服を作っているのは、あなたの父親の会社だとするといかがでしょうか?この場合、当然、AとBの服をお勧めしつつ、気持ち的にはAを優先的に紹介するはずです。まさにフォワーダーもこの関係と同じです。
フォワーダーの会社名の中に大手企業の名前が含まれている場合は、親会社の意向を最大限くみ取る提案になることは必至です。本当は、A船会社の方が費用も少ない、日数も短い。でも、親会社がB社と資本関係にあるから、Aを勧めることはできない。などです。
6.資金力があるのか?
もし、あなたの荷物を積んだ船が突然、倒産したらいかがでしょうか?
例えば、名古屋港から積み込み、航海も順調。その後、ロサンゼルス港へ入港する間際、沖合数キロの所で船会社が倒産する。倒産により信用不安が起こり、ロサンゼルス港への入港も一切拒否、沖合で「船ごと留置」される。納期どころのお話ではなく、貨物自体の所有も怪しいです。実は、これ、2016年頃に実際に起きたことです。
倒産した会社は、韓国の韓進海運です。倒産した瞬間、世界中の港で入港拒否扱い。もちろん、ここ日本でも入港ができない状況が続きました。日本の各港の沖合でも「倒産した船会社の沖合待機」がずっと続いてしまい、各荷主は、荷物を人質のように留め置かれたのです。
では、このとき、各荷主は、どうしたのでしょうか? 実は、この出来事を打破するために大きな役割を果たしたのが「フォワーダー」です。このとき、フォワーダーを通して運送契約をしていた荷主の貨物は、フォワーダーの運送義務により、無事に輸入港に到着させられたのです。
ここが非常に重要です。船会社と直接契約していれば、すべて船会社との交渉です。一方、フォワーダーを通して運送契約をしているときは、フォワーダーが輸入港につけるまでの運送義務があります。よって、この義務の履行により、荷主は、輸入港で荷物の受け取りができます。
- 船会社との直接契約は、船会社が倒産するリスクがある。
- 船会社は、いつ倒産してもおかしくない経営状態の所が多い
- 倒産は、韓国の船会社だけはない。昨今の「ONE*1」の誕生からしても明らか。
- 直接、船会社と契約するのではなく、資本力があるフォワーダーと契約することが重要。
*1 ONE:オーシャン ネットワーク エクスプレス ホールディングスの略 日本郵船、商船三井、川崎汽船のコンテナ部門が統合した会社
以上、フォワーダーに関する基礎的な知識をお伝えしました。
よくある疑問
ドアデリバリーとは?
海外と日本をドアからドアまでを一貫して輸送(ドア間料金が含まれている)することです。代表的なのがフェデックスやDHL等のインテグレーターです。ドアツードアの輸送契約の場合、一般的な小包であれば、荷物の受け手は、輸入諸税を支払うだけです。(正確には、インコタームズによる)
一方、いわゆる大型の貨物の場合は、輸送時の荷受け部分に注意が必要です。到着したトラックから荷物を下ろすまでを売り手負担とするのか? 又は、トラックの荷台から荷物をおろすところから買い手負担にするのか?など、費用と責任が分岐する点を正確に決めておく必要があります。
フォワーダーの数はどれくらいある?
2020年現在、496社です。
フリーハウスチャージとは?
輸出者が輸入国側(貨物の到着地)の通関手数料、配送料や税金等を一切負担する輸送のことです。関連性:DDP
フォワーダーと3PLの違いは?
フォワーダーとは、国際輸送をコーディネートする会社。対して、3PLとは、第三者の物流部門を請け負い、物流が滞りなく行われるようにするサービスです。業務的には、全く別のサービスとなりますが、国際輸送と物流業務の受託となり、業務範囲が重なります。
したがって、フォワーダーが業務の「一環」として3PLを行っていることが多いです。当然、この逆もしかりです。
サービスコントラクトとは?
通称「SC」と呼ばれる物であり、例えば、フォワーダーが船会社と「月間○○本の発注をする!」と契約することなどを指します。船会社は、フォワーダーとのSCに基づき、有利な価格を提示します。
バイヤーズコンソリデーションとは?
バイヤーズコンソリとは、買い手が複数のサプライヤー(ベンダー)から商品を購入する際、これらの貨物を1本のコンテナ等にまとめて配送するサービスです。買い手は、個々の商品ごとに国際配送をするよりも送料を圧縮できる点が魅力です。
例えば、タイからいくつかの商品を購入するとしましょう。仕入れ先は、A、B、Cと三つあります。それぞれの会社から自分向けに商品を発送してもらうこともできます。しかし、当然、送料が高くなります。そこで、タイでバイヤーズコンソリを提供するフォワーダー(D)に依頼をします。
タイの仕入れ先、A、B、Cは、Dが指定する倉庫(タイにある)に荷物を発送します。Dは、ABCから商品が到着をしたら、1本のコンテナ又は、CFS等に仕上げて、日本の依頼者に発送します。この荷物をまとめるサービス全体をバイヤーズコンソリと言います。
エアカーゴとクーリエの違いとは?
エアカーゴは、空港間輸送を前提とする方法。他方、クーリエは、そこからさらに先の部分への輸送を前提とするサービスです。(フェデックスなど)
例えば、
- 成田空港からロサンゼルス空港へ輸送したい=エアカーゴ
- 千葉県成田市○○町×××から、ロサンゼルス市○○○○1-11へ輸送したい=クーリエ
国別のフォワーダー例は?
シンガポール | M&P International Freights |
Target Roda Malaysia | |
Star-Concord | |
スリランカ | SYNC LOGISTICS |
Trico Japan | |
ハワイ/グアム | Matson |
DHX–Dependable Hawaiian Express | |
ベトナム | FNM Vietnam |
Alphatrans | |
カナダ | A1 Freight Forwarding |
Canaan Transport Group | |
オーストラリア | Cargo Australia |
AUSFF | |
Dolphin Shipping Australia | |
マレーシア | Nistrans |
ドイツ | Beyoglu Internationale Spedition |
PARS Logistic | |
Stravex Transport | |
イタリア | SAIMA AVANDERO SPA |
KUEHNE + NAGEL | |
AGILITY LOGISTICS | |
ロシア | Strong-Lines |
Nord Wind Cargo | |
LIS-GROUP LLC | |
アメリカ | Extron, Inc. |
International Equipment Relocations | |
Satellite Specialized Transportation | |
イギリス | FPF Global Limited |
Apex Logistics UK Ltd | |
ILG UK | |
インド | APT Logistics |
DSTAR GLOBAL LOGISTICS (P) LTD |
まとめ
各フォワーダーごとに特徴があります。ここに掲載されている情報を参考にして各社のサイトをチェックしましょう!
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